【試合詳細】6・13 TTT新宿FACE大会 【インディー統一無差別級】TORUvs藤原秀旺【GWC6人タッグ】勝崎周之助&春見沢萌彦&桜井鷲vsガッツ石島&ツトム・オースギ&バナナ千賀 佐山駿介&瀧澤晃頼vs阿部史典&仲川翔大

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『TTT BIG MATCH 2021』
日程:2021年6月13日(日)
開始:18:00
会場:東京都・新宿FACE
観衆:234人(札止め)

▼「新宿闘会始」 タッグマッチ 30分1本勝負
政岡純(紫焔)/○竹田光珠(666)
6分29秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
[渡鳥連合]塚本拓海(BASARA)/●木村太輔(アライヴアンドメジャーズ)

▼「“最高”ミステリーvsハッとしてgood」 タッグマッチ 30分1本勝負
黒田哲広(フリー)/●マスクドミステリー
9分15秒 グラウンド・コブラツイスト
[ハッとしてgood]○翔太(ガン☆プロ)/新井健一郎(DRAGON GATE)

▼「佐山駿介引退試合」 タッグマッチ 60分1本勝負
●佐山駿介/瀧澤晃頼
21分13秒 お卍固め
○阿部史典(BASARA)/仲川翔大(J STAGE)

▼「GWC認定6人タッグ選手権試合」 60分1本勝負
【王者組/THE HALFEE】勝崎周之助(ガン☆プロ)/春見沢萌彦(フリー)/●桜井鷲(ガン☆プロ)
15分15秒 ゴーストバスター→片エビ固め
【挑戦者組/真GUTS軍】○ガッツ石島/ツトム・オースギ(フリー)/バナナ千賀(フリー)
※第26代王者組が初防衛に失敗。真GUTS軍が新王者となる。

▼メインイベント「TTT認定インディー統一無差別級初代王者決定戦」(60分1本勝負)
【真GUTS軍】●TORU
22分0秒 100%メロ~ンジュース→エビ固め
【渡鳥連合】○藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)
※藤原秀旺が初代王者となる。

佐山駿介が仲間たちに囲まれ笑顔の引退!秀旺がTORUを制し全ハロプロメンバーに捧げるインディー統一無差別級王座戴冠!ガッツ&ツトム&千賀がTHE HALFEEから石島家の家宝を奪還!

第1試合


 本来ならば今大会で木下亨平の持つCCWカナディアンヘビー級王座に挑戦する予定だった塚本だが、木下の負傷欠場によって王座戦は流れ盟友・木村と組んでのタッグマッチで参戦。対するは最近タッグを組むことが多い政岡&光珠。TTTでの2人は荒々しいラフなファイトスタイルを見せており、悪の限りを尽くす渡鳥連合とどのような試合を展開するのかに注目が集まる試合。

 光珠と塚本でゴングが鳴ると、ロックアップからリストの取り合いとなり、塚本がグラウンドに転がして首を取ろうとすると光珠も即座に抜け出して足を取りに行き、塚本がロープブレイクすると両者距離を取ってタッチ。
 政岡と木村の対面となると、グラウンドで首を取り合う展開から木村がグラウンドに転がしてヘッドロック。木村がショルダータックルでなぎ倒すも政岡はネックスプリングですぐに起き上がって余裕をアピールし、木村の追撃をドロップダウンやリープフロッグでかわしてからコルバタで放り捨てる華麗な動きを見せる。しかし、政岡が引き起こそうとしたところで木村が下からローブローを入れ塚本にタッチ。
 塚本はレフェリーの気をそらしながら政岡の股間を踏みつけ、さらに股間へのギロチンドロップ。さらにフライングクロスチョップからシュミット式バックブリーカー、続けてサンセットフリップを発射も政岡が回避してフットスタンプ。

 代わる光珠はミサイルキックから必殺のジャーマン・スープレックス・ホールドを狙っていくが、これを耐えた塚本がブレーンバスター・ホイップで豪快に投げ捨て木村にタッチ。


 木村は光珠にボディスラムからエルボードロップを2連発、さらにSTOで叩きつけてから塚本とともにトレイン攻撃を狙っていくが、光珠がこれをうまく回避。そこへ政岡が飛び込んできて塚本を突き飛ばして木村にキャッチさせ、木村にジャンピング・ネックブリーカー。塚本の首を抱えていた木村がDDTを見舞う形で落とす効率的な攻撃を見せる。政岡は突っ込んでくる木村を転ばせてロープに倒し、エプロンからドロップキック。その背後から光珠が木村をジャーマン・スープレックス・ホールドで叩きつけて3カウントを奪った。

第2試合


 TTTが誇るFMWの番人こと黒田がミステリーとタッグで参戦。対するはガッツワールド時代からその老獪なタッグワークで数多の勝利を勝ち取ってきたアラケン&翔太。アラケン&翔太は2018年4月に新宿FACEで行われたガッツワールドの解散興行でGWC認定タッグ王座を戴冠しており、ガッツの団体のターニングポイントでこの2人がこの地でタッグを組むことには奇妙な縁を感じさせる。
 “ハッとしてgood”の一員としてアラケン&翔太の手を知り尽くしたミステリーが黒田とのパワーファイトで勝利を掴むのか、アラケン&翔太があっと驚く華麗なテクニックで翻弄するのか。
 
