【試合詳細】5・24 新日本プロレス後楽園ホール大会 棚橋弘至&後藤洋央紀&石井智宏&YOSHI-HASHIvs内藤哲也&SANADA&鷹木信悟&BUSHI 飯伏幸太&マスター・ワト&ジェフ・コブ&グレート-O-カーン 天山広吉&本間朋晃vsタマ・トンガ&タンガ・ロア

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『Road to WRESTLE GRAND SLAM』
日程:2021年5月24日(月)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:280人

▼シングルマッチ 20分1本勝負
●辻陽太
8分24秒 ピンプジュース→片エビ固め
[BULLET CLUB]○高橋裕二郎

▼タッグマッチ 20分1本勝負
[鈴木軍]○ザック・セイバーJr./DOUKI
10分58秒 変形胴絞スリーパー
[BULLET CLUB]チェーズ・オーエンズ/●外道

▼タッグマッチ 20分1本勝負
天山広吉/●本間朋晃
9分12秒 OJK
[BULLET CLUB/G.o.D]タマ・トンガ/○タンガ・ロア

▼タッグマッチ 30分1本勝負
飯伏幸太/●マスター・ワト
14分11秒 ツアー・オブ・ジ・アイランド→片エビ固め
○ジェフ・コブ/グレート-O-カーン

▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
棚橋弘至/後藤洋央紀/石井智宏/●YOSHI-HASHI
16分18秒 ラスト・オブ・ザ・ドラゴン→片エビ固め
[L.I.J]内藤哲也/SANADA/○鷹木信悟/BUSHI

鷹木がIWGP世界ヘビー級王座決定戦への出場をリング上で堂々要求!コブが飯伏の前で“コブゴェ”を見せつけ挑発!内藤と石井の因縁は過熱!

第1試合


 ゴングが鳴るなり辻が突っ込んでいってエルボーを連打。裕二郎のブートもキャッチして振り払いショルダータックルでなぎ倒す勢いを見せ、コーナーに追い込んでさらにエルボーを連打。さらにロープに飛ぶが裕二郎がカウンターのビッグブートでやり返す。
 裕二郎はお返しとばかりに馬乗りになってエルボーを連打し、ギロチンドロップ、エルボードロップ、ヘッドドロップの得意の連撃。続けてコーナーに追い込んでエルボー、逆水平チョップと打ち込んで挑発的に頬をペチペチと叩いていき、辻のエルボーを受け止めて串刺しビッグブートからバックドロップ。再び挑発的に頬を張っていくと辻もチョップで反撃していくが、裕二郎は辻をロープにくくりつけて串刺しビッグブート。もう一発を狙ってロープに飛んだところを辻がカウンターのドロップキックをぶっ放す。
 辻はボディスラムからサマーソルトドロップ、ジャンピングボディプレス。さらにブレーンバスターを狙うが、裕二郎は指に噛み付いて脱出し、足払いから顔面へのスライディングキック。さらにフィッシャーマン・バスターから逆エビ固めも辻はロープブレイク。
 裕二郎は辻の顔を覗き込んで「終わりかオイ?」と笑ってピンプジュースの体勢も、辻は指に噛み付いて脱出する掟破りを見せ、ロープに飛んでスピアーを突き刺してから逆エビ固め。裕二郎がこれをブレイクするとさらにオクラホマスタンピートを狙い、裕二郎が着地すると辻は即座に首固めに切り替える機転を見せるものの、裕二郎がキックアウトして起き上がりざまにラリアット。間髪入れずピンプジュースで突き刺して3カウントを奪った。

<試合後コメント>
髙橋裕二郎
「あれ? 今日、俺が試合したのって……辻? 上村? どっちだっけ? どっち?(※と、報道陣に問いかけるも、すぐに笑みを浮かべて)ま、どっちでもいいか!」

辻陽太
「(※フラつきながらインタビュースペースに着くとひざまずき、後頭部を押さえながら)今日、結果を残せなかった。今日まだ、一昨日の名古屋に続き、今日も結果を出せなかった。そんなヤツに、次のチャンスは来ない。ただ、俺にはまだ、幸運にも、あと2日、チャンスが残っている。グリーンベイ・パッカーズと、元気のいいオッサン、覚悟して待っとけよ!」

