【試合詳細】9・7 全日本プロレス後楽園ホール大会 【世界タッグ】宮原健斗&青柳優馬vs諏訪魔&芦野祥太郎 【世界ジュニア】SUGIvs青柳亮生 【アジアタッグ】ゼウス&イザナギvsT-Hawk&エル・リンダマン

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『2021 SUPER DELUXE SERIES』
日程:2021年9月7日(火)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:457人

▼シングルマッチ
○フランシスコ・アキラ(ICW)
8分47秒 Yutaka→片エビ固め
●ライジングHAYATO(愛媛)

▼シングルマッチ
○大森隆男
8分5秒 アックスボンバー→片エビ固め
●X=菊タロー(フリー)

▼タッグマッチ
ブラックめんそーれ/○佐藤耕平(フリー)
7分48秒 パイルドライバー→片エビ固め
[Evolution]佐藤光留(パンクラスMISSION)/●田村男児

▼8人タッグマッチ
[TOTAL ECLIPSE]ジェイク・リー/TAJIRI/大森北斗/○児玉裕輔(フリー)
7分0秒 マッドスプラッシュ→片エビ固め
ヨシタツ/斉藤ジュン/斉藤レイ/●塚本竜馬

▼アジアタッグ選手権試合
【第110代 王者組/PURPLE HAZE】ゼウス/●イザナギ
14分57秒 ケルベロス→片エビ固め
【挑戦者組/#STRONGHEARTS】○T-Hawk(GLEAT)/エル・リンダマン(GLEAT)
※ゼウス&イザナギが7度目の防衛に失敗。T-Hawk&リンダマンが新王者となる

▼世界ジュニアヘビー級選手権試合
【第57代王者】○SUGI(フリー)
12分34秒 スワンダイブ式ファイヤーバードスプラッシュ→片エビ固め
【挑戦者】●青柳亮生
※SUGIが初防衛に成功

▼世界タッグ選手権試合
【第88代王者組/NEXTREME】宮原健斗/●青柳優馬
25分9秒 Tボーンスープレックス→片エビ固め
【挑戦者組】諏訪魔/○芦野祥太郎(フリー)
※宮原&青柳が5度目の防衛に失敗。諏訪魔&芦野が新王者となる

諏訪魔&芦野が世界タッグ王座奪取!諏訪魔は五冠に王手をかけ芦野との防衛戦を約束!SUGIが亮生との火の鳥対決を制し世界ジュニア防衛!T-Hawk&リンダマンがアジアタッグ王座奪取!

第1試合


 ロックアップからアキラがロープに押し込むがHAYATOが切り返しクリーンブレイク。
 再度ロックアップからリストの取り合い。グラウンドの攻防から腕の取り合いを経てHAYATOがヘッドロック。グラウンドに持ち込むがアキラがヘッドシザースも、HAYATOが抜けてアームホイップの応酬からドロップキックの相打ち。
 アキラがガットショットから背中にエルボーを落とし、胸へのチョップからロープに振っていくが、アキラがロープを掴んでスカすと、走り込んできたHAYATOをショルダースルーでエプロンに落とし強烈なチョップ。エプロンで耐えたHAYATOにアキラはスペースローリングエルボーを叩き込み場外に落とすと、すぐさまトペ・スイシーダを発射。
 リングに戻りフォールも2。

 アキラはネックブリーカードロップからフォールも2。

 アキラはチンロックで捕らえるが、HAYATOはロープに足を伸ばしブレイク。
 アキラはエルボーも、HAYATOは膝立ちでエルボーで返していく。エルボーの打ち合いからアキラがエルボーを連打しDDT。フォールも2。

 HAYATOのチョップとアキラのエルボーの打ち合い。アキラがエルボー連打からロープに振っていくが、HAYATOが避けるもアキラが追撃のドロップキック。
 アキラはロープに飛ぶがHAYATOがドロップキックで迎撃。
 HAYATOは串刺しジャンピングエルボー。アキラがコーナーに振って串刺し攻撃も、避けたHAYATOがロープに飛んでブーメラン式ドロップキックで場外に叩き出すと、続けて場外へプランチャを投下。
 リングに戻りフォールも2。

 HAYATOはスワンダイブも、避けたアキラがバックを取ってアームホイップで投げ捨てフェイスロック。HAYATOはロープを掴みブレイク。

 アキラはYutakaを発射するが、キャッチしたHAYATOがトラースキックから逆さ押さえ込みも2。
 HAYATOはトラースキックからフォールも2。

 HAYATOはしまなみドライバーを狙うが、耐えたアキラの背中にエルボーから膝蹴り。HAYATOはアキラに近づくが、アキラはコーナーへのコンプリートショットから背中への串刺しダブルニー。さらに蒼魔刀からフォールも2。