 ミステリーとアラケンでゴングが鳴り、ミステリーがロックアップで組み合ったアラケンを軽々吹き飛ばしてショルダータックルを放つパワーを見せつける。ミステリーがラリアットで早々に決着を狙うがアラケンはカニバサミで倒してエルボードロップ。これをかわしたミステリーがアラケンの腕を取っていくが、アラケンはミステリーのマスクを掴んで引き倒し、翔太にタッチ。
 翔太はノリノリで変形ドラゴンリングインも、待ち受けていたミステリーがキャッチしてヒップトス。黒田にタッチ。

 黒田が出てくると翔太は気合を入れてチョップを連打していくも、黒田は微動だにせず仁王立ち。黒田が反撃に転じてチョップを見舞うと翔太は一発で大ダメージを負う。黒田がロープに飛ぶとアラケンがエプロンからキックを見舞うアシスト。翔太がすかさず突っ込んでいくが黒田は冷静に迎え撃ってボディスラム。アシストの成功を確信して観衆にアピールしていたアラケンを振り向かせ、トップロープ越しのヒップトスからのラリアットでお仕置きする。

 さらに黒田は翔太をコーナーに上げて哲っちゃんカッターを狙い、「This is 哲っちゃんカッター!」と宣言しようとするが、翔太も「This is 翔太カッター!」と掟破りを狙いコーナー上で熱い攻防が展開。黒田が競り勝ってオリジナルの哲っちゃんカッターを見舞い、ラリアットでなぎ倒してフォールもアラケンがカット。黒田はミステリーにタッチ。

 ミステリーは翔太をロープに振ろうとするが、翔太が振り返し際に飛びついてコードブレイカー。アラケンにタッチ。
 アラケンは翔太とともにミステリーへダブルブレーンバスターを見舞い、スリーパーホールドでじっくりと絞り上げるがミステリーはなんとか首を抜いて脱出。アラケンがロープに飛ぶとミステリーがショルダースルーで迎え撃ち黒田にタッチ。
 黒田はアラケンにラリアットから哲っちゃんバスターを狙うが、翔太が慌ててカット。黒田のダブルラリアットをガットショットで止めた2人がトレイン攻撃を狙っていくが、黒田はこれをかわしてダブルラリアット。

 黒田はアラケンにDDTから冬木スペシャルも、翔太に顔面ひっかきでカットされるとミステリーにタッチ。
 ミステリーがアラケンをコーナーに振って串刺しバックエルボーを見舞うと、アラケンはバタリと倒れ込んで死んだふり。しかし勝手知ったるミステリーは騙されずアラケンの命乞いを無視してチョークスラムを狙うが、アラケンが背面着地してロープに飛び、翔太がコーナーから手を伸ばしてタッチ。
 ミステリーは翔太に試合権利が移ったことに気づかずアラケンをロープに振っていくが、アラケンはスライディングで場外にエスケープ。当惑するミステリーへ翔太が猫騙しからのエビ固め。これを返されるとミステリーの突進をかわしてロープに足をかけながらのスクールボーイも、レフェリーが足に気付いてカウントを取らず。
 怒ったミステリーは翔太にチョークスラムを狙うが、翔太がアームドラッグで切り返して延髄斬り。さらにロープに飛ぶもミステリーがパワースラムで迎撃。

 ここに黒田が入ってきてミステリーとともに翔太に詰め寄ると、翔太は狼狽するものの覚悟を決めて1vs2のチョップ合戦を挑むも刃が立たず。黒田&ミステリーが翔太にダブルブレーンバスターを狙うが、その背後からアラケンが迫って翔太をキャッチ。振り向いた黒田&ミステリーにそれぞれコブラツイストを見舞い、翔太がミステリーをグラウンドコブラで転がして3カウントを奪った。

第3試合


 TTTの新エースとしてCCWカナディアンヘビー級王座戴冠も果たした佐山の引退試合。
 昨年6月にエースのTORUが右肩を脱臼してピンチを迎えたTTTだったが、その危機を救ったのが佐山だった。
 佐山はTAJIRIに憧れてプロレスラーを志し、パンクラスP's LAB横浜で総合格闘技の素養を培ってからWNCの血を引くASUKA PROJECTで高校3年生ながらデビューを飾る。総合仕込みの鋭い蹴りや巧みなグラウンドテクニックには定評があり、特に蹴りの威力は昨年シングルマッチで対戦したCIMAに「今年受けた蹴りで一番効いた」と太鼓判を押されるほど。
 フリーとなった2019年には年間135試合に出場する業界随一の売れっ子選手となり、 TTT旗揚げと同時に所属選手となった佐山は一番の若手でありながらメインイベンターを任されるようになり、CIMAとシングルマッチを経て団体の顔として急成長。格上とされていた外敵の首魁を破って団体の至宝であるCCWカナディアンヘビー級王座を戴冠するなどの実績を残し、TORU不在のTTTでエースを張ってきた。

 しかし、佐山は以前より目の不調に悩まされており、「チャンピオンが欠場するわけにはいかない」と無理を押して出場を続けた結果、症状は日に日に悪化。ボロボロの中で闘い続けた佐山は今年3月に王座陥落した際に目を負傷して欠場に入ったが、そこで受けた精密検査で「網膜剥離の影響でこのままプロレスを続けると失明のリスクが高まる」とドクターストップを受けてしまう。視界の歪みや飛蚊症などで私生活にも支障が出ているという佐山は、悩みに悩み抜いた末に引退を決意。24歳の若さで現役を退くこととなり、「佐山駿介というプロレスラーがいたんだということをここのリングで表したい」と団体初のビッグマッチでケジメの引退試合を行うこととなった。

