引退を控えた獣神サンダー・ライガーが30年間を収録した1200分を超えるDVD『獣神伝説』の見どころを解説!「僕は“ジュニアの象徴”って言われますけどライバルに恵まれていたことがわかる」

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 2020年1月4日&5日の新日本プロレスの東京ドーム大会『WRESTLE KINGDOM14 in 東京ドーム』で引退を表明している獣神サンダー・ライガーが、自身の半生が収録されたDVD『獣神伝説』の見どころを語った。

 『獣神伝説』はライガーにとっては初のDVDとなり、今年12月25日に6枚組DVDが、来年の3月25日に2枚組DVDが発売される。DVD-BOXには84試合1200分以上が収録されることが決定し、引退試合と引退までの密着ドキュメンタリーが収録される予定だ。
 ライガーは「今まで錚々たる、名だたる日本のプロレス界のスーパースターの方たちがDVD-BOXを発売しているのですが、僕もそこに名を連ねるということで、ものすごく緊張しています!緊張しかないです。この2作品の『獣神伝説』DVD、ライガーだけ売れなかったなんて言われると悲しいので、ファンの方には無理してでも買って欲しいです!(笑)」とこのDVDの発売に喜びの声を上げている。
 そして「僕は引退に向けて特別どうしてるこうしてるってないんです。『いつも通り』なんです。練習して、食事して、休息して、試合して。その繰り返しなので。特に目新しいものはないんじゃないかなと思うんですけど。普段そういうことをずっとし続けて、30年間ライガーとしてやってきた。“ライガーの日常”なんです。ファンの方には、『ああライガーはこうやって30年間プロレス生活をしてきたんだな』と感じてもらえれば嬉しいです。まあ引退試合はね、自分でもどうなるかわかりませんけれども、最後まで、走り抜きたいと思いますので、応援よろしくお願い致します!DVD、買ってくれー!」とファンへメッセージを贈っている。


 そしてライガーは、6枚組のDVDそれぞれの試合の思い出を振り返り、見どころを語った。

獣神サンダー・ライガー
「Disc1に収録されているのはTVアニメのヒーローだった「獣神ライガー」の永井豪先生にOKを頂いて僕が変身して対小林邦昭戦で東京ドームでデビューした1989年から1992年までの14試合です。IWGPジュニアヘビーのベルトを賭けて獣神サンダー・ライガーのベースを作ってくれた宿命のライバルである佐野直喜との闘い、これは絶対に見て欲しいです。それから、初めての異種格闘技戦でマスクを破られた青柳政司戦、規格外のパワーをもって僕の外国人ライバルとして筆頭で名前の上がるペガサス・キッド戦、そして長州力さんを大好きなネグロ・カサス戦、地味なんだけど本当に上手いプロレス職人 保永昇男戦、そして器用で対戦相手でもパートナーとしてもガンガンいけるエル・サムライ戦も入ります。僕は「ジュニアの象徴」って言われますけどライバルに恵まれていたことがわかる1枚だと思います。

 Disc2に収録されているのは、新日本と天龍源一郎さん率いるWARの団体対抗戦の流れで、93年1月4日の東京ドームでIWGPジュニアヘビーのベルトを賭けてウルティモ・ドラゴンと戦った試合から、97年の1月4日東京ドームでジュニアヘビー級8冠選手権試合で戦ったウルティモ・ドラゴン戦までの全12試合です。94年は階級を超えたIWGPのチャンピオン同士の一戦で橋本真也と。バトルライガーの上半身裸のコスチュームで行きましたが、完膚なきまでに叩き潰されました。ブラック・タイガーとIWGPジュニアヘビー級王座を賭けてやったのもこの年か。上手さ、スピード、パワー、天才ですね。SUPER J-CUPは「夢のオールスター戦みたいなお祭りをジュニアでやりたい」と思ってましたが、団体の垣根を超えて5団体14選手が参加してくれて嬉しかった。DVDにはハヤブサ戦とザ・グレート・サスケ戦が収録されてます。ハヤブサは日本初お目見えだったんだけど、飛んでくるしレスリング器用だし、本当にすごかった。サスケにはうまく丸め込まれて。SUPER JCUPでも自分のジンクス「言い出しっぺは優勝できない」を証明してしまいました。この大会で一番印象深いのは僕とサムライを破って決勝に行ったサスケです。この年は初代タイガーマスクである佐山聡さんとエキシビジョンながら福岡ドームで対戦できました。やっぱり天才なんだって思いました。あのエキシビジョンは忘れられないですね。ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア優勝決定戦の相手
はスペル・デルフィンでしたが、試合巧者でしたね。うちのカミさんのお気に入りの選手で飼っている犬にも「デルフィン」ってつけてました。あとは新日本と僕をメキシコで繋いでくれたグラン浜田さんとの初めての試合も入ってます。日本とメキシコの一時代を築いた偉大なレスラー。僕には欠かせない人です。94年は左足骨折で長期離脱もしているので、キャリアの中でもターニングポイントになった1年でした。95年は怪我から1年ぶりに復帰して、東京ドームでUWFインターとの対抗戦で5年ぶりに戦った佐野直喜戦が収録されています。佐野さんとのカードを聞いて、興奮したのを思い出します。96年はデイック東郷との英連邦ジュニアヘビー級王座戦が収録ですね。初めての対決でセントーンが本当にきつかったです。そして、ジュニア8冠統一初代王座決定トーナメント「J-CROWN」。すごいトーナメントでしたね。1回勝ったら2冠王ですよ。2回勝てば4冠王ですから。僕は1回戦でウルティモに丸め込まれて。97年1月4日に東京ドームでウルティモ・ドラゴンとやって第3代ジュニア8冠統一王者になった試合も入ってます。8冠を提唱した自分がようやくベルト巻けた試合ですね。このDiscを見て、いろんなことを思い出してもらえるといいなと思います。

