【試合詳細】9・25 RIZINさいたまスーパーアリーナ大会 堀口恭司vs金太郎 シビサイ頌真vsカルリ・ギブレイン 浜崎朱加vsパク・シウ 伊澤星花vsアナスタシア・スヴェッキスカ

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『湘南美容クリニック presents RIZIN.38』
日程:9月25日(日)
開始:16:00
会場:さいたまスーパーアリーナ
観衆:23,105人

▼RIZIN MMAルール 5分3R 71.0kg契約
○大原樹理(KIBAマーシャルアーツクラブ)
1R 1分23秒 TKO(レフェリーストップ)
●ルイス・グスタボ(EVOLUCAO THAI)

▼RIZIN MMAルール 5分3R 66.0kg契約
●萩原京平(SMOKER GYM)
2R 2分14秒 リアネイキッドチョーク
○鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)

▼RIZIN MMAルール 5分3R 120.0kg契約
○シビサイ頌真(パラエストラ東京/巌流島)
1R 1分48秒 リアネイキッドチョーク
●カルリ・ギブレイン(BRAZILIAN THAI)

▼RIZIN MMAルール 5分3R 61.0kg契約
●扇久保博正(パラエストラ松戸)
判定0-3
○キム・スーチョル(ROAD GYM WONJU MMA)

▼RIZIN WORLD GP2022 スーパーアトム級トーナメント 2回戦 RIZIN MMAトーナメントルール 5分3R 49.0kg契約
●浜崎朱加(AACC)
判定0-3
○パク・シウ(KRAZY BEE)

▼RIZIN WORLD GP2022 スーパーアトム級トーナメント 2回戦 RIZIN MMAトーナメントルール 5分3R 49.0kg契約
○伊澤星花(フリー)
2R 4分56秒 アームバー
●アナスタシア・スヴェッキスカ(SubHunter, Puncher Fight club)

▼RIZIN MMAルール 5分3R 61.0kg契約
○堀口恭司(アメリカン・トップチーム)
2R 2分59秒 肩固め
●金太郎(パンクラス大阪稲垣組)

堀口恭司がピンチを乗り越え金太郎から勝利!伊澤星花とパク・シウが女子王座決勝進出!シビサイ頌真がGLADIATOR王者に圧勝!

第1試合

 大原が前に出てプレッシャーをかけながらハイキックで牽制。ルイスはローで牽制し、大原のフックを避けて右のジャブを当てていく。
 ルイスはカウンターを狙いパンチが交差していき、大原が下がるとワンツーでこれを追う。
 大原のミドルの打ち終わりにルイスがストレートを打ち込んでいき、ローの打ち終わりにルイスが右ストレート。
 ルイスのロ―に大原がジャブを合わせていき、お互い前に出ようとしたところでパンチがもつれジャブが交差する。ルイスがラッシュを仕掛けると大原がふらつき、頭を下げた大原の顔面に膝を打ち込むと、大原はガードを上げるがそのガードの上からルイスがラッシュを仕掛け、そのまま大原が前のめりに倒れKOとなった。

ルイス「こんばんは。ココに来られてすごく嬉しいです。日本は第二の故郷だと思っています。ここでしっかりとキャリアを積んでいきたいと思っています。大好きなヴァンダレイ・シウバのようになりたい。日本が大好きです。次はチャンピオンベルトを狙いたいと思います」

<試合後コメント>
ルイス・グスタボ
――試合後の率直な感想は
「勝つとわかっていたがとても嬉しい。自分の好きなことをやれていることも嬉しい」

――2戦連続のTKO勝利を収めた
「とても調子がいい。RIZINでケラモフさんが勝って嬉しい。メイウェザーさんと闘いたい」

――メイウェザー選手の先程試合を見ての感想?
「もちろん見てやりたい気持ちが湧いた。朝倉選手と戦ったときには負けたが本当に勝っていたのは自分だと思っている。皆もそう思っていると思う」

――対戦相手の印象は変わったか
「彼の印象は特に変わらない。経験のある選手だし打撃も強い。でも打撃戦なら勝つのは自分だ。彼は優れたアスリートだが、今日勝ったのは自分だ」

――身長差でハンデは感じたか
「道場で彼と同じような体格の選手と練習していたので特に弊害はない。戦略もしっかり立てていた」

――今後の展望は
「チャンピオンのベルトをかけて闘いたい。今日の試合も早く終えて怪我もしていないので、明日にでもタイトルマッチが出来る状態だ」

――朝倉未来選手は次回はMMAの試合をしたいと言っているがその相手になってリングの上で自分が上だと証明したいか
「もちろんそう思っている。でも彼はやりたがらないだろうね」

大原樹里
――試合後の率直な感想は
「やっちゃったなって思いますね。久しぶりに負けたなって」

――やっちゃった、と言うのは何処かでミスをした?
「いや、どうしても打撃、ストライカー同士の戦いなんで、もちろんこうなる結果も予想はしてたんですけど、本当にやり合ってる途中で、俺もダウン取るかもしれないし、取られるかもしれないし、でもダウン取られても倒れても立ち上がればいいしょって意識でいて飛ばされちゃったんで、そこがちょっとやっちゃったなって」

――外国人選手との試合はかなり久しぶりだったと思いますが間隔の違いは感じましたか
「やっぱフィジカルが強いというか、一発のパワーというか、瞬発力というか、そこで違いは感じましたね」

――その違いは戦前のイメージとは違った?
「いや、やっぱイメージ通りではあったんですけど、もらって退かないと思ってたんですけど、いいのを追撃でもらって断ち切られたなと」

――8連勝がストップしてしまいましたが、今後の展望は
「8連勝自体が出来すぎていたと言えば出来すぎていたんですけど、素直な気持ちで言えば9連勝で終わらせたかった。勝ってみんなの笑顔が見たかったなと思いますけど、それが一回途絶えてやり直しにはなっちゃったんですけど、これが初ではないのでもう一度組み直してやり直してもっかい1から積み上げていきたいと思います」

――想定外だったのはどの部分か
「思ってた以上に早かった部分がありますね。見えないからこそ断ち切られたってのがあるんで。そこはやっぱりスピードとテクニックが想像以上にあったのかなと」

――世界に触れた感触は
「今回というか、KO自体は、お互いに行くからこそKOするかもしれないしされるかもしれないってのはあったので、それでも、自分の打撃でも通用したかはわかんないですけど、やり合えるって感触は掴めたかなと思います。改善点はいくつかあるんですけど、もっと練習して頑張っていきたいと思います」

――ミスだと思う点は
「記憶が飛んでる部分はあるんですけど、セコンドとかに聞いたら練習通りに動けててすごくいい状態だったんですけど、まあガードが甘かったのか、見にくいパンチだったのかですけど、どうですかね。もうちょっと打ち合い上等って思っちゃってる部分があるんで、倒されても殴り返せばいいでしょ、殴られても殴り返せばいいでしょってずっと思ってたので、もうちょい今後打ち合い上等とかってのも改善していかなきゃなとは思いました」

――リーチの差を活かせなかった?
「結局、それも思ってはいたんですけど、そこに関しては向こうの踏み込みのスピードがすごい早いなって思ってたんで、そしたらやられるより先にやりに行っちゃった方がいいと自分の中では思ってたんで、殴り合いで殴ればいいやと思っていたので。殴り合うしか自分はできないので、一番の自分の強みで行こうと思いました」

――今後もこのスタイルは変わらない?
「多分、そうですね。このスタイルだったらKOされることがリスクあると思うんですけど、かと言って自分がこのスタイルをやめたところで勝てることはないので。このスタイルで今回負けちゃったんですけど、DEEPのチャンピオンのベルトは獲ってるんで、このスタイルを信じてずーっとやっていきます」

第2試合

 萩原が前に出ると鈴木がローで牽制。かまわず萩原がワンツーで前に出て、ローを続ける鈴木に萩原はハイで牽制。
 鈴木もハイを打ち込むが、萩原はワンツーからソバットで牽制。鈴木はミドルも散らしていくが、萩原は回転して挑発しミドルをキャッチ。
 これを離すと鈴木が前に出るが、萩原がローでコケさせようとするが、ふらつきながらも鈴木はバックブロー。萩原はカーフキックを打ち込み、一瞬ふらついた鈴木はハイからタックルでロープに押し込み足を踏みつけていく。
 萩原は肘を打ちこみ逃れようとするが、鈴木はそのままコーナーに押し込みボディに膝。萩原は逃れようとするが、鈴木はガブッて倒すと萩原はフロントチョークで捕らえる。
 これを抜けた鈴木がアームロックを狙うが、逃れた萩原がブリッジして回転するとガードポジションからパンチを振り下ろす。避けた鈴木がタックルも、これを切った萩原がコーナーを背に側頭部を殴っていく。バックをとった鈴木が投げ捨てジャーマンから走り込んでハイキックもここで1R終了。

 2R、萩原がローでフラつかせ、鈴木が体勢を立て直すと萩原はワンツー。さらにソバットも、避けた鈴木とジャブの打ち合いから鈴木のハイをキャッチしストレート。だが鈴木はバックを取り胴締めスリーパーを狙うが、回転した萩原を押し倒し鈴木はマウントを取る。萩原はフロントネックで捕らえるが、頭を抜いた鈴木がコツコツと肘を打ち込み、亀になろうとした萩原の顔面にコツコツパンチを落としてからスリーパー。これで萩原がギブアップした。

<試合後コメント>
鈴木千裕
(※左足の負傷で車いすに乗った状態で登場)
――試合後の率直な感想は
「チャンピオンになるために絶対負けちゃダメだし、散々ナメたことも言われてきたし絶対勝たなきゃいけない試合で、勝てるって思ってたんですけどホッとしましたね」

――足の状態について
「ちょっとカーフキック3発くらいもらって、腫れてるんですけど、別に骨とかそういうのじゃないんで多分1週間位でもとに戻るのかなと思ってて。だから別に後遺症みたいのはないですね」

