【試合詳細】6・2 新日本プロレス後楽園ホール大会 【NEVER6人タッグ】後藤洋央紀&石井智宏&YOSHI-HASHIvs内藤哲也&SANADA&BUSHI 飯伏幸太&マスター・ワトvsジェフ・コブ&グレート-O-カーン タイチ&ザック・セイバーJr.&鈴木みのるvsタマ・トンガ&タンガ・ロア&外道
『Road to DOMINION』
日程:2021年6月1日(水)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:447人
▼8人タッグマッチ 20分1本勝負
棚橋弘至/本間朋晃/辻陽太/●上村優也
11分47秒 ブラディークロス→片エビ固め
[BULLET CLUB]“キング・オブ・ダークネス”EVIL/チェーズ・オーエンズ/○石森太二/エル・ファンタズモ
▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
○YOH/SHO/田口隆祐
10分48秒 Out Of Print
[鈴木軍]エル・デスペラード/金丸義信/●DOUKI
▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
[鈴木軍]タイチ/○ザック・セイバーJr./鈴木みのる(パンクラスMISSION)
2分24秒 クラーキー・キャット
[BULLET CLUB]タマ・トンガ/タンガ・ロア/●外道
▼タッグマッチ 30分1本勝負
飯伏幸太/●マスター・ワト
9分7秒 エリミネーター→体固め
[UNITED EMPIRE]ジェフ・コブ/○グレート-O-カーン
▼NEVER無差別級6人タッグ選手権試合 60分1本勝負
[CHAOS]後藤洋央紀/石井智宏/○YOSHI-HASHI
31分15秒 バタフライロック
[L.I.J]内藤哲也/SANADA/●BUSHI
歴史を塗り替えるのも一瞬だ!後藤&石井&YOSHI-HASHIがNEVER6人タッグ王座最多防衛記録&最多連続防衛記録更新!飯伏とコブが試合後に乱闘!ザックが外道を2分で瞬殺!
第1試合
上村とEVILでゴングが鳴ると、EVILはロックアップに付き合わずガットショットからヘッドロック。上村はショルダータックルで何度もぶつかっていくがEVILが一歩も動かずショルダータックルで吹き飛ばす。上村は気迫のエルボー連打からロープに飛ぶが、エプロンから石森がキックを見舞って妨害。するとここに辻が加勢に入りEVILをダブルのショルダータックルで倒し、カットに来たチェーズを棚橋&本間がダブルのショルダータックル。本間にタッチ。
本間はEVILに逆水平チョップを連打しボディスラムを狙うが、EVILがサミングからボディスラム、セントーンと見舞ってチェーズにタッチ。
チェーズは逆水平チョップからロープに飛ぶが、本間がバックエルボーで倒して辻にタッチ。
辻はチェーズへエルボー連打から串刺しジャンピングエルボー、ショルダータックル。さらにブレーンバスターを狙うがチェーズが髪を掴んで脱出。辻は怯まずボディスラムからサンセットフリップ。さらにランニングボディプレスもチェーズが剣山で迎撃。チェーズは腹部へのフットスタンプ、ニーリフトと集中攻撃しEVILにタッチ。
EVILが辻を場外に放り出すとセコンドのディック東郷がナックル連打で暴行。ファンタズモにタッチ。
ファンタズモはでんぐり返しやヘッドスプリングなどたっぷりと時間をかけてアピールしてからの背中ひっかき。石森を回しながら2人で背中を引っ掻いていき、チェーズに試合権利が渡る。
チェーズは辻の顔面にビンタを見舞い「打ってこい」と挑発。辻は意地のエルボー連打からブレーンバスターで叩きつけて棚橋にタッチ。
棚橋はチェーズにフライングフォアアームから太陽ブローの連打、さらにドラゴンスクリューからテキサスクローバーホールド。さらに本間がチェーズの後頭部へ小こけしを見舞っていくがEVILがカット。棚橋はスリングブレイドを狙うが、チェーズが回避し髪を掴みながらファイナルカット。石森にタッチ。
