【試合詳細】3・15 新日本プロレス後楽園ホール大会 棚橋弘至vsジェイ・ホワイト デビッド・フィンレーvsYOSHI-HASHI 永田裕志&後藤洋央紀&田口隆祐vsSANADA&鷹木信悟&BUSHI

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『NEW JAPAN CUP 2021』
日程:2021年3月15日(月)
開始:18:00
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:532人

▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
[鈴木軍]鈴木みのる(パンクラスMISSION)/○エル・デスペラード/DOUKI
8分2秒 ヌメロ・ドス
[BULLET CLUB]KENTA/石森太二/邪道

▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
[鈴木軍]ザック・セイバーJr./タイチ/金丸義信
7分10秒 ツアー・オブ・ジ・アイランド
[UNITED EMPIRE]ウィル・オスプレイ/ジェフ・コブ/グレート-O-カーン

▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
永田裕志/後藤洋央紀/●田口隆祐
6分26秒 オコーナーブリッジ
[L.I.J]○SANADA/鷹木信悟/BUSHI

▼『NEW JAPAN CUP 2021』2回戦 時間無制限1本勝負
○デビッド・フィンレー
16分12秒 ACID DROP→体固め
●YOSHI-HASHI
※フィンレーがNJC準々決勝戦進出

▼『NEW JAPAN CUP 2021』2回戦 時間無制限1本勝負
●棚橋弘至
19分54秒 ブレードランナー→片エビ固め
[BULLET CLUB]○ジェイ・ホワイト
※ジェイがNJC準々決勝戦進出

ジェイがNJCで棚橋を破り「俺と棚橋の名が刻まれた2本のベルトを取り戻す」と“暴君”飯伏を討伐宣言!フィンレーが技アリ勝利でYOSHI-HASHI撃破!鷹木とKENTAの舌戦が過熱!

第1試合


 鈴木軍が入場とともに奇襲して試合開始。
 リング上ではデスペラードと石森がやり合い、デスペラードがレフェリーを盾に石森の動きを止め低空ドロップキック。DOUKIにタッチ。
 DOUKIとデスペラードで2人で石森をロープに振って連携スパインバスターを決め、DOUKIが往復フットスタンプを見舞っていくも場外から邪道が竹刀で殴打して妨害。再び全員が場外へと散っていく。
 石森と邪道がDOUKIをロープに引っ掛けながら踏みつけ、邪道にタッチ。邪道はDOUKIにサミングを見舞い、リングに座り込んでみのるを挑発。邪道は余裕の表情でDOUKIのエルボーを受け止めていき、ショルダータックルでなぎ倒す。
 代わるKENTAはDOUKIをロープに振ってバックエルボー。さらにブレーンバスターを狙うが、DOUKIが着地して地獄突きからDDT。みのるにタッチ。
 みのるはKENTAに串刺しブートからPK。さらにスリーパーホールドからゴッチ式パイルドライバーを狙うが、KENTAがショルダースルーで切り返し串刺しブートでお返し。KENTAはみのるにコーナーエルボーを連打し、みのるも「来いやオラ!」と吼えて敢えて受けていく。リング中央で足を止めてのエルボー合戦となると、互いに顔面へのビッグブートを打ち合っていき、両者大の字にダウン。みのるが先にデスペラードにタッチ。
 デスペラードは顔面かきむしりからロープに飛ぶが、KENTAはパワースラムで迎え撃って邪道にタッチ。
 邪道はKENTAとともにデスペラードをロープに振ってブート、そこに石森も飛び込んできてジャンピングニー、邪道がラリアットと連撃。これをみのるがカットし全員入り乱れた乱闘へ。邪道が逆水平チョップ連打からクロスフェイスに持ち込むが、デスペラードがマフラーホールドで切り返し、そのままヌメロ・ドスに入ると邪道がタップアウト。