 佐山の引退試合は、佐山駿介&瀧澤晃頼vs阿部史典&仲川翔大のタッグマッチ。
 瀧澤と仲川はASUKA PROJECT時代の仲間であり、瀧澤は佐山とともにアメリカやカナダへ海外遠征に行き“テリヤキボーイズ”として苦楽をともにしてきた間柄であり、現在TTT所属として肩を並べる盟友。そして阿部は佐山のデビュー戦の相手であり引退試合の相手も務めるという、ゆりかごから墓場までを見届ける存在となった。

 佐山の入場時には、観衆が予め渡されていた青いサイリウムを点灯させ、佐山をリングへと迎え入れる。
 4人それぞれ笑顔でしっかりと握手を交わし、佐山と阿部でゴング。
 佐山はじりじりと距離を詰めてローキックでファーストヒットを奪うも、阿部は佐山のリストを取りながら動きを自在にコントロールしつつローキックからアキレス腱固めに捕らえ、自軍コーナーに連れ帰って仲川にタッチ。瀧澤も佐山にタッチを提案するが、佐山が継戦の意思を示すとそれを優先させる。
 
 両者ロックアップで組み合い、佐山が仲川をロープに押し込んで離れ際にビンタ。仲川が場外にエスケープすると佐山はエプロンを駆けて空対地PKを叩き込み、仲川をリングに放り込んでから瀧澤にタッチ。

 瀧澤は仲川へネックロック、フェイスロックと頭部にダメージを集中させ、佐山を呼び込んでダブルのヒップトスからダブルのバックエルボーの連携。

 再び佐山と仲川の対面となると、両者額を突き合わせて睨み合い、正面からのエルボー合戦を展開。響き合うものがあったのか、両者楽しそうに笑みを浮かべつつ打ち合っていき、連打で押し勝った仲川がドロップキック。阿部にタッチ。

 阿部はサッカーボールキックからスリーパーホールド、サッカーボールキックからスリーパーホールド……と連続で繰り返してから腹固め。佐山がロープブレイクすると正面からのエルボー合戦を展開し、阿部がソバットで怯ませて仲川にタッチ。
 仲川は佐山をコーナーに押し込んでエルボーを連打し、ガクリと膝をついた佐山の顔面に低空ドロップキック。佐山は鬼の形相で立ち上がり再び仲川にエルボー合戦を仕掛けゴツゴツと打ち合うが、仲川が顔面に強烈なビンタを叩き込んで阿部にタッチ。
 阿部は連続体固めで佐山のスタミナを奪ってから仲川にタッチ。

 仲川は後頭部への低空ドロップキックから逆エビ固め。佐山がロープブレイクすると仲川は引き起こしてチョップを連打してからロープに飛ぶが、佐山はカウンターのドロップキックをクリーンヒットさせて瀧澤にタッチ。

 瀧澤は仲川にランニングエルボーから火の玉ボム。さらにコーナーに振って串刺しビッグブートを狙うも、仲川が回避して転がしシャイニング・ウィザードからミサイルキック。阿部にタッチ。
 阿部は回転浄土宗からロープに飛ぶが、瀧澤がカウンターのドロップキックを突き刺して佐山にタッチ。

 佐山は阿部にエルボーを連打していき、阿部も「負けてたまるか!」とエルボー連打で反撃。佐山が顔面に強烈なビンタを見舞うと阿部は首投げからサッカーボールキック。佐山もお返しのサッカーボールキックを叩き込むと再びゴツゴツとエルボーで打ち合っていく。阿部が顔面へのビンタからロープに飛ぶが、佐山はレッグラリアートでカウンターし、串刺しランニングニーからランニングエルボー。倒れ込んだ阿部を脇固めに捕らえ、阿部がロープブレイクしそうになるとキドクラッチ。なんとかキックアウトした阿部に佐山がミドルキックを連打していくが、阿部はこれをキャッチしてドラゴンスクリュー。仲川とともにトレイン攻撃から阿部のサッカーボールキック+仲川の低空ドロップキックでサンドイッチ。さらに2人でロープに振っていくが、佐山はスライディングで攻撃をかわすと阿部に延髄斬り。ここに瀧澤が飛び込んできて阿部をコーナーに振り、佐山が後頭部への串刺しダブルニー、瀧澤が619、佐山がPKを叩き込む連携を見せる。

 佐山は阿部にミドルキックを連打していき、エルボー、ビンタを連打してロープに飛ぶが、阿部がドロップキックでカウンター。仲川にタッチ。
 仲川と佐山は雄叫びを上げながらエルボーで打ち合っていき、連打で打ち勝った仲川が佐山の側頭部にトラースキック。阿部にタッチ。

 阿部は倒れ込んでいた佐山を「最後だろ!頑張れ!」と引き起こし、顔面にビンタを連打。佐山もエルボー連打で応戦し何度目かの打ち合いとなり、阿部がソバットから旋風脚。佐山も倒れず耐えてハイキックから阿部の顔面を撃ち抜く右ストレートからバックドロップ。これが完璧に決まるも阿部はカウント2でキックアウト。