――対戦相手の印象は変わったか
「気合ですよね。当然俺も気合はいってたんで、結局折れた方の負けなんで。多分僕がバックチョークで最後獲ったんですけど、失神するまでタップしないなと思ってたんすよ。だから落としてやろうって絞めてて。で、タップしたじゃないですか。その瞬間僕、『心折ったな』って。心の折り合いって僕会見で言ってたっすけど、俺が折ってやったなって」

――今後の展望は
「足の怪我が治り次第試合したいですけど、どれくらいになるのかな。でもやっぱ、大晦日、やりたいっすね。強い相手と。RIZINファン、格闘技ファンが見てておもしれーなって思える相手と闘いたいですね」

――右拳の怪我の状況については
「なんていうんですかね、やっぱり僕も高校生からずっとプロやってるんで蓄積がやっぱあるんで、痛いのは痛いですよ。痛いですけど、試合は僕折れていいと思ってんスよ、手とか足とかアバラとか、なに折れてもいいんで勝つことが僕の目標なので。なので、痛いですけど、殴ります。ハイ。僕がパンチ打てないとかそういうのは無かったっすね」

――今後の試合に影響は出ないのか
「もう、明日からちゃんと治療してすぐ治して復帰しようかなと思うんで」

――相手と戦前に色々あったが、ぶんぶん殴って倒したかったか、冷静に寝技で仕留めたかったか
「特に決めて無いんスよ。総合格闘技なんでケースバイケースで、僕打撃の打ち合いして、カーフ効かされたので、足効いちゃったな、じゃあ組むしか無いな、逆に僕が組みやって、組みちょっとつえーなーって思って離れて打撃しよ、っていうのが総合格闘技だと思うんで、そこに徹してやってただけなんで、作戦的には殴り合って倒すのが理想でしたね」

――相手の寝技について
「いや強いっすよ、萩原選手も寝技強いと思うっすけど、ただ僕が強いだけなんで。だから、なんて言うんですかね。今の時代、SNSの力ってすごいんですよ。本当に強くない人がSNS次第で『アイツつえー!』って思われますし、本当に強い人がSNSヘタクソで『アイツ絶対弱いのになんでいんの?』とか、そういうの思われるんスよ。僕は多分SNSが苦手で、ナメられるんスよね。だから、なんだろ。もっと上に行ける選手で、ここでチャンピオンになれる選手なんで。ある意味で、今回それが証明できたと思います」

――今日の勝利で1つ上のグループに行ったと思うが、次に誰を狙うか
「僕は常に挑戦者で、選ぶ側ではないんで。RIZINファン、格闘技ファン、RIZIN側が見てこの試合おもしれーって思う相手と僕はやりたいんで、それは素直にリアルにファンの声と格闘技界の候補とかを見て、この人とやりたいって思うかもしれないです。まだ『特にコイツと』ってのはないですね」

――唯一負けている相手についての興味は
「そうですけど、2回やる必要ないと思ってて。それもタイミングだと思ってて。いつかやるなら今ここで再戦したからってなにかが変わるわけではなくて。僕は去年の丁度この時期に昇侍さんに負けて思ったのが、『事実上上回ろう』と。RIZINで昇侍さんが負けた相手に俺が勝つ。いい内容で。そうすれば自ずと証明されていくのかなって思って。結果は変わらないですよ?俺が昇侍さんに負けた結果は変わらないですけど、見方次第で僕が昇侍さんに負けた相手に勝てば『千裕強くなってんだ』って思われるじゃないですか。まあ、再戦があったら、そんときはそんときです!」

――このMMAに復帰してから1年間の成果はなんだと思うか
「……もうほんとに、ちょっと気ィ抜いていいすか?ホントに、いろんなことがあって、この1年。僕がちょうど昇侍さんに負けたのが去年の9月なんスよ。さいたまスーパーアリーナで負けて、1年かけてここに戻ってきて、一本勝ちして帰ってきたんですよ。その間にずっと毎日つらい練習しますし、色んな人にボコボコにされましたし、馬鹿にされましたし、今でもやっぱり色んな人にナメられたり馬鹿にされたりして、すっごい悔しいっすね。でも俺がやってるのは格闘技なんで、格闘技で勝っていけばそれは自ずと変わってくるんですよ、世界が。だから僕は勝つことに意味があると思うんで、大きく前進できたと思います。去年から今年にかけて」

――朝倉未来選手からもらったアドバイスの内容とは
「『カーフキックがうまいから気をつけなきゃね』っていうのと、『突進系のタックルに弱いからそういうの出来ると良いんじゃない』って言われて。参考にして。カーフはホント警戒してたんで。もらっちゃったっすけど。でも、カーフ来ると思って受けるのと来るか来ないか分からないで受けるのとだとダメージもメンタルも違うと思うんで。ある意味知れたのは良かったかなって。セコンドチームもそれ言ってたんですけど、ハイ」

――「SNSが下手」という話題について、いわゆるアンチからの言葉でカッとなることはあるか
「まったくなんないです。SNSが下手っっていうか、SNSやる時間がないんですよ。朝走って、朝練して、飯食って、午後練して、飯食って、仮眠して、夜練行って、家帰って飯食って寝て、朝起きて走って……ってずーっと繰り返してるんスよね。そんなんやってるとツイートする時間無いんスよ。でも僕のYouTubeメンバーが僕のこと支えてくれるんですよ、SNSでも陰ながら支えてくれてて、そういう協力があるんでちょっとSNSの頻度は上がってるんですけど、僕1人だったらまず出来ないですね。そういうのが原因だと思います」

――朝倉選手とはまた練習するか
「機会があったらすると思います」

――SNSで色々言われたり、萩原選手からも疑惑の件でいじられたりといったことで悪影響はあったか
「全く無いです。結構ひどいことSNSで言われて。DMとかで例えば今回の試合だったら、『萩原選手のことナメてんじゃねー死ね』とか『キメーんだよ黙っとけ』とか『華がねー』とか『しゃしゃんな』とか、いっぱい来るんスよ。でも、逆にそういうの見ると僕は嬉しいって言い方したら後階が生まれると思うんですけど、なんか、そういうのがあるとやっぱり燃えてくるんですよね。格闘技やってんなーって思って。悪口言われれば言われるほど、ナメてんじゃん、結果で証明してやろうかなって。今回僕がKO勝ちして、やんないですけど、僕がDMで『で?勝ったけど?』とか。なんも言えないわけじゃないですか。僕が試合で勝つことによって僕の目に見えないですけど、僕を批判してきた人達が全員悔しい顔をしてるって考えると『おっ!』ってなりますね。性格悪いって言われても全然いいんすけど。言われてるんで、僕。勘弁してほしいですね」

――SNSが上手い選手が強く見られる流れの中で、平本選手の名前が上がった。これは前から言おうと思っていたことか
「いや、なんかそういうこと僕のYouTubeメンバーが教えてくれて、萩原選手と僕の試合の時にトイレ休憩行くかなみたいなこと行ってたみたいで、それ見せてもらって。そういうこと言ってたんで、じゃあ、でも宣伝してもらえてるなあって。それは今回の試合が合ったからバンバン宣伝してもらって僕が勝ったて事実を国内、世界中に広めてもらおうかなって、言いました」

――11月、平本vsドミネーターのカードが発表されたが、同じ階級としてどう見るか
「試合なんで100%はなくて、絶対はないと思ってるので、もちろんお互いに分があると思うんですけど、なんだろなあ、自分に勝ててなくて、萩原さんに勝ててなくて、ドミネーターさんに勝てるっていうのは、どうだろうかなと思ってて。今度は逆に僕はトイレタイムに行かずにじっくり見てやろうかなと思います」

――二刀流の選手として、もう一方のキックの方の参戦スケジュールは
「ちょっと来年になると思うんですけど防衛戦があると思うんで、多分総合の試合とキックの試合の時期と怪我とタイミングがあると思うんで、そこをうまく照らし合わせてって感じですね」

――3月のビッグマッチが目安になる?
「そうですね。僕もちょっと流れわかってないんスよ。だからいつもジムの会長に舵を任せてるんで、会長が『じゃあキックやるか?』って言われたらキックやりますし、『総合行くか?』って言われたら総合やりますし、そこはもうホント会長次第ですね」

――お兄さんがキックボクシングに復帰して、「弟と試合をしたい」と
「うーん、やっぱり兄弟対決っていうのは、ホントに誰も得しないんですよね。第三者はすごいワクワクするんすよ。『あの兄弟どっちが強いんだろ!』って。正直兄弟対決なんて両親は見たくないわ、スポンサーさん、周りの人、友達、ジムの人、みんなどっちがどっちじゃないわけですか。だから誰も上がらないですし、兄弟で傷つけあったところでなにも生まれないと思うんでちょっとわからないです。でも僕がチャンピオンなんでベルト守らなきゃいないんで、話し合います」

――お兄さんは「千裕の兄」と言われるのが嫌だと
「僕は兄弟は比べるものだと思ってないんで、1選手として僕はやってけばいいと思ってるので、●●兄弟とか、2人で1つとかそういうのが好きじゃないんで個々で頑張ればいいと思うんですよ。兄は兄なりに結果を残して、僕は僕なりに結果を残して2人で高めあっていけばいいと思ってるんで、兄弟対決はその時になったら話し合おうかなと」

萩原恭平

――試合後の率直な感想は
「うーん、やっちゃったなというか、実力がちょっとまだまだ無いなあっていうのを改めて思いましたね」

――やっちゃった部分はどこだと思うか
「ここで勝つか負けるかでこの先が大分変わってくると思ってたし、正直勝てる自信もあったので、『ここで負けるかあ』と思いましたね、自分に対して」

――序盤でカーフキックを効かせているように見えたが、あれは作戦だったか
「作戦ってよりは向き合った感じ、カーフキックが当たりそうな構えやったんで、そこはそうですね。狙っていきましたね」

――試合後には鈴木選手にグータッチをしていましたが、その意味は
「特に深い意味はないですけど、対戦相手あってこその試合なんで、一応お礼を伝えたというか」

――対戦相手の印象は変わったか
「もっと打撃戦になるかなと思ってたんですけど、あんまりパンチも振ってこなかったんで、鈴木選手も拳の怪我してるっていうのを聞いてたんで、それのせいで組技に全振りしてきたのかなと思いましたね」