 アキラはYutakaを発射しフォール。これで3カウント。

第2試合


大森「皆さんこんばんは!今日の私の対戦相手が、Xと聞きましてですね、散々考えましたよ今日まで!散々考えた。答えは、皆さんどう思いますか?散々考えて、結局、わかりませんでした。X!出てこいX!」

 菊タローが全日本プロレスのリングに久々の登場。

菊タロー「全日本プロレスファンの皆様、菊タローちゃんが10年ぶりに帰ってきましたよ!全然呼ばれなかったわ。全然呼ばれなかった。寂しかった。せっかく帰ってきたからには、このわたくしが、全日本プロレスマットを、明るく楽しくしていきたいと思いますので。きっと、渕さんも、草葉の陰から喜んでくれるでしょう。(レフェリー「まだ死んでないよ!」)またここでやりたいと思うんでね、とりあえず大森隆男、お前をぶっ潰して」
大森「人のこと指差すな」
菊タロー「マットに叩きつけてやるからな!お前にワイルド見せてやるからな!かかってこい!」

 菊タローは走り込んでアックスボンバーも、大森は微動だにせずに受け切るとリストを取る。菊タローはギブアップを飲み込んで、足を刈って膝をつかせるとバックをとってヘッドロック。さらにショルダータックルも大森は動じず、菊タローは二度目のショルダータックルから三度目は大森が寝そべると菊タローは顔面を蹴りつける。
 余裕を見せる菊タローを大森が背後からショルダータックルでふっ飛ばし、菊タローは場外へ逃げると「こっちは27年やってるんだ何年選手だこら!」と大森を挑発。
 大森は「来年30周年だ!」と発表し、菊タローは「リングに上がったら先輩も後輩も関係ないんだ!てめーが上がってほしいんだったら、後輩の俺に頭下げてお願いしろや!そんな器のちっちゃい男なのか!ペコペコペコペコしてるの見たいんだコラ!」と挑発を続ける。
 大森は仕方なく場外に降りると、菊タローはリングに入り「上がってこいや!」と挑発。

 菊タローは「先輩に頭下げさすわけにいかないでしょ!」と謙虚な姿勢を見せるが、大森は憤慨しながら「俺がリングに上がったら納得して試合するんだな?俺の言うこと聞くな?来年キャリア30年の俺の言うこと跪いて聞くんだな?」と念を押してリングに入ろうとするが、大森がロープをまたぐと菊タローがロープを上げて急所攻撃。

 菊タローは再度急所攻撃を狙うがレフェリーが注意。
 菊タローはレフェリーに絡んでいくが、レフェリーが突き飛ばすと菊タローはその勢いとばかりに大げさに大森の急所に倒れる。

 菊タローは大森をコーナーに叩き込みブルドッキングヘッドロックを狙うが、すっぽ抜けて吹っ飛んだ菊タローにすかさず大森がビッグブーツからロープに飛んでニールキック。

 菊タローは四つん這いでロープを掴むが、大森がバックを取るとバックの取り合いへ。菊タローはバックキックの急所蹴りから、ジャーマンを狙うが、大森がバックキックの急所蹴り。
 レフェリーが菊タローの腰を叩いて治そうとするが、菊タローはレフェリーに急所蹴り。

 菊タローと大森は急所を押さえながらチョップの打ち合い。大森のガットショットをキャッチした菊タローがドラゴンスクリューからシャイニング・ウィザードを叩き込みフォールも2。

 菊タローはブレーンバスターを狙うが、大森が逆にブレーンバスターで投げ捨てアックスボンバー。フォールし3カウント。

第3試合


 先発はめんそーれと光留。光留がソバットからミドルキック連打でコーナーに押し込み、逆コーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、足を伸ばしてカットしためんそーれがダイビングクロスチョップ。避けた光留がバックドロップからフォールも、2で返されると腕ひしぎ。切り返してフォールしためんそーれだったが、2で返されるとドロップキックで場外に吹っ飛ばす。
 めんそーれはトペを狙うかに見せて、ロープの反動でリング中央に戻りポーズを決める。
 光留がリングに戻り、ガットショットからソバット。さらにミドルキックでコーナーに押し込み男児にタッチ。

 男児は背中にエルボーからボディスラム。フォールも2。
 男児はストンピングを落とすと、立ち上がっためんそーれのチョップに男児はエルボー。男児はブレーンバスターからフォールも2。再度フォールも2。再々度フォールも2。
 男児はフロントネックで捕らえ光留にタッチ。

