「ふざけたプロレスしやがってよ!」真剣に闘う姿で観衆を笑わせるベテラン王者にブチ切れたギャンブル狂いが挑戦表明!

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 15日、東京都・新木場1stRINGにてTTTプロレスリング『PROGRESS 9』が開催。【黒帯軍団】バナナ千賀&塚本拓海&KURO-OBIがインディー統一6人タッグ王座の初防衛に成功。対戦相手のツトム・オースギ&大家健&トランザム☆ヒロシも取り込んでユニット勢力を拡大した。

 ユニットメンバーの絆や3人の友情などが試される王座として位置づけられる6人タッグ王座のベルトだが、TTTの6人タッグ王座は獲得すると周囲との人間関係が悪化する呪いのベルトと化しつつある。
 前王者の1人である松澤さん(64)は孫がいるとは思えない美貌と色気で次々と若いイケメンたちを虜にしていったことで周囲から嫉妬を買い、公私ともに親密な真琴らとの人間関係が悪化。
 さらに、新王者となった【黒帯軍団】バナナ千賀&塚本拓海&KURO-OBIは仲間との絆を大事にする人間たちのはずだったが、ベルトを巻いた途端に千賀が「もう最高のパートナーを見つけたんで、ツトム・オースギはもういらないです。大家健もいらないです。BASARAでトランザム☆ヒロシと組んでるんだけど、アレも多分いらないから。この3vs3でタイトルマッチ、やってやるぜ!」と増長。互いにデビュー戦で闘って以来20年以上に渡って連れ添ってきたオースギまで切り捨てるという、髪だけでなく人間性も無いド外道になってしまった。

 “いらない子”扱いされたことで殺気立つ挑戦者組であったが、試合前にマイクを取った千賀は「僕はね、あなた達と一緒にやってた自分が馬鹿らしいです。馴れ合いはいらない。正直なこと言うと、ず~っとやりたいこともやれずに、俺、あなた達といるのストレスだったんですよ。見てよ、最高の仲間(塚本&KURO-OBI)!最高の仲間といるから今ノンストレスです」と言い放ち「これ、いらないです」とオースギとお揃いのSOSの揃いのガウンを足元に落として踏みつける。


 ゴングが鳴ると、黒帯軍団は寝転んで下から足を取ろうとする柔術のようでそうでない動きでゴロゴロと攻め込んでいく。挑戦者側も最初こそバックステップ等でかわしていたが、次第に真似をして寝転びながら足を取ろうとする動きへ。その後はバテたおじさんたちが6人で大の字になりクインティプルダウンするという地獄絵図に。
 その後は場外乱闘となり、挑戦者組が相手3人を場外の階段やリング鉄柱に相手を黒帯で結びつけてリングアウト勝ちを狙うが、この王座はリングアウト決着だと王座防衛になるシステムだと初めて聞かされ慌てて相手をリングに戻すという一騒動も起きる。
 その後の数分間は真面目なプロレスが行われ、優勢を掴んだ黒帯軍団が黒帯で縛ったオースギを引き寄せながら塚本の小内刈り+千賀&KURO-OBIのクロスチョップの合体攻撃。さらに塚本のパワーボム+千賀が黒帯で首を絞めながらコーナーからローリング・ネックブリーカーを見舞う合体攻撃も炸裂するが、オースギは意地のキックアウト。
 丸め込みで粘りに粘るオースギだったが、最後は一瞬の隙を突いた千賀が黄龍(※変形横入り式エビ固め)で3カウント。黒帯軍団が初防衛を達成した。

 マイクを取った千賀は「俺が勝ったということは、お前らとは2度と組むことはない……って言えないよぉ!試合してみて分かったけどさ、アンタたちも大事!黒帯軍団も大事!試合してみてわかりました!本当に申し訳なかった!本当に申し訳ない!」と素直に謝罪。オースギらも千賀の謝罪を快く受け入れ、6人で握手ののちに肩を組んでから円陣で絆を育む。全員なんらかの黒帯を所持しているということで、黒帯軍団が6人に増員した。

 しかし、その直後に大家が「俺、実は格闘技やったことなくて、黒帯どころか帯も持ってねーんだよ!」とカミングアウトすると、笑顔だった他の5人が真顔に。
 大家が「でもさぁ!いいよね?!いいよね?!俺たちやっぱり心で繋がってると思うんだ!帯とかそういうのさぁ、必要ねーじゃん?!心の帯があればみんな黒帯軍団になれんだよ!」と必死で演説するも、5人は心底萎えた様子で演説を続ける大家を置いて退場。
 長い長いマイクを終えて振り返ったときには誰もいなかった大家はヒザから崩れ落ちつつ「俺は帯持ってないけど、黒帯軍団として頑張っていきますんで、皆さん応援よろしくお願いします!行くぞーッ!オーッ!ガンバレ☆俺~ッ!」と哀愁漂う絶叫で試合を締めた。

 なお、試合前から試合後のマイクに至るまでの茶番劇に中野貴人がブチ切れ「お前らなにが黒帯だ!ふざけたプロレスしやがってよ!いいかげんにしろホントによ。俺と神野聖人と瀧澤晃頼の【ラッキートリガーズ】でその6人タッグのベルト、挑戦させろ!今日みてーなふざけたことやらせねーからな!」と挑戦表明。12月6日の新木場大会にてラッキートリガーズの挑戦が決まった。
 ラッキートリガーズは同王座の第9代王者組でもあり、実力は十分。ふざけ倒すおじさんたちと上昇志向の強い真面目な若者たちとの闘いは勝負論のあるものとなりそうだ。

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