――今後の展望は
「まあちょっと1回チームのみんなとしっかり話し合って、これからどういうふうにやっていくのかを相談して決めたいなと思いますね」

――1週間で8kgという過酷な減量について
「今回は前と違って事前に落としてたんで1週間に8kgも落としてないんですけど、今回はしっかり減量もして身体の調子も今まで異常に良かったんで、その分自信があっただけに残念やなって思いますね」

――寝技で3連敗。寝技への課題は感じるか
「まだまだ実力が足りてないなっていうのと、これからはそこだけの練習をしても良いんじゃないかって風にも思いましたね」

――今回の試合前にタイやブラジルでの練習をしたが、その成果はまだ使いこなせていない?
「それは実感するし、さっき岩崎さんとも喋ったんですけど、やっぱりすぐにはそういう成果は出てこーへんって言われて、コツコツ積み上げて長い目で見ていこうって話もしてたんで、今実際今日はそういう海外修行の成果とかは出てなかったんじゃないかと自分の中では思いますね」

――今、SNSなどではまだ萩原恭平待望論がある
「いつも応援してくれてるファンのみんなにはすごい感謝してるし、今3連敗になってるんですけど、変らず応援してくれてるファンの皆さまを将来的には絶対を喜ばせたいと思ってるんで、このままでは絶対に終わらんって気持ちはありますね」

第3試合

 シビサイのローにカルリがジャブ。そのままジャブでコーナーに押し込んでいき、シビサイがワンツーを打ちながらリングを周りローで牽制。カルリがフックを打ち込み、これに『打ってこい』と挑発したシビサイがタックル。これをカルリがフロントチョークで捕らえそのままグラウンドになるが、シビサイが頭を抜くと肘を顔面に打ち込みバックを取る。亀になったカルリをスリーパーで絞め上げ、これでカルリはギブアップした。

シビサイ「あまり長く喋るつもりはないんですけど、えっと、前回私が誕生日だったんですけど今回も誰も誕生日じゃないです。31年間生きてきて、初めて鼻血出しました。ありがとうございました。これからも頑張りますので応援よろしくお願いします。あと、つまんない試合したこと許して下さい」

<試合後コメント>
カルリ・ギブレイン
――試合後の率直な感想は
「このイベントで戦えてとても嬉しい。パンチ当てられればKO出来たのにそのチャンスを逃してしまったことを残念に思う」

――打ってこいというアピールをされてどう思ったか
「自分は挑発が好きなのでとても良かった。自分もそういう挑発をするのでとても心地よかった」

――その怪我はどこで
「ヒジの攻撃を食らったときだ」

――対戦相手の印象は変わったか
「特に変わらない。自分に柔術の練習が足りなかったし自分のパンチをもっと信じるべきだった。連続でもっとパンチを出せれば簡単に勝てた試合だったかもしれない」

――念願のRIZIN出場を果たしましたが、その感想は
「正直言って、泣かないように感情を押さえた。このイベントに参加することは長年の夢だったし、このトップイベントに参加できたことは人生の目標の1つを達成できた。また是非戻ってきたいと思う」

――今後の展望は
「試合をどんどんして練習を積んでこの階級のチャンピオンになりたい。負けから学ぶことは多いので、引き続き練習していくだけだ」

――シビサイ頌真選手も同じ経験をして復活した
「彼を例に挙げる必要はない。自分には勝利するための信念・目標があるし、彼と比べてどうこうという話ではない」

――11月6日の名古屋大会には出場したいか
「11月のイベントに出られたらとても嬉しい。対戦相手は選ばないので誰とでも嬉しい。自分の力を磨いていくだけだ」

シビサイ頌真
――試合を終えた感想は
「勝ててほんと嬉しいですね」

――試合後のトップロープ超えるのか~~というアクションについて
「前回やったことをやるふりしてしないっていう(笑)面白くないっすよね(笑)」

――1Rで打撃をかなり受けていた。誘うような仕草もあったがその後のタックルに入るための煽りだったのか、もっと来てほしかったのか
「来てほしいわけがないんですけど、最初に2発3発食らって、自らを奮い立たせるためにやった感じです」

――相手の印象の変化は
「全くイメージ通りでした」

――出血はどちらの選手から?
「自分ですね。最初。こんなに鼻血出したのは生まれて初めてなんでびっくりしました」

――焦りは合ったか
「正直ありました。ヤバいと思いました」

――それで決めにかかった?
「はい。次の展開が危ないと思ったんで、そこは自分的にとても良い判断だったのかなと思ったところです」

――今後の展望は
「なんとも。鼻血止まってから考えます。次も頑張ります」

――カルリ選手の打撃の印象は
「ホントまじりっけなしに正直にフェイントなく打ってきたんで、すごい、逆に上手に闘ってこようとする選手のほうが自分はうまく出来たかもしれないです。あんなに正直に打ってくるとは思わなかったので。強かったです」

――フック系のパンチを警戒していた?
「事前に想定はしてたんですけど、序盤からまっすぐしっかり打ってきたんで、それもかなり被弾しました。強かったですね、ホントに。結果的には勝てたんですけど、次に試合したらどうなるかわかりませんし、でも今日は自分が勝てたことを喜びたいと思います」

――人生初の鼻血の感想は
「動揺しましたね。もしかしてこのまま血がすごい出たら試合が止まってしまうかと思って、相手後かと思ったら自分の血だったんでビックリました。早い形でフィニッシュしなきゃいけないと思いましたね」

第4試合

 扇久保がローで牽制しようとするが、キムがジャブで前に出て組み合うと扇久保がコーナーに押し込む。扇久保がヒザを打ち込むが、これがローブローになりタイムストップ。

 再開し、組み合いながらヒザの打ち合い。扇久保がコーナーに押し込み、タックルを狙うが取り付けずヒザの打ち合い。
 一度離れて扇久保がワンツー。動じずに前に出たキムがローから見合おうとするが、扇久保がパンチを散らし距離をとる。
 お互いパンチが交差し、扇久保が組み合えばキムがアッパー気味にパンチを打ち込み、扇久保はワンツーが顔面を捕らえるがお互い前に出るのをやめずにパンチが交差。
 扇久保が組み付いてボディにヒザからコーナーに押し込むが、さらにワンツーからタックル。キムは大外刈りで逃れようとするが、耐えた扇久保にキムがワンツーから組み付く。
 扇久保が離れてワンツーも、キムがボディにストレートから前蹴り。
 キムがタックルでテイクダウンを奪うが、立ち上がった扇久保がロープに押し込むがキムが左右のボディブロー。扇久保がワンツーで距離を取りパンチの打ち合い。キムがコーナーに押し込むが、体勢を切り返した扇久保が片足タックル。倒れずに耐えたキムに扇久保が胴締めスリーパーを狙うが、耐えたキムがパンチを落としてスタンドへ戻る。

 パンチが交差しキムのハイキックも、扇久保は前に出てクリンチしロープに押し込む。ここで1R終了。

 2R、キムが大ぶりフックも扇久保が組み付いていく。離れた扇久保にキムがハイキックから前蹴り。両者ボディを狙い、これが交差するとキムはロープに押し込みラッシュ。扇久保が膝をつくが、キムはフロントネックで捕らえ頭頂部に膝を連打する。逃れた扇久保にキムが前に出てパンチと膝のコンビネーションから、ローを打ち込むが扇久保がアッパー。パンチの打ち合いになるが、レフェリーがタイムストップを要求し扇久保がドクターチェックに。

 再開し、扇久保がローとハイを散らし、ワンツーもキムはミドル。扇久保もミドルを打ち込むが、キムがボディブローからミドルも、扇久保がキャッチしテイクダウンを狙うがキムは耐えてパンチの打ち合いへ。お互いミドルがあたり、キムが大ぶりフック連発からミドル。扇久保がハイ、キムもハイからフックを打ち込み前に出るが扇久保はリングを回る。キムのフックが顔面を捉えると一瞬扇久保の動きが止まるが、扇久保のボディを打ち込み距離を取り、ローからミドルの相打ち。キムがソバットも、打ち終わりに扇久保が組み付いていくが、離れ際にキムがタックルでテイクダウンを奪う。
 キムは肘を落としていくが、扇久保が足を伸ばしてキムから距離を取りスタンドへ。扇久保のタックルにキムが膝を合わせようとするが、耐えた扇久保にキムがバックブローもこれは空を切る。
 キムが前に出ようとすると扇久保が前蹴りで距離をとる。だがすぐにキムがタックルでテイクダウンを奪うがここで2R終了。

 3R、キムがワンツーハイを打ち込み、タックルでテイクダウンを奪うが扇久保がフロントチョーク。キムが頭を抜き、扇久保が腹を蹴り上げてスタンドへ。

 キムのジャブに扇久保がミドル。お互い距離を見ながら攻めあぐね、扇久保がタックルもキムはこれを切ってフック。パンチが交差し、扇久保がタックルもキムはこれを切ってジャブ。
 扇久保がアッパーからフックもキムもフックを打ち込みローで牽制。
 キムがジャブから前に出るが、扇久保は突き飛ばして距離を取りタックル。キムが耐えると扇久保がバックをとるが、キムは回転して逃れるとスタンドへ。
 扇久保がラッシュを仕掛けるが、キムは両手を広げて挑発。
 キムがタックルを仕掛けるがここで3R終了。

 判定3-0でキムの勝利となった。

<試合後コメント>
扇久保博正
――試合後の率直な感想は
「完敗だったなと思います」

――目の状態はどうか
「病院行ってないとわからないですけど、もしかしたら折れてるかもしれないです」

――打撃をもらってフラッシュダウンのような状況もあったが最後まで戦い抜いた
「最後まで勝ってやると思って闘ってたんですよ。映像見返してみないとわからないですけど、今はホントにキム選手のほうが強かったと、そう思ってます」