 光留と男児は背中にエルボーを落としていき、ロープに振っていくが、めんそーれはドロップキック。光留と男児は避けるとストンピングから光留が羽交い絞めに。男児が足を持つが、めんそーれは逃れようとするも光留は背中にエルボーから羽交い絞めに。男児が走り込むが、めんそーれは二人まとめてコルバタで投げ捨てるとそれぞれにドロップキック。めんそーれは耕平にタッチ。

 耕平は次々ミドルキックで倒していき、光留はボディブローも耕平は強烈なエルボーからファルコンアロー。フォールも2。
 耕平はパワーボムを狙うが、耐えた光留がエルボー。耕平はハイキックも光留も延髄斬りを叩き込み男児にタッチ。

 男児は串刺しラリアット。耕平がコーナーに振って串刺し攻撃も、男児が避けてスクールボーイから俵投げ。フォールも2。
 男児はストンピングからダンロックも耕平はロープを掴みブレイク。
 光留が耕平を羽交い絞めにして男児がコーナーに登るが、めんそーれが男児をヘッドシザースホイップでリングに叩きつけ、耕平が光留をおさえてめんそーれがトラースキック。
 男児と耕平はエルボーの打ち合いとなり、耕平が打ち勝つも男児が立ち上がりエルボー連打。耕平はヘッドバッドからエルボーで倒しフォールも2。
 耕平はパイルドライバーで突き刺しフォール。これで3カウント。

 試合後、めんそーれが耕平にハブクローを向けると、耕平は戸惑いながらもハブクローを合わせた。

第4試合


 先発は塚本と北斗。バックの取り合いから北斗が足を取って倒しグラウンドの攻防へ。
 バックの取り合いから塚本がヘッドロックで捕らえショルダータックルで倒しストンピング連打。さらにエルボー連打でコーナーに押し込み、その背中にジュンがタッチ。

 ジュンとレイがロープに振ってダブルのぶちかまし。北斗がジュンの背中にエルボーから児玉とTAJIRIがストンピング連打。
 北斗はTAJIRIにタッチ。

 TAJIRIはキャメルクラッチで捕らえ児玉にタッチ。

 児玉はコーナーに叩き込み背中にハンマーブロー。児玉は北斗にタッチ。

 北斗はガットショット連発からエルボー。さらにチョップを叩き込み、エプロンのTAJIRIがジュンの腕を捻り動きをとめる。
 北斗はエルボーから背中にストンピング。ジュンが立ち上がるとエルボー連発も、北斗が左右のエルボーからローリングエルボーで倒し児玉にタッチ。

 児玉はエルボーからロープに振ろうとするが、逆に振ったジュンがジャンピングニーからヨシタツにタッチ。

 ヨシタツはビッグブーツからミドルキック連打。さらにフィッシャーマンスープレックスホールドも2。ヨシタツは塚本にタッチ。

 レイがぶちかましでコーナーにふっ飛ばし、トレイン攻撃から塚本がドロップキック。フォールも2。
 塚本はコーナーに登りミサイルキック。フォールもジェイクがカット。

 塚本はジェイクにエルボー連打も、ジェイクは強烈なエルボーからエプロンのレイに叩きつけ、走り込んできたジュンに膝蹴りからエルボー。ジェイクは塚本のボディにジャイアントキリングを叩き込んで倒し、そこへ児玉がフロッグスプラッシュを投下し3カウント。

第5試合


 ストロングハーツが急襲し場外乱闘で試合開始。
 ゼウスがリンダマンをリフトアップしてT-Hawkに投げつけ、リングに戻るとイザナギがリンダマンにストンピング連打。
 イザナギはコーナーに押し込みストンピング連打からゼウスにタッチ。

 ゼウスはリフトアップしてからリングに叩きつけ、逆エビ固めもリンダマンはロープを掴みブレイク。
 ゼウスはフロントネックで捕らえイザナギにタッチ。

 イザナギはエルボー連打からガットショット連発。さらにエルボーからバックをとるが、コーナに下がって逃れたリンダマンが走り込むも、足を伸ばしてイザナギがカット。3回目をリンダマンがキャッチしロープに足を乗せるとネックブリーカードロップ。
 カットに来ようとしたゼウスをT-Hawkがドロップキックで場外に落とす。
 リンダマンはイザナギの後頭部を踏み潰し、カウント4で離すとT-Hawkにタッチ。

 T-Hawkは背中にエルボー。コーナーに押し込み強烈なチョップから、リンダマンとともに逆コーナに叩き込むとT-Hawkはロホで捕らえる。
 イザナギはエルボー連打も、T-Hawkはナックルからリンダマンの足にイザナギの顔面を叩き込みタッチ。

