メロン記念日を愛する元プロレスラーのバラード歌手が8センチCDデビューを目指しカナダのヘビー級王座へ挑戦決定!
2日、東京都・王子BASEMENT MON☆STARにてTTTプロレスリング『ATTACK 1』が行われ、佐山駿介vs藤原秀旺のCCWカナディアンヘビー級新王者決定戦が実施されることが発表された。
TTT(TOTAL TRIUMPH TEAM)とは、ターザン後藤に薫陶を受け、ミスター雁之助を師に持つ黎明期インディープロレスの後継者的存在であるガッツ石島が昨年1月に“インディープロレス統一”を掲げて旗揚げした団体であり、勢力を拡大しながら1周年を目前に。
エースのTORUが旗揚げ後数ヶ月で肩の脱臼により長期離脱する事態に見舞われるも、若手の佐山駿介が頭角を現して看板を支え、TORUも今月16日の旗揚げ1周年記念大会での復帰が決定。ようやくフルメンバーが揃うかと思われたが、ガッツが昨年12月の試合中に左鎖骨を骨折したことで長期離脱が濃厚となり、代表と現エースを欠いた状態での新年初大会となった。
この日、ガッツは近々での入院および手術が決まったことから自身が保持していたCCWカナディアンヘビー級王座の返上を表明。16日の旗揚げ1周年記念大会でガッツと同王座を争う予定だった佐山駿介と、昨年2度ガッツに土をつけている藤原秀旺とのシングルマッチで新王者決定戦が行われることが発表された。
藤原秀旺は“唯一神”を自称し、入場後にリング上で仲間たちとチンチロを行ったり、赤ん坊の人形やマトリョーシカなどを凶器に用いたりといった独特な世界観や過激な言動でコアなインディープロレスファンからカルト的な人気を誇る教祖的存在。グループ解散から10年以上経った今も『メロン記念日』を愛し続けており、“100%メロ~ンジュース(※高角度パワーボム)”や“ロマンチックを突き抜けろ!(※変形バックドロップ)”と同グループにちなんだ名を付けた必殺技を使うことで啓蒙活動を続けている。
昨年はプロレスラーから料理研究家へ転向することを表明し、一時期はリングを離れていたが、その後料理研究家としてリングに上がるようになり、コロナ禍で料理研究家としての仕事が激減したということでバラード歌手に転向。現在はプロレスラーとしてではなく、あくまでバラード歌手としてリングに上っているのだという。
このカード決定を受け、秀旺は「相手がちょっと厳しいよね。佐山じゃ。どういう勝ち方をするのかっていうのがテーマになってくると思うからね。それを見に来ればいいし、これからはバラード歌手としてやっていくんでね。CDシングル、8センチCDを出していきたいんで、こっちの方が忙しいと思います」とコメント。
対する佐山は「このベルトってすごく古いベルトだと思うんですけど、このベルトを若い選手でどんどん切磋琢磨して争って、若い力で団体を盛り上げていければと思うんで、ベルトを獲ったら若い選手とどんどん防衛戦をやっていきたいと思います!」と団体を背負う覚悟とともに展望を語った。
CCWカナディアンヘビー級王座は、かつて存在した新東京プロレスに縁を持ち、新日本プロレスやWWFで活躍したバッドニュース・アレン、現在はCMLLで活躍する奥村茂雄(現:OKUMURA)も戴冠歴のある由緒ある王座。
奇怪な言動が目立つも確かな実力を持つ秀旺が王座を戴冠するのか、インディープロレス統一に燃える若き格闘戦士が王座を戴冠するのか。16日の決戦の行方に注目したい。