石森は棚橋の顔面にナックル連打からハンドスプリング式オーバーヘッドキックを狙うが、棚橋がキャッチしてツイスト・アンド・シャウト。上村にタッチ。
上村は石森のエルボーをかわして走りランニングエルボー。さらにバックドロップからかんぬきスープレックスの体勢も、ファンタズモが背中を引っ掻いてカットし、スピニングバックブリーカーを狙うが、上村が着地して場外に排除し石森へスクールボーイから逆エビ固めを狙うが、石森が下から蹴り上げて脱出しゼロ距離ジャンピングニーからブラディークロス。これが完璧に決まるとカウント3。
<試合後コメント>
上村優也&辻陽太
※辻は上村に肩を貸して、2人でインタビュースペースに。上村は座り込み、その横で辻がコメント。
辻「俺は先シリーズ、4度のシングルマッチを行った。ただ、こういうのは4戦じゃなくて7戦だろ? あと3戦、用意してくれ! 最後、鷹木信悟と戦って、自分との差を痛感したんだ。このままじゃ終われない。あと3戦、もう3戦、俺にシングルマッチを組んでくれ!」
上村「(※床にひざまずいて、胸のあたりを冷やしながら)自分が休んでた間、同世代のみんな、同期の辻さんも、新日本の同世代の選手、あと他団体の同世代、海外にいる同世代、今、イヤでも情報が入ってくる環境なんで、この今の状況を抜けたら、自分らの今の世代でもっと、誰も想像がつかないぐらい、プロレスを上げていきたいと思います。(※立ち上がりながら)いつまでも先輩に頼っちゃいられないんで」
本間朋晃
「EVIL! (※アニマル浜口のポーズで)気合いだー! 気合いだー! 懐かしいか? 今のオマエにとっちゃ、懐かしくねぇかもしれねぇけど、俺が思い出させてやるよ! 悪くてズル賢いEVILもカッコいいけど、肉と肉のぶつかり合いをするEVIL、もっとカッコいいと思うよ、俺は」
棚橋弘至
「僕がヤングライオンの頃と比べても、彼ら2人は素晴らしいと思う。そしてね、こういう状況で海外遠征とか難しくて、ヤングライオンとしての試合が多いけど、それはもう本当に、幼虫がサナギになって蝶になっていくっていう、この時期だと思うから、ここが長ければ長いほどキレイな蝶になると思うし。だから彼らは、この状況にも腐らずに……と思ったんだけど、そういうところが1ミリもないね。もうホントに……僕らだけだな。『歓声がもっとほしい』とかね、『超満員の会場が』(とか思うけど)、彼らは違うんだよね。1試合1試合、目の前の相手、そのことに一生懸命になれる。そういう姿をね、今日、見せてもらったし、久しぶりの第1試合だったけども、すごく、実りがありました。(※いったん控室に戻りかけて)あ、そうだ! 石森が出てきた時に(※腹筋を強調してノッシノッシと歩くような仕草で)こうやって出てきたから、絶対に、絶対にリベンジしてやるから!」
第2試合
後入場の鈴木軍の面々が入場してコールを受けると、YOHらが鈴木軍のお株を奪う奇襲で試合開始。
YOHとデスペラードが激しくエルボーを打ち合い、デスペラードが顔面かきむしりからTシャツで首を締め上げる。デスペラードがロープに飛ぶとYOHはショルダースルーで切り返しSHOにタッチ。
SHOはYOHとともにデスペラードをロープに振ってコンビネーション低空ドロップキック、さらにカットに来たDOUKIをダブルドロップキックで排除。SHOはハーフダウンのデスペラードにミドルキックを連打し、デスペラードのスパインバスターも阻止してロープに飛ぶが、金丸が場外から足を引き全員入り乱れた場外戦へ。SHOがリングに戻ってくるとデスペラードはDOUKIにタッチ。
DOUKIはSHOをロープに振ってバックエルボー。さらに顔面かきむしりを見舞って金丸にタッチ。
金丸はコーナーでSHOの顔面を踏みつけ、チンロックに捕らえながら頭頂部へのエルボースタンプ。さらに串刺しビッグブートからブレーンバスターを狙うが、SHOが耐えてスピアーを突き刺し田口にタッチ。
