【試合詳細】6・23 新日本プロレス後楽園ホール大会 【IWGPジュニアタッグ】YOH&SHOvs石森太二&エル・ファンタズモ 後藤洋央紀&石井智宏&YOSHI-HASHI&オカダ・カズチカ&矢野通vs天山広吉&小島聡&永田裕志&真壁刀義&本間朋晃

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『映画『ゴジラvsコング』Presents KIZUNA ROAD 2021』
日程:2021年6月23日(水)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:403人

▼シングルマッチ 20分1本勝負
●辻陽太
11分30秒 逆エビ固め
[UNITED EMPIRE]○グレート-O-カーン

▼シングルマッチ 20分1本勝負
●上村優也
13分13秒 高角度逆片エビ固め
○飯伏幸太.

▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
[CHAOS]後藤洋央紀/○石井智宏/YOSHI-HASHI/オカダ・カズチカ/矢野通
13分19秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
天山広吉/小島聡/永田裕志/真壁刀義/●本間朋晃

▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
[L.I.J]内藤哲也/SANADA/鷹木信悟/●BUSHI
12分26秒 ピンチェ・ロコ→片エビ固め
[鈴木軍]タイチ/ザック・セイバーJr./○エル・デスペラード/金丸義信

▼IWGPジュニアタッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組/CHAOS/ROPPONGI 3K】●YOH/SHO
26分43秒 サドンデス→体固め
【挑戦者組/BULLET CLUB】石森太二/○エル・ファンタズモ
※王者組が2度目の防衛に失敗。石森&ファンタズモが新王者となる。

石森&ファンタズモが3KからIWGPジュニアタッグを奪取し石森はジュニア二冠に王手!タイチの内藤への誕生日プレゼントで試合は大荒れ?!オーカーンがヤングライオンたちに愛の檄!

第1試合


 辻がデビュー戦の相手である岡倫之ことグレート-O-カーンとシングルマッチで対戦。
 オーカーンが足を取ってグラウンドに転がしていき、余裕たっぷりにまるでレスリングを教えるかのように辻に向かってくるよう要求。辻は猫騙しからの低空タックルで腕を取りに行き、ショルダータックル合戦を挑むもオーカーンが逆になぎ倒し、ヒップトスからボディスラムから顔面を支配的に踏みつける。辻がエルボー連打で押して行くも、オーカーンがエルボー一発でダウンさせ、肩固め。辻の抵抗に合わせてバックを取りながら幾度も両肩をつけていく。オーカーンはモンゴリアンチョップ連打からダブル掌打。さらにロープに飛ぶが辻がカウンターのドロップキックを顔面にヒットさせる。
 辻は串刺しジャンピングエルボーからショルダータックル、ランニングボディプレス、アバランシュホールドと連撃。さらにブレーンバスターから逆エビ固め。オーカーンがブレイクすると、辻の耳を掴んで怯ませ耳削ぎチョップからサイドスープレックス。オーカーンは逆水平チョップの打ち合いを求め、辻のチョップを後ろで両手を組みながら受け止めつつ強烈なチョップ。オーカーンがロープに飛ぶと辻はスピアーでカウンターし、コーナーに上ってダイビングボディプレスを発射もオーカーンが回避し大空スバル式羊殺しから喉元へファイナルカットのようなエルボードロップ。続けて逆エビ固めも辻がプッシュアップしてロープへ。
 オーカーンはアバランシュホールドからブレーンバスターと自身が受けた技を1つ1使いしていくが、辻もトルネードクラッチで反撃。しかしオーカーンも即座に起き上がってフロントスープレックスで叩きつけ、逆エビ固めに捕らえてスクワット式で反動をつけながら腰を落としていくと辻もたまらずギブアップ。
 辻がタップしてもオーカーンはなおも足をリバース・インディアン・デスロックに固めながら後頭部を何度も殴りつけ、動けなくなった辻を冷たい目で見下ろしながら去っていった。