 佐山はバズソーキックを叩き込むも仲川がカット。改めて2発目のバズソーキックを発射も、阿部がキャッチして裏アキレス腱固め。佐山がなんとかロープに辿り着くと阿部はぶっこ抜いて投げっぱなしジャーマン・スープレックスからPKを2連打。

 佐山も最後の気力を振り絞って阿部にビンタの連打も、阿部がソバットからのハイキック。佐山が起き上がると顔面に伊良部パンチを叩き込むも佐山は折れずビンタの連打で反撃。阿部はもう一発顔面へ伊良部パンチを叩き込み、澤宗紀直伝のお卍固めから腕極めお卍固めで絞り上げると、佐山は耐えきれずタップ。


 試合後、倒れ伏す佐山に3人が駆け寄ってねぎらい、佐山は大喝采を贈る観衆に向けて四方へ座礼。そして阿部がいつも首にかけている赤いタオルを佐山の首にかけて互いに座礼をかわし、仲川も自身のコスチュームの一部である右腕の赤いバンドを佐山の腕にはめてしっかりと握手。佐山は観衆の拍手を背に受けながら退場していった。

第4試合


 GWC6人タッグ王座はかつてガッツ石島が率いた団体・ガッツワールドプロレスリングが管理していた6人タッグ王座。シングル・タッグのベルトに比べて6人タッグのベルトは絶対数が少ないことからインディープロレス界隈で3人以上が属するユニットの目標となることが多く、これまで数々の大物選手たちが戴冠・挑戦してきたベルトだ。
 2018年にガッツワールドが解散してから同王座は一時封印されていたが、数少ない6人タッグの栄冠復活を望む声は多く、2019年に早くも復活。元ガッツワールド勢とガンバレ☆プロレス勢による新王者決定戦が行われ、ガン☆プロが勝利。以降はガン☆プロが管理する王座となっている。

 TTT初のビッグマッチである新宿FACE大会を前に、ガッツは自身の同期でありリング内外で親交の深い“Speed of Sounds”ツトム・オースギ&バナナ千賀とともにGWC6人タッグ王座の奪還を宣言。王座復活以降2度の戴冠を果たしている“THE HALFEE” 勝崎周之助(勝村周一朗)&春見澤萌彦(春日萌花)&桜井鷲と激突した。

 休憩時間の間にリング上にスタンドマイクがセットされており、真GUTS軍が先に入場するとガッツが星野源の『恋』を歌い始めるも会場の空気を察して早々に中断。
 THE HALFEEは、生ライブで『星空のディスタンス』を熱演。応援にやって来た大家健がサポートメンバーとして太鼓を叩きTHE HALFEEを鼓舞する。

 ライブが終わるとガッツらが「太鼓持ちだ!太鼓持ち!(笑)」と大家を囃し立て、リングを挟んで口論が発生。ガッツが「勝って俺たちが歌うぞ!」と気合を入れると、勝崎は「早く終わらせて東京ドームでXやるぞ~!」と裏の東京ドームで行われていた『RIZIN.28』で那須川天心のXとして登場する願望を叫ぶ。

 勝崎と千賀でゴングが鳴ると、勝崎が寝転んで猪木アリ状態を作り出してグラウンドに誘うが、千賀は生尻を出して対抗。千賀が上から抑え込もうとすると勝崎が下から足を取ってアキレス腱固めを狙うが、決まり切る前に千賀が慌ててロープブレイク。勝崎はすぐに肩固めに捕らえ直すも千賀が大暴れしてロープにたどり着き、ガッツに飛びついてタッチ。

 ガッツが出ていくと勝崎が再び猪木アリ状態を作り出すが、ガッツが「スタンドからやれスタンドで!」と付き合わず、勝崎にエルボーを打たせていく。ガッツはノーダメージで胸の埃を払うような仕草からショルダータックル。勝崎は「俺、階級別でやってたから……」とヘビー級の桜井へタッチ。

 ガッツと桜井はエルボー合戦からショルダータックルでぶつかり合い、桜井が打ち勝ってなぎ倒すもすぐにガッツがランニングエルボーで反撃。両者タッチ。
 春見澤とツトムの対面となると、ツトムが圧倒的なパワー差で打ち勝ちショルダータックルで吹き飛ばす。自らのパワーを誇示してマッスルポーズを取るツトムだったが、春見澤がロープに飛んでフランケンシュタイナー。さらに追撃を狙うがツトムがバックエルボーでカウンターし、千賀にタッチ。
千賀はツトムとともに2人でロープに振っていくが、春見澤は2人の攻撃を誤爆させた上で重ねて寝かせ、2人まとめてフットスタンプ。桜井にタッチ。

 桜井は1vs2の数的不利を抱えながらも圧倒的なパワーで2人をねじ伏せ、2人まとめてコブラツイスト。ガッツがカットに来ると勝崎&春見澤が2人でガッツに合体コブラツイスト。桜井が千賀をコーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、千賀はこれをかわして延髄斬りを見舞いツトムにタッチ。

 ツトムはチョップ連打からドロップキックも桜井はビクともせず仁王立ち。ならばとツトムがコーナー上からダイビングクロスボディを発射も桜井がこれをキャッチ。するとガッツが飛び込んできてツトムごと桜井をショルダータックルで吹き飛ばし、2人で桜井にトレイン攻撃を狙っていくが、桜井が2人をそれぞれビッグブートでなぎ倒して春見澤にタッチ。

