「ヤングライオンはコロナで大変な中、本当に頑張ってきた」ザック・セイバーJr.がヤングライオンの藤田晃生をTMDKへ加入させ育成宣言!
5日、東京都・大田区総合体育館にて新日本プロレス『NEW YEAR DASH!!』が開催され、ザック・セイバーJr.がヤングライオンの藤田晃生をTMDK入りさせた。
例年、新日本プロレスでは1月4日の東京ドーム大会が1年の総決算的大会となり、翌5日の大会から“新年度”に突入。1月5日の大会ではその年の新たな展開を予感させる“事件”が起こることで知られており、【何かが起こるイッテンゴ】と呼ばれてきた。
4日にNJPW WORLD認定TV王座決定トーナメントを制し、新日本プロレスでは初のシングル王座戴冠を果たしたザックは、NOAH時代から道場で同じ日々を過ごした“TMDK”シェイン・ヘイスト&マイキー・ニコルスと合流。鈴木軍解散後に真っ先に新たな居場所を見つけた。
この日の第3試合では、ザック・セイバーJr.&シェイン・ヘイスト&マイキー・ニコルスvs後藤洋央紀&石井智宏&YOSHI-HASHIの6人タッグマッチが実施。
シェイン&マイキーは、4日にIWGPタッグ王座を戴冠した“毘沙門”後藤&YOSHI-HASHIに強い執着を示して2vs2の対面での勝負を挑む。他方、石井はザックの持つTV王座を意識してか1vs1でのぶつかり合いを挑んでいく。
終盤には毘沙門のタッグワークが冴え渡り、隠し狭間からの消灯を狙うものの、一瞬の隙を突いて放たれたシェインのドロップキックがYOSHI-HASHIにクリーンヒット。そのままシェイン&マイキーがタンク・バスターで突き刺して3カウントを奪った。
シェイン&マイキーは毘沙門の持つIWGPタッグ王座に照準を定め、ザックと石井はTV王座を挟んで睨み合い。早くも新たな王座戦線の火蓋が切って落とされた。
TMDKの3人がエプロンに3人並んで座ると、ザックがセコンド業務に従事していた藤田晃生を呼び込み、TMDKのTシャツを着せて「マイ・ヤングボーイ!」と満面の笑み。藤田もまんざらでもなさそうな笑みを浮かべて3人と抱擁を交わし、TMDK加入を果たした。
バックステージに戻ったザックが「ヤングライオンはここ数年、コロナで大変な中、つらい練習にも耐えて本当に頑張ってきた。俺はみんなのことが大好きだけど、中でもこの藤田が一番好きなんだ。ユート(中嶋)とオーイワ(大岩)も好きだけど、ヤングライオンの中から1人、お前をチーム・ザック、TMDKに入れたいと思う。どうだろう?」と問いかけると、藤田は「お願いします!」と満面の笑み。3人は口々に「やった!」と喜びながら藤田の加入を祝福した。
シェインが藤田へ「新メンバーなんだからお前がビールおごれよな!」とジョークを飛ばすと、ザックは「いやいや、若いんだから彼に出させるなよ!ビール代のことは考えるからさ!藤田には俺が英語を教えるから、これからどんどんよくなっていくよ!」とかばい、早くも面倒見の良さを垣間見せた。
ザックの日本でのキャリアが花開いたのは、鈴木軍に加入して仲間たちから刺激を受け、大舞台を幾度も経験したことが大きい。今度はザックが若い才能を引き入れて伸ばしていく立場となり、新たな歴史を刻んでいくことに期待したい。