第2試合


 ザックとチェーズでゴングが鳴ると、手4つからザックが軽やかかつ多彩なリストロックで翻弄していくが、チェーズもトゥーホールドに取り返し、ショルダータックルからザックのブートをキャッチして逆さ押さえ込みの体勢へ。ザックが後転して脱出するといきなりパッケージドライバーを狙っていくが、ザックがするりと抜け出して卍固めのフェイントから丸め込むというテクニシャン同士の目まぐるしい攻防を見せ両者タッチ。
 外道とDOUKIの対面となると、組み合うことを避けてのらりくらりとした態度を見せていた外道が隙を突いてのサミングからナックルを連打。さらにロープに振っていくが、DOUKIはアームドラッグでの切り返しからティヘラ、さらにコーナーから組み付いてのアームドラッグで場外に放り出し、カットに来たチェーズもドロップキックで場外へ。2人にまとめてトペ・スイシーダを狙うと思いきや、寸前で止めてヘッドスプリングから鮮やかに着地するアピールを見せる。
 これを見たチェーズ&外道が苛立ちを顕にし、試合放棄して2人で帰ろうとしたところ、ザックが外道の耳を掴んでリングに引き戻し、DOUKIがエプロンからデイブレイクを狙っていくが、場外からチェーズが足を引いて妨害。場外乱闘となるとBULLET CLUBが鉄柵やエプロンを使ったラフファイトを見せ、外道が本部席からゴング用の木槌を奪う。
 代わるチェーズは串刺しエルボーからショートレンジラリアット、さらに連続エビ固めでDOUKIのスタミナを奪っていき、外道がコーナーマットを外した金具むき出しのコーナーに頭から叩きつけ、串刺しエルボーを発射もDOUKIがかわして延髄斬りを発射。チェーズはこれをかわして見せるが、DOUKIは起き上がりざまの地獄突きから延髄斬りをたたき込み、ザックにタッチ。
 ザックはチェーズの突撃をスライディングでかわしながら足を取り、インディアンデスロック。外道がカットに来てナックルを発射すると、ザックはこれをキャッチしてコブラツイストに固める2人同時攻撃を見せ、コーナーを背に立ち上がるチェーズに突っ込んでいくが、チェーズはこれをかわしてコーナーに叩きつける河津掛け。外道にタッチ。
 外道は膝立ちになったザックの側頭部にトラースキックを叩き込み、英語で「この俺様がお前にサブミッションを教えてやる!」と叫んでアームロックに捕らえるが、ザックがするりと抜け出してグラウンドでの変形アームロックから足も使って両腕を固めるアームロックへ移行するが、チェーズがカット。2人でロープに振って連撃していきチェーズのランニングニーから外道がフォールもカウントは2。チェーズがパッケージドライバーの体勢に入るとDOUKIがスワンダイブ式ミサイルキックで場外に吹き飛ばし、トペ・スイシーダで追撃。
 ザックは外道にザックドライバーを狙うが、外道が着地してヒザへのトラースキックから外道クラッチ。しかしこれを先読みしていたザックは自ら勢いよく前転してロックを外すと自身の足で外道の足を固めながらのグラウンドスリーパーでギブアップを奪った。