田口は3人を別方向へヒップアタックで吹き飛ばし、「祭りじゃ!祭りじゃ!」と叫びながら次々とランニングヒップを突き刺していき、金丸へスワンダイブ式ミサイルヒップ。さらにスリーアミーゴスを放っていき、3発目を金丸が着地すると即座にオーマイ&ガーアンクル。続けてどどんの体勢も金丸が暴れて脱出し、田口のヒップアタックをアトミックドロップで迎撃。田口は折れずにヒップアタックを見舞い、ギタってから「オヤァイ!」と叫んでケツイェも金丸が回避して低空ドロップキック。両者タッチ。
再びYOHとデスペラードの対面となると、YOHがスピードで勝りフライングフォアアームを連打。YOHは串刺しバックエルボーからスイングネックブリーカー。さらにブレーンバスターの体勢もデスペラードが髪を掴んで脱出しロコ・モノを狙うがYOHがジャンピングニーで迎撃。YOHがロープに飛ぶがデスペラードはスパインバスターで迎撃しDOUKIにタッチ。
DOUKIはデスペラード、金丸とともにトレイン攻撃。デスペラードのバックドロップ+金丸のドロップキックの合体技からDOUKIのスワンダイブ式フットスタンプが突き刺さり、さらにDOUKIがイタリアンストレッチNO.32。これはSHOがカットすると全員入ってくる乱戦となり、そのさなかでデスペラードがYOHへギターラ・デ・アンヘルを狙うがYOHも振り払ってドロップキックその隙にDOUKIが背後から組み付いてスープレックス・デ・ラ・ルナを狙うが、YOHは着地。DOUKIは地獄突きから走るが、YOHは足に組み付いてスターゲイザーに捕らえ、これでタップを奪った。
<試合後コメント>
田口隆祐
「いい風吹いてもらいたいですね、ええ。いい風が、ええ。いい風が吹けば……」
SHO
「そう、今、オレたちはね、オレとYOHさん、このIWGPジュニアタッグのベルトを持ってる。でもね、今はね、YOHさん、大事な大事なタイトルマッチ控えてる、うーん。だから、タイトルだからといってタッグチャンピオンなんだよね、オレは、うん。今、タッグだからこそサポートに回る。必ず、YOHさん、大阪、獲ってくれると信じてる。心から応援してる。YOHさんが獲ってから、ジュニアがどんな風になるのか楽しみで仕方ない、刺激的だ」
YOH
「(指を折って、数えるようにしながら)リスペクト、覚悟、信念……、それだけ持って、リングに上ってきます」
エル・デスペラード「ウ~ン、ウンウンウン。ま、チームが負けてるっていう時になんですがね。ようやく、頭と身体が繋がってきた。まあ1個で何がわかるんだてぐらいなんじゃ……。ずっとこれだけやってる人間でね。わーかるんだよ。
さあ、そこでだ。YOH、おまえは何が変わった? まあ確かに昨日のどうしようもないどっちに行きたいのかわからないヒットロープ。アレに比べりゃあまあメリハリが効いてて、自分が何がしたいのかよくわかったよ。最後言ったな? 覚悟を持って上がる。いいじゃない。覚悟しとけってのはよ、ど三一(さんぴん)がよう言う、“次はおまえだ覚悟しとけ”、自分はなんの覚悟もないくせにな。そういうことを、アイツは覚悟を持って上がるって言った。なあ、ちょっとづつ何かが変わりつつある……のかもしれないし。て、まあ大阪でやってみたらまあ“いつものYOHくんでした”って終わるかもしれない。楽しみだぜ!」
第3試合
タイチの歌が終わるのを待たずBULLET CLUBが奇襲し、全員入り乱れた場外戦となる中でゴング。ロアがザックをリングに放り込むと3人で代わる代わる殴りつけ、ロアがザックの両耳を掴んで固定した上で外道が顔面へのトラースキック。さらにG.o.Dがいきなりマジックキラーを狙うがタイチがカットし、みのるが外道をスリーパーで捕縛。さらにタイチがジャンピングハイキックを見舞って逆転。ザックは外道の両腕を固めてクラーキー・キャットで絞り上げると外道がたまらずタップ。わずか2分24秒のスピード決着となった。
快勝して笑顔のタイチ&ザックは、放送席に向けてベルトを掲げ「獣神サンダー・ライガー&ミラノコレクションA.T.組で挑戦してこい!」と挑発。放送席の2人が呆れ返る中、ご機嫌な様子で退場していった。
<試合後コメント>
鈴木みのる
「(ニヤリと笑った後に)無視ってなんだよ……。低俗が!」
タイチ&ザック・セイバーJr.