<試合後コメント>
グレート-O-カーン
「あ~あ、あ~あ、オイ、辻。なんで、最後タップアウトなんてしたんだ? 甘えてんなよ。辻、上村、教えてやる。テメェら、絶対成功しない。海外に行きたい?行ったらいいじゃねぇか、オイ!順番待ちしてんのか? 行きたきゃ行けばいいじゃねぇか。勝手に行って、逆輸入されたレスラーだっているんだぞ。それと、海外に何を夢見てんだ?海外が素晴らしいって?考え足りねぇフェミニストか、貴様ら!甘えてるんじゃ、テメェらの根性はよ。ここは世界一の団体で、世界一のレスラーと闘ってんだぞ?何を海外に求めてんだよ。テメェらの頭の中には試合も移動も給料も全部全部用意してもらって、甘えてんだよ!それがムカつくんだよ。それが出てんだろ、試合に。この3年間、行けねぇのはテメェらが甘えてっからだ。だから、改めてもう1回言ってやるよ。テメェらは絶対成功なんかしねぇよ!海外に逃げるだけだ。今日のこの屈辱を少し覚えてるだけで、ちょっとだけマシになるんじゃねぇか?テメェらに悔しいって、本当の気持ちがあんならな」
 

辻陽太
「ああ、クソッ! ああーッ! 3年前に、俺がデビューした3年前に俺はこう言ったんだよ。『岡さんを超えていけるようなレスラーになる』ってな。いまの俺じゃあ、まだまだぜんぜん岡さんには届かない。そして、今日闘ったグレート-O-カーン。お前がいままでどう過ごしてきたかは知らないが、俺にとってアンタは宿命の相手だ。今日は俺が負けた。だが、この闘いはまだ終わってない。そして、必ずアンタを超えてやる」

第2試合


 ロックアップで組み合ってから上村が押し込み、離れ際にチョップからハンマーパンチを連打。さらにヘッドロックで捕らえ飯伏にショルダータックルに行かせずグラウンドに引き込みながらじっくりと絞り上げる。飯伏が抜けてバックを取っていくと、上村もグラウンドでのハンマーロックでポジションを取り返していく。飯伏がヘッドロックで取り返して厳しく絞り上げると上村がロープブレイクも、飯伏が上から脇腹を蹴りつけるという冷徹な攻めを見せ、「いいのかそれで!もっと来いオラ!」と活を入れる。
 上村がエルボー連打も飯伏が鋭いエルボー一発でダウンさせ、倒れた上村の背中にローキック連打からキャメルクラッチ。上村がブレイクすると、飯伏は上村の顔を覗き込みながら「来いよ!もっと!」と吼える。
 上村は雄叫びを上げながらのエルボー連打からドロップキックを発射も、飯伏が回避して自爆させる。飯伏は串刺しビッグブート、そして2発目を狙ったところで上村がカウンターのドロップキックをクリーンヒットさせる。上村は串刺しドロップキック、フライングフォアアーム、バックドロップ。さらに逆エビ固めを狙うが、飯伏がターンオーバーを許さず下から張り手を連打。上村をダウンさせるとその腹部へのフットスタンプ。飯伏は中々立ち上がれずにいる上村の背中へ容赦なくサッカーボールキックを叩き込んでいき、上村の頭の踏みつけながら「立てオラ!」と挑発。上村も折れずにエルボーで反撃し、両者足を止めてのエルボー合戦。飯伏がソバットからラリアットを狙うと、上村がキャッチしてかんぬきの体勢。飯伏はスープレックスまでは許さず正面から腕を回して仕掛けるチンロック。上村は足を刈って逆エビ固めに捕らえ、飯伏がブレイクすると飯伏が起き上がる前に上からエルボーで潰し、飯伏からダウンを取ってぶっこ抜きジャーマン・スープレックス・ホールド。
 上村は左右の張り手連打乱れ撃ちからロープに飛んでいくが、飯伏がカウンターのラリアットを叩き込み、上村の身体が逆さまになるほどの高角度逆片エビ固めでタップを奪った。

<試合後コメント>
飯伏幸太
「まだまだ自分もできるけども、久々にこういうね、“若い試合”をしましたよ。またこれも、自分に足りない部分のひとつ。思い出させてもらいました。上村、待ってるよ、俺は。早く上がって来いよ。いつまでもヤングライオンでいるなよ。そして、鷹木信悟戦にプラスの試合になった。これが大きなひとつの収穫」
 
 
上村優也
「自他共に認める“神”なだけあって、いまの僕じゃぜんぜん歯が立たないです。でも、今日、ああやって叩き潰してくれて。なんか、清々しいというか。あんだけボコボコにしてくれる人、あんまりいないんで。次、シングルマッチでいつ当たるかわかんないですけど、次当たったときは、もっと強くなって、もっとデカくなって、飯伏さんに必ず勝ちます。必ず、飯伏幸太、そして、今回闘った先輩、みんなを超える。ありがとうございました!」