<試合後コメント>
鈴木みのる
「(※不敵な笑みを浮かべて)KENTAよ。お前の口から何度も何度も『もう終わったんだ。俺の勝ちで終わったんだ。しつけぇんだよ』って聞くたんびに、俺はこう解釈してる。『まだまだ終わってねぇ。お前とはやり足りねぇ。もっと来い! もっと来い!』って、俺にはそう聞こえるぞぉ!? 『もう終わり』だ? 『もう終わり』だ? 『もうやりたくない』? 『鈴木みのるは痛いから、もう勘弁してください』? だったら俺の目の前で、ひざまずけ、KENTAーッ! そして仰向けになって、白星献上しろ! あぁ!? 気の済むまで殴らせろ、あいつの顔! あー! あー! 終わりじゃねぇぞ、終わりじゃねぇぞ! こんなんで、終わってたまるか! ハハハハハ! (※アゴのあたりを押さえて、カメラマンに)わかるかお前、この痛み!? (※別の記者に)オイ、わかるかお前、この痛み! 殴り殴られ、生きてるっていいな! ハハハハハ! (※急に真顔に戻って)もっと殴らせろ……」

エル・デスペラード&DOUKI 
DOUKI「(※インタビュースペースに向かいながら)ヨーシ、ヨーシ、ヨーシ!」
デスペラード「ヨーシじゃねぇよ! こっちはファンタズモに頭から落とされて首壊してんだから、何なのアレ!? もうちょっとさぁ、チェックしろっつーの! 首取れるぞオイ! あとなぁ、お前には悪いけど先に邪道とやるからな?」
DOUKI「あ!?」
デスペラード「俺、今日、邪道から勝ったじゃん。ちょっと前に俺、外道にも勝ってんだよ。言いたいことわかる?」
DOUKI「いやいやいや、待て待て待て」
デスペラード「早いもん勝ちだよ」
DOUKI「早いもん勝ちって言うなら、俺、ずーっと言ってるから!」
デスペラード「待て待て」
DOUKI「(※聞かずに)しかも俺も、外道から(勝利を)獲ってるから!」
デスペラード「でもお前、邪道から獲ってねぇだろ?」
DOUKI「邪道からはまぁ、獲ってねぇけど」
デスペラード「ほーら! ほら見ぃや! ほら見ぃや!」
DOUKI「(※思わず笑ってしまい)いやいや!」
デスペラード「な? いつも挑戦者が勝って『挑戦させろ』って言うのは飽きたんだよ! チャンピオンが勝って『お前らかかってこい!』って言うのが、ニュースタンダードだよ!」
DOUKI「いやいや、理屈通ってねぇだろ、それ!(笑)」
デスペラード「何でだよ! 筋通ってんだろ!」
DOUKI「俺のがまだ通ってるよ!」
デスペラード「そんなことはないと思います。な、いいか! (※ジュニアタッグベルトを掲げて)次の挑戦者、ジュニアタッグのほう、邪道・外道組だ! セコンドにディック東郷つけてもいいぞ! もしくはどっちかがディック東郷と代わってもいいぞ! ナンボでもやってやるわ! チーム名はいろいろありそうだから言いませんが! あと石森!(※IWGPジュニアベルトを掲げて)お前はホントにしゃべんねぇなぁ! 物欲しそうにずーっと見てるだけで、あぁ!? トランペット眺めてたってなぁ、くれるオジサンはいねぇんだよ! オメェが獲りに来い! いらねぇならいいけど!(※と、先に控室へ)」
DOUKI「ま、エルマノはこう言ってるけど、俺が先に邪道とやらせてもら……」
デスペラード「(※遮って、扉の向こうから)俺がやるっつってんだろ!」
DOUKI「俺が先だろ!(※と、控室へ)」

石森太二
「いやぁ……あんなベルト2本持ってよぉ、仁王立ちされたらよぉ、こっちもスゲェ意識するよ、えぇ? ……今日で終わりじゃねぇよな? この前のタイトルマッチで終わりじゃねぇよな? デスペ、チャンピオン、様! クククク……」
 