ザック「昨日の夜、ZIMAの社長にFAXを送ったが、まだ返事が来ない。ムカつくぜ。でも何よりベルトを取り戻した。それが一番大事だ」
タイチ「ホッとした。でもよぉ、昨日はよぉ、自分で思ったより……今日生きててよかったよ。これ(ベルト)もあるし。家帰ってよぉ、一歩も動けなくて。あんなの初めてだよ。やっぱよ、甘くねぇな。どうなるか分かんねぇ。他の連中も、何人かいるんだろ、かかったの。どうなるか分かんねぇ。けど、俺はこうやって結果出してんだ。オマエら、俺見て勇気もらったろ? 他の連中もよぉ、俺を見本にしろ。もう万全だ。もういねぇだろ? アイツらも帰るだろ、帰っていいぞ、もう。よく頑張ってくれたよ、GoD。バイバイ、GoD。よく頑張ってくれた、誉めてやるよ。ゆっくり帰って、また来いや。来るのか知らんけど」
ザック「(※日本語で)さ、次は?」
タイチ「何も考えてないね」
ザック「この団体には挑戦に値するタッグチームがいないってことだな」
タイチ「とりあえず取り戻すことしか、俺らは頭になかったから。一日一番だよ。相撲道だ。一日一番、次のことは意識してねぇんだよ。だけど、もう動き出してるのにな、今日も誰も来ない。昨日も何もない。今日もない。いいぜ、別にいいんだ」
ザック「でも俺たちは待つぞ。日本に存在するタッグチーム、誰でも構わない。相手になってやる」
タイチ「まぁな。普通は誰か『次は俺だ』って言うとこだけど、来ないってことは、まぁ、勝てる気がしないんだろ、今の俺らには。無理だなあと思ってるんだろ。それでいいんじゃねぇか。オイまた、誰だゴールデンボールズか? ゴールデンボールズ。何でもいいぞ。来いよ」
ザック「誰もいないのなら、ツジ&ウエムラしか選択肢はないか」
タイチ「キ〇タマズ.来いよ」
ザック「居酒屋に行こうぜ」
タイチ「ダイナミック? デンジャラス? レジェンド? 赤のタイツ? 何でもいいんだ。じゃ、飲みに行くか。あ、行けないか。アウトサイドはダメか。俺の家か、ザックの家か」
ザック「(※日本語で)行きましょ」
タイチ「OK、レッツゴー。(※控室に向かいながら)誰もいねぇよな? 後ろから来るなよ? 後ろから殴ったら挑戦できると思うなよ?」
第4試合
UNITED EMPIREの奇襲で試合が始まると、オーカーンが飯伏に耳削ぎチョップからモンゴリアンチョップ連打。飯伏はダッシュミドルで反撃し、コブへ「来いよ来いよ!」と挑発。コブが微動だにせずにいるとワトにタッチ。
ワトはオーカーンをロープに振ってカンフーコンビネーションから左ミドルを連打。しかしオーカーンはこれをキャッチして大空スバル式羊殺しからファイナルカットのように首筋へエルボーを落とし、コブにタッチ。
コブは子供の頭を撫でるようにワトの頭をポンポンと優しく叩く挑発から強烈なハンマーパンチ。そしてアイリッシュウィップから飯伏の目の前にワトを運搬して真っ直ぐに見つめながらサイドスープレックス。オーカーンにタッチ。
オーカーンはワトにモンゴリアンチョップでひれ伏させ「靴をなめろ」と要求する挑発。そして「終わりだぁ」と担ぎ上げていくが、背面に着地したワトが膝裏への低空ドロップキックから飛びつき式ネックブリーカーを見舞い、両者タッチ。
飯伏は突っ込んでくるコブにコンビネーションキックからその場飛びムーンサルト。さらにカミゴェを発射も、これをかわしたコブがコブゴェの体勢へ。飯伏はその場で飛び上がってフランケンシュタイナーでコーナーまで放り捨て、続けて串刺しジャンピングバックエルボーを発射するが、コブがこれをキャッチしてランニングバックドロップで叩きつける怪力を見せる。コブは飯伏へツアー・オブ・ジ・アイランドを狙うが、飯伏は背後に組み付いてスリーパー。コブはKUBINAGEのように無理やり放り捨ててオーカーンにタッチ。
オーカーンは飯伏の後頭部に串刺しラリアットを見舞い、飯伏をコーナーに上げて背中にモンゴリアンチョップを叩き込んで宙吊りにし、顔面へのスライディングキックを発射。飯伏は上半身を起こしてこれを回避するとオーカーンの腹にフットスタンプを叩き込んでワトにタッチ。