第3試合


 CHAOSvsBULLET CLUBの10人タッグマッチが予定されていたが、永田ら本隊の第三世代が石井らNEVER6人タッグ王者たちに宣戦布告したことから石井が本隊との対戦を要求し、カードが変更に。
 石井と永田でゴングが鳴ると、永田がロックアップで押し込んで離れ際に石井がビンタを見舞うと永田もエルボー連打。石井が第三世代にアタックをかけると全員入り乱れての混戦となり永田が石井にビッグブート、カットに来た後藤&YOSHI-HASHIをテンコジがそれぞれラリアット。
 オカダと真壁の対面となると、真壁がショルダータックルからコーナーでテンカウントパンチ。さらにノーザンライト・スープレックス・ホールドを狙うがオカダが耐えると真壁がコーナーエルボー連打。オカダも串刺しバックエルボーからのDDTで反撃し、矢野にタッチ。
 矢野は素早くコーナーマットを外すが、真壁が後ろからぶん殴って本間とともにダブル攻撃を狙うが、矢野がうまくかわして真壁を金具むき出しのコーナーに叩きつける。YOSHI-HASHIにタッチ。
 石井が第三世代の面々を次々と場外鉄柵に叩きつける中、YOSHI-HASHIと真壁が打撃戦を展開し、YOSHI-HASHIが逆水平チョップで打ち勝って後藤にタッチ。
 後藤は真壁へストンピング連打からミドルキック連打でダウンさせロープに飛ぶが、真壁がパワースラムで迎え撃ち、小島にタッチ。
 小島は後藤をショルダータックル、バックエルボーでなぎ倒しマシンガンチョップから「いっちゃうぞバカヤロー!」と叫ぶもYOSHI-HASHIがカット。後藤&YOSHI-HASHIがトレイン攻撃から激烈一閃を狙うが、天山が真モンゴリアンチョップで2人を相手に打ち勝ち、テンコジで後藤へダブルのブレーンバスター。さらに小島がエルボー連打からローリングエルボー、さらに後藤のラリアットをラリアットで撃ち落としてからのコジコジカッター。永田にタッチ。
 永田は後藤へローキック連打からヒザへの低空ドロップキック。さらにロープに飛ぶが後藤も追走してラリアットを見舞い、石井にタッチ。
 石井と永田が正面からエルボーで打ち合い、永田がミドルキックに切り替えて優勢を取りフロントハイキックからダブルアーム・スープレックス。さらに永田がロープに飛ぶが、石井はパワースラム。さらにラリアットを狙うが永田がキャッチしてエクスプロイダー。本間にタッチ。
 本間は石井に逆水平チョップを連打。石井が「来いオラ!」と叫ぶと本間はさらなる連打から串刺しバックエルボー、ブルドッギング・ヘッドロック、小こけしを発射も石井が回避して自爆させ、後藤&YOSHI-HASHIが加勢に入るが、本間は2人をDDT+コンプリートショットで撃退し、石井をラリアットでなぎ倒してこけし落としの体勢も、オカダがカット。真壁が突っ込んできてオカダのドロップキックをすかしてラリアットでなぎ倒し、矢野が真壁を金具むき出しのコーナーに叩きつけるも、真壁はオカダ&矢野にダブルラリアット。
 本間は真壁とサンドイッチラリアットからこけしロケット、さらにラリアットを発射も石井がキャッチしてブレーンバスターの体勢も、本間が逆にブレーンバスター。さらにこけしロケットからコーナーに上ってこけしを狙うが、後藤が下から担ぎ上げ、YOSHI-HASHIとともに隠し狭間。さらに石井がラリアット。二発目を狙うが本間がカウンターのこけしロケットから小こけし。さらにこけし落としの体勢も、石井が逆に担ぎ上げて垂直落下式ブレーンバスターで突き刺し3カウント。

<試合後コメント>
後藤洋央紀&YOSHI-HASHI
後藤「相手にとって……不足ありだな、オイ」
YOSHI-HASHI「昨日は言ったよ。やってやるって言ったよ。でもね、なんか今日闘って、ベルト懸ける価値がねぇんじゃねぇかなと思っちゃったよ。どうだろう?」
後藤「それでもよ、大先輩だから敬意をもって叩き潰すよ」
 