<試合後コメント>
ザック・セイバーJr.&DOUKI
ザック「(スペイン語で)相棒よ、お前は最高だったぞ! よくやった! 燃えてたな!」
DOUKI「(英語で返答し)スペイン語が上手いな!」
ザック「俺の話せるスペイン語は以上だ。高校でフランス語を取ったけど、あれは時間の無駄だった。フランスはキレイな国だけど、(フランス)人はひどいもんだ。わざわざ行く価値はないぞ。俺はもっとスペイン語を学んだ方がいい(と言いながらスペイン語で罵り始める)」
DOUKI「(英語で)本当に上手いよ!」
ザック「とにかく、今日はお前がやってくれたよ。タイチなら心配ないよ。元気がなかったから俺から休むように言ったんだ。今日もまた無駄な試合だったな。もうすぐ6月だっていうのに、まだタイトルマッチが決定してない。もう6ヶ月も待ち続けてる。半年も無駄にしてしまった。DOUKI、お前もつるっ禿げのジャドーの相手させられて厄介だったな。俺が知ってるハゲの中であいつが一番嫌いだ。新日本も大変だよな。俺はタッグだけに集中してたけど、こうなったらこの俺がIWGPも獲って守った方がいいんじゃないか? でも新日本は恐らくオカダとイブシのゴールデンボーイズ対決を希望してるんだろ。クソだよな。俺だってあのベルトが欲しい。トーナメントで決めたらどうだ? 勝った奴がベルトに挑戦できるんだ。この半年間"CHOADS OF DESTINY"の相手ばっかりさせられてきたけど、今こそ(IWGP世界ヘビー級の)ベルトに挑戦表明したい。そうだ、トーナメントを組んでくれよ。ベルトの名前はなんだったけな? ”IWGP ヘビーウェイト スーパー ワールドワイドウェブ チャンピオンシップ”だったか? 何で新しいのに変わっちゃったんだ? 俺はイノキが巻いたベルトを獲りたかったのに。イブシとオスプレイのバカ2人が先に巻いたベルトなんていらない。かつてイノキが巻いたあのベルトにもう一度戻してくれよ。俺のアゴはイノキ並みに長い。」
DOUKI「(スペイン語で)そうだよな」
ザック「(スペイン語で)俺のコメントをスペイン語で翻訳してくれよ、ミスター」
DOUKI「(スペイン語で)全部をスペイン語で言うのは難しいけど、おまえら(スタッフ)ザックのコメントを聞いたろ。(日本語で続ける)ザックが言った通りな、タイチ、タイチに休めって言ったのはコイツだよ。100%の状態で6月に組まれるであろう、タイトルマッチ。な、その為に、100%で来てもらう為に、タイチに……」
ザック「(DOUKIのコメントを遮り)ビューティフルなタイチは今日は試合しないで済んだ。俺のダーリンはしっかり休んで次のタイトルマッチは100%の状態で戻ってくる。俺たち2人でタッグのベルトを取り戻して、ついでに俺はあっちのベルト(IWGP世界ヘビー級)も獲ってもっと良い名前に変えるよ。”ドコモ フリップフォン FAXマシーン ジャパニーズ 80s テクノロジー チャンピオンシップ”でどうだ。こうなったら全部のベルトを制覇したい。俺は欲深いんだ。DOUKI、お前の美しいスペイン語でもっと話してくれ」
DOUKI「(スペイン語で)今日は後楽園で試合ができて嬉しい。横浜と東京ドームは延期になってしまったけど、しょうがない。今日試合ができて有り難く思う。以上だ。バイ」
ザック「DOUKIのスペイン語は美しいよ。とてもセクシーな響きだ」

第3試合


 BULLET CLUBの入場には当然の権利のように邪道も加わって3人でポーズを決め、振り向きざまに奇襲。
 G.o.Dはそれぞれコーナーに追い込んで天山&本間を痛めつけ、2人でハンマースルーして正面衝突させようとするが、これをリバースした天山が真モンゴリアンチョップ、本間がエルボースタンプで反撃し、2人でタマをロープに振ってダブルのショルダータックル。本間はエルボー連打からロープに飛ぶが、背後からロアが介入する素振りを見せ、これに気を取られた本間へタマがランニングバックエルボー。さらにマウントナックル連打からロアにタッチ。
 ロアはストンピング連打から顔面をグリグリと踏みつけ、自軍コーナーへの串刺しショルダータックル連発からタマにタッチ。さらに2人で交互にトペ・アトミコを連発。ロアは串刺しボディスプラッシュを発射も、本間がかわして自爆させ天山にタッチ。
 天山はG.o.Dへ真モンゴリアンチョップを連打し、ロアへブレーンバスター。ロアはエルボー&ナックルで連撃もナックルが頭に当たると拳を痛める。ならばとロアが天山へモンゴリアンチョップを連打してロープに飛ぶが、天山がカウンターのマウンテンボム。本間にタッチ。
 本間とロアはエルボー合戦を展開し、本間が手数で勝るもロアがパワーで打ち勝ってなぎ倒す。ここにタマが加勢に来るが、本間は2人を抱えてDDT+コンプリートショットの同時攻撃。ここで邪道がリングへ上がってくるが、天山が真モンゴリアンチョップで蹴散らし、天山のセットから本間が邪道に小こけしを発射も回避され自爆。天山のセットから本間がタマに小こけしを発射も回避され自爆。ロアが突っ込んでくると本間がカウンターのこけしロケットから小こけしをヒットさせる。本間がこけし落としの体勢に入るが、ロアが着地してショートレンジラリアット。本間はこれを倒れず耐えて雄叫びを上げるとノーモーションヘッドバッドで反撃しロープに飛ぶが、場外から邪道が竹刀で一撃。思わず怯んだ本間をラリアットで叩き伏せ、OJKで絞め上げてタップを奪った。

