獣神サンダー・ライガーが約3年ぶりの王座戦に臨むも1999年以来の戴冠ならず!「今日の試合をして色々考えるところもある」
6日、東京都・大田区総合体育館にて新日本プロレス『旗揚げ記念日』が行われ、獣神サンダー・ライガーが約3年ぶりにIWGPジュニアヘビー級王座に挑戦した。
ライガーは同王座を史上最多の11回獲得したキャリアを持つリビング・レジェンドであるが、最後に挑戦したのは約3年前であり、2017年にはベスト・オブ・ザ・スーパージュニアの卒業を宣言するなど最前線からは一歩引いた形になっていた。
しかし、今年の1・4東京ドーム大会で王座を戴冠した石森は、2月の大阪大会で放送席にいたライガーにベルトを見せつけて挑発。これに乗ったライガーは「あまり大人をからかうもんじゃない、ボーズ。お前が逆指名するなら俺はいつでもどこでもそのベルトを貰いに行くよ」と逆指名を受託。
かつて新日本ジュニア界を最前線で牽引したライガーが1999年以来の王座戴冠を果たせるかどうかに注目が集まっていた。
試合は、序盤からライガーが堅実なレスリングを展開し固め技で優位に試合を進めていき、エプロンを走り込んでのウルトラタイガーアタックや場外でのブレーンバスター、雪崩式フランケンシュタイナーなど激しい技も見せて健在ぶりをアピール。
石森がバミューダトライアングルやサイファーウタキなどで反撃していくが、ライガーは要所要所で放つ掌底で流れを変えフィッシャーマン・バスター、ライガーボムなどの大技を見せていき試合は白熱。
最後は石森のYES Lock、ライガーのグラウンドコブラなどのレスリング戦にもつれ込むが、ライガーの掌底をかわした石森のミスティカ式YES Lockでライガーはギブアップ。
試合後、石森は次期挑戦者としてドラゴン・リーを呼び込むと、4月にマディソン・スクエア・ガーデンでの王座戦を宣言。
バックステージに戻った石森は、挑発を重ねながらも強いリスペクトを表明していたライガーとの王座戦について「ボーズに負けてしまったなぁ、獣神サンダー・ライガー。俺はどうしても平成を象徴するレジェンドを超えたかった」と神妙な面持ちで振り返る。
しかし、最後は「過去にライガーたちがこのベルトを争ってすごい価値のあるベルトになったかもしれない。でも!またまだ足りない。俺はこのIWGPジュニアヘビー級のベルトをもっと!高い位置に上げて、新日本ジュニアをリボーンしてやるよ!イッツ!リボォ~~ン!」と不敵に笑って去っていった。
一方、ライガーは「石森が強くて俺が弱かった。それだけ。他にはなにもないよ。なにもないんだ。俺なりに今日の試合をして色々考えるところもあって。これが現実。ファンの皆様には申し訳ない。あんだけ応援してくれて、応援に包まれて……それに応えることが出来なかった。ある意味プロ失格だとも思うし。まあそんなことも踏まえて口下手な俺が色々この後また語らせてもらいます。今日はそんだけだ。ゴメン」とどこか吹っ切れたような穏やかな口調で語り、足早に会場を後にした。