【試合詳細】6・4 みちのくプロレス後楽園ホール大会 ザ・グレート・サスケvs新崎人生Ken45&卍丸&日向寺塁vs小笠原泰良&郡司歩&MUSASHI GAINA&のはしたろうvsラッセ&レッカ

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『みちのくプロレス2021年東京大会~一刀両断~』
日程:2021年6月4日(金)
開始:18:00
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:504人

▼タッグマッチ 15分1本勝負
○ヤッペーマン1号/ヤッペーマン2号
6分51秒 展覧会の絵→片エビ固め
川村興史/●大瀬良泰貴

▼我闘雲舞提供試合 タッグマッチ 20分1本勝負
[Beauty As Is]●さくらえみ/水森由菜
9分43秒 ルシファー
[Best Bros]○駿河メイ/バリヤン・アッキ

▼タッグマッチ 30分1本勝負
[友達タッグ]○のはしたろう/GAINA
9分46秒 真実一路
●ラッセ/レッカ(新台湾プロレス)

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
Ken45°/卍丸/○日向寺塁
13分16秒 ダイビングエルボードロップ→片エビ固め
●小笠原泰良/郡司歩/MUSASHI

▼棺桶マッチ 時間無制限1本勝負
●ザ・グレート・サスケ
23分17秒 念仏パワーボム→棺桶葬
○新崎人生

サスケと人生が“コロナがくれたプレゼント”で22年ぶりのシングルマッチを行い棺桶戦で激闘!のはし&GAINAが友情パワーで快勝!フジタ”Jr”ハヤトが1年半ぶりに後楽園ホールに登場!

オープニング


 大会オープニングにでは、パンチ田原とムーチャス入江の前説が行われ、2009年6月15日に亡くなったテッド・タナベさんへの追悼として、メキシコ式で観衆から1分間の拍手が贈られた。

 続いて、新崎人生が登場し、ファンに挨拶をするとともに緊急事態となったみちのくプロレスの現状を説明した。

人生「本日はこの大変な状況の中ご来場いただきまして誠にありがとうございます。私1人なのでマスクを外させていただきます。昨日、大日本プロレスから発表があったのでもうご存じの方もいると思いますが、大日本プロレスの数名の選手・スタッフが新型コロナウイルスに感染しました。本日、メインイベントで出場予定でしたグレート小鹿選手と、アブドーラ小林選手は、感染拡大防止の為本日欠場となります。また、大日本プロレスに参戦していましたバラモンシュウ、昨日の夜にPCR検査を受けたところ陽性が判明し、そして濃厚接触者でありますバラモンケイも本日の大会を欠場となりました。今日のメインイベント、バラモンシュウ&バラモンケイ&アブドーラ小林vs新崎人生&ザ・グレート・サスケ&グレート小鹿、この6名の内、残っているのが私とサスケ……。こんなおじさん2人の闘いでいいのだろうかとは思いましたが、本日のメインイベントは、ザ・グレート・サスケvs新崎人生の棺桶マッチを行います!
それとですね、もう1つ発表がございます。本来であれば昨年開催するはずでした第7回ふく面ワールドリーグ戦、去年出来なくて、今年の9月に開催を予定していましたが、まだまだコロナも収束せず、世界各国から外国人選手を呼ぶことは今できませんので、第7回ふく面ワールドリーグ戦は中止とさせていただきます。
その代わりと言ってはなんですが、サスケ代表が昨年30周年を迎えました。中途半端ではありますが、今年の9月10日の後楽園ホール大会、サスケデビュー31周年記念、サスケ例大祭を行いたいと思っております。ぜひご期待ください!
 発表ごとが多くてすみません、もう1つ最後に。皆さんにとって非常に嬉しいお話です。長らく欠場していました、フジタ”Jr”ハヤトが先日手術を……3回目、4回目の手術を終えて、まだ車椅子ですが、今日ここにご挨拶に来たいと言って来ております。どうぞ温かい目で見守ってください」

