メロン記念日を愛し続ける元プロレスラーが鷲巣麻雀を駆使した大流血戦を制し王座戴冠!「今日の勝利を全ハロプロメンバーとCanCam専属モデルになった佐々木莉佳子に捧げる」

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 13日、東京都・新宿FACEにて『TTT BIG MATCH 2021』が行われ、“唯一神”藤原秀旺がTORUとの初代王座決定戦を制してTTT認定インディー統一無差別級王座を戴冠した。

 TTT(TOTAL TRIUMPH TEAM)とは、ターザン後藤に薫陶を受け、ミスター雁之助を師に持つ黎明期インディープロレスの後継者的存在であるガッツ石島が昨年1月に“インディープロレス統一”を掲げて旗揚げした団体。旗揚げ直後から新型コロナウイルス流行による大会自粛という苦難に見舞われるも、昨年7月に再開してからはほぼ全ての大会が札止めとなっており、根強いファンの支持を得ながら勢力を拡大してついにこの日初の新宿FACEでのビッグマッチを開催。
 団体運営も軌道に乗り、団体独自のシングル王座であるTTT認定インディー統一無差別級王座を創設が決定された。

 藤原秀旺は“唯一神”を自称し、入場後にリング上で仲間たちとチンチロや鷲巣麻雀を行ったり、VHSや昭和アイドルグッズ等ノスタルジックな凶器を持ち込んだりと独特な世界観や過激な言動でコアなインディープロレスファンからカルト的な人気を誇る教祖的存在。
 秀旺は、昨年にはプロレスラーから料理研究家への転向を表明し、その後すぐにバラード歌手に転向。その後も試合は続けているが「プロレスラーとしてではなく、あくまでバラード歌手としてリングに上っている」と主張しており、最近は謎の“秀水晶”なる物体の持つパワーに傾倒して「脱原発のために2.5兆円をかけて水晶パワーによる発電センターを作る」という理想を掲げつつ、「社民党を除く野党連合を結成して緊急事態宣言で闘うリングを失ったプロレスラーに年間200万円の一時金給付を要求する」という政治的メッセージも発信し始めた。

 TORUはプロレスリング紫焔や道頓堀プロレスといった大阪のインディー団体で活躍し数々のインディー団体の王座を獲得してきた猛者であり、全日本プロレスなどのメジャー団体にも度々出場するなどその実力は折り紙付き。
 TORUはフリーであった2018年には全国を飛び回り、全プロレスラーの中でもっとも多くの団体に出場したと言われる売れっ子であったが、ガッツから「TTTのエースに」という期待を受けて旗揚げと同時に入団。団体最上位のベルトであったCCWカナディアンヘビー級王座を守り続けてきたが、昨年6月の無観客試合の中で右肩を脱臼。手術を伴う約半年の欠場の末に今年1月に復帰し、新王座創設の話を聞くと「初代王者のチャンスがあって、俺が立候補せんわけにはいかんやろ」とエースとしての譲れない意地を見せ立候補。TTTを荒らし回る秀旺との初代王座決定戦に臨んだ。


 試合は秀旺が持ち込んだ先割れスプーンでTORUの額を突き刺して大流血させ、TORUも先割れスプーンを奪って秀旺の頭を突き刺すなど序盤から両者流血する大荒れの展開に。
 秀旺は鷲巣麻雀風のクリア麻雀牌をリングにばら撒いてその上にサイドバスターで叩きつけ、モアイ像でTORUの傷口を抉ってからグラビアアイドル時代のかとうれいこさんの等身大タオルをTORUの頭に被せて放つバックドロップなど先の読めない奇怪な攻撃で圧倒。
 しかし、TORUも得意のシャイニング・ウィザードやDガイスト、ノータッチ・トペ・コンヒーロなど普段は見せない引き出しを開けて見せ、この日引退した盟友・佐山駿介の必殺技であったバズソーキックを叩き込んでから自身の必殺技である垂直落下式ブレーンバスターを狙うが、秀旺はロマンチックを突き抜けろ!(※変形バックドロップ)から100%メロ~ンジュース(高角度パワーボム)で叩きつけて3カウント。

 秀旺が勝利すると渡鳥連合の塚本拓海と木村太輔がリングに雀卓を持ち込んで牌を並べ始め、秀旺は石川国由CEOが渡そうとした認定証を奪い取って破り捨ててから浜田省吾の『青の時間』をアカペラで熱唱。そして手にしたベルトには目もくれず謎の海外紙幣を数えながら退場していった。

 秀旺を追って話を聞くと、「今日の勝利をメロン記念日、そして全ハロプロメンバー、そしてハロプロファン、そしてこの間CanCamの専属モデルになった佐々木莉佳子(アンジュルム)、全ハロープロジェクトに捧げる。今日はもう終わりだ。帰ってくれ」とベルトについては一切語らずハロプロへの愛だけを述べて夜の新宿の街へ消えた。

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