石井智宏
「あいつらなんでこういう試合をいつもやらねぇんだ? 目的がねぇとできねぇのか? 目的がねぇと熱くなれねぇのか? オイ、普段からやれ、コラ! 俺言ったよな、2年前に。『あいつら組まれた試合をただこなしてるだけだ』って。『あいつらの試合は進化がない』って。なんでやんねぇんだよ? 相手がヤングライオンだからか? 組まれたのが1試合目だからか? 2試合目だからか? ふざけろよ、オラ! 何様だ、テメェら、オイ! 元IWGPヘビー級チャンピオン? 元『G1(CLIMAX)』覇者? そんな肩書はクソの役にも立たねぇんだよ。そのクソの役にも立たねぇ肩書にあいつらしがみついてるだけなんだよ。なにデーンと構えてんだよ。なに余裕ぶっこいてんだよ。『かかって来いよ』じゃねぇんだよ! テメェらから来いよ! テメェらで火種作れよ。テメェらが相手に火をつけろよ。どうせ今回も俺が挑発しなかったら来なかったんだろ? ふざけやがって。いいよ。やってやるよ。テメェらのプロレス人生、最後の思い出作りに俺が協力してやるよ。せいぜい悔いのないように頑張れよ。テメェらとの違い見せつけてやる!」

真壁刀義
「活きがいいじゃねぇか、この野郎。活きがいいよな。面白ぇじゃねぇか、第三世代よ。オイ、レスラーはナメられたら最後だからよ。いいんじゃねぇ、あれが先輩の姿だよ。言いてぇことはそれだけだよ。(※一旦帰ると見せかけて)まだあんだよ! 油断すんじゃねぇぞ。それだけだよ」
 
小島聡
「ぜんぜん若造だぞ、3人とも。石井智宏は新卒の新社会人だ。後藤洋央紀は高校生、YOSHI-HASHIは中学生だ。俺たち3人から見たら、お前ら3人なんてその程度の経験しか積んでない。そういうことだ。俺たちのエキスパートぶりをこの目で思い知るがいい。その体で思い知るがいい。チーム・エキスパート、ナメんなよ!」
 
永田裕志
「さてと、何か? 何もないスか? 何もない? 何もなければ(帰ります)」

──第三世代3人でベルトに挑戦するのは?
「初めてでしょう。あのチームで組んでやるのは初めてですよ、6人タッグは。まあ、天山と1回組んだかな? はるか昔ね。いいんじゃないですか、自分らの存在意義を示す上では。俺たちが終わってるだなんだっていろいろ言ってますけど、だったら殺してみろよって。殺せるもんなら殺してみろ。そんなに俺はヤワじゃないから。まだまだ闘えるから。まだまだ闘って、お前らなんかよりハードトレーニングもして、パワーもまだまだあるから。心配すんな。叩きのめしてやる」
 
天山広吉
「クソーッ、あの野郎。オイ、石井よ、お前ナメてんなよ、コラ! 第三世代が腰抜け? やったろうやんけ! 昨日言ったけど、ベルトいつでも獲ったるって。早く決めてくれよ。明日でも明後日でも、今日だってやってもええんやからな。石井、そして洋央紀。YOSHI-HASHIもいたな。まとめてやったるよ。俺ら第三世代3人がガッチリ組んだら、どうなるかわかっとるやろうな? 見したるよ、お前らに俺らの怖さ。えげつないのやったるからな。まあ、半ギレもええとこやぞ。バカタレが!」

第4試合


 前日39歳の誕生日を迎えた内藤に向け、タイチは「ナイトー お誕生日おめでとう タイチ&ザック(※ザックが同意しなかったためかザックの名はバッテンで消されている)」と書かれた箱を持参して入場。
内藤は解説席のヒロムへ祝福を求め、ヒロムは仕方なしといった様子で「お誕生日おめでと~!」と音だけのクラッカーで祝福、さらに鷹木の王座戴冠に対しても「おめでと~!」とクラッカー。さらに内藤のためにロープを上げるが、タイチがヒロムを蹴飛ばしてリング外に叩き出し、自身の持ってきた箱を見るよう要求。内藤がうやうやしくこれを受け取ると、その箱でタイチを殴りつけて奇襲。