 人生の呼びかけに応じ、ハヤトが車椅子で登場。しかし自力でリングインし、ロープに掴まりながらではあるが自分の足で立ってマイクを取る。

ハヤト「すんません、車椅子で登場して。まだちゃんと歩いたり出来ないもので、こんな恥ずかしい姿を見せるつもりはなかったんですけど。昨日Twitterとかで『みちのくプロレスがヤバい』みたいになって、『あっ、じゃあ俺行きます』って感じで来ました(笑)元々このリングに上がるのが1年半ぶりなので、しかも1年半前ここで試合をさせてもらって。ホントは試合ができたら良かったんですけど。みちのくプロレスは、僕がいないと面白くないと思うんで。プロレス界も盛り上げたいですし、こんなクソみたいな世の中になって、格闘技というものが必要ねーみたいな雰囲気になりつつあるのがすげームカつくんで、俺はこの格闘技で皆さんを元気づけて、『コロナなんかに負けねえよ!』みたいな風にさせていきたいと思いますんで、もう少し休みますけど、必ずこのリングに帰ってきてみちのくのチャンピオンと試合ができたら良いなと思ってますんで、それまでちょっと……もう俺のこと忘れてるかも知れないですけど、結構イケイケなんで、楽しみに待っててください。そして今日、こんな大変な時期に、これだけの人が来てくれて僕は本当に嬉しいです。今日のメインはね、皆さんが大好きな“アレ”だったんですけど、無くちゃったんで。まあでも、サスケvs人生。22年ぶりらしいんで。俺が入ってから初めてこのみちのくプロレスでその2人のシングルが見れるって言うんで、俺は今超元気です。みちのくプロレスの選手だけじゃ乗り越えられないものなので、声は出せないと思いますが、皆さん思い切り、思い切り楽しんでもらって、明日からの生活にパワーを出して、それで……なんだ、わかんねえや(笑)ちょっと緊張しちゃってるんで申し訳ないですけど、まあ元気をもらって帰ってください!今日時間もないんで、第1試合を初めて行きたいと思いますんで、皆さん声は出さないでね、俺もいるし、うつったら困るんでね、皆さんも拍手と、『グゥ~!』ってアレでお願いします。では、みちのくプロレス、始めます!」

 ハヤトは再び車椅子に乗ると、リングを名残惜しげに見つめながら退場していった。

第1試合


 大瀬良と1号でゴングが鳴ると、手4つからリストの取り合い、グラウンドでの首の取り合いが展開され、なぜかセーラー服で登場していた千賀のしまパンや生尻がスカートから垣間見えてしまい、ある意味でスリリングな攻防が展開される。
 2号と川村の対面となると両者ロープに飛び、リープフロッグやドロップダウンで互いの攻撃をかわし合うスピーディな攻防が展開され、川村がアームドラッグを決めれば2号も即座にティヘラで反撃。ここに大瀬良が入ってきて2人で2号をロープワークで翻弄しつつダブルのヒップトスを決めてみせるが、ここに1号も入ってきてヤッペーマンズのダブルドロップキックが決まる。ヤッペーマンズは軽快にタッチを回しながらコーナーで川村をいたぶっていくが、川村が1号のランニングエルボーをソバットで止めてドロップキックで追撃。大瀬良にタッチ。

 大瀬良は1号へミサイルキック、2号へランニングエルボーを見舞い、続けて2号へリバーススプラッシュ式の串刺しダブルニーを発射も2号が回避。ヒザを自傷した大瀬良へ低空ドロップキックからの回転裏足4の字固めも大瀬良はなんとかロープへ。2号がブレーンバスターを狙っていくと大瀬良はギリギリで振り払い、そこへ川村がミサイルキックで飛んできてアシスト。川村&大瀬良は2号へトレイン攻撃を見舞い、川村のソバットから大瀬良がファイヤーマンズキャリーに担いでいくが、1号がトラースキックでカット。さらにヤッペーマンズのダブルトラースキック2連撃が決まり、続けて展覧会の絵で突き刺して3カウント。