――対戦相手の印象は変わったか
「思ってたよりスゴいタフでしたね」

――今後の展望は
「またこっから這い上がっていくのを見せるのも僕の生き方だと思うので諦めずに闘っていきたいと思います」

――フロントチョークは決まった感触があったか
「決まってたんですけど、落ちたなと思ったんですけど、まだ生きてましたね」

――落ちたと思って緩めた?
「一瞬緩めました。そのまま逃げられました」

――どの部分で上回られたと思った?
「どんどん前に出てこられて、僕のほうが最終的に削られてしまった。もともとすごい強い選手だと思ってたんですけ、おもったよりも更に強かったですね」

――9月ぶりの試合ということでブランクの影響はあったか
「ブランクはそんなに感じなかったかなと思います」

――スタミナ面でも問題なし?
「そうですね。キム選手がタフで僕のほうが削られたなと思います」

――生まれてくる子供に見せたい試合というテーマは達成できそうか
「映像見てないんでわからないですけど、ちょっとわからないっすね」

キム・スーチョル
――試合を終えた感想は
「なんとか試合が終わって、正直な所扇久保選手には申し訳ないが、ホントはスカッと気持ちよく終えたかったがなかなか決まらず試合が空回りしてしまった。実は減量を急激にしてしまったので消化器の調子が悪いところがあった。試合の途中でボディブローをもらったときに大きなダメージがないと思ったが、もともと消化不良のところに効いてしまった」

――キム選手の打撃もかなり当たっていたが扇久保選手がなかなか倒れなかった
「1つの家庭の家長、そして父親というものがどれほど大きな責任感を持っているのか、どれほど強いのかということは私にもよく分かるつもりです。私も妻がいま子供を宿していて、今10週です。ですので扇久保選手にしても私にしてもどちらが勝ったにしても、出来るところまで耐えたと思います」

――2R目のフロントチョークで危ない場面があった。しのげる余裕があったのか、余裕を残していたのか
「これも扇久保選手には申し訳ないが、自分は耐えられると思っていた。腕も一緒にかかってのチョークだったから。審判の見方によってはそうでないと思ったので、自分は大丈夫だと審判にアピールしました」

――久々のRIZINの感想は
「とても光栄だと思う。自分自身私が中学生、高校生の時にはPRIDEは夢の舞台だった。今回も出られれてよかったと思う」

――今後の展望は
「まず今日第一歩がいい形で締めくくれた。ただ、今日のような試合運びではダメだ。今日の2RでKOができていれば『堀口恭司選手と当たりたい』とコメントするつもりだった。いつか機会があれば当たりたい」

第5試合

 パクがローとミドルで牽制し、浜崎はジャブで前に出ようとするが距離をなかなか詰められず。
 お互いジャブが浅く捕らえ、パクがローからワンツー。浜崎もワンツーからロー。
 浜崎は前に出て押し倒しテイクダウンを奪うが、パクがロープを掴んで逃れようとするが、浜崎は足を掴んでコーナーに押し込む。パクはコーナーを背負いながら立ち上がり、浜崎が一度距離を取る。
 パクがローも、スリップした所を浜崎が攻めようとするがパクは下がって立ち上がる。

 パクのワンツーが顔面を捕らえるが浜崎はロー。お互いストレートが交差し、距離を見合うがここで1R終了。

 2R、浜崎がジャブを打ち込めばパクはハイ。浜崎がワンツーから前に出るが、パクは距離を一定に保ちローからジャブ。
 浜崎はタックルも、パクはこれを切り前蹴りからハイ。打ち終わりに浜崎はラッシュを仕掛けてロープを背負わせる。そのまま組み付いて引き込みグラウンドに持ち込む。
 浜崎が三角絞めを狙ったところでパクが立ち上がり距離を取る。

 浜崎はローで牽制するとパクがバックブロー。パクがワンツーローも、浜崎も前に出てワンツー。浜崎が飛び込もうとするがパクがジャブで動きを止め、ローで牽制するが浜崎もロー。
 浜崎がタックルを仕掛けるがパクは下がってスカすと、ローで一定の距離を保ちながらワンツー。浜崎もジャブで前に出ようとするがなかなか距離が縮まらず。
 パクのワンツーの打ち終わりに浜崎もワンツー。パクがスイッチしながら距離を保ち、ラスト10秒でパクがラッシュを仕掛けるが2R終了。

 3R、パクが距離を詰めてパンチの打ち合いからミドルを打ち込んでいき、距離を詰めながらロー。浜崎が前に出るとパクは下がりながら三日月蹴りを打ち込めば浜崎も飛び込んでジャブ。だがパクは右ストレートを打ち込み、後ろに倒れた所をパクが攻める手をとめるが、レフェリーがダウンをとらずにスリップ判定。

 困惑したパクに浜崎がタックルを仕掛けるがパクは下がって距離を取り、パクがジャブからミドルを打ち込み右ストレート。これが顔面を捉えていくが、浜崎は倒れずに前に出ようとするが目に見えて動きが遅くなる。
 パクはローで牽制し、ハイからパンチを振り回すが浜崎は下がって距離を見る。
 パクはハイからワンツー。浜崎がフックを打ちこみ前に出るが、パクは前蹴りで牽制する。
 パクはラッシュを仕掛けようとするが浜崎が下がって耐え、浜崎が前に出るとパクが下がる。
 レフェリーがタイムストップを要求し、浜崎がドクターチェックへ。パクにサミング行為があったということで注意が与えられる。

 再開し、パクがミドルからローで牽制し、三日月蹴りから前に出ようとするが浜崎が前に出てローで牽制。パクが前蹴りから右フックを打ち込み、左ストレートにカウンターからハイキック。だがパクがこれでスリップし、体勢を立て直して向かい合うが決め手なく3R終了。

 判定3-0でパクの勝利となった。

<試合後コメント>
パク・シウ
――試合を終えた感想は
「まず勝てて良かったです」

――3R目に浜崎選手を倒したときに追撃しなかった場面が印象的だった。その理由はあるか
「浜崎選手が本当にいろいろな意味でうまいしキャリアもある。今日はとにかく落ち着いて臨もうと思った。相手がダウンしたからと言ってむやみに入っていかないというのが今日の闘い方でした」

――浜崎選手をレジェンドと呼ぶなどリスペクトがあった。試合を終えて対戦相手の印象は変わったか
「やはりとても強かったしMMAの面で完成された選手。だから大変な試合だった」

――伊澤星花選手がアナスタシア選手を破った試合はご覧になりましたか
「自分が試合が終わったばかりなのでまだ見ていません」

――決勝戦が伊澤選手との再戦になったことについて
「1年前くらいだったでしょうか。1度闘って私が負けましたが、今は2人とも成長しているので決勝戦は面白い試合になると思います。伊澤選手はグラップリング、私は打撃が得意なので面白い試合になると思います」

――同郷のキム・スーチョル選手が今日勝ったことについて精神的に良い影響があったか
「キム・スーチョル選手がいい試合をしていたので私も頑張らなくてはと思いましたが、同時に落ち着くこともできました」

――今現在のほうが伊澤選手を上回っていると思うものは
「伊澤選手は子供の頃化柔道をやっていたということで柔道式のテイクダウンが得意だと理解している。サブミッションも秀でている。ただMMA的には私が優れていると考えている」

浜崎朱加

――試合を終えた感想は
「負けてしまって、応援してくれた皆さんに申し訳ないんで自分自身情けないと思います」

――対戦相手の印象は変わったか
「違ったところはなかったですし、強かったですね」

――パク・シウ選手の得意な打撃を被弾して腰を落とした部分があったが焦りはあったか
「焦りはなかったですね。効きはしましたけど」

――今後の展望は
「腕折れちゃってすぐには練習できないんで。手術になるかもわからないんで」

――その怪我はどのタイミングで
「2Rの序盤だと思うんですけど」

――パク・シウ選手が反則で注意を受けていた。具体的にはなにがあったか
「サミングですね。指入ってて」

――今回の結果を受けて、腕の怪我からの復帰後のビジョンは
「どのくらいかかるか分からないんで、初めてなんで。とりあえずゆっくり休みたいですね
こんなに休むっていうのがなかったんで」

――途中でペースが狂ったという印象があった試合だった
「テイクダウンを望んだんですけど結構こっち側が痛くて。それもありますね。まあ強かったです、単純に。(負傷箇所は)肩の方ですね」

――トーナメント決勝戦は伊澤選手とパク選手に決定。両方と手合わせしている浜崎選手からはどう見るか
「打撃戦だったらもちろんパク選手の方が強いと思うんですけど、テイクダウンというか寝技もパク選手は出来るんですけど、伊澤選手だと思うんで。予想はちょっと難しいですけど楽しみではあります」

第6試合

 伊澤がローで牽制するとアナスタシアはワンツー。アナスタシアのローに合わせて伊澤がタックルで倒し、肩固めもアナスタシアは足をボディに絡めて亀になった伊澤をコツコツ殴っていく。伊澤は肘を落とそうと上半身を上げるが、アナスタシアが下から肘を打ち込み伊澤は必死にガード。アナスタシアは足を首の裏に絡めて動きを止めてコツコツ殴り続け、がむしゃらに伊澤は鉄槌を落とすがアナスタシアは足を絡めて動きを塞いでいく。三角締めを狙うが伊澤が足を取ってアキレス腱固めも、アナスタシアが抜いて足に組み付くがここで1R終了。

 2R、伊澤がミドルを打ち込むが、アナスタシアがワンツーミドルも伊澤がキャッチしテイクダウンを狙う。だがアナスタシアが耐えると、伊澤のバックブローを巻き込んで前転してグラウンドへ。
 伊澤が下からフロントネックで捕らえるが、抜けようとしたアナスタシアに伊澤が三角絞め。そのまま肘を連打し、アナスタシアはこれを抜けると伊澤が十字固めのようになるが、アナスタシアが腕を取って蹴りつけると伊澤がアキレス腱固めへ。
 アナスタシアは膝立ちになり逃れると、逆にアキレス腱固めを狙うがすぐに飛び込んだ伊澤がフロントネックで捕らえ肩固めへ。
 伊澤がセンタクバサミで潰し、アナスタシアは三角締めを狙うがお互い極めきれず。伊澤が腕を取ろうとするが、耐えたアナスタシアへ伊澤が再度三角絞め。逃れようとしたところを腕ひしぎで捕らえると、これでアナスタシアがタップアウトした。

