100kg超えのパワー系女子レスラーがバチバチ肉弾戦!超新星・Chikaが日本のヘビー級の未来を魅せる!

21日、東京都・新木場1stRINGにて『プロレスリングEvolution新木場大会 #32』が開催。Chikaと優宇がシングルマッチで激突した。
Chikaは164cm100kgの柔道家。4歳より柔道を始め、団体戦ではインターハイ3位、個人戦では関東2位になり講道館杯に出場をした実績を持っている。
今年1月の新宿FACE大会にて松本浩代戦でデビューしたChikaは徹底的に基礎固めされた質実剛健な闘いぶりを見せ、試合後には浩代が大興奮で「モノが違う。女子プロ界の中心、ここまですぐ上がれる」と手放しにChikaのポテンシャルを絶賛。新人について辛口のコメントを残すことが多い浩代が認めた逸材として注目を集めた。
2月のデビュー2戦目では山下りなと対戦。山下は真っ向からのパワー勝負で競り勝ったものの、試合後には「メチャクチャいい新人がまた出てきたんじゃないですか?!ヤバいな、次は分かんないな。しばらく間を空けたいです。負けるかもしれないんで」と自らの脅威とまでみなす高評価を下した。
試合を重ねるごとに評価を上げてきたChikaは、今大会のデビュー3戦目で優宇と対戦。
優宇も柔道をバックボーンに持ち、100kg超えのパワーファイター。国内外を問わず数多の実績を残してきた世界に通用する選手であり、Chikaの目指す姿の1つとも言える選手だ。

ゴングが鳴ると2人はじっくりとした寝技の攻防を展開していき、Chikaが先に腕十字を決める腕前を見せる。
ショルダータックルでのぶつかり合いでは男子のヘビー級選手同士のような轟音が響く。なんとか競り勝った優宇が逆エビ固めを狙うが「足が重いんだよッ!」とクレームを言いながら難儀。その後の優宇のセントーンを回避したChikaが100kg超えの優宇をボディスラムで軽々と叩きつける驚異のパワーを見せていく。

その後の打撃合戦では優宇の逆水平チョップに苦戦するも、セントーンを決めたChikaが柔道時代から得意とする払い腰。もう1発を狙うも、優宇が逆に払い腰を決めてからのセントーンでお返し。最後はコーナーへのキャノンボールからベアベアーズ(※ダイビング・ボディプレス)を決めて優宇が勝利。
優宇は自分から握手を求め、Chikaの手を取って助け起こしながらその手を掲げて健闘を称えた。
バックステージに戻った優宇は「去年末くらいから噂になってたんですよ。100kgで、バックボーンが柔道で、なんかいっぱい食べる女の子!メチャメチャワクワクするなと思ったのと同時に私が休業に入っちゃったんで『私の食いしん坊キャラ取られちゃっったらどうしよう!』って心配だったんですけど……やっぱ心配かもしれない!メチャメチャ強いしカワイイし!なによりホントにパワーが半端ない!私をあんな軽々とボディスラムで持ち上げる女は今までいませんでした。Evolutionの、女子プロレス界の未来はメチャクチャ明るいなって今日思いました」と大興奮で語り、対戦だけでなくタッグ結成も熱望した。
Chikaも「プロレスを始めるキッカケで初めて知ったのが優宇選手だったので『いつか闘いたいな』と思ってたら、こんなに早く闘えるなんて。同じ100kg同士ってことで、初めて100kgの相手を持ち上げるってことをしたんですけど、当たり負けしないように頑張ろうと思ったんですけど、最後は全然敵わなかったです。もっとモグモグして、今度一緒にモグモグしながらタッグも組めたらいいなと思います」と語るなど優宇に強いシンパシーを感じた様子。
闘ってきた最前線の一流選手たちが全員絶賛するポテンシャルを持ったChika。Chikaの成長次第では、数年後の女子プロレス界の風景は今と大きく異なるものになっているかもしれない。