第2試合


 昼のチョコプロでアジアドリームタッグ王座を防衛した“Best Bros”メイ&アッキが“Beauty As Is”さくら&水森と対戦。

 4人それぞれ握手を交わしてからアッキと水森の対面でゴングが鳴ると、水森が「トルォピカルゥ~!」と雄叫びを上げながらショルダータックルでぶつかっていくもアッキは倒れず、変形コブラツイストに捕らえながら手を合わせて「ナマステ!」と挨拶。さらにロープに振っていくが水森がフライングショルダーで一矢報い、両者タッチへ。

 さくらとメイの対面となると手4つで組み合い、さくらが押しつぶしてさらに全体重をかけて乗っかるもメイはブリッジで耐え、押し返してからメイジャンプで驚かせてさくらの隙を作ると、さくらの手首を取って跳ね回りながらのアームドラッグ。さくらはメイのポニーテールを掴んで引きずり回してからのヘアホイップで反撃し、メイをロープにくくりつけて水森とともにポーズを決める。

 さらにさくらは水森と両手をつないで作った輪の中心にメイを入れてもみくちゃにしてからサンドイッチしようとするもメイが回避。メイがロープに飛んでフライングクロスボディを発射しさくら&水森がキャッチするとすかさずアッキが飛んできてフライングクロスボディで2人を圧殺。アッキがメイを上にホイップしてメイがダブルフットスタンプを見舞う合体技を見せ、2人でポーズを決める。

 メイは水森にダイヤル固めからニコニコフォール。これを返されるとリバース・インディアン・デスロックからガイナ立ちを決めつつブリッジして頭頂部を背中に押し当てる変形鎌固め。これを返されるとカサドーラから押さえ込み、さらにロープに飛んでいくが水森が追走してロングホーンアタック。さらにココナツクラッシュで倒してからトロピカル☆ヤッホープレス。水森がロープに飛ぶとメイがメイジャンプで隙を作り、アッキとともにコンビネーションを決めてメイのキャトルミューティレーション+アッキのリバース・インディアン・デスロックの同時攻撃。これをさくらがカットするとメイをジャイアントスイングで振り回し、そのまま投げ捨ててアッキにぶつけるという力技を見せる。

 さくらはアッキへフラワーランチを狙うが、アッキが耐えてガットバスター。さくらとアッキの逆水平チョップ合戦となり、これを制したさくらがラ・マヒストラルを狙うとアッキもラ・マヒストラルで返そうとする高度なラ・マヒストラル合戦が展開。ここにメイが飛び込んできてロープワークで翻弄すると、アッキがメイを担ぎ上げてドロップキックの形でぶつける合体攻撃からメイがフランケンシュタイナー、アッキのドロップキック、メイのダイビングフットスタンプと連撃が決まっていくが、アッキのダイビングボディプレスはさくらが剣山で迎撃。そこへすかさず水森がコーナー上からのダイビングショルダーでアッキを吹き飛ばすと、さくらがメイへフラワーランチ。

 そして、この日の金曜ロードショーで『ボヘミアン・ラプソディ』が放送されることも意識してか、さくらは普段よりハイテンションでいつもの『We Will Rock You』の手拍子&足拍子を煽り、水森のトロピカル串刺しスパインバスターからさくらのファルコンアロー+水森のショルダースルーの合体攻撃。アッキがこれをカットするとコーナーに飛び乗り、2人まとめてダイビングクロスボディで圧殺しようとするが水森のみ回避に成功。ならばとアッキは水森をコーナーに叩きつけてコーナーtoコーナーのミサイルキックを叩き込む。

 アッキとさくらの対面となると、さくらが気迫のビンタ連打でアッキを圧倒。しかしアッキはローキック一発でさくらを怯ませ、顔面に靴底がめり込むトラースキック。さらにメイがコーナー上からフォアアーム・スマッシュを叩き込み、アッキがメイを放り投げる形で放つ合体ムーンサルトプレス。これが完璧に決まるも疑惑のカウント2。メイは信じられないといった様子でレフェリーに抗議するも慌てずルシファー(変形キャトルミューティレーション)に捕らえ、さくらからタップを奪った。
 