伊澤「こんにちは、DEEPジュエルスストロー級チャンピオンでRIZINスーパーアトム級チャンピオンの伊澤星花です。今回は泣いてませーん(笑)はい、まあ今回2回戦アナスタシア選手、遠いところから来てくださって本当にありがとうございます。大変な中頑張ってやっていて、本当に本当に強くて、本当に試合中ずっと怖かったです。でもやっている中で初めてすごいなんか相手と通じあえるというか、そういうのを感じた気がして、またMMAがさらに好きになりました。そして宣伝なんですけど弟の風我、こないだ負けちゃったんですけどほんとにすごい試合をしていて強くなる選手なので是非一緒に大舞台で戦っていきたいです。セコンドのCOROさん、11月12日にタイトルマッチ、DEEPでタイトルマッチあるので見てください。横田さんも一生懸命指導してくれて、いつもポンコツって言われてるですけどすごい強い先生なので尊敬もしてあげてほしいです。後ろ、YoutubeのQRコードあります。こんな沢山のお客さんありがとうございます。是非チャンネル登録よろしくお願いします。ありがとうございました」 

<試合後コメント>
伊澤星花
――試合を終えた感想は
「すごい試合怖かったんですけど、それ以上に楽しかったなって思います!」

――アナスタシア選手は1試合目は打撃の印象が強かったが、今日は寝技の印象が強かった
「RENA選手が打撃の強い選手だったので、1回戦は打撃の選手に見えたんですけど、やっぱりデータ通り寝技がすごく強くて、下からパスさせなかったり、パスしてもガードに戻したりって動きが上手かったです」

――対戦相手の印象は変わったか
「やっぱり寝技のポジションの取らせない力が思ったより強かったです」

――決勝戦はパク選手との再戦になった
「やっぱり打撃の強い選手なので打撃の展開も多くなるし、そっから組んでいって寝技の展開も作っていきたいと思います」

――終始サブミッションを仕掛け続けていた
「やっぱり極めるのが好きなので、いつでも極めを狙っていく試合が好きです」

――その中で、「ここまで逃げられるとは」という印象はあったか
「そうですね、それよりもいいポジションにさせない、攻めさせないっていうような動きが上手いって印象ですね」

――連勝が続いているが、優勝への手応えは
「今回もすごい苦戦したんですけど、でも結果的に一本で勝てているので、決勝もいい流れで向かっていけるのかなと思います」

――マイクで「アナスタシア選手と試合をしていく中で通じ合う部分があった」という言葉があった。それはどのような事象で感じたか
「寝技の攻防で、自分がやりたいことと、アナスタシア選手がやりたいことの駆け引きだったり、攻め時とかの見極めとかで、『あっ、同じようなことを考えてるな』『アナスタシア選手はこういうこと考えてるんだろうな』っていうような、気持ちの面、戦術の面で通じ合えたと思います」

――前回のパク選手との対戦した後には泣いていた。再戦に特別な思いはあるか
「そんなに前回の試合に関して強い意識はないんですけど、普通にテイクディフェンスが強い選手だと思うので、そこに対しての対処をこれからしっかりやっていきたいなって」

――浜崎選手も「テイクダウンが鍵になる」と語っていた
「そうですね。やっぱりテイクダウンが鍵になると思うんですけど、そこからしっかり寝技の展開に持っていけるようにコントロールしていきたいと思ってます」

――トーナメント決勝に駒を進めた。現状、大晦日メインを任されることもあり得る
「何試合目になるかわからないですけど、しっかりと女子格闘技を盛り上げられるように、これからしっかり自分の実力をあげるとともに宣伝もたくさんしていきたいと思ってます」

――大晦日メインが女子の試合になれば歴史的なものになる
「やっぱり、歴史に名を残したいです」

――今日はセミでの出場だったが、今日の大会の試合はどのくらい見ていたか
「来るときにPPVで超RIZINを見て、着いてメイウェザー選手の試合を生で見て、あとは大原樹里選手の試合を見て、自分のアップに入ってという感じで。でもメイウェザー選手の試合を見れたんで海外に行った気分になれました(笑)」

――試合後にはウクライナ国旗をアナスタシア選手と掲げていた。その理由は
「この大変な状況の中で来ていただいて、総合格闘技って、やってることは闘うことなんですけど、その中でも自分の今回の試合のように、相手の気持ちを考えたり、相手の気持ちに寄り添ったり。今回だと駆け引きになってくるんですけど、そういうふうに相手の気持を考えるってことが出来ると思って。そのなかでアナスタシア選手と何かで繋がれたって感覚が自分の中であったので国旗を持たせていただきました」

アナスタシア・スヴェッキスカ
――試合後の率直な感想を
「彼女と今回対戦してみて、彼女はいわゆるスーパーアトム級では最強の選手だともちろん知っていました。ですから私にとっては非常にいい機会だったし、今回の試合が新たな経験を積めたということで高く評価しています。これからの私の技、あるいはキャリアをさらにより良くしていくためのものになったと思う」

――1R序盤からグラウンドの攻防の時間が多かったと思いますが、やりにくさだったりもう少しこうできたという場面はありましたか?
「実際グラウンドでの時間が長がかったとは感じます。だからといってグラウンドで私がやりにくかったとか時間が少ないほうが良かったとかは感じていない。私自身今グラウンドでやれるべきことは全てやれたし、今思うともう少しスタンディングの時間をとってからグラウンドに持っていったほうがよかったかと思うけれど、決してグラウンドでやりにくかったとかはないです」

――日本での2試合を通じて成長を感じた部分は
「もちろん日本での2試合を通じて、十分にトレーニングして準備もしてきた。そういった準備を通して私自身が成長した。精神的にも技術的にも成長したのは感じている。それは確かなこと。グラウンドでの練習も多くやりましたし、私自身グラウンド、スタンドでも格闘技が大好きなので、これからもどんどん前進していきたいと思う。今とても強い選手と当たることができて、とても良かったと思う。実際今日の試合をを思うと、自分自身の中でこれが不足していたなという所は感じたので、これからそういう不足部分をさらに完成させていきたいと感じています」

――今日本のメディアがとてもアナスタシア選手に注目している。ファンの皆さんにもメッセージを
「まずマスコミの皆さんに対しては、試合後感情的になってしまってココに来ることをおまたせしてしまい大変申し訳ありませんでした。試合に注目してくれて見ていただいて本当に感謝しております。ありがとうございます。日本のファンの皆さん、色んなメールとか手紙とかもらったり街であって挨拶してもらったり温かなサポートを感じてますので、非常に感謝を感じてますので、ファンの皆さんのサポートの気持ちを高く評価しています。将来においては鍛錬をしてよりよい試合を見せられるように頑張りたいと思います」

――今回連続参戦になりましたが、大変な状況の中で海外でスポーツの試合をしているファイターをウクライナではどのように思われているのか
「今本当に大変な状況です。戦争が起こっていますし、まだ続いています。実際に本日も戦争が終わってないわけです。なので私は国に対しても今の私の活動を支えてくれる人たちにも感謝の気持ちを持っています。これを私達は、スポーツなどができるのはある意味ではいわゆる軍人の方たちの活躍のおかげであると思っている。心から敬意を評したいと思っています」

――試合後に伊澤選手が一緒に国旗を持ってリングに立ちましたがどう感じましたか?
「私にとっては伊澤選手は同じようにウクライナの国旗を持って掲げてくれたこと、本当に彼女に非常に深く感謝しています。非常に素晴らしいサポートの気持ちの現われ、私だけでなく、日本の皆さん、世界の皆さんにウクライナの国旗を見てほしかった。ウクライナの国旗の色を覚えてほしかった。私にとっても数少ない貴重な機会だったと思います。そういう意味で今日の対戦相手の選手。日本のサポートしてくださる皆さんに対して心から感謝しております」

第7試合

 金太郎が突っ込んで殴りかかるが、堀口は避けると中央に陣取りプレッシャーをかける。リングをまわる金太郎にカーフ一キックを狙うが、スカした金太郎もカーフキック。打ち終わりに堀口が前蹴りも金太郎はこれを避ける。
 堀口がローからハイで牽制。避けた金太郎がミドルも、堀口もローで牽制。金太郎がワンツーで突っ込み、堀口が下がると金太郎はバックブローのフェイント。堀口が飛び膝も、金太郎がカウンターの左ストレートを叩き込み、堀口がそのまま倒れるがすぐに後転して立ち上がる。
 金太郎のハイキックに堀口がタックルを合わせてテイクダウン奪うとマウントをとるが金太郎は亀になろうとする。堀口はスリーパーを狙うが、回転した金太郎が抜けてスタンドへ。

 堀口が飛び込んで左ストレート。金太郎はローにカウンターの右ストレートを合わせるがこれは空を切る。

 堀口がローで牽制し、金太郎もローからハイで牽制。
 堀口が突っ込むも金太郎がカウンターを狙うが堀口は距離を取る。
 金太郎がミドルから飛び込むが堀口は下がり、右ストレートからハイキックも金太郎はスカしてロー。金太郎はハイキックも、堀口が右フックを打ち込み、そのまま押し倒すとマウントを取り鉄槌を落とそうとするがここで1R終了。

 2R、堀口がハイで牽制。ローに金太郎がカウンターの左ストレートを狙うがこれはかする。
 金太郎はハイも堀口がガードしタックルでテイクダウンを奪う。
 コツコツと殴っていき、ハーフガードからマウントになると肘を落としていく。そのまま肩固めで捕らえ、金太郎は耐えるもレフェリーが試合を止めた。

堀口「皆さん、ヒヤヒヤさせてしまって、本当に金太郎選手強かったです。ありがとうございました!格闘技こういう事があるので、めちゃめちゃ面白いんで、是非会場に来てください。やっぱり、会場に来ると、生の音は違うんで、是非会場に来てください。ありがとうございました!」

