タイチ&ザック・セイバーJr.が上村優也&辻陽太をIWGPタッグ王座の次期挑戦者に指名!「俺は内藤哲也なんかよりこの2人をもっと高く評価している」
22日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『映画『ゴジラvsコング』Presents KIZUNA ROAD 2021』が行われ、現IWGPタッグ王者のタイチ&ザック・セイバーJr.がヤングライオンの上村優也&辻陽太を次期挑戦者に指名した。
現在の新日本プロレスでは、ヤングライオンとして辻陽太と上村優也の2名が国内マットで継続的に試合を行っている。
両名ともに2018年4月10日デビューであり、ヤングライオンとしては4年目。慣例に則れば海外遠征に出てさらなる飛躍のために修行を積んでいてもおかしくない時期に入っているが、昨年初頭からの世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響で海外行きも難しい状況となり、国内で下積みの日々が続いている。
新日本プロレスは、少しでも経験を積ませるためか辻、上村の両者に度々トップ戦線を走る選手たちとのシングルマッチを用意しており、今月15日にはザックvs上村、タイチvs辻の試合が実施。その際にはザックが上村のガッツを絶賛し「さっさと海外遠征に行かせるべきだった。ユーヤは俺の道場に来い」と弟子入り提案していた。
そして、この日はそれぞれ相手を入れ替え、タイチvs上村、ザックvs辻のシングルマッチが行われた。
タイチと上村の試合は、上村がゴングとともに気迫のエルボー連打からドロップキックなど開始直後から猛攻をかけ、タイチの下手投げにも怯まずかんぬきスープレックス。さらにスワンダイブ式ダイビングクロスボディやウラカン・ラナといったジュニア殺法も見せていくが、タイチがアックスボンバーからタイチ式ラストライドで貫禄勝利。
ザックと辻の試合は、辻が敢えてザックの土俵であるグラウンド戦へと持ち込んで互角の攻防を繰り広げつつパワーで圧倒。さらにリバース・ロメロ・スペシャルなど憧れのメキシコのテクニックを見せ、最近使い始めたリバース・ゴリースペシャルでギブアップを迫る。しかし、ザックは驚異的なボディバランスで上半身を起こして首4の字固めで絞め上げると、辻はガクリと倒れ込み、レフェリーが慌てて試合を止めた。
試合後、タイチは「まだまだだな、小僧。でも、いいよ。お前と辻、いいな。もっと強くなりたかったらよ、俺の部屋に来てよ、稽古つけてやるよ、朝から。朝稽古つけてやる」と上村&辻の両名へ自らへの弟子入りを提案しつつ、「この後、もしザックが負けることがあるなら、札幌は先にお前らにやらせてやるよ、辻と上村」と条件付きでヤングライオンをIWGPタッグ王座への挑戦者に指名。
そして、ザックも「ツジはルチャ・リブレの技に拘ってるようだが、無駄だ。今日は珍しくテッカーズ(テクニック)を見せてきたじゃねえか。そこは認めてやる。この間ウエムラを俺の道場に入れてやると言ったが、ツジも俺の'VEGAN SOY BOY TEKKERS DOJO'に来ていいぞ」と上村に引き続き辻にも弟子入りを提案しつつ、内藤&SANADAが手作り調印書にサインさせてきたことに激怒し、「こんなことになったらもうお前にベルトに挑戦する資格はない。だからウエムラ&ツジ組に変更だ。もうシングルで2人とも片付けたとはいえ、俺はナイトウなんかよりはこの2人をもっと高く評価している。俺たちがサッポロでベルトを防衛する相手はツジ&ウエムラ組だ。絶対にお前じゃない、ナイトウ!」とザックもヤングライオンを防衛戦の相手に指名した。