<試合後コメント>
タマ・トンガ&邪道
タマ「デンジャラス・テッカーズ…コロナのせいでタイトルマッチが遠のいた。でもお前らは俺たちにボコボコにされるって分かってるからタイトルマッチをするのが恐くて仕方ないんだろ?このIWGPタッグ王座に挑戦しなければよかったと後悔させてやる。俺たちはニュージャパンのリングでタッグのトップに立っている。いや、世界中のタッグチームのトップに俺たちは立ってるんだ。これまでも、またこれからも、俺たちの右に出るタッグチームはいない。(※ザック&タイチに)ベルトに挑戦したいなら、俺たちのレベルにまで上がってこい。今のお前らじゃ話にならないからな!」
邪道「どっかで見た顔のヤツが、今日解説席にいたなぁ! この前の九州シリーズ、さんざん横綱気取ってたヤツか? あんなヤツは横綱でも何でもねぇよ! 鈴木軍のちゃんこ番だろ、オイ!」

天山広吉
「あークソ! GoD、あぁ、強いな。やっぱり、アイツらチャンピオンだけあるよ。あぁ、やっぱ強い。どんなに強くても、何か穴あると思ったけど、なかなか通用しなかった。まぁ今日は、天山広吉、そして本間朋晃、略して“テンコケ”で行かしてもらったけど、まだまだもう一回、俺の出番もう一回、タッチしてもらって暴れたかったっすけど、本間君がガッチリ行ってくれる、その気持ちでね、いましたけどね。まぁ、今日1回だけやない、もう1回、もう2~3回、やりたいね。天山、本真、“テンコケ”でもう1回、しっかりやりたい。取るまで、やったろうやないかって。まだまだ死んでへんぞ俺は。クソッタレが!」

本間朋晃
「(※頭をアイシングしながら、インタビュースペースに着くと座り込んで)首、もげるかと思った! これが、IWGPタッグチャンピオンと、弱い弱い、白星配給係の差か! でもよぉ、今の新日本プロレスだって、どん底だろ? ここから這い上がるんだよ! 俺だって、どん底見てんだよ! 上、目指してるから。(※立ち上がりながら)新日本プロレスとともに、本間朋晃が、絶対上がってやるから! このままじゃ終わんねぇ! このままじゃ終わんねぇよ! 白星配給係なんて、クソ食らえだよコノヤロー!」