ワトはロープ越しの延髄斬りからスワンダイブ式エルボースマッシュ、旋風脚と連撃しバズソーキックを発射。オーカーンが回避すると足に組み付いてヒザ十字に捕らえるが、コブがカットしてネックハンギングからのスパインバスター。コブが飯伏を抑える中、オーカーンが倒れ伏すワトにアイアンクロー。そのままぶっこ抜いてのエリミネーターで叩きつけて3カウントを奪った。
飯伏がワトを心配して駆け寄ると、コブが5本の指を突きつけて「5日後にこうなるのはお前だ」という旨を叫んで挑発。飯伏が額を突き合わせながらにらみつけるとコブが喉輪。飯伏が左右の張り手で応えると左右のフックから串刺しタックル。両者乱闘となるとヤングライオンたちが必死に引き剥がしてことなきことを得たものの、両者の因縁の炎はこの上なく燃え上がった。
<試合後コメント>
ジェフ・コブ
「そうだ! これがオレが望んでいたおまえだよ! やっと火がついたか! オーサカはイブシ vs コブの殴り合いのケンカだ! おまえのカミゴェがオレに通用すると思うか? まさか! 擦り傷ひとつさえ残せないだろう。コブゴェでおまえを破壊してやる! ゴールデンスター、”神”は完璧に終わる! オレたち“UNITED EMPIRE”が全てを乗っ取る!」
グレート-O-カーン
「うむ、コブも楽しそうでなによりだ。まあだが、飯伏、覚えているか? 貴様、オスプレイにも負けてるんだ、これでコブに負けたらどうする? それでも、“神”を名乗るのか? ま~た、連続で負けるようなことがあれば、貴様が今日連れてた青狸でもちょっとは鍛えてやれ。じゃなければ余がつまらんだろ」
マスター・ワト
「あの技が、あの技だけ強いのがわかったよ……」
飯伏幸太
「7日……、(首切りポーズをしながら)やってやるよ!」
第5試合
石井が早々に先発に志願して内藤を挑発するが、内藤はリングに入りそうで入らない動きを繰り返し、後藤が石井の頭を冷やすべく下げて先発で出ていく。
後藤とSANADAの対面となると、ロックアップでの押し合いからヘッドロック、腕の取り合いから互いの打撃をかわし合いクリーンブレイク。両者タッチ。
石井と内藤の対面となると、内藤は組み合おうとする石井に付き合わずなにもしないままBUSHIにタッチ。さらに石井の眼前でBUSHIからタッチを受け、直後にBUSHIにタッチするなど徹底的に焦らしていく。
石井がBUSHIに向き直ると内藤が背後からエルボーも、石井は鬼の形相で振り返り喉輪でコーナーに押し込み逆水平チョップを連打。たまらずSANADAとBUSHIが救出に入るが石井は無視してチョップを続け、後藤&YOSHI-HASHIが加勢に入りBUSHIにトリプルキックから太鼓の乱れ撃ち。YOSHI-HASHIにタッチ。
YOSHI-HASHIはBUSHIへ逆水平チョップを連打し後藤にタッチ。
後藤はBUSHIをロープに振ってバックエルボーからチンロック。YOSHI-HASHIにタッチ。
YOSHI-HASHIはBUSHIをコーナーに叩きつけてランニング逆水平チョップからブレーンバスター。さらにロープに走るが内藤がコーナーからキックを見舞いトップロープを使ったチンクラッシャー。BUSHIがYOSHI-HASHIをドロップキックで場外に排除すると全員入り乱れた場外戦へ。BUSHIはYOSHI-HASHIをリングに放り込むと内藤にタッチ。
内藤はYOSHI-HASHIの腕にダブルアックスハンドルからヒジへのエルボースタンプを連打し、SANADAにタッチ。
SANADAもYOSHI-HASHIの腕へのダブルアックスハンドルからロープに振ってバックエルボー。BUSHIにタッチ。
BUSHIは腕へのストンピング連打から脇固め。石井がゆっくり歩み寄ってカットすると内藤が飛び出していき、SANADAが石井を足払いで倒し内藤が低空ドロップキック。カットに来た後藤も内藤がヒップトスで叩きつけSANADAが低空ドロップキック。BUSHIがYOSHI-HASHIにスイングネックブリーカーを見舞って内藤にタッチ。