 イザナギはエルボー連打も、リンダマンがエルボーで返すとラリアットを避けて足を刈ってヒザをつかせると後頭部にドロップキック。
 リンダマンはコーナに振ってトレイン攻撃から、T-Hawkが首投げで倒しリンダマンがダイビングボディプレス。フォールも2。
 イザナギはエルボー連打からソバット。ロープに飛ぶが、リンダマンがガットショットもイザナギはジャンピングソバット。両者タッチ。

 ゼウスがコーナーに振って串刺しラリアット。さらにベアハッグスープレックスからフォールも2。
 ゼウスは投げようとするが、リンダマンがカットしようとするも、ゼウスは二人まとめてブレーンバスター。
 ゼウスは串刺し攻撃を狙うが、足を伸ばしてカットしたT-Hawkとショルダータックルのぶつかりあい。
 T-Hawkのチョップにゼウスがチョップで返し、チョップの打ち合いからゼウスがロープに飛ぶが、T-Hawkが低空ドロップキックからロープに振るも、ゼウスはジャンピングラリアットでなぎ倒す。
 ゼウスは投げようとするが、バックの取り合いからT-Hawkがコーナーに振ろうとするも、ゼウスが逆に振って走り込むが、T-Hawkが前蹴りでカットしリンダマンがその背中にタッチ。

 リンダマンがミサイルキックからT-Hawkとともにロープに振るが、ゼウスはダブルラリアットでなぎ倒し、二人まとめてチョークスラム。
 ゼウスはイザナギにタッチ。

 イザナギはコーナーに振って串刺し延髄斬りからバックキック。さらにトラースキックからバックを取るが、リンダマンはロープを掴みブレイク。
 リンダマンは走り込んで来たイザナギにバックエルボーからキャプチュードで投げ捨てT-Hawkにタッチ。

 T-Hawkとリンダマンはイザナギをコーナーに振って走りこむが、イザナギはT-Hawkを避けてリンダマンをT-Hawkに叩きつけると、T-Hawkに延髄斬りからリンダマンに投げ捨てジャーマン。T-Hawkをゼウスがラリアットでなぎ倒し、イザナギがタイガースープレックスホールドも2。
 ゼウスはT-Hawkを肩車し、イザナギがコーナーに登るがリンダマンが足を掴んで動きを止めるとゼウスにスワンダイブミサイルキックから、イザナギの正面に駆け上がり雪崩式腕ひしぎ。さらにゼウスに走りこむが、ゼウスがダブルのチョークスラムを狙うが、T-Hawkが膝蹴りからサンドイッチエルボー。リンダマンは場外のゼウスにトペ・コンヒーロ。T-Hawkはイザナギの後頭部にケルベロスからウラジゴクで叩きつけフォールも2。
 T-Hawkはケルベロスを叩き込み3カウントを奪った。

<試合後コメント>

T-Hawk&エル・リンダマン
T-Hawk「っしゃあ!獲ったぞ!久々の重み!まず、このGLEATから出陣。T-Hawk&リンダ、ねえ?なんだかんだ言ってこうやって結果残したの、久々じゃないの?」
リンダマン「そっすね!色々あってお互い別々に動いてたりとか、久しぶりにこの間僕たちの団体のGLEATでタッグくんだと思ったら負けちゃったり。でも、アレがいいアップになったんじゃないですか?今日の結果を見たら」
T-Hawk「おぉ、そうだな!でもな、やっぱ一番嬉しいのは、俺らはT-Hawk&リンダ、2人だけじゃなくてね、GLEATの看板背負ってこの全日本プロレスさんに上がってるんでね。もちろん感謝はしてるけど、俺達はこの全日本プロレス、そしてこのアジアタッグのベルトをどんどんどんどんね、盛り上げていかないと!俺らの仕事はそこでしょ」
リンダマン「まあね、そういうことで、このアジアタッグのベルト……ベルトってのは持ってるだけじゃ意味無いっていう!持ってからが勝負なんだよな。まあ、試合前から言ってたとおり、このアジアタッグのタイトル戦線はGLEATが標榜する疾走感を全面に打ち出した、そういうタイトル戦線にしていく。全日本プロレスさんに感謝してる、だけどそれは言葉じゃなくて俺たちが盛り上げることでこのリングに還元していくことが我々の恩返しだから。T-Hawk&リンダマンはこのアジアタッグのベルト、こういう飾りを引っさげてGLEATだけにとどまらず、色んな所でGLEATの存在をアピールしていきましょうよ」
T-Hawk「いいねえ!よっしゃ、行くぞ!行くぞ、リン!このアジアタッグ、も~っと盛り上げていくぜ!」
リンダマン「大丈夫化?!なんか無いか?!あってほしい!無いなら無いでも……(笑)」