<試合後コメント>
金太郎
――率直な感想を
「はいえっと、悔しいです、はい」

――1Rに堀口選手のミドルキックのタイミングで左ストレートを当てたり、堀口選手をふらつかせるタシーンが合ったが手応えは
「えっと、ちょっと試合にかなり集中してて、あんまりその、一部一部おぼえてないんですけど、まあでもその、勝負できるというか、勝負できるなって思ったというか、自分が狙っていった攻撃は、手応えありました」

――細かく覚えてないということですが、試合にボルテージが上がってたという感じなのか、気持ちが倒したいという風に思っていたせいなのか
「えっと、そうですね、倒したいって気持ちが強すぎて、なんか・・・」

――堀口選手は戦ってみてイメージとは違いましたか?
「戦ってる間は必死過ぎてあんまり、あんまりわからなかったんですけど、今思えば、まあその、経験値というか、脳の切り替えと言うか、格闘技に対する脳というか、なんかこう、これがダメだったらこうするとか、そういう作戦の切り替えがすごい早いんだなと思いましたね」

――今後の展望は
「そうですね・・・まあ、その、今回の試合でまあほんまの数字を引き出すって意味では、メンタル的には良かったんで、この、いい経験ができたその堀口選手と試合できるっていういい経験をしたからには、その経験を生かして、まあ色んな強い選手から色んなことを学んで、まだ続けたいなと思います」

――試合が決まってからファンやSNSで色々言われてましたが、今はどういう気持ちですか?
「ファンの人とか、あんまりSNSとかそういう外野というか、そういう声はあまり聞かないようにしてたんですけど、まあでもこう、周りから、自分の近い存在の人からあれこれこう言われてるああ言われれるって、言われてる事を教えられて、まあ全員黙らせるっていうふうな、自分の中でキーワードみたいのが出てたんですけど、やっぱりアンチと言うか、ファンの人とか、格闘技見てくれてる人が、良いことではないかもしれないですけど、奮い立たせてくれたなという風に俺は思ってて。見とけって思った気持ちから、必死にホンマに倒しに行こうって決めれたというか、まだまだその試合でそれが全部できたかって言ったらできてないけど、でも、まあ、こう、悪い言われ方をしたことによって、良い力になりましたね。はい」

――堀口選手と戦ったことで自分が強くなれるなという感触は感じましたか?
「そうですね。まあ、試合に勝ちたいとか色々あるんですけど、自分のために格闘技やってるんで、なんかあんまり回り関係ないと言うか、自分に関わってくれてる自分のために動いてくれてる家族とか、トレーナーとか、仲間とかスポンサーの人であったり、日頃から支えてくれる人のためにもこらから強くならんなというのもあるし、一番は自分がこの道を選んだから、この道で結果出さないといけないから、今後、どこまで行けるかわからないですけど、自分の可能性を信じてまだ続けたいです」

――堀口選手にパンチをヒットさせてダウンを奪う場面もあったが、世界のトップ選手に自分の打撃が通用して自信になった部分はありますか?
「そうですね、かなり練習してきたことだけが出たというか、そうですね、そこは自信を持ってるんですけど、まあ、あれがあったから余計に悔しいです」

――印象として作戦の切り替えが早いとおっしゃってましたが、堀口選手は格闘技をスポーツと考えていていかに攻略するかと考えていると。そういういう部分が強みだと思うが、金太郎選手も今後作戦を立てて取り組んでいこうという考えは
「自分は今回、僕も色々作戦があって、まあ実行できたかっていうと一部しか実行できてないんですけど、まあ、この堀口戦に僕も、喧嘩の作戦を組んできたから、でもそれが全て封じ、まあ、それで倒せなかったから僕が負けたっていうだけなんで、なんていうんだろう?そこはわからされたというか、そうですね、格闘技の技術に負けたなって、結果負けてしまったなと思いました」

――試合後に控室に堀口選手がいましたが、どういう会話があったのでしょう?
「なんかこう、あんまり覚えてないというか、まあそれは多分こう、カメラが入ってたと思うんで、それを何ヶ月後に見ると思うんですけど、自分、クロノスっていうブランドがスポンサーについてて、何ヶ月か前に、1ヶ月前ですかね?堀口戦が決まったこと、まだ世間に出てない時にクロノスが堀口選手がスポンサーになって、堀口選手にクロノスとられましたっていう会話をしただけです。でもちゃんとスポンサーしてくれてるんで」

――同じスポンサー
「そう。同じスポンサーが同じ同士だったんです。クロノスとられましたっていう冗談を最後言ってって感じでしたね」

――堀口選手アメリカで練習されてますが、機会があったら出稽古にいってみたいという気持ちは
「そうですね、なんかこう、すごい行きたいなっていうのと、それは僕の気持ちだけでは行けないと思うんですけど、まあでも、すごいこう、戦ってて、堀口選手の男気というか、この人、スポーツって言ってるけど、男として尊敬できるというか、全然向き合った時にこれ、全然喧嘩するつもりやなって思ったんですよ。そういう両方持ってる、裏の顔も表の顔も両方持ってるなと思ったんで、そういう、なんていうんやろう、すごいそこに技術も乗っかってるというか、自分もそういう修行したいなと思いますね」

――ダウンを奪ったシーンですが、堀口選手が前足を蹴ってそこにカウンターに左をっていうのは考えていた作戦でしたか?
「カーフ蹴ってくるっていうのはずっとあって、そうですね、カーフ蹴ってくるのにあてにいくっていう、その作戦の中であったんで、そこで体が動いてって感じですね」

――同じような場面もあったが二度目は当てさせてくれなかった。最後テイクダウンを受けてガードの中からパスされた。思ってたのと違う強さは
「なんか、力が強いという感じじゃなかったというか、力とかじゃなくてバランスが、なんかこう、フィジカル僕強い方で意外と立てたりするんですけど、なんか、バランスが、よかったいうか」

――立たせてもらえなかったと
「力使ってしまって、一回目力んでしまってというか、押しても抜けていくような感じというか、力が入らないポイントでバランスよくキープされたなと、ちょっと焦ってしまいました」

――頭の位置が高い感じがしたが
「全く覚えてないです。どのタイミングで肩固めに来たか覚えてないんですけど、どっちだったかも覚えてないです」

――じわじわに極まってきたと
「大事な試合はいつもなんか肩固めでやられてる気がしますね。パンクラスのタイトルマッチも肩固めでやられて。見てたかもしれないですね堀口選手も」

堀口恭司
――久しぶりの日本での試合を勝利で飾りました
「まあそうですね、嬉しいですね。ちょっとパンチとかもらってしまったので、まあ、もうちょっと自分の得意な寝技とかに持っていけばよかったと思ってますね」

――ヒヤッとさせた場面もあったと言っていましたが、自分の中でもヒヤッとした
「いや自分は全然ヒヤッとはしてないですね」

――見てる人がヒヤッとするだろうなと思って
「そうですね。それでマイク・ブラウンに何やってんだお前って、もっと最初からテイクダウンいけと言われたんですけど、ちょっとだけ相手も上手く、すごい自分の研究もしてて、タックルに行きづらい戦い方をしてきました」

――金太郎のイメージは変わりましたか?
「すごいやっぱり、自分の対策をしてきたなって感じですね。これくるよ、あれくるよってセコンドからも言われて、それも当たり前のことなんですけど、自分の事を研究してきたなという戦い方をしていましたね」

――会場に来てほしいと言っていましたが、ご自身の戦いの音を生で聞いてほしいと
「そうですね。やっぱり、音とかって、迫力とかってあまりなんだろう、テレビじゃわからないことなんで、是非、まあ、そうっすね、しっかり生で見てほしいですね」

――今回の勝利で連敗脱出となりました、目標や展望は
「そうですね、これからもっともっと格闘技を盛り上げていきたいなと思っています」

――1R金太郎選手のパンチ貰ってダウンするような場面もあったがダメージは
「ダメージはなくて、フラッシュダウン。一瞬だけパッと意識がなくなって、すぐ治ったって事なんですけど、自分が打撃で行こうって思っちゃて、それですごいマイク・ブラウンに怒られました」

――焦りは
「焦りとかはまったくなかったです」

――先日の会見の時に今後は体重落とそうかなという言葉もありましたが今日の試合を終えて今の時点では
「そうですね、やっぱり体重がどうしても軽いので、一階級下げようかなとは思ってます」

――今回の勝ちっていうのは、ご自身の中での意味付けは?復活なのか内容的には復活とは言えないのか、そもそも復活という感じではないのか
「そうですね、一試合一試合自分はほんとに気持ちいれてやってるので、あんまり2連敗だからとかそういうのは気にしてなくて、でも勝てたんですごい嬉しいですね」

――今回の作戦でタックルに行く作戦だったとおっしゃられてましたが、金太郎選手の打撃を警戒していたと
「そうですね、金太郎選手すごい打撃が上手いので、テイクダウンとって寝技でキメるっていうプランだったんですけど、自分が1R目で、欲張っちゃって、打撃ばっか打ってて,それを見たマイク・ブラウンが何をやってるんだと。早くタックルに行けって言ってました」

――会場で音をお客さんに楽しんでもらいたいということですと、音が伝わりやすいのは打撃なのかなと
「そうですね、でも色々あって、パウンドとかあるので、それを見せたいなと思ってました」

――1年9ヶ月ぶりの日本の試合で、会場の雰囲気の違いは感じましたか?
「日本の方がやっぱりなんていうんですかね、声援が多いというか。海外って声援は多いんですけど、もっと違う感じですね。なんか、イケイケーっていう感じで違う」

――ビール飲みながらみたいな
「そうですね、はい」

――日本のほうがお客さんが集中してると
「ちゃんと選手を応援してる」

――次の試合は日本でやりたいか海外でやりたいか
「そうですね、負けてるんで、海外でちょっとやり返したいなっていうのはありますね。でもRIZIN出てくれって言われれば、榊原さんが組んでくれると思います」

――階級もご自身としては下げる事も相手や条件で決めていくと
「そうなります」

――最後の肩固めは頭の位置が高かったがマネル・ケイプ戦以来ですがいつも通り
「あんまりその気にしてないですけど、このままなら締まるっていうの特訓してるんで、わきしめて首入れれば極まると思うんで締めました」