 春見澤はツトムにクロスアームスリーパーからロコモーション式ノーザンライト・スープレックス・ホールドを3連発見舞い勝崎にタッチ。

 勝崎はコーナー上から放つ飛びつき腕十字。ツトムがブレイクするとロープに飛ぶが、ここに千賀が飛び込んできて2人で勝崎へドロップキック。場外の勝崎&春見澤へツトム&千賀がプランチャの編隊飛行。さらに2人に場外飛びを要求されたガッツがのそのそとエプロンに出てからぴょんと飛び込む場外ボディスプラッシュを放つ。

 ツトム&千賀が担ぎ上げた勝崎をガッツがパワーボムで叩きつける合体技を狙っていくが、勝崎が暴れて脱出し千賀の喉元へのミドルキック。さらにツトムを雪崩式アームドラッグで放り捨て、春見澤とダブルのミドルキックから春見澤がカニバサミでロープに倒し、勝崎のエプロン上からのドロップキックから春見澤のダイビングフットスタンプと華麗な連携。さらに勝崎がレッグラリアートからフィッシャーマン・バスターも、千賀がトラースキックでカットしナックル連打も勝崎がハイキックを叩き込む。千賀も倒れず耐えてドロップキックで反撃し、その間にツトムが生還。両軍タッチへ。

 桜井は突っ込んでくるガッツをガットショットで止め、ロープに振りながらの追走ニーリフトを連打。さらに河津落としで叩きつけ、ガッツのラリアットをビッグブートで撃ち落としてからスリーパーホールドも、ツトム&千賀がカットしダブルのトラースキック。ガッツがニールキックを叩き込んでからゴーストバスターを狙うが、桜井が逆にブレーンバスターでガッツの巨体を投げきるパワーを見せ、ミドルキック連打から串刺し攻撃を狙うもガッツがカウンターのラリアット。すぐに起き上がる根性を見せた桜井にもう一発ラリアットをぶちかまし、ゴーストバスターで突き刺して3カウント。“石島家の財産”たるGWC6人タッグのベルトを奪還した。

 試合後、勝ち名乗りを上げる真GUTS軍の前に大家健が飛び込んできてマイクを要求。

大家「オイッ!オイッ!オイッ!ガンバレ☆プロレスの至宝だそれはァ!GWC6人タッグのベルトォお~!オイッ!簡単に取られてよォ!代表の俺がァ!黙ってるわけにはいかねえんだよォ!」
ガッツ「勝手にお前たちの至宝にすんじゃねーよコノヤロウ!これは石島家の至宝だぞバカヤロウ!」
大家「バカヤロウふざけんじゃねーよコノヤロウ!」
ガッツ「これガッツワールドの……」
大家「ふざけんなコノヤロウ!」
ガッツ「ガ」
大家「ふざけんなコノヤロウ!」
ガッツ「バカヤロウコノヤロウ!」
大家「俺たちがこのベルトの価値を上げてきたんだ俺らがァッ!簡単に獲られて1度で獲られて!なぁ?!このままで!俺の気が済むと思ってんのかァ~ッ?!」
ガッツ「しらねーよ!」
大家「ふざけんじゃねーよコノヤロウ!」
ガッツ「あぁ?!なんだコノヤロウ!」
大家「オイッ!ガッツ!ガッツ!ガッツ!オイッ!俺の挑戦を受ける勇気があるのならァ!挑戦を受けルルォ!なぁ?!俺の挑戦を受けろォ~!俺の挑戦を受けろォ~!俺の挑戦を受けろォ~オイッ!受けろォ!オイッ!」
ガッツ「分かったよオイ!」
大家「オォッ!」
ガッツ「そしたらなあ!」
大家「オォッ!」
ガッツ「7月挑戦してこいよコノヤロウ!」
大家「オォッ!行ってやるわァ!」
ガッツ「タイトルマッチやってやるよ!」
大家「やってやろうじゃねーかオイッ!」
ガッツ「これ6人タッグだから」
大家「オォッ!」
ガッツ「あと2人連れてこいよお前!1人で来るなよ!1人で来るなよ!」
大家「オォッ!最低でも1人連れてくるわ!」
ガッツ「『最低でも1人』じゃないんだよ?!分かってんのかコノヤロウ!」

第5試合


 昨年1月に“インディープロレス統一”を掲げて旗揚げしたTTTも旗揚げから約1年半を迎え、独自の王座であるTTT認定インディー統一無差別級王座を創設。
 今年4月に新王座創設の話が上がると、秀旺が真っ先に立候補。団体エースとしての強い誇りを持ったTORUが「藤原秀旺を“体感”して、新王座を“戴冠”したい」と立ちはだかったことから両選手による初代王座決定戦が行われることが決定。
 先月の前哨戦では、秀旺が勝手に決定した謎の“三麻デスマッチ”なるルールで行われるはずが試合直前に通常ルールに戻されたり、秀旺本人ではなく代理のモアイ像のフィギュアが試合に参加したりという独特の世界観にTORUが呑まれてしまい、ふらりと現れた本物の秀旺にバックドロップを食らって敗戦。この王者決定戦では秀旺がその世界館と確かな実力を持って新王座を勝ち取るのか、TORUが秀旺のセカイを飲み込んで自らの存在を示すのか。

 この日の秀旺は雀卓などの摩訶不思議アイテムを持ち込むこと無くスムーズに入場し、TORUは入場時にマスクを被って登場。
 石川国由CEOよりタイトルマッチ宣言が為され、TTT認定インディー統一無差別級王座のベルトがお披露目される。