第3試合


 友達タッグののはし&GAINAが「トモダチ!トモダチ!」と絆を確かめ合い、ラッセとレッカが「今日会ったばっかでもトモダチだもんな!」と笑顔で友情を深め合う中でゴング。
 ラッセとGAINAの対面となると、圧倒的な体格差にラッセが怖気づきショルダータックル合戦で惨敗。レッカにタッチを求めるも、レッカが「トモダチ!ガンバレ!」と応援してタッチを拒否するとラッセも「いい笑顔だなぁ、オイ(笑)」と思わず笑みを浮かべる。レッカの笑顔に鼓舞されたラッセが再びショルダータックルで何度もぶつかっていき「俺が受け止めてやる!来いコラ!」と叫ぶもGAINAが軽々吹き飛ばし、ラッセが場外にエスケープ。両者交代。
 のはしとレッカの対面となると、レッカがアームドラッグからのドロップキックを決めていくが、のはしもカニバサミで倒して背中にヘッドドロップ。さらにGAINAを呼び込み「ダブルエルボー!」と連携攻撃を要求するもGAINAは「トモダチスラム!」と言って聞かず、嫌がるのはしをボディスラムでレッカに投げ落とそうとするもレッカが回避したためのはしは強かに腰を打ち付ける結果に。カットに来たラッセをGAINAがショルダータックルでなぎ倒し、再び「トモダチスラム!」とゴリ押ししてのはしをボディスラムで投げつけるがラッセもこれを回避しのはしが痛みにのたうち回る結果に。
 
 レッカがGAINAをドロップキックで吹き飛ばすと、ラッセ&レッカがダブルエルボーでのはしをなぎ倒してハイタッチ。レッカがのはしを首4の字固めで絞り上げ、ラッセもスリーパーからのボディスラム、ハンドスプリングエルボーと決めてロープに飛ぶが、のはしはカウンターのフランケンシュタイナー。GAINAにタッチ。

 GAINAはラッセ、レッカを次々とショルダータックルで吹き飛ばし、のはしを背負ってレッカへ合体ボディプレス。さらにコーナーへ振ろうとしていくが、レッカが振り返して串刺しゼロ戦キック。さらにボディスラムを狙うがGAINAの巨体が上がりきらず潰されてしまいGAINAがそのまま体固めもラッセがカット。

 ラッセとのはしの対面となり、両者正面から打ち合っていくも、ラッセがソバットから延髄斬りを決めファイヤーマンズキャリーに担いでいくが、のはしが背面着地してバックドロップ。のはしがロープに飛ぶとラッセがニールキックでカウンターするも、即座にGAINAが飛び込んできてラリアット。さらにのはしがダイビングヘッドバッドを投下してフォールもカウントは2。

 のはしはGAINAへ「ラリアット!ラリアット!」ともう一発ラリアットを要求するも、GAINAは聞こえないフリを貫き、のはしをラッセの上にラストライドで叩きつけようとするもラッセが回避したためのはしが大ダメージ。すかさずレッカがGAINAへゼロ戦キックから自分が垂直落下式デスバレーボム。さらにのはしへラッセ&レッカがダブルのフィッシャーマンズ・スープレックスを決め、レッカが場外のGAINAへプランチャで飛んでいきラッセに勝負を託す。

 ラッセが立ち上がるとのはしが下からカニバサミで倒し、そのまま真実一路に捕らえて3カウントを奪った。

第4試合


 最後にコールを受けた日向寺がポーズを決めたところでMUSASHIらが奇襲しゴング。全員入り乱れた場外戦となり、MUSASHIと小笠原がKen45°をリングに放り込んでダブルのスパインバスターから小笠原がギロチンドロップ。MUSASHIが顔面を足で踏みつけてから郡司にタッチ。郡司はKen45°にナックル連打から小笠原にタッチ。