――迷いは
「全く迷いはなかったです」

――次くらいからフライ級に
「まあそうですね、体重4kgぐらいしか落としてなくて、もうちょっと次からでも落としたいなと思ってます」

――そのあたりスコットと。いつかはUFCでのフライ級にリベンジしたいという気持ちはありますか?
「まだUFCのベルトとって無いですし、でもまずはしっかりとベラトールでベルト巻きたいなと思ってます」

――密着映像で日本との練習環境の差をお話されていたが、米国で試合をしている間に日本のMMAはどう変わったと思われますか?
「単純に盛り上がってますよね。だんだんいい流れができているのかなと思います」

――伊澤星花選手が作新学院の後輩で活躍は見てましたか?
「そうですね。試合があれば何回か見てますね。今回も、一緒の控室だったんですけどちょっとお話して、写真とか取りました

――どういった会話を
「まあそうですね、頑張ってくださいとか、私作新学院なんですよーそうなんですかーって会話しました(笑)」

榊原代表総括


「夜遅くまで長時間ありがとうございました。総括としてまず、ホントに、リング上でも謝罪をさせていただいたんですが、主催者として予期せぬことではあるんですけども、ああいう行動に及ぶ、品性下劣な男をリングに上げて、花束贈呈いう大役……これNFTのチケットの特典として、最高額で落札した人の特典としてついてたものなんですけど、そういうところまで、細心の、細かなところまで我々の配慮が足らずに、ホントに多くの、国内だけではなくて今回世界に向けての配信だったので、日本の国のレベルの低さをこういう形で表現してしまったということであるならば、日本中に謝罪しなければならないと。この悲しい出来事を主催者としてお詫びをしたいと思います。この場を借りてもう一度改めてお詫びしたいと思います。すみませんでした。いずれにしても、こういう時代なんでですね、あえて品性下劣男と言いますけども、何を目的にそういうことをするのか、ひょっとするとそういうことで話題になることが彼にとっての目的であるかもしれないので話題に出すことすら生理的にも嫌なんですけども、二度と起きないし起こさないということをお約束して、お詫びの謝罪をするとともに、今後をお約束するということと、ホントにそういう行動を取られたにも関わらず、その花束を拾い上げてセコンドにトスしたフロイド・メイウェザーの、ホントにリングの中で、ホントにリングの中は神聖な場所だし、礼節が必要だと思ってます。どちらを応援するこちらを応援するって、当然勝負事なんであると思いますけども、その思いが彼のあの行動であるならば、日本の未来を大人たちが、子どもたちにどう表現するのか。もうホント情けないと思っているのですが、それに引き換え、フロイドのプロとしての、人間しての、そして男としての紳士的な行動に救われたなと、この場を借りて感謝を述べたいと思います。本当に素晴らしい行動だったと、主催者としてフロイドに救われたなと、そう思ってます。
この一件に関してはそこまでで、いずれにしても今回全11試合ですね。フロイド・メイウェザーのパフォーマンスもそうでしたが、それに対する朝倉未来も当初から本人が言っていたように真っ向勝負で、初めてのボクシングに準じたルールでの試合とは思えないほど、50戦50勝無敗のフロイドと拳を交えた朝倉未来のことも高く評価をする試合内容だったと思いますし、メインの堀口恭司vs金太郎もですね、手に汗握る試合になりました。いずれにしても、“堀口恭司ここにあり”というところを最終的には見せつける形の試合結果だったと思いますけども、金太郎選手も、この試合にやはり思いを込めてと言うか、期せるものを持って、この試合に臨んでくれた。そういう二人の研ぎ澄まされた準備がここまで積み上げてきたものが、あの作品を生み出した、あの試合内容・結果を引き出したと思っています。いずれにしても全11試合22世の選手たち、その選手を支えるセコンドの皆さんにこの場を借りてお礼を申し上げたいと思います」

――NFTチケットについてお伺いしたいが、全4枚の中で最高額を落札された方がこの方だったと
「そういうことです」

――それが420万円
「そうです」

――今後これを悪用する人が現れるようなことは起こり得るか
「悪用っていうか、こういう形で花束贈呈っていう、過去に僕も格闘技の大会を見させていていただいたし、自分も関わらせていただいてやってきましたけど、見たことがないというか、想定をしてなかったですね。だからこれからは、花束を渡す人たちに対しては『投げたらダメですよ、必ず渡してくださいよ』っていうオペ―レーションを、一般常識のモラルの中でというか、当然予期せぬことだと認識はしてるんですけど、言い訳は出来ないと思いますんで、起きたことは先の先まで想定して、いろんなことをこれから、他のこともしっかり準備する必要があるなと、改めてそう思いました」

――現時点でペナルティや法的措置を取ることを考えているか
「うーん、まああの、冒頭でも言いましたけど、何が目的かわからないんですよね。オーストラリアの中で起きた銃撃事件で、オーストラリアの総理大臣がその人の名前を出さなかったのもちょっと前ニュースで出てましたけど、愉快犯もいれば、そういうことで売名行為をする人もいれば、ほんとにSNSも含めて何でもかんでもありの時代になることの、悪しき一例だと思うんで。ただ、徹底的に向き合いたいと思いますし、普通の常識人であれば、出てきて謝罪するんじゃないですか?こっから日本という国で生きていこうと思うのであれば。こんなことを日本中の人たちがサムズ・アップするはずはないし、日本は礼儀を重んずる国で、それが世界から評価されてる国だったはずだし、僕もそれが日本人の素晴らしいところだと誇りに思っていたことを日本人にとって汚されたことが、ホントにすごくいやーな感じ。怒りというよりも、すごく残念だし虚しいし、それが自分たちが係る場所で起きたこと、そういう愚劣な行為を働いたことを悪いと思って見るとするならば、僕は出てきて謝罪するべき。そうじゃなかったら普通の社会では許されることじゃないんじゃないかなと。僕らが法的になにかするということじゃなくて、もっと人間の根源の部分だとそう思ってます」

――例の方からは、その後事情説明などはあったか
「ないですね。その後、すぐ会場を後にされてしまったという風に聞いてはおるんですけども」

――これから事情説明を求めるということはあるか
「いやあの、事情を聞いたところでですね、起きた行為は変わらないので、僕らは今後こういう事が起きないように最善を尽くすということが1つと、この後のこういう行動を起こしたご本人がどういうアクションに出るのか、そこを注視そてみて、その上で僕らのリアクションが必要であればあらゆる手を取りたいと思っています」

――メイウェザー側から何か言われたか
「メイウェザーの試合が、メイウェザーと朝倉未来選手が終わった瞬間に僕は赤コーナーサイドに行って、メイウェザーのTMTの社長のジェ-ムズにすぐその場で謝りました。彼らは『気にするな』と。もう起きたことだし、彼らからすると、どっかアウェイだっていうか、日本の人達に受け入れられてると思いながら、これが日本のファンの人達とか日本のみんなが自分に対する、『表向きはウェルカムって言っときながら本心はこれかよ』って思わないでもなかったところがあるんですけど、それでもリング上にいるときにフロイドにもジェームスにもすぐお詫びして、そのタイミングではまったくその事を烈火のごとく怒るとかそういうことはなくて、控室に行ってからも再度お詫びに伺って、『いろんなことがあるから起きたことはしょうがない』って、心が大きい形で受け止めてくれたなというのが現状です」

――パッキャオがサプライズで来られてましたがエキシビジョンは狙っているか
「なんていうんですかね、フロイドもそうですけどパッキャオも引退してもなおトップアスリートとしてのパフォーマンスがあって、トップ、全盛期のトップのときからは少し落ちるかもしれないですけどね。それでいて圧倒的な知名度がある選手なので、パッキャオ選手が今後RIZINでフロイド・メイウェザー選手が行ったようなエキシビジョンにチャレンジして貰う可能性もあるかもしれません」

――メイウェザーは明確に否定したが、メイウェザーvsパッキャオのエキシビジョンが行われる可能性はあるか
「どうなんでしょうね、その可能性がゼロではないと思ってはいます。そうなると、ほぼフロイドとしては世界の色んな国で闘いをしたいということと、今まで交わったことがない人たちと交わる、彼のエキシビジョンとしての定義付けと、一線は退いたとは言えマニー・パッキャオとやるかどうかっていうのは、対戦相手としてどうなのかなという、当然僕らからすると色んな可能性を探りたいんでですね、交渉はもちろんしていこうとも思いますけども、また違うハードルが出てくるんだろうなとそう思っています」

――メイウェザーは次ハワイと言っていたが、次の対戦相手について。今日皇治選手が名乗りを上げていた
「あの、なにか方向を考えてこのタイミングでってなかなか嵌めに行けないというか、固めに行けないと思います。今回は朝倉未来選手という、今の時代をリードする、格闘家としてのスキルとか技術とかじゃなくて、フロイドと向き合う社会現象じゃないですけど、もっとカジュアルな一般の人達が興味を持ってもらえるような対戦相手が出てくれば、またフロイドにそういうオファーをしても良いんじゃないかなと思います」

――朝倉未来選手とは話したか
「『話をしたいんでちょっと控室で待ってるようにしてほしい』と言って、頭が痛くて病院に行ってしまったので入れ違いになっちゃって話せてないです」

――未来選手は次はMMAをやりたいと言っていたが、再起戦については
「当初から今回フロイドとやるために、このルールをあえて未来は受け入れたというわけであって、MMAをやめてボクシングに転向したわけじゃないのでMMAに戻るんですけど、未来いわくボクシングで準備をする、試合をするためにやってたMMAからボクシングに少しアジャストして何ヶ月かトレーニングをしていたものを、またMMAに戻すのに時間がかかる言ってたので、当然身体のダメージも含めて、良きタイミングでMMAの復帰、MMAでの試合が僕らもRIZINとして組めればいいなと思ってますんで、落ち着いたところで未来と話し合っていきたいと思います」