 クリーンに握手を交わしてからゴングが鳴ると、秀旺が即座にリングアウトして間を取りTORUを苛立たせていき、リングに戻って前羽の構えでじりじりと距離を詰めながら掌底で牽制。TORUが足に組み付いてグラウンドに持ち込むと、秀旺はシャツを脱いでTORUの顔面を覆い、TORUがシャツを投げ捨てて立ち上がると秀旺がショルダータックル。TORUもすぐに起き上がってショルダータックルからチンロックで痛めつけ、ニードロップから引き起こしてチョップ&エルボーを連打。ロープに飛んでいくが場外からセコンドの塚本が足を引いて場外に引きずり出すと、秀旺がブーツの中に隠し持っていた先割れスプーンでTORUの額をえぐり、TORUは顔面から大流血。

 秀旺はモアイ像のフィギュアでTORUの顔面をさらにえぐって出血させ、グッズとして売り出していた鷲巣麻雀風の雀牌の上にサイドバスター。さらにコブラクローで組み伏せていき、さらに先割れスプーンを振りかぶるが、TORUがかわしてDDT。TORUが先割れスプーンを奪い取り秀旺の額に突き刺すと秀旺も額から流血。

 TORUはコーナー上で秀旺の傷口にナックルを連打し、串刺しドロップキックからダイビングフットスタンプ。さらに変形クロスフェイスからDガイストを狙っていくが、秀旺が暴れて脱出しニールキック。

 TORUはエルボー、秀旺はチョップで打ち合っていき、秀旺が連打で畳み掛けるもTORUは一発食らうたびに一歩前に出て秀旺をコーナーに追い詰めていき雪崩式ブレーンバスター。TORUがロープに飛ぶと、場外から塚本が足を掴んで妨害し、その間に秀旺はセコンドの木村からグラビアアイドル時代のかとうれいこさんがプリントされた等身大タオルを受け取り、TORUの顔面にかぶせてバックドロップ。


 さらに秀旺はコーナーに上がり、なんとムーンサルト・プレスを発射。TORUが回避すると秀旺は着地するも、TORUが振り向きざまのシャイニング・ウィザード。さらにDガイストからロープへの串刺しシャイニング・ウィザード。そして必殺の垂直落下式ブレーンバスターを狙っていくが、秀旺が着地してビッグブート。秀旺がロープに飛ぶとTORUはドロップキックでカウンターし、垂直落下式ブレーンバスター。これが完璧に決まるも塚本がレフェリーの足を引いてカウントを妨害。


 TORUは秀旺を場外に放り出し、ノータッチ・トペ・コンヒーロを放つという普段は見せない引き出しを開け、エルボー連打からのローリングエルボー、左右の往復ビンタから「佐山!」と叫んで引退試合を終えた盟友・佐山に捧げるバズソーキック。

 TORUは再び垂直落下式ブレーンバスターを狙うが、秀旺が逆に持ち上げてジャンピング・ブレーンバスターから見事な高さのドロップキック。続けてロマンチックを突き抜けろ!(※変形バックドロップ)から100%メロ~ンジュース(※高角度パワーボム)で叩きつけて3カウントを奪った。

 秀旺が勝利すると塚本と木村がリングに雀卓を持ち込んで牌を並べ始め、秀旺はロープにかとうれいこさんのタオルをかけてからベルトを受け取る。しかし秀旺はベルトに興味なさげに雀卓の上に置くと、石川CEOが渡そうとした認定証を奪い取って破り捨て「オイ、TTT。俺はな、今から歌を歌うから帰ってくれ」と追い返してから浜田省吾の『青の時間』をアカペラで熱唱。そして手にしたベルトには目もくれず謎の海外紙幣を数えながら退場していった。

佐山駿介引退セレモニー


 全試合終了後、佐山駿介の引退セレモニーが実施。佐山は引退試合後に阿部から譲り受けたタオルを首にかけ、仲川から譲り受けたバンドを腕にはめて登場。
 まずは引退をねぎらう花束や記念品の贈呈が行われ、ツトム・オースギ、バナナ千賀、黒田哲広、阿部史典、政岡純、竹田光珠、ASUKA PROJECTでGMを務めた畠田喜丈氏、TAMURA、兼平大介、てっしー手島、新井健一郎、仲川翔大がそれぞれ佐山と向き合って思いを伝える。
 そして、佐山がプロレスラーとなることに反対し今まで試合を見に来なかったというご両親が駆けつけ、花束贈呈とともに息子の引退をねぎらった。

 最後にTTT所属の選手&レフェリーが佐山に花束を贈呈し、握手やハグで明日以降も変わらぬ絆を確かめあった。

 続いて、「1996年8月26日に神奈川県・横浜市で生まれ、高校時代から総合格闘技・PANCRASEアマチュア道場に通い格闘技の基礎を学ぶと高校3年生でASUKA PROJECTに入門。2017年5月3日に阿部史典戦でプロデビュー。新日本プロレスのライオンズゲート、大日本プロレス、WRESTLE-1、2AW、DDT、ZERO1、北都プロレス、ガンバレ☆プロレス、HEAT-UP、Marvelous、FREEDOMS、琉球ドラゴンプロレスリング、VKF、SECRET BASEなど数多の国内団体に参戦し、海外ではEWF、IPW、バトラーツ・カナダなどにも参戦。2019年のASUKA PROJECT解散後はフリーを経て2020年1月にTTT旗揚げとともに入団。2021年1月には藤原秀旺を破ってCCWカナディアンヘビー級王座戴冠を果たしたが、その後網膜剥離を患いドクターストップがかかったことから引退を決意」と佐山のプロフィールが読み上げられ、佐山がファンに向けて最後の挨拶を行った。