 小笠原が逆水平チョップを連打していくと、Ken45°は鬼の形相で受け止めさらにチョップを要求。小笠原の連打を受け止めたKen45°は強烈な逆水平チョップでなぎ倒して卍丸にタッチ。
 卍丸は小笠原にナックル連打から、小笠原がテーピングでガチガチに固めた左腕へエルボースタンプやトーキックを連打し日向寺にタッチ。
 日向寺はリストロックから飛行機投げで転がし腕固め。小笠原が足を伸ばしてロープブレイクするとKen45°にタッチ。
 Ken45°は小笠原にエルボー連打からサイドバスター。さらに小笠原に隙なようにエルボーを打たせてから自身もエルボー連打も、小笠原がボディスラムで一矢報いてMUSASHIにタッチ。
 MUSASHIは日向寺とKen45°を2人同時に相手取り、Ken45°のキックを日向寺に誤爆させ、Ken45°を場外に放り出してから日向寺をエクスプロイダーで叩きつけて場外に排除。2人へトルニージョで飛んでいく。

 代わる郡司はペットボトル焼酎をグビリとやってからKen45°に串刺しバックエルボーからブルドッギング・ヘッドロック。さらにロープに飛ぶがKen45°がバイシクルキックでカウンター。Ken45°は変形ロックボトムで叩きつけてダブルアームの体勢も、MUSASHIがカット。

 MUSASHIと日向寺は正面からバチンバチンと音を響かせて逆水平チョップを打ち合っていき、MUSASHIが低空ドロップキックでこれを制してロープに飛ぶも日向寺がカウンターのクロスチョップを見舞いコーナー上へと上がっていく。MUSASHIが追いすがって雪崩式の攻撃を狙うが、日向寺は振り払ってエルボーで応戦。ならばとMUSASHIは下から組み付いて二天一流の体勢も、日向寺が着地してゴリークラッシュでの切り返しを狙う。MUSASHIはこれを着地してエビ固めから足掛け式の肩固め。
これをKen45°&卍丸がカットすると、Ken45°がニーアッパーからラリアット。郡司がKen45°ランニングバックエルボーを見舞うと日向寺が郡司にスピアー。小笠原が日向寺にラリアットからコーナーに振って串刺しラリアットを狙うが、日向寺がこれを回避して延髄斬りからジャンピングブレーンバスター。さらにコーナーに上ってダイビングエルボードロップを投下して3カウントを奪った。

第5試合


 不思議なめぐり合わせから22年ぶりに実現することになったサスケと人生のシングルマッチ。棺桶マッチとなるこの試合は、最初にリング中央へ棺桶が運び込まれてから両者が入場。対角線で棺桶を挟んで睨み合う中でゴングが鳴らされる。

 両者じっくりと手4つで組み合って力比べ。さらにサスケがリストを取ってグラウンドに転がしながら腕十字に捕らえるも人生はこれを必死に堪えながらロープに足を伸ばしてブレイク。

 サスケは人生の腕に狙いを定め、腕へのストンピングから腕固め。さらに人生の腕を棺桶のフタで挟み、棺桶の上に立ってヒップドロップを発射も人生が回避したためサスケが棺桶クラッシュを被弾する形に。
 人生はサスケの泣き所であるヒザに狙いを定め、ロープに足を絡めながらグリグリと踏みつけ、コーナーの鉄柱に何度もヒザを叩きつけた上でパイプ椅子を持ち出してフルスイング。サスケがよろよろとリングに戻ってくると、人生はサスケの足をロープにかけながらその上からヒップドロップを連打。さらにアキレス腱固めに捕らえるも、サスケも人生の足をアキレス腱固めに捕らえて2人で意地の張り合いへ。

 ダメージが大きいサスケが根負けしてロープブレイクすると、人生は拝み渡りからブレーンチョップ。さらに棺桶に向けて拝んでから念仏パワーボムを狙うが、サスケがショルダースルーで切り返し、今度は人生が棺桶クラッシュ。