 場外乱闘から試合が始まり、内藤がタイチに喉輪。リング上ではSANADAがザックへグーパンチを見舞っていき、エルボー合戦からフルネルソンの奪い合い。リストを取りながらBUSHI、鷹木、内藤と軽快にタッチを回していき、内藤がグラウンドに引き込みながらザックの腕を固めていく。その背後からタイチが誕生日プレゼントの入った段ボール箱で内藤の頭をぶん殴り、そのまま箱を頭にかぶせてバズソーキック。再び場外戦となり、タイチは「ナメやがって。受け取れよ、プレゼントを」と内藤の首をカメラの放送用コードで絞め上げていく。
 リング上では、金丸、デスペラードがタッチを回しながら内藤の腕を集中攻撃。デスペラードが内藤の首をロープに引っ掛けて踏みつけ、コーナーで内藤の首を鈴木軍総出で踏みつける。
 タイチと内藤の対面となると、タイチが喉輪でしつこく攻撃。内藤がチョップで反撃すると「いてーなコノヤロウ!」とタイチが再び喉輪。さらにザックが飛び込んできて2人で攻撃を狙うが、SANADAがザックを低空ドロップキックで排除し、タイチへフランケンシュタイナー。ザックがSANADAにPKも、内藤がザックへスイングネックブリーカー、タイチに延髄斬りも、タイチが耐えてアックスボンバー。両者タッチ。
 鷹木と金丸の山梨対決となると、鷹木がボディスラム連打からホップアップ式デスバレーボムを狙うが、金丸が着地して低空ドロップキック。鷹木は龍魂ラリアットを狙うが、金丸はかわしてスイングDDTで突き刺し、デスペラードにタッチ。
 デスペラードは金丸とともにダブル攻撃を狙うが、鷹木は「まとめて!」とダブルラリアット。BUSHIにタッチ。
 BUSHIはコーナートップからデスペラードにミサイルキックを見舞って場外に叩きだし、トペ・スイシーダ。さらにリングに戻して低空ドロップキック、DDTからフィッシャーマンズ・スクリューを狙うが、デスペラードがサミングで脱出しスパインバスターからギターラ・デ・アンヘル。内藤&SANADAがカットすると、タイチが内藤を聖帝十字陵、ザックがSANADAを卍固めで捕縛。デスペラードがピンチェ・ロコを狙うとBUSHIはブシロールで切り返すが、金丸がカットするとデスペラードがBUSHIのコードブレイカーを耐えてレフェリーへプッシュ。レフェリーが顔を背けて避けた瞬間にロコ・モノを叩き込み、ピンチェ・ロコで3カウントを奪った。
 タイチ&ザックは内藤&SANADAを暴行し、セコンド業務に従事していた辻&上村へタッグ王座に挑戦するよう挑発。ここに内藤&SANADAがやってくると、内藤は空っぽの段ボール箱を抱えて去っていった。

<試合後コメント>
エル・デスペラード
「ハッハッハッ…! ア~~ッハッハッハッ…! あぁ~…。あぁ~…。あぁ~、ビックリした。スゲェ……。間違いなく、いままでの“ルチャ人生”の中で、1番のトペ(スイシーダ)だったよ。おめでとうBUSHI。いやあ~ビックリしたぜ。息止まったしな。もう肺の中の空気が全部出た。いやあ~、ビックリしたぜ。スゲェ! スゲェよ! そこは手放しでほめる。称えるよ。すごいよ、BUSHI。おめでとう…。だけどな! お前、今日、俺に負けただろ、オイ!? なに!? 俺から3カウント獲ってなんだかかんだかって言ってたろ!? アァ!? ……君は…“挑戦者の列”ってものがあるとしてだ、(その列の)最後尾に回っていただきましょう。俺はお前、挑戦者(石森)が決まって、タイトルマッチの日取り(7.10)も場所(札幌・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)も決まってる状態で、お前がやる気出したから付き合ってたよ。最後の最後で俺が(カウント)3だ。な!? ナシだな、お前の挑戦は。(※場内から聞こえてくる入場テーマ曲に耳を傾け)いま聞こえてきたじゃねぇか? え~と、ファンタズモだな、これは? まあ、挑戦者は石森だ。この試合(IWGP Jr.タッグ戦)、正直、俺は、石森・ファンタズモ組はある(勝てる)だろうと思ってるし、そこで勝って勢いがついた石森だ。よしんば負けたとして、100万歩ゆずって、石森が負けてみろ? ケツに火がついた石森が相手だ。どっちにしろ俺にとっちゃ、よそ向いてて防衛できる相手じゃねぇんだよ。オメェとの遊びは終わりだ。(※と言いこのして立ち去ろうとするが、立ち止まり)まあ、遊びって言ったけど、俺は遊びのつもりはなかったんだ。ずっと本気だったぞ。だけどおしまい」
 