――アジアタッグはプロレス界でも最も歴史の古いベルトですが、そのベルトを手にしたことについて
T-Hawk「リンから、すごい歴史のあるベルトで、ベルトの重み以上に歴史の重みのあるベルトなんで。その歴史の1ページにT-Hawk&リンダっていう名前が入ったのは嬉しいと同時に、先輩方のチャンピオンとしての責任も僕らが新しい歴史をこのベルトに追加していけたらなとは思ってます」
リンダマン「このアジアタッグは、元を遡れば第3代・力道山&豊登からずーっと繋がっているこの歴史のあるベルト。なんやかんや言って力道山に勝った、誰々に勝ったって話で言ったら俺たちがプロレス界の父・力道山に勝ったようなもんだから。プロレス界を背負ってこのベルトを。だけど、歴史はあると言いつつも時代は新しいところに進んでますから。令和新時代、疾走感を持って歴史はとりあえず一旦置いといて、新しい、そういうベルトにしていきましょう」
T-Hawk「OK!OK!」

第6試合


 ロックアップからリストの取り合い。SUGIがヘッドロックからグラウンド持ち込むが、亮生がヘッドシザースもすぐにSUGIが抜けて距離を取る。
 ロックアップからSUGIが足を刈って倒し、ロープに飛ぶが亮生がリープフロッグ。SUGIがコルバタも亮生は着地し逆にコルバタで投げ捨てSUGIは場外へ。亮生はトペを狙うかに見せてハンドスプリングでリング中央に戻るが、SUGIはスワンダイブミサイルキックで場外に叩き出しノータッチトペコンヒーロ。

 リングに戻り、SUGIは背中を蹴りつけていく。亮生が立ち上がりエルボーの打ち合い。SUGIが打ち勝ちフォールも2。

 SUGIは首投げからサッカーボールキック。膝立ちで亮生がチョップからエルボーも、SUGIはエルボーで倒しフォールも2。

 SUGIはスワンダイブエルボードロップからフォールも2。

 SUGIはビンタからロープに振るが、亮生はハンドスプリングレッグラリアート。亮生は串刺しエルボーから走り込んできたSUGIをスカしてブーメランアームホイップからドロップキック。
 亮生が串刺し攻撃を狙うが、エプロンに降りたSUGIがオーバヘッドキックからコーナーに登るも、亮生はドロップキックで場外に落としトルニージョ。さらにコーナーからケブラーダを発射。

 リングに戻り、亮生はフィッシャーマンの体勢も、着地したSUGIがリバースフランケンで突き刺す。
 さらに619からトップロープからのライオンサルト。フォールも2。

 SUGIはスワンダイブも避けた亮生へソバットからトラースキック。さらに741を発射するが亮生はドロップキックで迎撃。
 亮生は投げようとするが、耐えたSUGIとエルボーの打ち合い。亮生がエルボー連打からロープに飛ぶが、SUGIは追走バックエルボー。ロープに飛ぶが亮生が追走バックエルボー。亮生はロープに振ろうとするが、SUGIは旋風脚。亮生も旋風脚で返してロープに飛ぶが、SUGIはフラムフライで迎撃。両者ダウン。
 
 SUGIが走りこむが、亮生は旋回式コードブレイカーからムーンサルトプレスを投下しフォールも2。

 亮生は再度ムーンサルトプレスからフォールも2。

 亮生はコーナーに登るが、SUGIが飛びついて雪崩式フランケン。
 SUGIは千本桜も、亮生はコードブレイカーで迎撃。
 亮生はファイヤーバードスプラッシュも、SUGIが避けると飛びつき旋回式DDT。
 SUGIは千本桜を叩き込み、スワンダイブファイヤーバードスプラッシュを投下し3カウント。

 リングに児玉が登場。
児玉「SUGIさん、僕、あそこで解説しながら見させてもらったんですけど、最高の試合でしたありがとうございました。みんなもそう思ってると思います。あの、すいませんこのタイミングで出てきたんですけど、別に次期挑戦者とかそういう話じゃなくて、ただたんにファンになった。なので、僕と握手してくれませんか?すごい試合でした感動しました。お願いします。お願いします。ファンなんです」
 SUGIはしぶしぶ握手。

児玉「ありがとうございます。SUGI選手に拍手。(腕を上げて健闘を称えるとショートレンジラリアットでなぎ倒す)へへへ、さっき言ったこと、全部ウソ!次、お前に挑戦するのは、この俺だ」