佐山「皆さん、このコロナ禍の中でこれだけ沢山の人に来ていただいて本当に嬉しく思います。まずはご来場ありがとうございます!……なんすかね、もう泣きつかれちゃって言うことが飛んじゃったんですけど(笑)
 まず、対戦相手の仲川さん。デビューする前の練習生の頃からすごいお世話になって、今回ホントに最後に出ていただいて本当にありがとうございました。今の自分があるのは本当に仲川さんのおかげだと思ってます。本当にありがとうございました!
 そしてもう1人、阿部選手。ホントに自分のデビュー戦をやっていただいて、そして最後(の試合)もやっていただいて、本当に阿部で始まり阿部で終われて本当に良かったです!本当に、メチャクチャ尊敬してて、いつか越えたいと思っていた先輩でしたけど、こうやって超えられずに終わってしまったのは本当に悔いですけど、これからもどんどん上を目指して頑張ってください。今日は本当にありがとうございました!
 そして、パートナーの瀧澤さん。多分、この業界に入ってから、嬉しいことも嫌なことも一番一緒に経験してきたとおもいます。カナダに行ったり、アメリカに行ったり、アメリカで黒人に騙されたり、色々ありましたねホント(笑)けど、本当に最後にタッグ組めて良かったです。ありがとうございます!
 そして、TTTの皆さん。ガッツさん、ミステリーさん、TORUさん、本当にこんな未熟な自分をこの団体に導いてくれて本当にありがとうございました!この団体にいられたからこそ、自分はこうやって引退試合をやらせていただけたと思うので、本当に、本当にありがとうございました!
 あと、一番大事かもしれません。飛鳥プロレスの篠瀬代表、本当に今の自分があるのは篠瀬さんがASUKA PROJECTを作っていただいたおかげです。僕にはASUKA PROJECTでデビューさせていただいたという恩があります。最後、飛鳥プロレスで恩を返せず申し訳ないです。これからは試合には出られないですけど、病状を良くして飛鳥プロレスを、プロレス界を盛り上げていってください。篠瀬さん、復帰待ってます!お願いします!
 そして、私事になってしまうんですけど、お父さん、お母さん。ずっとプロレス入る前からすごいプロレスに反対していて、1回も今まで見に来たことがなかったんです。今になってみて分かりますけど、親の立場からして子どもがバチバチやられてるのって見たくないと思うんですけど、今日勇気を出して見に来てくれました。……(※涙で声をつまらせて)ホントは、ホントはプロレスラーとして一人前になって親孝行がしたかったけど、こうやって叶わなかったので、これからはあなたたちが言うようにプロレスラー以外の人生で親孝行しますんで、これからもよろしくお願いします!今日は来ていただいてありがとうございました!
 そして、地元で応援してくださっている方、スポンサーの皆さん、そして入場曲を作ってくださった方、地元の友達・先輩、学生の頃の友達とか、みんなわざわざこのコロナで外出しにくい中この新宿FACEに集まってくれたこと、本当に、本当に嬉しく思います。本当にありがとうございます!
 そして、プロレスファンの皆さんへ。TTTはこれからもどんどん上を目指して頑張って行くので、是非これからもTTTの応援をしてあげてください。
 そして、プロレスファンの皆さん。こうやって自分みたいにいつ怪我して引退するか分かりません。なので、今はコロナ禍ということもありますけど、応援している選手が1人でも、2人でも3人でもいるんだったら、会いに行って物販に顔だしてグッズ買ってあげたり、たくさん支援してあげてください。ホント命がけで試合してるんで、自分みたいにいつ引退するか分かりません。なので、これからもプロレス界を応援してあげてください。ありがとうございます!自分はこれからプロレスラー以外の人生を歩んでいくことになりますが、また上を目指してがんばりますので、どうか応援していただけたらと思っています。皆さん、本当にありがとうございました!」


 そして、佐山を見送るテンカウントゴングから最後の選手コールが行われ、渡鳥連合を除く参戦選手たちで記念撮影の後に皆で佐山を胴上げした。

<大会後コメント>

藤原秀旺
「まあね、今日の試合、TORUの生き様ってのはもちろん伝わったけどね?今日のこの勝利、これをメロン記念日、そして全ハロプロメンバー、そしてハロプロファン、そしてこの間CanCamの専属モデルになった佐々木莉佳子(アンジュルム)、全ハロープロジェクトにこの勝利を捧げる。今日はもう終わりだ。帰ってくれ」

