「後楽園ホールで俺は生まれ変わることが出来た」ジョン・モクスリーがエル・デスペラードとの血みどろデスマッチを制し葛西純とファンへ感謝の演説

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 5日、東京都・後楽園ホールにて、『レック Presents NJPW STRONG INDEPENDENCE DAY』が開催され、エル・デスペラードとジョン・モクスリーがデスマッチで互いの魂をぶつけ合った。

 デスペラードは、昨年7月にモクスリーとノーDQマッチで対戦し、この際はモクスリーが勝利。その後もデスペラードは葛西純とのデスマッチを経て成長し、モクスリーから要求された最後のデスマッチ“FINAL DEATH”の一騎打ちを受けることに。

 決戦前夜の前哨戦では、デスペラードが葛西と初タッグを結成し、モクスリー&ホミサイドとノーDQマッチで対戦。フォーク、ノコギリ、カミソリ十字架ボードといった凶器が乱舞し全員が血みどろになる死闘が展開され、デスペラードがホミサイドをスチールバケツにピンチェ・ロコで叩きつけて勝利。デスペラードは葛西と再びタッグを結成することを約束し、モクスリー討伐へと気炎を上げていた。


 試合は序盤から場外が主戦場となり、モクスリーが北側客席下にセットされたテーブルへデスペラードを投げ落としたり、フォークでデスペラードの額をグサグサを突き刺したり、デスペラードのギターを奪ってデスペラードの脳天に叩き込んだりと大暴れ。
 モクスリーが試合を決めようとしたところでデスペラードが有刺鉄線ボードへと叩き込んで反撃の狼煙を上げ、コーナーに上がって「シャキーン!シェーッ!」とエアゴーグルをかけて敬礼ポーズを決めてからのフロッグスプラッシュと、解説席で見守る葛西に捧げるパールハーバー。さらにリングの下にテーブル with 有刺鉄線ボードをセットし、モクスリーもろとも河津掛けで飛び込んでいく狂気を見せる。

 試合終盤には、互いに拳に有刺鉄線ボードを巻き付けての殴り合いが勃発。
 デスペラードは「葛西さん、ありがとうございます」とどこかで見覚えのある巾着袋から竹串の束を取り出し、半分をモクスリーに手渡して互いの頭頂部に竹串を突き刺し合う。
 モクスリーはデスライダーを狙うが、デスペラードはスパインバスターで切り返してピンチェ・ロコ。さらに垂直落下式リバースタイガードライバーから再びピンチェ・ロコを狙うが、モクスリーが耐えてデスライダー。
 デスペラードは雄叫びを上げながら立ち上がるが、モクスリーは強烈なラリアットでふっ飛ばし、デスライダーで突き刺して3カウントを奪った。

 セコンドの肩を借りて退場していくデスペラードに対し、モクスリーはコーナーに上って自らのハートを叩いてからデスペラードを指差して健闘をたたえた。

 マイクを取ったモクスリーは、「俺が今夜の大会を締めるんだ。なぜなら日本にいるときは俺が新日本プロレスの王だからだ。だが、今夜は農民のような気分だ。ここにいるファンの皆がキングでありクイーンだ。この後楽園ホールで試合をすることがどれほど特別なことか、その一部となれることがどれほど特別なことか、それを皆が知っているかどうかは分からないが、この後楽園ホールは世界のプロレスの中心なんだ。これは世界で知られていることで、俺や皆にとって特別な場所だ。俺は数年前に初めてこの後楽園ホールを訪れてこのリングで洗礼を受けたことで生まれ変わることが出来たんだ。この気持ちは言葉で説明するのは難しい。お金では決して買うことが出来ないこの気持ちを俺にくれてありがとう。俺にとって世界で最も重要なことは、俺の心の一部が常に東京にあること。その気持ちがある限り、俺は東京に来て、新日本プロレスに来て、全力で闘う。皆が俺に与えてくれたものを返していくために」とファンに向けて演説。

 そして、「デスペラード、俺は今までサディスティックで性悪なクソ野郎どもと世界中でデスマッチをやってきた。この試合を終えて、お前はそのリストの中のトップに居るということを言っておく。そして、お前の友達である葛西純も俺にとって大切な存在だ。葛西は、俺のアメリカの亡き友、ダニー・ハボックにとって子供時代からのヒーローだった。試合には負けたが、昨日このリングで闘ったことで彼に近づけた気持ちになれた。だから、お前たち2人には感謝している。俺は負けることがあるかもしれない。だが、2度と負けることはない。負けることが俺をよりよい存在にしてくれる。1度は俺を限界まで追い込むことがあるかもしれないが、2度は起こらない。デスペラード、覚えておけよ」とデスペラードを高く評価し、葛西に感謝の言葉を述べた。

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