 ロープを掴んで立ち上がろうとしたSUGIに、帰るかと思われた児玉がエプロンから飛び込みDDT。

 ふらつきながら塚本の肩を借りSUGIはリングを後にした。

<試合後コメント>

SUGI
(※ベンチに力なく倒れ込みながらコメント開始)
「うああ……うああ……いやあ、試合とは関係ないところで、こんなことして、タダでは済まさない。……いやあ、まあ、次、この雪辱も防衛とともに、ベルトは渡しません。ありがとうございました……」
(※うめきながら床を這いながら退席)

児玉裕輔
「と、いうわけで。勝手にではございますが、次のジュニアのタイトルマッチの挑戦者は、この児玉です。多分、返してくれると思うんで。あんだけイヤなことされたら。『やってやるよ』って言ってくれると思うんで」

――先程SUGI選手が「タダでは済まさない」と言っていました
「タダでは済まさないんだったら、そのつもりで来てもらって。僕はそれを全て覆い尽くして新しいチャンピオンになろうと思ってるんで、そのつもりで来てもらわないと困っちゃいますね」

――全日本に参戦してから満を持しての世界ジュニア挑戦となります
「確かにそうですねぇ~。満を持して、満を持しての挑戦です。児玉ですぅ~♪まあ、今日やった試合みたいなハイフライのすごい動き、僕には出来ませんので。児玉裕輔の世界でSUGIを追い込んで、ベルトをいただこうかなと思っております。よろしいでしょうか、皆さん?それでは、いつになるか分かりませんけど、お楽しみに♪」

第7試合


 宮原と青柳が急襲し試合開始。芦野をコーナーに振るとトレイン攻撃を狙うが、芦野が宮原を避けて青柳にショルダータックル。諏訪魔が走り込み宮原をショルダータックルで吹っ飛ばす。

 場外に降りた宮原と青柳だったが、青柳がリングに戻り芦野とリストの取り合い。グラウンドの攻防から青柳が抜けて距離を取る。
 バックの取り合いから芦野がコーナーに押し込み諏訪魔にタッチ。青柳も宮原にタッチ。

 ロックアップから諏訪魔がヘッドロック。諏訪魔がロープに飛ぶが宮原が前蹴りからブラックアウトも、ガードした諏訪魔がダブルチョップでなぎ倒す。
 諏訪魔は背中にエルボー連打も、宮原がエルボーで返すと諏訪魔はサミングからコーナーに押し込む。芦野がエプロンからチョーク攻撃。諏訪魔は芦野にタッチ。

 芦野はエルボースマッシュからストンピング連打。ロープに飛ぶが、青柳が場外から足を掴んで倒し、宮原がケンカキックで場外に叩き出すと場外乱闘へ。
 リングに戻り、宮原が前蹴りから青柳にタッチ。

 宮原と青柳はロープに振ってダブルのショルダータックル。
 青柳はスリーパーで捕らえ、これを離すと宮原がサミングから青柳が顔面を踏み潰していく。

 青柳はエプロンの諏訪魔に走り込んでエルボーも、諏訪魔が耐えるとチョップからスリーパー。芦野が宮原を場外に落とし、ヘッドバッドから鉄柵に叩きつける。
 諏訪魔が青柳を羽交い絞めにして芦野がチョップ。
 リングに戻ると芦野がフォールも2。
 芦野はニードロップから諏訪魔にタッチ。

 芦野が羽交い絞めにした青柳に諏訪魔がチョップ。
 諏訪魔はチョップでなぎ倒し、コーナーに叩きつけるとダブルチョップ連発。さらにサミングも、青柳が体勢を切り返してエルボー連打。諏訪魔はサミングでコーナーに押し込みナックルから芦野にタッチ。

 芦野は地獄突きからエルボースマッシュ連発。足を刈って倒し、ジャイアントスイングからマフラーホールドも青柳がロープを掴みブレイク。
 芦野は顔面を踏みつけ、ロープに振ろうとするが青柳はドロップキック。青柳は宮原にタッチ。

 宮原はビッグブーツも芦野がロープに振るが、宮原は低空ドロップキックから顔面にドロップキック。
 宮原は串刺しエルボーから投げようとするが、芦野が俵投げで投げ捨て諏訪魔にタッチ。

 宮原はロープに振ってビッグブーツも、諏訪魔が避けてジャンピングショルダーアタック。
 諏訪魔はコーナーに振って串刺しラリアットからフロントスープレックス。
 諏訪魔はスリーパーからパワーボムを狙うが、宮原はリバース。
 エルボーの打ち合いから諏訪魔がダブルチョップ連発。ロープに飛ぶが、宮原はバイシクルキックからブラックアウト。キャッチした諏訪魔がショートレンジラリアットでなぎ倒す。両者ダウン。両者タッチ。