 Disc3に収録されているのは、97年2月のジュニアヘビー級8冠選手権試合から2001年8月の「G1CLIMAX」参戦までの全14試合です。大谷晋二郎戦、金本浩二戦、高岩竜一の「トンガリコーンズ」3人との試合が入ってます。若い頃からセンスの塊、持って生まれたプロレスセンスが最高の大谷、先輩相手でもガンガン向かって行き、打撃が持ち味の金本、ジュニアの超竜と呼ばれるゴツゴツしたパワーの高岩。3人ともタイプが違うのでやりがいがあって楽しかったです。ケンドー・カシンとの東京ドームでの試合もあります。カシンは本当に人とは違う異彩を放つレスラーでしたね。第3代ジュニア8冠統一王者として闘ったサスケとの試合も収録されてます。結果的には創設後約1年で解体となった8冠統一王者の最後のチャンピオンが提唱した自分だったということですね。98年の長州さんの東京ドームでの引退試合、5人掛けの最後が僕だったんですよ。長州さん、後に復帰されましたけど、あの5人の中に入れてくださったのは嬉しかったです。僕が最初に憧れたレスラー、藤波辰爾さんの試合もこのDiscに入っています。僕をライバルとして見てくれた田中稔くんとの試合もここに入っていますね。当時、ジュニア戦線に殺気を出したくて「新日本ジュニアはぬるま湯だ」と言った自分としては実際に行動を起こしていろんな壁を打ち破らなきゃならないってことでヘビー級に参戦しました。2000年に引き続き参戦した「G1 CLIMAX」での武藤敬司戦、小島聡戦が
収録されています。本当にキツくて満身創痍でした。ジュニアの自分がどこまでヘビーに通用するかという前提があったからこそ、ここまで頑張ってこれたんだと思います

 Disc4には04年1月4日東京ドームでの杉浦貴選手とのGHCジュニアヘビー級選手権試合から2019年石森太二選手とのIWGPジュニアヘビー級選手権試合まで全13試合と19年3月7日の獣神サンダー・ライガー引退会見までが収録されています。新日本の暗黒期も支えてきた「チャンプ」、棚橋弘至戦、組んでよし、戦って良しの盟友、「トラちゃん」ことタイガーマスク戦、ジュニアの外敵で一番のインパクトを残した丸藤正道戦、DDTから新日本に来て頭角を表した飯伏幸太戦、当時ジュニアを牽引していたたKUSHIDA戦、髙橋ヒロム、タイチ、チェーズ・オーエンズ、ウィル・オスプレイ戦など、ライガー最終章の戦いにふさわしい試合がたくさん収録されています」


【商品概要】
『獣神サンダー・ライガー獣神伝説~30年間の激選名勝負集~』
発売日:2019年12月25日
価格:24,000円+税
内容:DVD6枚組(デビューから現在までの膨大な試合の中から84試合を選出し収録)
特典:ライガーゆかりの方々のコメントを収録、ライガーマスクの変遷ブックレット&初回限定Tシャツ付き

『獣神サンダー・ライガー獣神伝説完結編~解き明かされる素顔~』
発売日:2020年3月25日
価格:6,800円+税
内容:DVD2枚組(東京ドームでの引退試合の舞台裏と、引退を決めてから引退までのライガーの動向に密着したドキュメントを収録予定
発売元:東京サウンド・プロダクション
販売元:TCエンタティンメント

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