――やはり、大晦日復帰が理想?
「可能性は充分あると思います。未来選手の思いがどうなのか、先程も言ったみたいにここから年末まで3ヶ月で、もう一回MMAにトップレベルまで、本人の思うトップコンディションまで戻せるかという時間の問題も含めて、『年末にどうしても』というものを決めたものは、当然第1優先にしながら、その先も含めて時間を置いて、未来と話をしてみたいなと思います」

――メイウェザーとのビジネスは2回目だが、1回目を経て今回はやりやすさはあったか
「信頼という部分では、ほんとにあの月日と、コミュニケーションは質より量なので、沢山のコミュニケーションを天心戦以降コロナ禍も含めて取りましたから、お互いの距離感や信頼関係はすごく出来上がって、1回目以上に、1回目のときはすべてのことを彼らは疑ってかかってましたけど、今回はちゃんと信頼を、一定レベルのお互い信頼があった中でファイトビジネスとして向き合える環境・距離感になれたことが全然大きく違いますね」

――3回目も見据えていきたいと
「そうですね。需要があればということも当然ですし、フロイドのやりたいことと我らが求めることが合致するかというのもありますけど、北米にRIZINとしてプレゼンスを高めていくために、一役も二役もメイウェザープロモーション、フロイド・メイウェザーには協力してもらおうと思ってます」

――Abemaの数字も1つの目安となるか
「Abemaさんの数字もさることながら、今回はAbema独占ではなくてU-NEXTさんもあればストリームパスも設けてますし、何より1番は海外のPPVの数字がどうだったのか。北米以外の地域っていうのは割と今回、無料放送で流してるところが多いんです。地上波で流したり。海外のマーケットでPPVのビジネスが成立するのって10カ国ぐらいだって言われてるんで、大半の国と地域の中でケーブルだったり地上波だったり、色んな放送形態ありますけども、有料で流してるっていうのは少ないですね。そういうのの反響も含めてしっかりリサーチをした上で次のステップを考えたいなと、そう思います」

――超RIZINのパッケージで若い選手が勢いを使うかと思うが
「まあほんとに生きのいい試合だったと思いますし、新しいニューカマーがでて、躍動をするっていうのはまた新しい風を吹かせますんで、名高にしても三浦孝太にしても、今後次の試合が待ち遠しいってファンの人達にも思ってもらえるような内容の試合だったと思ってもらえてますし、1試合目、2試合目ってものの勢いが全体的に全11試合に上手く連鎖したと言えなくもないかなと思いますね」

――朝倉未来戦とメイウェザーのの決着タイムが3分15秒。この時間についての説明を
「競技面のことなんで、レフェリーの判断によると思います。いずれにしても、ほぼラウンド終了のタイミング、これ、ラウンド終了、2分57秒とかで起きてればそこから普通に考えるとラウンド3分経ってもカウントするというのもあると思いますし、すごく絶妙に3分#みたいな感じだったと思うんでですね、あの、あそこの判断というのはレフェリーも難しかったんだと思うんですけど、いずれにしても未来も起きてこれなかったというのも現状事実としてあるので、ああいう判断で良かったんじゃないかなと思うんですけど」

――あくまでテンカウントではなく、レフェリーストップ
「そうですね、TKOですね」

――堀口選手がフライ級でやりたいと
「フライに落としてやってみるのが良いんじゃないかなと思ってます。ベラトールと、というかスコット・コーカーとは建設的な話を進めているので、今日の堀口恭司の試合の結果も踏まえて、年末に向けてどうベラトールとRIZINがどういう絡みができるか早急に決めたいと思ってますし、『ベラトールでもフライを作ろうかな』ということをスコットが言ってたので、堀口選手が今後上で闘っていくことがこれからも続くとすると、ベラトールにはフライがないので、そういう意味ではフライをベラトールに作るってことは、今日の勝利で一歩前進するんじゃないかなと思います」

――三浦選手が試合後に『大晦日で試合をしたい』と言っていましたが、
「三浦孝太選手、この前のタイでの試合は別として2戦しかまだデビューしてまだ2戦なんで、当初からお話してるみたいに彼が育っていく過程をみんなで見届けていこうという新しい取り組みの選手ですので、当然その3戦目。まだキャリアが浅い三浦孝太にふさわしい相手を準備して、タイミングとしては年末で良いんじゃないかなと思っています」

――TRIGGERシリーズを廃止してLANDMARKにその要素を盛り込んでいくと
「そうですね、色々トリガーも外的な要因も含めて廃止にしたほうがいいなと思っていて、かたやLANDMARKっていうのは配信をベースとした大会でっていうことで、コロナ禍の中で立ち上げた企画なんですけど、コロナとの距離感もずいぶん変わったし、観客動員に関してもレギュレーションとしては満席で入れてもいいと変わってきてるんで、当然ライブで見ていただくお客様と配信で見ていただくお客様と両建てで観戦環境を整える場所を、TRIGGERというシリーズが続いていけばそれで良かったんだけど廃止にしたので、LANDMARKにTRIGGER的な要素を取り入れて少し方向性を変えてナンバーシリーズとLANDMARKシリーズって2本立ての2つのシリーズを磨いていけたらと思います。11月6日の名古屋大会は『LANDMARK4』としてin名古屋というタイトルで、ケージでやらせていただくことを考えています。有観客でやります」

――超RIZINはシリーズ化を考えているか
「まあ超(スーパー)と呼ぶにふさわしいものが組み上げられればまた。ずっと封印して使いませんということはないと思います。それにふさわしい場面やカードとか色んなものを含めれば、これは不定期で。『定期的に年は1回は超RIZINやります』ってわけではなく、タイミングとマッチメイク次第かなと思います」

――フライ級となった場合、バンタム級王座を持っている堀口選手は返上になるのか
「まあ考えられるんじゃないですかね。バンタム級の王座を変更してフライに転向するというのはRIZINという舞台に於いては考えられる。まずは大きな枠組みとしてはスコット・コーカーとベラトールとRIZINの階級に関しての調整をしたうえで進んでいければなと思います」

――DEEPでフライ級GPが開催しているが、RIZINでフライ級王座の新設はあり得るか
「ずっとフライ級の方からも、次の磨いていく階級の一つとしてフライの選手にも活躍の場を作ってきたんですけど、そういう意味ではまたフライの力を我々に注いでいくことは十分に考えられると思います。そういう意味では堀口選手を日本に、逆にベラトールに軸足があるのを今度はRIZINに軸足を置いて、フライを引っ張っていくっていう可能性もあると思います」

――王座決定戦なGPを行うとして、その覇者の扇久保選手が破れた
「バンタム級のタイトルマッチを、扇久保選手が今回キム・スーチョル選手に勝てば押しも押されぬ形で挑戦者として決まったと思うんですけど、扇久保選手からすれば残念な結果になったので、次期チャレンジャーは誰なのかっていうところが混沌としちゃったんで、それも含めてバンタム級をどうするか。フライ級の新設。ベラトールとの連携をしっかりした上で進めたいと思います」

――3分15秒の事について。仮にゴングと同時に倒れて10カウントだとしても最大3分10秒で、公式記録としては2R終了時にTKOのようになると思うが、今回はそもそもエキシビジョンで記録が残らないからこそ、この数字はあくまで便宜上のものという判断で良いか
「そうですね。公式記録としては刻まれることがないので、言われるような便宜上の、結果このエキシビジョンはこういう結果で終わったよという表現です」

――より正式に言うなら、「結果なし」と
「正式に言うなら。TKOっていうこともまあ、『これはエキシビジョンはTKOで決着が着いたけど公式レポートに載らない』ということなので、公式レコードの中では何もなかったという。天心が未だに無敗というような形で済んでいるのも、逆説的に言えば『メイウェザーに一回負けているよね、エキシだけどね』っていうことになると思います」

――メイウェザーvs朝倉の試合開始時間は、メイウェザーの準備待ちで試合開始時間を遅らせたのか、
「えっとね、メイウェザーとの『大体ここを目処に準備をして』って言ったのが14時なんです。メイウェザーは14時に受けて準備を進めていたというところで、そこまでの進行が思いのほか早くて、メイウェザーの準備のタイミング、僕らが旗を立てていた14時よりも全体が早く進んだというところで、ファンの皆さん含めて待っていただく時間ができちゃったというところですね」

――朝倉未来選手が『頭が痛い』と言っていたが、現状は
「まだ結果は戻ってきてないですね。僕も『頭が痛いんで病院に行きます』『行きました』って報告は受けて、結果がどうなったっていうフィードバックは戻ってきてない。今現在は」

――奥野代表とは、NFTチケットを落札したあとにお会いしたり話たりする機会はあったか
「全く無いです。そこはチケッティング会社におまかせしてた部分で、その先のNFTのチケット販売会社さんを通じての販売あったので、極論を言うとどなたが購入・落札されたかと金額くらいは僕聞いたんですけど、当日のあの場まで誰がどうというのは知らなかったです」

――今日は女子のGPのセカンドマッチも柱になっていた
「ほんとに、スーパーアトム級というRIZINが世界に誇る階級ではあるので、その中で、残念ながらじゃないですけども、ほんとにやっぱり時代と言うか世代が少し変わったんだろうなって感じがしますね。浜崎選手とパク・シウの試合、まあ、調子が悪かったのかも知れないですし、どうなのかわからないけれども、浜崎らしさが見られなかたっというか。パク・シウがそこまで圧倒的にいろんな局面で浜崎を凌駕したってことなのかもしれませんし、少しパク・シウ選手と浜崎選手の試合で言うと、世代交代の波というかですね、そういうものをすごく感じた試合だなと僕は思いましたし、その次の伊澤選手の試合も、やっぱり圧倒的に伊澤選手の強さが際立つ試合結果になりましたので、結果大晦日、伊澤星花とパク・シウ。今までのRIZINのスーパーアトム級を引っ張ってきた、牽引してきた浜崎朱加以下の、RENAもいない、浅倉カンナもいない、全然新しく出てきた選手たちがメインでGPを争うって結果になったのは、それを象徴することかなと思います。ありがとうございました。また10月、どうぞよろしくお願いします」

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