ガッツ石島&ツトム・オースギ&バナナ千賀
――石島家の家宝を見事奪還しました
ガッツ「やっぱこれはね、石島家にあるべきものだからね」
千賀「でも、回らないんでしょ?腰に」
ガッツ「うん。回らないねぇ」
千賀「あなたが前の団体で創ったのに、自分の腰に回らないってどういうことなの」
ツトム「今まで(腰に)巻いたことはあったの?」
ガッツ「うん。昔は巻いてたねぇ……」
ツトム「ぶはは!(笑)」
千賀「ウソでしょ!(笑)それ何年くらい前よ?」
ガッツ「えーとね、(ガッツワールドの)解散のときは10kgくらい絞ったから……」
千賀「4年くらい前?」
ガッツ「でも、そんときも10kg絞らないと巻けなかったね」
ツトム「じゃあ巻けるようになったほうがいいんじゃないの?」
千賀「そうだねぇ」
ツトム「しっかり3人で腰に巻きましょうよ」
千賀「そうだよねえ」
ガッツ「じゃあ……痩せよっかなぁ……」
ツトム「ウハハハハ!(笑)」
千賀「まあ、勝ててよかったよ」
ツトム「よかったよかった」
ガッツ「なんか向こうもこのベルトをプライドを持って巻いてたから、手強かったよね」
千賀「家宝をあんだけ守ってくれてたなら嬉しいんじゃないの?」
ガッツ「正直、ガン☆プロでこのベルトを活性化したことに関しては、正直持ち主としては嬉しかったですね。でもね、このベルトにかける思いは俺達のほうが上だったってことですよ」
千賀「でも腰に巻けない」
ガッツ「そう。だから今回首に巻いてる」
ツトム「なんか、変なの入ってきましたよね、終わったあと」
ガッツ「いたねえ」
千賀「いたねえ」
ツトム「セコンドの」
ガッツ「太鼓太鼓」
千賀「太鼓持ちね。連れてこれるのかねえ?タッグパートナーまだいないって言ってたけど」
ガッツ「それなのに挑戦表明してきたけど」
千賀「1人で来たらガッツ1人で闘うっていうのは?」
ツトム「流石に余っちゃうから」
千賀「2人だったらオースギ貸すよ。俺もいいよ」
ガッツ「そういうベルトじゃないからさぁ。1人で来たら闘わないよ」
千賀「ベルトかけなくていいから闘ってよ」
ツトム「外敵だから」
千賀「大家健、団体やってるけど多分友達いないぜ?だって……ヤダもん」
ガッツ「さんざんアイツとシングルで試合してっから別にさぁ」
千賀「逆に俺がやってやろうか?」
ガッツ「やってよ、シングル」
千賀「いや、やる気はない」
ツトム「まあ2人連れてきてもらいましょうよ」
千賀「いっぱい防衛しましょう?」
ガッツ「いっぱい防衛して、相手がいなくなったらまたウチの押し入れに入れよう。封印しよう。そうしよう。だから、一通り挑戦は受けるから。その代わり必ず3人で来てよ?1人で来るやつはダメだからね?3人3人。3人で来て」
(※一旦コメントを締め、ガッツのみ残る)

――ガッツ選手、代表として大会の総括をお願いします
ガッツ「今日はガッツワールド解散興行以来、TTTでは初めての新宿FACEだったから運営面で対応に追われて裏でバタバタしてたから総括できるほどちゃんと大会全体を見られてないかな。ホント、ダイスケ(※元ガッツワールドの大エース。2017年12月引退)がいてくれて良かったよ。今日の俺の仕事は、現場監督として佐山の引退の場をちゃんと作るっていうことだったから、それがちゃんと出来ていたなら、それでいいかなって思いますよ」

佐山駿介
――無事にプロレスラー生活を終えることが出来ました
「いやあ、やり切りましたね。自分は辞めたくて辞めるわけではないのでどうしても悔いは残るんですけど、少しでも悔いを減らすための対戦相手・タッグパートナーだったので、その中で自分の力を出し切れたかなと思います。一安心してますね」

――引退後はどのような生活をされる予定ですか
「そうですねぇ……まだちょっと(笑)ホント、今日にフォーカスして色々準備してきたので、まだどうするかは決まっていないんですけど、自分なりに動き出してはいるので楽しみにしていただけたらと思います」

――ファンの皆さんに分かる形での活動をされていく?
「いや、多分分かりません(笑)分からないんですけど、何かしらの形で貢献できたらと思います」

――リング上では今日はじめて試合を見に来てくれたというご両親の姿がありました
「いやぁ、もうアレは泣きますね(笑)それこそ、今までさんざん迷惑かけてきたので、プロレスにすごく反対していましたけど、絶対プロレスで成功して美味い飯でも食わせてあげようとか、楽させてあげようとか思ってたんですけど、それが叶わなくなっちゃったので。まあ、これから違う人生で恩返ししていきたいと思います」

――リング上でも仰られていましたが、TTTのメンバーに贈る言葉、メッセージをお願いします
「まずはホントに旗揚げのときに『TTTを引っ張っていきます!』って言っといて、結局このような形で終わってしまったので、TTTの皆さんには本当に申し訳ない気持ちでいっぱいですね。でも、瀧澤さんも入りましたし、これからTTTはどんどん上を目指して、インディーを掲げて頑張ってくださると思うので。自分も表には立たないですけど、どこかしらでサポートできたらと思っているので、是非上を目指して頑張ってくださいと。自分からは以上です」

――最後に、ファンの皆さんへメッセージをお願いします
「この4年ちょっとですかね。若手としては本当に誰よりも濃いプロレス人生を歩んできた自信のある4年ちょっとでした。こうやって自分がプロレスラーとしてまっとう出来たのも皆さんの応援やサポートがあったからだと思っていますので、感謝しています。ありがとうございます!何かしらの形でプロレスに恩返しできればと思っているので、今度は一般人として会場でお会いしましょう!よろしくお願いします!ありがとうございました!」

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