「ウチはブラック企業じゃない!」企業戦士プロレスラーが会社を侮辱され怒りの咆哮
- 2025-12-4
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3日、東京都・後楽園ホールにてDRAGON GATE『KING OF GATE 2025 ―最終戦―』が開催。新橋二郎とパンチ富永がシングルマッチを行った。
新橋二郎は、11月2日にデビューしたばかりのサラリーマンレスラー。
現代のビジネスマンらしくコンプライアンス意識が非常に高く、出身地(島根県出雲市)を除いた身長・体重・生年月日などの情報はすべて「個人情報に関することはお答え出来かねます」と回答を拒否する徹底ぶり。杉原商事の課長としてDRAGON GATEの巡業先に合わせて全国を飛び回る営業マンであることしか分かっていない。
しかし、二郎はデビュー戦でくいしんぼう仮面とオープン・ザ・お笑いゲート王座戦を行い、観衆からの支持を得て同王座を戴冠。これによりサラリーマンとしての営業力と、プロレスラーとしての実力は確かであることは判明した。
コミックレスラーのレジェンドであるこのまま市川(=ストーカー市川)への強いあこがれを口にしつつ、営業職としての仕事とプロレスラーとしての仕事を試合中に同時に行うシゴデキレスラーとしてファンの心を掴んでいる。

この日の第4試合では、新橋二郎vsパンチ富永の商談が実施。
出勤してきた新橋がマイクを取ると、まるで朝礼のスピーチのように時勢の挨拶から入りつつ「私事ではありますが、私新橋はデビュー1ヶ月を迎えることが出来ました。そして本日この後楽園ホールでデビュー初勝利の大チャンスが訪れました!これをなんとしてもモノにし、上司に素晴らしい報告が出来るように精一杯がんばりますので、皆様熱い熱い熱い応援をよろしくお願い致します!」と課長マイク。
週末の接待ゴルフに向けて傘で練習する新橋の前に現れたのは、スキンヘッドに黒サングラス、さらにポケットに手を突っ込みつつ肩を怒らせながら歩くという、まるで“その筋”の方かのような風体のパンチ。
サラリーマンの体の一部と言えるスマホはいつものように凶器として没収され本部席に預けられてしまうが、パンチはサングラスをかけたまま試合開始。
パンチは「いつもの出せよ。さっさと出せよ!」と名刺を要求するが、新橋は「申し訳ございません。このような方とは関わりを持たないよう会社から強く言われております」と固辞。杉原商事がまっとうな会社であることが判明する。
パンチがゴネにゴネると新橋は仕方なく名刺を渡そうとするが、片手で受け取ろうとしたパンチに「名刺を受け取るのは両手で頭を下げるのが筋ではないでしょうか!」とビジネスマナー講習。パンチが渋々頭を下げながら名刺を受け取ると、新橋はその瞬間に飛びついて回転エビ固め。

これを返された新橋は「雨が降ってまいりました」と傘を差しながらのロープ渡りを始めるが、パンチが腕を強く引っ張ったため転落。パンチはアキレス腱固めで絞り上げるが、新橋は体の一部(?)である傘をロープに引っ掛けてブレイク。ならばとパンチはリング中央に引き戻してアキレス腱固めも、新橋は悩んだ末に傘でぶん殴って脱出。

ブチ切れたパンチはPTミサイルキックを狙ってコーナーに上るが、ここで本部席でスマホの着信音が響く。新橋はパンチを放置してスマホを受け取りに行き、通話を続けながら元の位置に戻って「お待たせしました。どうぞ!」と笑顔。パンチはPTミサイルキックを発射も、取引先から4件も新規受注した新橋が深々と頭を下げたため、パンチの必殺技は空を切って自爆。
さらにブチ切れたパンチはスマホを奪い取り「オイ!杉原商事なんてブラック企業と付き合うんじゃねーよ!バーカ!」と通話先へ叫んだ上でスマホを踏み潰して破壊。これには新橋も「貴方なんてことするんですか!ウチの会社がブラック?!どう考えてもホワイトでしょうが!」とブチ切れ、ジャケットを脱いだうえでネクタイを外してパンチに投擲。さらにティヘラを決め、ワイシャツをビリビリ破きながら脱ぎ捨て怒りの咆哮。PTキックを食らっても怯まず、ワイシャツを顔に被せながらの丸め込みで粘る。
新橋は「今日こそ勝たせていただきます!」と、ビジネスバッグの中から取り出したスチール製の菓子折りの箱で殴りかかるが、パンチにあっさり奪われ頭をぶん殴られる結果に。バタリと倒れ込んだ新橋をパンチがカバーして3カウント。観衆は皆笑顔でパンチへブーイングを贈った。
このあとに取引先の接待でもあるのか、新橋は急いで服装を整えたうえでノーコメントのまま慌てて会場を後にした。
















