「俺たちのどこが他に劣ってるって言うんだよ!」エル・リンダマンが初代G-REX王座を戴冠しプロレス界の序列を変える決意を叫ぶ!

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 22日、東京都・後楽園ホールにてGLEAT『G PROWRESTLING Ver.18』が開催され、エル・リンダマンが初代G-REX王座を戴冠した。

 『GLEAT』とは、2019年にプロレスリングNOAHの親会社としての役割を終えたリデットエンターテインメントが創設した新団体。
 リデットが「NOAHの中に“強さ”を強調したいと考えたときに田村潔司が出てきた」ということでNOAH時代から田村との交流が始まり、2020年にリデットがNOAHから離れたことをきっかけに田村との新団体設立に向けて始動。同年10月のプレ旗揚げ戦から数々の実験マッチや所属選手の拡充を経て2021年7月1日にTDCホールで本旗揚げ。
 GLEATでは、純プロレスを追究する“G PROWRESTLING”と、令和の時代に新たなUWFを創るための“LIDET UWF”という2つの部門を持ち、両部門に出場する選手も存在。旗揚げから半年の間に首都圏だけでなく愛知県、福岡県、北海道、大阪府と地方での大会も行うなど精力的に活動してきた。
 G PROでは、若手中心の正規軍およびCIMA率いる#STRONGHEARTSと、カリスマ的ヒールユニットであるBULK ORCHESTRAの抗争で大いに盛り上がりを見せており、団体初のシングル王座としてG-REX王座を創設。1月26日の新宿FACE大会から10選手参加の初代王座決定トーナメントが開始された。

 そして、準決勝&決勝戦は初進出となる聖地・後楽園ホールで実施。
 準決勝まで駒を進めたのは、T-Hawk、エル・リンダマン、田村ハヤト、伊藤貴則の4名。今大会は、T-Hawkvsリンダマン、伊藤vs田村の準決勝戦から幕を開けた。

 T-Hawkvsリンダマンの試合は、長年苦楽をともにした盟友同士の対決らしく互いの手の内を読み尽くした高度な攻防が展開され、T-HawkがDDTを軸とした首攻めで流れを掴む。「そんなもんか、リン!」と活を入れながら激しい打撃で攻め立てるT-Hawkに対し、リンダマンもエクスプロイダーやジャーマン・スープレックスで必死の反撃を見せ、T-Hawkの雪崩式ナイトライドを雪崩式フランケンシュタイナーで切り返す離れ業を見せる。
 T-Hawkはケルベロスからナイトライドを叩き込むが、リンダマンは三角絞めや脇固めとサブミッションで粘りを見せ、最後はナイトライドを切り返しての三沢式タイガー・スープレックス・ホールドで3カウントを奪った。
 敗れたT-Hawkはリンダマンと拳を合わせてから頭を撫でて退場し、バックステージでは「アイツと10年の付き合いだけど、俺の荷物持ち・洗濯から始まってよくここまで上がってきた!俺もお前に刺激を受けてるよ。だけどお前とはまだまだ登らなきゃいけねーだろ、リン。俺に勝ったんだから、優勝しなかったらお前はもう1回洗濯からやり直せバカヤロー。頑張れよ」と熱いメッセージを贈った。

 決勝戦は、リンダマンvs田村の対決に。
 G PROに於ける悪の一大勢力“BULK ORCHESTRA”の中核をなすハヤトは準決勝を新技のハヤトオーケストラ(※キン肉バスター)を解禁して勝ち上がっており、乗りに乗った状態で決勝戦に臨んだ。


 準決勝のダメージを引きずっている様子のリンダマンはゴングとともにドロップキックで場外に蹴り出しトペ・コンヒーロ、ミサイルキック、ダイビングボディプレスと速攻で決めにかかるが、田村がリンダマンのガス欠まで耐え切り、スイングスリーパーで振り回すなど豪快なパワーファイトで流れを掴む。
 リンダマンは折れずに怒涛のエルボー連打で畳み掛け、田村のジャックハマーを受けながらも下から組み付いて腕十字から三角絞め。田村はこれをパワーボムで切り返し、腕の痛みに悲鳴を上げながらもラリアット連打。さらにジャックハマーからハヤトオーケストラを狙うがリンダマンは必死の回避を見せ、最後はロコモーション式ジャーマン・スープレックス・ホールド3連発から佐山式タイガー・スープレックス・ホールドを決めて勝利。リンダマンが初代G-REX王座を戴冠した。

 マイクを取ったリンダマンは、「俺はこのG-REXのチャンピオンこそ、プロレス界でもそう、他の団体と比べてもGLEATが一番!エル・リンダマンが一番になるって気持ちを本気で持ってる。そして他にも見てるだろ?プロレス界、今回この大会、なぜか注目度が高い。俺達の闘い見たよな?俺たちのどこが他に劣ってるって言うんだよ!過激な発言かもしれないけど、これくらいしなきゃプロレス界は変わんねえんだよ!GLEATが責任を持ってプロレス界を変えて行って、ここに来てるみんな、応援してるみんなに素晴らしい夢を見せてやるからよ!」とGLEATを背負うエースとしての思いを叫んだ。


 バックステージに戻ったリンダマンは「いつも情けないところばかり見せてる僕ですけど、勝ったのはこの俺エル・リンダマンだし、これから長く長く続いていくGLEATの歴史の初代王者はこの俺、エル・リンダマンなんで。このベルトを初めて巻いて思ったのが、メチャクチャ尖ってて体中が痛い痛い!でもGLEATは尖っていかないといけないんですよ。必要以上に尖って尖って必要以上に色んな所にケンカを売って、色んな常識ブチ壊していくのがGLEATの立場・役割だし、初代G-REXチャンピオンのエル・リンダマンの役割なんで。今までGLEATを見ていなかった人も今回で俺らの闘い、俺の闘いを見てくれたと思う。GLEAT、#STRONGHEARTS、お楽しみに」と改めて決意を語り、#STRONGHEARTSの仲間たちと王座戴冠を喜び合いながら記念撮影を行った。

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