内藤はYOSHI-HASHIに腕固めから振り子式ドロップキックのフェイントから一拍置いて顔面への低空ドロップキック。内藤がYOSHI-HASHIの髪を掴んで挑発するとYOSHI-HASHIがエルボー連打も、内藤はYOSHI-HASHIがテーピングで固めた肩へのエルボースタンプ連打。さらにロープに飛ぶがYOSHI-HASHIもロープに飛びヘッドハンターで反撃して石井にタッチ。
石井は内藤へエルボー連打。カットに来たSANADAとBUSHIの攻撃をうまく誤爆させていき、内藤にバックドロップ。石井は内藤に馬乗りになりながら「来い。来いコラ。来い」と頬をペチペチと叩いてからブレーンバスターの体勢も、内藤が着地してエルボー連打。石井が微動だにせず受け止めてから反撃に出て足を止めてのエルボー合戦へ。打ち勝った石井が串刺しラリアットを狙うが、内藤がかわしてバックエルボーで倒し後頭部への低空ドロップキック。SANADAにタッチ。
SANADAはコーナーに上っていくが石井が下から追いすがりジャーマン・スープレックスもSANADAは一回転して着地。さらに石井のブレーンバスターを着地するも石井は再び組み付いて投げっぱなしジャーマン。後藤にタッチ。
後藤はSANADAをラリアットでなぎ倒し、カットに来たBUSHIをヒップトスでSANADAに投げ落とす。さらにSANADAへ村正からブルドッギング・ヘッドロック。続けて牛殺しを狙うが、SANADAが着地すると後藤がコーナーに振って串刺しラリアットを狙うが、SANADAが回避してアトミックドロップからパラダイスロックに捕らえ尻への低空ドロップキック。続けてTKOの体勢も、後藤が着地してスリーパーから後藤弐式。これをキックアウトされるとYOSHI-HASHIとともに激烈一閃を狙うが、SANADAが抵抗すると隠し狭間から後藤ごとハント、後藤参式と畳み掛けるがこれは内藤とBUSHIが慌ててカット。
後藤はSANADAへ牛殺しを狙うが、SANADAが背面着地しドラゴンスリーパー。後藤が振り払うとSANADAは後藤の背中をひっかきオコーナーブリッジを狙うが、後藤が下から背中をひっかき返して反撃。後藤がロープに飛ぶとSANADAがキャッチしてTKO。両者タッチ。
YOSHI-HASHIとBUSHIの対面となると正面からのエルボー合戦となり、BUSHIがオーバーヘッドキックからミサイルキック。ウインドミルで起き上がったBUSHIがドロップキックで追撃して場外に放り出すとトペ・スイシーダで追撃。BUSHIはYOSHI-HASHIをリングに戻すとDDTから串刺し攻撃を狙うが、これをかわしたYOSHI-HASHIがスピンキック。ここに後藤、石井も加わってトレイン攻撃。再び後藤ごとハントを狙うが、ロープに飛ぶYOSHI-HASHIの足を内藤が場外から弾いて妨害。石井が内藤に突っ込んでいくが、BUSHIが飛びついて回転エビ固め、そこへ内藤が低空ドロップキックを合わせる連携からL.I.J3人でのトレイン攻撃。さらに内藤が片足ドロップキック、BUSHIがフィッシャーマンズ・スクリュー。BUSHIがコーナーに上ってエムエックスを発射も、YOSHI-HASHIが回避すると後藤がランニングエルボー。カットに来た内藤を後藤がエルボーで怯ませ石井がラリアット。後藤がSANADAをヘッドバッドで、BUSHIにYOSHI-HASHIとの激烈一閃で排除。YOSHI-HASHIがBUSHIにランニングダブルニーからバタフライロック。BUSHIがロープへと足を伸ばすとリング中央に引き戻し、担ぎ上げてシットダウン式パワーボム。
YOSHI-HASHIが熊殺しを狙うと、BUSHIはスクールボーイで切り返して延髄斬り。内藤が入ってきて低空ドロップキックで追撃し、救援に来た石井に高角度DDTからフォアアームで撃退。さらに内藤はYOSHI-HASHIに延髄斬りを見舞い、BUSHIがコードブレイカーからコーナーに上ってエムエックスを完璧に決めるも後藤がギリギリでカット。SANADAが後藤を場外に放り出しプランチャで追撃してBUSHIに勝負を託す。