タイチ
「なんだかな~、あいつ(内藤)よ!? あいつが『プレゼント持ってきてくれ』って言うからよ、持ってったのによ。なんだよ、受け取らずに破壊しやがって。そんなヤツいるかよ、お前!?(※あきれて) 人からのご厚意で、その人に対してブン殴るって。だからダメなんだよ、お前はよ。自分はよ、好きなだけ仕掛けといてよ、自分がなんかされたら怖くてしょうがないんだよな!? そういうトコだよ、お前な。(※ザックに)どうだ!?」
ザック「SANADAがベルトに挑戦したければパートナーを変えることだな。でも、ナイトウと続けるつもりなら、挑戦は諦めろ。ツジ・ウエムラにチャンスをやる。ナイトウだけは気に入らない! SANADAはいいよ。SANADAは(※日本語で)“ダイジョウブ”。だから(※日本語で)“アタラシイ パートナー”を見つけろ。そしたら挑戦させてやるから。だけどナイトウは論外だ!」
タイチ「ザックはああいうタイプがいちばん嫌いなんだよ。内藤みたいなのがいちばん嫌いなんだ」
ザック「ナイトウの野郎だけは大っ嫌いだ!」
タイチ「だからお前、もっとさ、熱いモノをくれよ。辻とか上村みたいに“俺らに勝ちたい”って気持ちをよ。なんにも伝わらないよ、内藤。なにがしたいんだよ!? あ!? やっぱりわかんないんだよ、お前。 なにがしたいんだ、コラ!? なにがやりたいんだ、コラ!? なあ、コラ!? (新聞の)紙面かざって。飾ってもねぇか、コラ。東スポ、飾って、コラ。なにがやりてぇんだ、お前は!? どういうつもりだ!? ハッキリ言ってみろ、コラ。ただただ“鷹木ブー”に先越されて、怖いんだろ? テメェの立ち位置がよ、失われそうで怖いんだろ!? なんでもいいから欲しいんだろ!? どっちだ!? 俺らがチャンピオンになったからタッグ(に)興味出たか!? どれが本心だ!? わかんねぇ。そのまんまじゃザックに嫌われて、ホントに(タイトル戦を)やんねぇかもしんねぇぞ。もっと熱いモノよこせよ、ふざけてばっかりでよ。なあ!? 返るぞ、ザック。もう帰ろう(※と言ってザックと共に立ち去る)」
 
BUSHI
「(※首をアイシングしながらコメントスペースにひざまずき)言っておくけどな! これで終わりじゃねぇ。俺はまだあきらめるつもりはねぇ…」
 
鷹木信悟
「(※IWGP世界ヘビー級ベルトを肩にかけ)内藤もSANADAも、負けちまったけどBUSHIも、生き生きしてんな。この俺は! そうだな。今日は飯伏がいなかったから、ちょっと“ハツラツぶり”が弱かったかもしれんな。肝心の飯伏は、第2試合で上村と、楽しそうに試合してたな。まるでプロレス少年のころのように。なあ、飯伏? 楽しそうだな? プロレスが楽しいんだな? だがな! 勘違いすんなよ、飯伏。俺とお前のタイトルマッチは! 潰し合いっつったろ!? オイ? 楽しむ余裕なんか、与えねぇぞ、この野郎。オリンピック期間中の東京ドームで、このベルトを奪いたいんならな。現時点でこのプロレス界の金メダル、IWGP世界ヘビーのベルトを持ってるのは、この俺だ(※自信満々の笑みを浮かべて平手でベルトを叩く)」

内藤哲也
「(※タイチにプレゼントされた段ボール箱を脇に抱え)偉大なタッグチャンピオンチームの今後の防衛戦のプランとして、先日は川田(利明)選手・田上(明)選手組、そして昨日、今日は、辻・上村組の名前を出してたけど、どうぞやって下さい。俺も見たいしね。でーも! でも、もう7月11日札幌大会での防衛戦、発表されちゃったんでね。SANADA・内藤哲也組の挑戦をクリアしてから! その先に行ってもらえますかね? あんま先のことばかり考えてると、足元すくわれちゃうよ。偉大なタッグチャンピオンチーム、そしてタッグでの実績もある2人だからね。ちゃんと目の前のこと、考えたほうがいいよ。特にタイチ選手! チャンピオンとして地元・北海道に凱旋するんだ。チャンピオンとして、カッコいい姿を北海道のお客様に見せつけて下さいよ。あと……(※段ボール箱をバンバン叩き)Gracias por tu regalo de cumpleaños.誕生日プレゼント、ありがとうございました。(※段ボール箱を勢いよく蹴り飛ばし)カブロン!」