第4試合


 飯伏とコブの対面でゴングが鳴ると、飯伏がエルボー連打からロープに振ろうとするがコブはビクともせず。ならばと飯伏は自らロープに飛んで空中胴絞め落としを狙うが、コブがキャッチしてそのままブレーンバスターを狙う怪力を見せる。飯伏は着地してハイキックを放つも、コブは先読みして回避。両者距離を取りタッチ。
 オーカーンとワトの対面となると、オーカーンは「オイ、チビ。邪魔だ」と飯伏との対面を求めるも、飯伏は「いいよいいよ」とワトに継戦を求める。ワトはオーカーンの突撃をかわしてソバットからコンビネーションキックを決め、ローキック連打でオーカーンに膝をつかせるが、コブが突っ込んできてワトをコーナーに叩きつける。オーカーンはワトにサイドスープレックスからモンゴリアンチョップから「行くぞ愚民ども!」とワトを玉座代わりにコーナーでドミネーターポーズ。コブにタッチ。
 コブはワトへアイリッシュウィップから連続体固め。さらに一本足頭突きで自軍コーナーへ吹き飛ばしてオーカーンにタッチ。
 オーカーンは飯伏に見せつけるようにワトを何度もボディスラムで叩きつけ、自軍コーナーへ叩きつけてコブにタッチ。
 コブはワトのバックエルボーを悠々と受け止めてハンマーパンチ一発で打ち崩し、ブレーンバスターの形で担いで行進してからそのまま放り捨てて飯伏に詰め寄ってガンをつける。オーカーンにタッチ。
 オーカーンは「死ねい!」と大空スバル式羊殺しで絞り上げ、モンゴリアンチョップからロープに飛ぶが、ワトがレッグラリアートで反撃して飯伏にタッチ。
 飯伏は突っ込んでくるオーカーンをいなしながらミドルキックでなぎ倒し、その場飛びムーンサルト。さらにジャーマンを狙うがオーカーンが後ろ手のアイアンクローで脱出しフェイスバスター。コブにタッチ。
コブは飯伏をコーナーで串刺しタックル連打からランニングバックドロップ。コブはジャーマンを狙うが飯伏が暴れて脱出しオーバーヘッドキック。ワトにタッチ。
 ワトはミドルキック連打からコブの突撃をいなして場外にドロップキックで突き落としプランチャで追撃。さらにコブをリングに戻してスワンダイブ式の攻撃を狙うが、コブが回避すると後頭部へのハイキック。ここに飯伏が入ってきて交互にミドルキックを見舞い、ワトがスワンダイブ式エルボースマッシュから旋風脚。これをオーカーンにカットされるとトドメのバズソーキックを狙うもコブがキャッチしフリーフォール式のフェイスクラッシャー。そして飯伏に見せつけるようにワトにカミゴェを叩き込み、最後は倒れ伏すワトをぶっこ抜いてのツアー・オブ・ジ・アイランドで豪快に3カウントを奪ってみせた。
 試合後、飯伏とコブはリング上で向かい合って座り込み二言三言語り合い、コブはニーパッドを引き下げて「俺にはさらに上のカミゴェもある」と言いたげなアピールを見せた。

<試合後コメント>
ジェフ・コブ
「俺のコブゴェはどうだ? いいだろう? イブシ、イブシ、イブシ、イブシ……2日前にも言ったが俺たちのシングルマッチへのカウントダウンはもう始まってるんだ。ホンマとワトやタナハシの後ろに隠れてはいられないぞ。お前が誰とチームを組んで現れようと結果は同じだ。今日、本当はお前にツアー・オブ・ジ・アイランドをかけてやりたかった。そしたらお前はまた怪我して休んでたことだろう。そうなったらお前の故郷(鹿児島)で復帰がお決まりのストーリーだろ。イブシ、あまり俺と“UNITED EMPIRE”を甘く見ないほうがいいぞ。今は少し不調だが、俺たちは変わらず危険だ。大声で叫んでコメントする必要はない。俺は落ち着いた性格だ。だけどお前を潰すとなると話は別だ。(腕時計を指すようにのようにトン、トン、トンと指を落として)砂時計の砂が落ち切るまであともう少しだ……」

マスター・ワト
「(バックステージに来るなり倒れ込み)クソッ! クソ! もう、ああ力強えなあ……。昨日のさ、名古屋の時みたいにさ、俺が勝って、このシリーズ、一つづつ、道を、いい道をね、歩んで行こうとイメージしてたけど。ああ! 力強えなあ。けど、俺は諦めてねーし、まだまだ、ね。もっと力つけてさ、コブのあのパワーを、ねじ伏せるぐらい力つけてさ、デカくなってさ、次はアイツから3カウント獲ってやるよ」

飯伏幸太
「少しづつ、少しづつ。少しづつ……取り戻して、いきます。少しづつー、取り戻していきます! 今日、ハッキリと、自分の目の前でカミゴェをやってきた。いいじゃないですか。いいじゃないですかドンドン使えば。やってやりますよ、俺も」