BUSHIは再びエムエックスを発射も、YOSHI-HASHIが地対空ラリアットで撃ち落とし、ダブルダウン。BUSHIがSANADAにタッチを求めるが、すんでのところで後藤が阻止し、BUSHIにスリーパーホールド。内藤&SANADAがカットすると、後藤がSANADAを、石井が内藤を担ぎ上げていくが、2人が同時に着地してそれぞれの相手の膝へ低空ドロップキック。さらにYOSHI-HASHIへ内藤がマンハッタンドロップ、SANADAの蹴り上げ、BUSHIのブシロールが決まるもカウント2。
BUSHIは二段式延髄斬りも、YOSHI-HASHIは倒れず耐えてトラースキックからラリアット。YOSHI-HASHIはBUSHIへカルマを狙うがBUSHIが着地してコードブレイカーを発射。YOSHI-HASHIはこれをキャッチしてそのままバタフライロックに持ち込み、リング中央に引き戻しながら腕も固める変形バタフライロック。内藤がカットしようとすると石井がヒザ十字でガッチリ捕縛し、SANADAも後藤がスリーパーホールドでしっかり押さえる。救援を断たれたBUSHIは無念のギブアップ。
YOSHI-HASHI「NEVER6人のタッグベルト、防衛記録更新しました!俺たちが勝ってハッピーだった人も、ガッカリした人も、まだまだ厳しい生活が続きますが一緒に闘っていきたいと思いました!NEVER6人、タッグベルト、防衛するのは永遠だ!」
<試合後コメント>
石井智宏
「見たろ? これでCHAOS、鈴木軍、BULLET CLUB、ロス・インゴ、次はどこだ? 本隊の腰抜けどもか? どこでもいい、誰でもいいよ。そう簡単に俺ら潰せねぇよ。なぁ?」
YOSHI-HASHI
「この記録更新、よほどのことがないと絶対にできないと思うから。このまま、リング上でも言ったように、永遠に俺らが防衛しまくってやるよ。そして、そして、他のベルト、俺も、後藤さんも石井さんも、他も狙ってるから。これだけじゃないから。それだけは忘れるなよ。とりあえず、今日勝ったこと、それだけは大きな収穫だから。次も勝つ」
後藤洋央紀
「ありがとう! ヨシヨシヨシヨシ!(※と言いながら控室へ)
内藤哲也
「悔しいよ。悔しいよ。ちゃんと、BUSHIがギブアップして負けるとこ、この目で(※と、指を目のあたりに)見たしね。『あんなの俺ら負けじゃねぇよ』なんていうことは、言わないよ。久々にタッグマッチのタイトルマッチ、まぁ今日は6人タッグだったけど、久々にシングルマッチ“ではない”タイトルマッチをやってみて、何か、楽しかったな。タッグマッチであり6人タッグマッチであり8人タッグマッチ、10人タッグマッチ、こういうタッグマッチは、我々ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン、得意にしてたんで、その6人タッグマッチで負けたことは、すげぇ悔しいなぁ。
まぁ今日の、YOSHI-HASHI、石井、後藤、この先も防衛し続けるでしょう。その先にはまた、俺たちが立ち塞がりたいなと。これ1回で終わらすのはもったいないんでね、またタイミングを見て、挑戦したいなと思いますよ。それから、今シリーズ、先シリーズもか、今日のタイトルマッチも含めて、いい刺激をもらったよ。プロレスの可能性、プロレスの楽しみ方を、また改めて感じることができたなぁと。つまり、シングルマッチだけがプロレスの楽しみじゃないなぁと。タッグマッチも楽しみの一つだなぁって、改めて痛感させられたよ。そういう意味では、SANADAとのたっぐも、アリなのかな? 今シリーズ、よく組んでたしね。最近、よく組む機会が多いし。俺の目指してるもの、来年の東京ドーム大会のメインイベントというものに、変わりはないよ。でも、そこまでの道のりとして、タッグ、SANADAとのタッグっていうのもアリなのかな。もちろん6人タッグでのリベンジも狙ってるよ。でも、SANADAとのタッグっていうのは、ちょっと、本気で考えた方がいいのかなって、そうしたらもっとプロレスを楽しめるのかなって、思いましたよ。いやぁそれにしても、放送席で呑気に試合を見てる鷹木信悟の表情が、頭に来たぜ。カブロン!」