第5試合


 YOHと石森でゴングが鳴ると、ジリジリと距離を詰めてYOHが低空タックル。じっくりとした腕の取り合いが展開され、YOHがネックスプリングで切り返してドロップキック。SHOが入ってくると2人でコンビネーションの低空ドロップキック。さらにファンタズモも合体エルボーで場外に排除すると、石森も場外にエスケープして間を取り、SHOが追ってくると入れ替わりにリングインして挑発。
 SHOは入れ替わりのフェイントで石森をリング上で捕らえるも、石森が即座にアームロックで取り返してファンタズモにタッチ。
 ファンタズモはSHOのリストを捕らえながら石森が腕へのダブルアックスハンドル。今度は石森が腕を固めてSHOの腕へダブルアックスハンドル。同じ流れから石森が腕へのフットスタンプを見舞いSHOを場外へ放り出して場外鉄柵に叩きつける。
 ファンタズモとSHOの対面となると、ファンタズモはSHOの腕へニードロップからフランケンシュタイナーを狙うが、SHOがキャッチしてパワーボム狙い。ファンタズモが着地するとSHOがショルダータックルでなぎ倒してYOHにタッチ。
 YOHはエルボー連打からフライングフォアアーム。さらにマンハッタンドロップからスワンダイブ攻撃を狙うが、場外から石森が足を引いてカット。石森が場外でYOHを場外鉄柵に叩きつける。ファンタズモはYOHをアイリッシュウィップで叩きつけ、逆水平チョップ&エルボーの連打。YOHもお返しのアイリッシュウィップからSHOにタッチを求めるがファンタズモが阻止し、石森がコーナーマットを外して金具むき出しになったコーナーに叩きつけ、石森にタッチ。
 石森はYOHへスライディングジャーマンからファンタズモにタッチ。
 ファンタズモはYOHをコーナーに宙吊りにして石森、ファンタズモと順にYOHの股間を踏みつける。そして2人でYOHをロープに振っていくが、YOHは2人の攻撃を誤爆させファンタズモにスイングネックブリーカーを見舞ってSHOにタッチを求めるが、石森が場外からSHOの足を引いてタッチを妨害。石森がタッチを受ける。
 石森はファンタズモとともにYOHへトレイン攻撃を仕掛けるが、YOHが石森へ低空ドロップキック、ファンタズモにショルダースルーから延髄斬りを見舞ってSHOにタッチ。
 SHOは2人を次々とエルボーでなぎ倒し、2人まとめてスピアーでなぎ倒す。SHOは石森に串刺しラリアットから左右のミドルキックを連打し、石森と正面からのエルボー合戦を展開。さらにSHOは石森のハンドスプリング式オーバーヘッドキックをキャッチしてジャーマン式腕十字。カットに来たファンタズモへはYOHが足4の字固め。ファンタズモは足4の字固めを受けながらもSHOの顔面を引っ掻いてカット。
 SHOは石森へ左右のエルボー連打からラリアット。もう1発ラリアットを狙うが、石森がキャッチしてミスティカ式Yes Lock。カットに来たYOHはファンタズモがコブラツイストで捕縛。石森はBone Lockに入るが、YOHがファンタズモを腰投げで投げつけて強引なカット。
 SHOが石森を引き起こすなり石森がジャンピングニーを見舞い、SHOがクロスアーム式パイルドライバーを狙うと石森がまた抜けからサイファーウタキを狙う。しかしSHOもこれを耐えきってパワーブリーカーを叩き込み、両者タッチへ。
 YOHとファンタズモはエルボーで打ち合っていき、顔面へのビンタの打ち合い、胸板へのチョップの打ち合いと形を変えながらの打撃戦を展開。ファンタズモがYOHのち首をつまみ上げるとYOHが怒りのトラースキックからスクールボーイ、ジャンピングニーからのドラゴンスープレックスを狙うが、ファンタズモがバックを取り返してジャーマン・スープレックス。YOHは即座に返してトラースキックからジャーマン・スープレックス。YOHだDIRECT DRIVEを狙うとファンタズモが首固めで切り返し、YOHの起き上がり際にバズソーキック。さらにCRIIの体勢も、YOHが足を刈ってジャックナイフ。ファンタズモがキックアウトしてジャンピングニーから串刺しジャンピングニーを狙うが、YOHが回避。追撃を狙うYOHへ場外から石森がキックを見舞い、ファンタズモがジャックナイフ。YOHが2.9で返す、ファンタズモのスピニング・ネックブリーカーに石森がダイビングニードロップを合わせる合体攻撃から石森のサイファーウタキ、ファンタズモのダイビングボディプレスと連撃。
 ファンタズモに肩車された石森が2階建てのコードブレイカー、そこへファンタズモがムーンサルト・プレスを投下するが、YOHが回避して誤爆させ、SHOがファンタズモにバッククラッカーで援護。YOHはファンタズモにショットガンドロップキックからSHOとともに3Kを狙うが、背後から石森がカットに来ると石森へ3K。YOH&SHOはファンタズモにダブルのジャンピングニーからトラースキック、さらにストロングXも石森がカット。SHOが石森をジャーマンスープレックスで叩きつけ、場外に逃れた石森をエプロンを駆けての空対地PKで追い打ちし勝負をYOHに託す。
 YOHはファンタズモにDIRECT DRIVEを狙うが、ファンタズモが疑惑の右足でYOHの足を踏みつけて脱出し、顔面にサドンデスを叩き込んで1発で3カウントを奪った。