第5試合


 内藤と石井の対面でゴングが鳴るが、内藤は石井に近づく素振りも見せぬままBUSHIにタッチ。石井が下がろうとすると内藤がBUSHIからタッチを受け、再び石井が出てくると内藤がSANADAにタッチ。石井がSANADAに手4つを求めるとSANADAは付かず離れずの距離を保ち、結局触れ合わずに内藤にタッチするという徹底した挑発が行われる。
 内藤がロックアップのフェイントでさらに挑発しようとするが、ついに石井がしびれを切らして殴りかかる。L.I.Jの面々が次々と入ってくるが、石井はショルダータックルを誤爆させて排除していき、内藤にショルダータックル。
 代わるYOSHI-HASHIは後藤とともに内藤にダブルのショルダータックルから後藤がYOSHI-HASHIをヒップトスで投げ落とす。カットに来た鷹木にはさるかに合戦を決め棚橋にタッチ。
 棚橋は内藤にエルボーを連打してロープに飛ぶが、SANADAがエプロンからキックを見舞って怯ませ、内藤のマンハッタンドロップから鷹木のショルダータックルとL.I.Jの連携が決まり、内藤が棚橋の背中を押さえながら後ろ髪を引っ張る反則攻撃。
 代わる鷹木は棚橋をネックロックでじっくりと痛めつけ、ロープにくくりつけてニーリフトを連打してからDDT。SANADAにタッチ。
 SANADAは棚橋の腕にダブルアックスハンドルを落とし、さらにリストロックから腕へのギロチンドロップ。そのままキーロックへと移行する。
 代わるBUSHIはTシャツで棚橋の首を絞めあげ、BUSHIの回転エビ固めに内藤が低空ドロップキックを合わせる連携と見せかけて内藤が石井にアタックし、SANADAが代わりに低空ドロップキックを見舞う変則連携攻撃を見せる。BUSHIは棚橋にスイングネックブリーカーを見舞い、SANADAにタッチ。
 SANADAは鷹木とともにトレイン攻撃を狙うが、棚橋が鷹木にカウンターの低空ドロップキックを見舞い、SANADAへドラゴンスクリューの体勢も、SANADAが自ら転がって回避。棚橋も転がって自軍コーナーへ生還し後藤へタッチ。
 後藤はSANADAをラリアットでなぎ倒し、ミドルキック連打から村正、ブルドッギング・ヘッドロック。さらに牛殺しの体勢も、SANADAが着地して後藤のラリアットをかわしての低空ドロップキック。さらにカットに来た石井、YOSHI-HASHIも低空ドロップキックで撃退し、後藤へエプロンからの奈落式ブレーンバスターを狙うが後藤が逆にブレーンバスターで担ぎ上げてリングに戻すとSANADAはマジックスクリュー。両者タッチ。
 YOSHI-HASHIとBUSHIの対面となると両者エルボーで打ち合っていき、YOSHI-HASHIが逆水平チョップをクリーンヒットさせればBUSHIもドロップキックで反撃。BUSHIはオーバーヘッドキックからミサイルキックを叩き込み、フィッシャーマンズ・スクリューの体勢も、YOSHI-HASHIが振り払ってソバットからスイングネックブリーカー。これを内藤が低空ドロップキックでカットすると石井が突っ込んでくるが、内藤はバックエルボーから後頭部へのドロップキック。さらに棚橋が入ってきて内藤にドラゴンスクリューを見舞い、鷹木にもドラゴンスクリューの構えも、鷹木が手刀の連打で抵抗。棚橋は構わずドラゴンスクリューを見舞うと、棚橋&YOSHI-HASHIがBUSHIに飛びかかり、YOSHI-HASHIのソバットから棚橋のスリングブレイド、YOSHI-HASHIがランニングダブルニーからバタフライロック。バタフライロックを後藤にカットされたYOSHI-HASHIは逆水平チョップから熊殺しを狙うが、BUSHIが背面着地してバッククラッカー。鷹木にタッチ。
 鷹木はYOSHI-HASHIに串刺しラリアットから熨斗紙を狙うが、YOSHI-HASHIも暴れて脱出し逆水平チョップ。鷹木も負けずに龍魂ラリアットのコンボを決めてスライディングラリアットも、棚橋がなんとかカット。鷹木は雄叫びを上げながらフィニッシュ宣言しMAID IN JAPANの体勢も、石井がカット。SANADAが石井にドロップキックを見舞い、後藤がSANADAにラリアット、BUSHIが後藤に延髄斬り、棚橋がBUSHIにツイスト・アンド・シャウト、内藤が棚橋にスイングネックブリーカー、YOSHI-HASHIが内藤にティヘラを決める混戦となり、YOSHI-HASHIが鷹木の後頭部にトラースキックを決めて追撃を狙ったところへ内藤がマンハッタンドロップ。鷹木はYOSHI-HASHIの後頭部へのラリアット、「まだまだ!」と串刺しラリアット。そこへ内藤が延髄斬りでアシストし、鷹木がパンピングボンバーからラスト・オブ・ザ・ドラゴンで突き刺して3カウントを奪った。