 サスケはソバット連打で人生を場外に追いやると、コーナー上に上がって場外へのセントーン・アトミコ。人生をリングに放り込んでコーナートップから飛びつくローリングネックブリーカーから腕十字も人生はロープブレイク。サスケは人生に卍固めからコーナーに上がり、サスケ・スペシャルX ver10.2 セグウェイ(物まね禁止)。

 サスケは人生を棺桶の上に寝かせてセントーン・アトミコを発射も、人生が回避したため棺桶に自爆。

 人生はサスケにダイビングショルダーから棺桶の上での極楽固め。サスケが意識を失いかけると棺桶の中に寝かせるが、フタを拾いに行ったところでサスケが棺桶から這い出してくる。ならばと人生は喉輪落としで叩きつけ、さらに念仏パワーボムを狙うがサスケがフランケンシュタイナーで切り返す。


 サスケはソバット連打からサンダーファイヤーパワーボムを狙うが、人生が耐えてパワーボム。人生がサスケを棺桶の中に寝かせてフタを締めてフォールもサスケがカウント2でフタを吹き飛ばしながらのキックアウト。ならばと人生は念仏パワーボムで2回もサスケを棺桶に中に叩きつけ、フタを締めて3カウント。

 サスケが棺桶の中で眠りにつく中で人生が無言で退場していき、そのまま観衆の規制退場からリング撤収作業が開始。サスケの眠る棺桶はそのまま放置し続けられていたが、キャンバスを剥がす際に選手たちによって丁重に運び出され、そのままバックステージへと消えていった。

<試合後コメント>

新崎人生
――思わぬアクシデントからサスケ選手との22年ぶりのシングルマッチが実現しました
「今日はメインイベントを楽しみにしている方がたくさんいらっしゃったと思いますので、昨日大日本の選手たちが出られなくなったと聞きましたが、みちのくプロレスは今までピンチになればなるほどそれをプラスに変えられる力のある団体だと思っていますので、その中で出し惜しみをすること無く。おじさん同士の対決で今のファンが喜んでくれたかは分かりませんけど、これを出すしか方法が無かったと思います」

――戦いを終えていかがでしたか
「コンディションが悪いのは重々承知でした。足もヒザも手も、(状態が)良いところを探すのが難しい選手なので。途中、そこを攻めさせてもらいましたけど、痛みには強いというか、悪いところを攻めてもギブアップしないと感じたので、『あぁ、これは昭和のレスラーだな』と、そういう闘いの中で感じることが出来ましたね」

――カード変更があった中、棺桶だけは予定通り投入されました
「そうですね。棺桶マッチ……必要かどうかはちょっと分からなかったですけど、見に来てる方としてはオプションとして棺桶があったほうが絶対楽しいんじゃないかなと。因縁もなにもないですけど、デスマッチを行うことになりました」

――棺桶にサスケ選手をぶち込みました
「最後ちょっと足が出てたんで、割れてるところから。キッチリ入れてあげないとって。私は棺桶マッチは初めてだったんですけど、フォールとかギブアップとかプロレスルールも混ざってたので、その中で棺桶に入れて3カウントっていう条件だったのでそれほど難しい試合形式ではなかったですね。いつものルールにプラス1個増えるだけなんで」

――今サスケ選手とタッグも組んでいますが、パートナーを棺桶に打ち込んだ心中は
「『心中いかに』ですか(笑)どうでしょうね。棺桶に打ち込まれたことすらわからなくなってるんじゃないですか。控室に帰った頃には頭打って今日の試合のことは忘れてるかも知れないですね」

――様々なアクシデントの末に2人で後楽園大会のメインを務めたことについて
「ホントにこれは、みちのくプロレス、2人で守ってきて約30年近く。こんな普通であれば東京の大会でメインを張ることはなかなかない中でですね、コロナというウイルスがくれた我々へのプレゼントだったのかなと思いますね」

――もし次に人生vsサスケのシングルマッチがあるとしたらどのようなときでしょう
「こういう必然があれば、もちろん試合をしたくないわけではないので。何年か後でもいいですし、すぐに……ってことはなかなかないと思いますけど、そういうときが来たらまた交えたいですね」

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