ファンタズモ「後楽園ホールに集まったキモオタども、今日は俺たちのゲームプラン通りの試合だった。俺たちはお前らが思ってるより馬鹿じゃない、誰よりも賢いことを知っているか?俺がしばらくサドンデスを使っていなかったから、お前も、お前も、お前も、お前ら忘れてただろう?石森は忘れてなかったぜ?俺はヘビー級の連中みたいに必殺技を乱発したりしない。ここぞのときしか使わないんだ。BULLET CLUB最強の俺たちが3度目のIWGPジュニアタッグ王座戴冠だ。(※石森へ)あと、大切なことが1つあるよな?」

石森「どれだけ考えても、俺達のベルトだろ?ただ、守るだけっていうベルトだったらいずれは獲られちゃうし、全然価値が付かねえ。このベルトは、俺とファンタズモの最強の証だ。俺とファンタズモのタッグチームは、カッコイイ!カワイイ!輝いてる!俺たちこそが3Kだろ?!次は札幌だなあ?デスペ!チャンピオン様ァ?俺はお前のベルトもいただくぜ!覚悟しとけ!イッツ・リボーン!」

<試合後コメント>
石森太二&エルファンタズモ
石森「3Kか。まあまあ、大したことねぇと思ったけど、まあやるんじゃね?」
ファンタズモ「先にコメントしてくれ。俺はアイスパックをもらってくる!」
石森「(心配そうな顔で)ネック?」
ファンタズモ「クソッ、首が! お前のおかげで助かったよ(※と言ってアイスパックを取りに一旦姿を消す)」
石森「今日は本当にファンタズモ様々だよ。やっぱりこいつがパートナーで本当によかった。次はデスペ、お前だ。いやあ、楽しみだよ。こっからだよ、こっから! 前哨戦からガンガン行くぜ!」
ファンタズモ「(※コメントスペースへ戻ってきて)まだ何か言う必要あるか? お前らバカ野郎ども全員、プロレス界で最も危険な俺のキック、サドンデスをすっかり忘れていただろ。ニュージャパンで1番強力な俺のスーパーキックだ。YOSHI-HASHIとタイチのキックなんてゴミだ。(※靴を脱いで)カナダでサイズ12のボクシングブーツをちょっと脱がせてもらうぞ。赤の靴下が見えるか? SHOとYOHは左と右の違いもわからない大バカだ。それに何度食らっても俺のキックの威力がまだわからないらしい。でも、俺はとっておきの秘策があるって言っただろ。この日のためにずっとサドンデスを温存していた。そしたら、お前ら全員簡単に忘れちゃって。でも、これでもう一生忘れないだろ。俺のZIMAはどこだ? コウラクエンホールには用意してないってか?」
 
SHO
「クソッ! あいつらがどんな手を使ってこようが、俺たちは俺たちの闘い方でベルトを守るって言っちまったんだ。言っちまったからこそ、今日の負けはメチャクチャメチャクチャ悔しいよ。でも、まあ決めきれなかった俺たちがまだまだ。だからと言って、俺たちは俺たちの闘い方を変えるつもりはない。俺たちは俺たちの闘い方で必ずベルトを取り戻してやる」

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