鷹木「久しぶりだなぁ、後楽園!相変わらずのコロナ禍の状況だが、オイ!見ての通り俺たちは元気ハツラツの象徴だ!それはそうと、一昨日の名古屋でも言ったんだが、5・4福岡のタイトルマッチを経て、俺はIWGP世界ヘビー級への思いは更に強くなっている。それで新王座決定戦をやるならば、俺は出る用意があると言った。だがしかし!会社からはなんのリアクションもない。オイ、どうなってんだ新日本オイ!俺があんだけ言ってもわかんないんだったら単刀直入にハッキリ言ってやろうぜみんな。俺のモットーは常在戦場。闘いは常にここに在りだ。この俺をもう1度、もう1度、IWGP世界ヘビーのタイトルマッチ組むんだなオイ。ここまで言ってなんのリアクションも無かったら、新日本、オイ。どうかしてるぞ。ここまで言ったんだ。あとはやるかやらんか!新日本次第だ!ということで俺の言いたいことは以上だ」

<試合後コメント>
BUSHI
「まぁ終わってみれば、今日も鷹木信悟の独走モード、“鷹木無双”だったよ。俺自身、このままじゃいけねぇのは分かってるよ。でもな、今日のメインで、何かを見つけた気がするよ。それにしても、(※真っ赤になった胸元に手をやり)YOSHI-HASHIのチョップ、効いたな……」

内藤哲也
「一昨日の名古屋大会でも言ったけど、今シリーズの俺のテーマは、BUSHI、そしてSANADAの気持ちを確かめること。今、鷹木がどんどんどんどん、前に出ている状況。この状況、もちろん俺は悔しいよ。じゃあ、BUSHIとSANADAは悔しくないのか? このままでいいのか? そのへんの気持ちを、俺は確認したいね。いやバックステージで、普通に話しかければ、答えてくれると思うよ。電話でもメールでも、すぐ答えてくれると思うよ。でも、それじゃぁ意味がないんだよ。リング上で示してこそ、意味があると思うんでね。明日も明後日も後楽園ホール大会があるわけで、明日・明後日、彼ら2人の気持ちを確かめてみたいと思いますよ。では、また明日も、ここ後楽園ホールでお会いしましょう、アディオス!」

鷹木信悟
「どういうことだよ、新日本プロレス? なぁ、大会が再開された一昨日の名古屋、メインで俺は勝利して、アピールした。まぁ確かに、名古屋では匂わせ程度だったかもしれんが、何の反応もねぇじゃねぇか。おかしいだろ、せっかく再開したのによぉ、チャンピオンがいねぇんだぜ? そんなんでオイ、新日本らしくねぇじゃねぇか。確かにオスプレイは、ケガして気の毒だ。だが俺は別に責任を感じないぜ? プロレスは戦いだ! 潰し合いだ! 弱肉強食だ! そんなこともあり得る。仮に俺がケガしたとしても、別にオスプレイは責めるつもりもないしな。まぁとにかく、こんだけアピールしたんだ。これで何にも言わなかったら新日本、どうかしてるぞオイ。まさに今日の対戦相手と一緒だ! カオス状態だな。オイ、このままでいいわけないよな、新日本プロレス! やるのかやらないのか、ハッキリしてくれよ」

棚橋「ちっとも余裕がないよ。自分のことばっかりで。こんなんじゃ……ダメだな。もっとプロレス界全体を見れるように……(※両手で腹をパチンと叩いて)ならないと」

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