 両者走り込んで芦野がショルダータックルからロープに飛ぶと、青柳がドロップキックも芦野はスカす。芦野はロープに飛ぶが青柳はドロップキックで迎撃し、コーナーに振って串刺しエルボー。芦野がコーナーに振り走りこむが、青柳はブーメランクロスボディで迎撃。
 宮原と青柳が芦野をコーナに振り、芦野が串刺しエルボーから宮原が串刺しジャンピングニー。さらに青柳がコーナーに登りダイビングクロスボディアタックからフォールも2。

 バックの取り合いから芦野がロープに突き飛ばしラリアット。
 諏訪魔が出てきてフロントスープレックスから芦野もフロントスープレックス。フォールも2。

 芦野はコーナーでダブルチョップ連発からコーナーに振り、串刺し攻撃を狙うが、青柳がカニバサミで倒し宮原が串刺しブラックアウトから投げ捨てジャーマン。さらに青柳のトラースキックと宮原のブラックアウトを同時に叩き込みフォールも諏訪魔がカット。
 宮原と青柳に諏訪魔が交互にダブルチョップを打ち込み、諏訪魔が宮原を、芦野が青柳を投げ捨てジャーマン。芦野はフォールも2。
 芦野が投げようとするが青柳が丸め込みバタフライロック。芦野はロープを掴みブレイク。
 青柳はコーナーに登るが、正面に登った芦野を青柳はエルボーで落とす。芦野は負けじと正面に駆け上がりフロントスープレックス。
 諏訪魔と宮原がエルボーの打ち合いから諏訪魔がダブルチョップも、宮原がジャンピングニーを叩き込むが諏訪魔がラリアット。両者リング外へ。
 青柳と芦野はエルボーの打ち合いからエルボースマッシュの打ち合い。青柳がエルボースマッシュ連発からロープに飛んでラリアットも、避けた芦野が投げ捨てジャーマン。カットに来た宮原のブラックアウトも避けた芦野が投げ捨てジャーマン。

 諏訪魔が青柳を担ぎ、芦野のジャーマンにあわせ合体パワーボム。フォールも宮原がカット。
 芦野は投げようとするが、青柳は胴絞めフロントネックロック。回転してバタフライロックに捕らえ直し、エンドゲームで捕らえるが芦野はボディにエルボーを連打して逃れるとバックドロップ。
 諏訪魔が青柳にドロップキックから芦野がジャーマンスープレックスホールドも2。
 芦野はTボーンスープレックスで叩きつけ3カウント。

芦野「世界タッグ、取ったぞ!諏訪魔さん!やりました!全日本プロレス参戦して1年間経って、何も。何も残せなかったですけど、今、この世界タッグ、パートナー諏訪魔さんでとることできました!正直な話、言っていいですか?めちゃくちゃ嬉しいです。めちゃくちゃ嬉しいです。ちょっと俺の嬉しさに一言そえてもらっていいですか?」
諏訪魔「芦野!おめでとう!ほんとにね、嬉しいよ。芦野まだまだ俺らこれから、あげてったほうがいいんじゃねーか?もっと、業界にさ、響き渡るチームにしてこうよ。今日はありがとう!」
芦野「最後俺がしめるってことですか?所属じゃないけどいいですか?」
諏訪魔「いいよ」
芦野「ありがとうございます!この2ヶ月ほんとに王道トーナメントも勝って世界タッグ勝って、試合しながらしっかりと結果残せてよかったです。まだ、全日本プロレスやってないことたくさんありますよ。諏訪魔さん9月27日に三冠、ジェイク・リーに挑戦するんで、それ取ったら、俺も挑戦していいですか?」
諏訪魔「言い忘れちゃったんだけどさ、俺五冠になるぞ?あと、世界タッグチャンピオンとして、これだけ言っとく。このベルト壊れやすいから気をつけてね」
芦野「ちょっと色んな所に自慢しにいきたいんで。まだまだ大変な中ご来場していただきありがとうございました。締めの言葉知らないんですけど隣の人から借りたいと思います。立たせたほうがいいのかな?立ってください。諏訪魔さんももちろんの事、俺も最高潮で今が全盛期なんですよ。いいですか?これって3,2,1とかあるんすか?」
諏訪魔「全盛期だオイッで」
芦野「皆さんよろしくお願いします。俺たちは、全盛期だ!オイッ!ありがとうございました!」

