グレート-O-カーンが海外遠征に行けないヤングライオンたちに愛の檄!「ここは世界一の団体で、世界一のレスラーと闘ってんだぞ?何を海外に求めてんだよ」

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 23日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『映画『ゴジラvsコング』Presents KIZUNA ROAD 2021』が行われ、グレート-O-カーンがヤングライオンの辻陽太&上村優也へ厳しくも愛あるエールを贈った。

 現在の新日本プロレスでは、ヤングライオンとして辻陽太と上村優也の2名が国内マットで継続的に試合を行っている。
 両名ともに2018年4月10日デビューであり、ヤングライオンとしては4年目。慣例に則れば海外遠征に出てさらなる飛躍のために修行を積んでいてもおかしくない時期に入っているが、昨年初頭からの世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響で海外行きも難しい状況となり、国内で下積みの日々が続いている。
 新日本プロレスは、少しでも経験を積ませるためか辻、上村の両者に度々トップ戦線を走る選手たちとのシングルマッチを用意しており、この日の辻は第1試合でグレート-O-カーンと対戦。

 辻はグレート-O-カーンがヤングライオンであった岡倫之を相手にデビュー戦を行っており、この試合は自身の成長を見せつけるチャンスでもあるシングルマッチ。格闘技経験の無いまま入門した辻に1からレスリングを教えたのが岡であったという間柄もあってか、この日の辻は並々ならぬ気迫で試合に臨んだ。
 オーカーンは余裕たっぷりにまるでレスリングを教えるかのような立ち回りを見せ、辻に向かってくるよう要求。辻も猫騙しからの低空タックルと独自の色を見せてグラウンドに引き込み、アバランシュホールド、ブレーンバスター、逆エビ固めと得意のパワーを生かした攻撃を畳み掛ける。
 しかし、オーカーンは辻のダイビングボディプレスを回避すると大空スバル式羊殺しで絞り上げ、アバランシュホールド、ブレーンバスター、フロントスープレックス、逆エビ固めと畳み掛けて勝利。辻に受けた技を全て出しつつ自身の得意技を交えての勝利を見せつけた。
 辻がタップしてもオーカーンはなおも足をリバース・インディアン・デスロックに固めながら後頭部を何度も殴りつけ、動けなくなった辻を冷たい目で見下ろしながら去っていった。

 試合後、オーカーンは「辻、上村、教えてやる。テメェら、絶対成功しない。海外に行きたい?行ったらいいじゃねぇか、オイ!順番待ちしてんのか?行きたきゃ行けばいいじゃねぇか。勝手に行って、逆輸入されたレスラーだっているんだぞ。それと、海外に何を夢見てんだ?海外が素晴らしいって?考え足りねぇフェミニストか、貴様ら!甘えてるんじゃ、テメェらの根性はよ。ここは世界一の団体で、世界一のレスラーと闘ってんだぞ?何を海外に求めてんだよ。テメェらの頭の中には試合も移動も給料も全部全部用意してもらって、甘えてんだよ!それがムカつくんだよ。それが出てんだろ、試合に。この3年間、行けねぇのはテメェらが甘えてっからだ。だから、改めてもう1回言ってやるよ。テメェらは絶対成功なんかしねぇよ!海外に逃げるだけだ。今日のこの屈辱を少し覚えてるだけで、ちょっとだけマシになるんじゃねぇか?テメェらに悔しいって、本当の気持ちがあんならな」と厳しくも愛ある言葉を後輩に投げかけた。
 その後、オーカーンは自身のTwitterで「痛くない技なんてねぇ!!!!なのに基礎の技をテキトーにして、ハデな技に頼るな!!!!今日の試合で何も感じなかったらもう貴様本当に終わりじゃ」とさらに辻へ手厚いフォローを入れた。

 岡倫之は2018年に事前告知なく秘密裏に渡英して“グレート-O-カーン”となり、その後単身イギリスに残留して約2年間の海外武者修行へ。昨年10月にはオカダ・カズチカを襲撃する衝撃の凱旋帰国を果たし、ウィル・オスプレイとともに“THE EMPIRE(※現在はUNITED EMPIRE)”を結成してその存在感を強く発揮するなど、新日本に欠かせない選手の1人となった。
 絶大な説得力を持つオーカーンの言葉を受けたヤングライオンがどのような反応をするのか。そして、かねてからの夢であった海外遠征へ一歩踏み出すのか、世界最高の環境が揃った新日本で研鑽を積んでいくのか。ヤングライオンたちの未来にも注目していきたい。

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