<試合後コメント>

諏訪魔&芦野祥太郎
諏訪魔「おめでとお!」
芦野「ありがとうございましたァ!」
諏訪魔「嬉しいよお!」
芦野「諏訪魔さんが隣にいてくれたおかげって感じで、思い切り行けました」
諏訪魔「すごかったよお、今日」
芦野「粉々になってもいいと思って今日はやりました」
諏訪魔「嬉しいなあ、ホント嬉しいよ!」
芦野「メチャクチャ嬉しいです!(笑)」
諏訪魔「(※ベルトが壊れやすいから)ホント危ないんからね。ンフフ、いやあ、MVPだね。いやあ、スゴかったよ!」
芦野「いやいや。ただ、獲ってからホントチャンピオンって……俺もWRESTLE-1でベルト何回か持ったんですけど、防衛戦が一番キツいというか、1回目の防衛戦ってホントキツいと思うんで。ただ、諏訪魔さんが隣にいるんで、その防衛戦もキッチリ勝てるかなって、俺は思います」
諏訪魔「いやあ、そんなヨイショしなくていいよぉ、実力だよ!どんどんどんどんさ、俺らのチームね、高みに上げていこうよ。それが一番だ」
芦野「まあ、今日アイツら倒したんで。宮原&青柳。なんかアイツら“絆タッグ”とかなんとかほざいてたんですけど、そんなの使わないんで。マスコミも一切使わないでください、そんな名前を」
諏訪魔「絆タッグぅ?ふざけんじゃねーよお前オイ。何が絆だよ。俺らは仲いいよ?絆?でも他に言われたかねーんだよ!特にお前、レスラーにお前、チームの名前付けられたらこれもう終わりだぞお前プロレスラーとしてお前。そんな価値をお前、嫌なんだよね俺そういうね人の言うこと聞くの。ありえないよ!」
芦野「これからどうなるか分かんないですけど、タッグ名考えましょう。“暴走”は付けたいと思ってるんですけどね」
諏訪魔「ねえ。考えたいね」
芦野「だからまだ未定って書いといてください」
諏訪魔「でも、今日投げてたねえ」
芦野「投げましたね」
諏訪魔「投げるの好きなんだねえ」
芦野「いやもう、メチャクチャ好きですね」
諏訪魔「投げまくりだぁ」
芦野「人生、人を投げてないとストレス溜まっちゃって」
諏訪魔「危ない奴だなあ(笑)」
芦野「今日はもう、王道トーナメントで諏訪魔さんにホント負けたのが悔しかったんで、諏訪魔さんに横で見せつけるようにメチャクチャスープレックスしたんで」
諏訪魔「良かったよぉ。ホントスゴいなと思った!」
芦野「次の対戦相手、名乗り出てきたら受けてやりますけど、投げられる覚悟で、100発投げられる覚悟で挑んでこい!」
諏訪魔「おーし、おーし、おーし」

――連携がいくつか決まりましたが、予め考えてきた?
諏訪魔「ぶっつけ本番だよぉ!俺もうビックリしたよ俺!あのさ、パワーボムとジャーマンのやつさ」
芦野「俺が夜中に思いついたんですよ」
諏訪魔「やったね、アレね」
芦野「寝る前に思いついたんですよ」
諏訪魔「いきなし言わないでよォ!」
芦野「諏訪魔さんのパワーボムと俺のジャーマンが合体したらとんでもない威力になるなと思って」
諏訪魔「お~」
芦野「まだ試行錯誤してアレをさらにスゴい形にしていければなと思ってるから」
諏訪魔「あんなの食らいたかないよ俺は」
芦野「そっすね」
諏訪魔「あんなのイヤだよ俺は」
芦野「自分が嫌な技を相手に出していくんで。いつもそうです。嫌がらせでプロレスやってるんで」
諏訪魔「良かったよ。アレで流れ変わったね、一気にね」
芦野「まだまだなんか思いついたら無茶振り、諏訪魔さんに聞いてもらおうと思ってるんで、お願いします」
諏訪魔「んやあ……無茶言うなよ?これ以上は。ありがとう」
芦野「いや、とんでもないです」

――世界タッグを獲得し、三冠挑戦も決まっている諏訪魔選手は再び五冠王者になるチャンスを得ました
諏訪魔「そうなんだよ!俺言い忘れちゃうところだったよ、リング上でもさあ」
芦野「俺がしっかり思い出させました」
諏訪魔「嬉しさで飛んじゃったよ。当然でもここまで来たら五冠に行くしか無いと思います。やっぱし、全日本プロレスね『諏訪魔の時代だ!』ってのは見せたいな。まだまだね、元気なところをね。ジェイクなんでね、相手は。今日も見てただろうし。まあ勢いはこっちにあると思うので、絶対獲りたいと思いますよ。そしたら、やろうな。五冠戦!」
芦野「お願いします!」
諏訪魔「ありがとう!」
芦野「ありがとうございました!」
(※2人はガッチリと握手)

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