KENTA
「(※顔なじみのカメラマンに)この前どうしたの? 帰ったの? (※カメラうなずく)約束守れよ、オイ! ずっといるって言ってくれたじゃん! それ信じてたのに。いいんだよ、そんなことは! アレ見た? 今日! ミズキ・スノル! マジ、しつけぇだろ! 俺、勝ったんだよ! あいつは負けたの。それ見たよな?(※カメラうなずく) な? まだ言ってんの、アレ! しつこ! 気持ち悪っ! いくらあいつがオシャレな靴下履いてたとしたって、あんなしつこいヤツ、女に嫌われるから。マジでやめたほうがいいよ、ホントに。しつこい男はいまの時代、ストーキングだから。ねぇ、勝手に、いつまでもつきまとわないで! これ、去年の『G1 CLIMAX』の時のお前(カメラマン)みたいな感じになってるけど。まぁいいや。明日、タンゴ。(※カメラマンに)お前、タンゴ知らねぇだろ、昨日来てねぇから。シカギ・タンゴ。オカダ風に言うとな。シカギ・タンゴ戦だよ、明日。楽しみじゃん。え!? あいつのコメント見た? そういや、あんなようなヤツいたわ。十…何年ぐらい前に。あんなようなヤツとやったの、言われて思い出したよ。また同じ目に遭わせてやるからよ、楽しみにしとけよ、タンゴ。タンゴ! 結局俺が、何が言いたいかっていうと……それ、あとで言うわ」

第2試合


 UNITED EMPIREの奇襲で試合が始まると、全員場外へと散っていく。
 オーカーンがタイチをリングに戻して踏みつけていくが、タイチは喉輪で反撃。カットに来たコブにも喉輪。カットに来たオーカーンに再び喉輪も、オーカーンもアイアンクローで反撃。金丸がサミングでオーカーンを目潰しするとタイチは喉輪でオーカーンを組み伏せ、相手コーナーに控えていたオスプレイにも喉輪。セコンドのビー・プレストリーにも襲いかかろうとするがビーはすぐさま鉄柵外に退避し、その隙に背後からオーカーンが迫りタイチにモンゴリアンチョップから地獄突き。さらに王統流二段蹴りを放つがタイチがキャッチし、荒ぶる鷹のポーズを取るオーカーンの股間へソバット。オーカーンは王統流二段蹴りも、タイチは「死ね!ハゲ!」とジャンピングハイキック。両者タッチ。
 オスプレイとザックの対面となると、オスプレイがザックの首投げを回転して着地しロープに飛んでアームドラッグを狙うも、ザックが腕を絡め取ってコブラツイスト。さらに痛めたオスプレイの腕を固めながらのアームドラッグを見せる。オスプレイがエルボーをザックの負傷箇所である鼻に入れると、怒ったザックが鼻をつかみながらの顔面かきむしり。さらに腕へのオーバーヘッドキックも、オスプレイはもう一方の手で逆水平チョップ。コブにタッチ。
 コブはザックへショルダータックル、ザックのスイングDDTをキャッチしてのぶっこ抜きブレーンバスターを狙うが、空中でザックが絡みついてオクトバスホールドへ。これを振り払ってスイングサイドバスターを狙うコブだったが、ザックは形を組み替えておぶさる形で胴絞スリーパーホールド。そのまま金丸にタッチ。
 金丸はザックに固められたままのコブにドロップキックを見舞い、ランニングクロスボディを発射もコブがキャッチ。そこへタイチが入ってきて金丸ごとフロントハイキックで吹き飛ばし、タイチは金丸に謝りながらコブをコーナーに振り金丸が低空ドロップキック。さらにタイチのバズソーキック+金丸の低空ドロップキックの同時攻撃が決まり、コブの投げ技を切り返して金丸がスイングDDT。さらにディープインパクトを発射も、コブはキャッチしてコーナーへ叩きつけて脱出。ここにUNITED EMPIREの面々が入ってきてトレイン攻撃を見舞い、コブのアスレチックプレックスが炸裂。さらにツアー・オブ・ジ・アイランドを狙うが金丸がスクールボーイで切り返し、さらに回転エビ固めを狙うがコブは倒れず耐え、下からぶっこ抜いて強引にツアー・オブ・ジ・アイランドで叩きつけてカウント3を奪った。

オーカーン「ひれ伏せ!愚民ども!NEW JAPAN CUPを支配するのは!」
タイチ「うるせー!」(※場外から野次を飛ばす)
オーカーン「帝国の!キングピンだ!よく分かっただろう!これがビー・プレストリー、ジェフ・コブ、グレート-O-カーン、そしてウィル・オスプレイ!UNITED EMPIREの力だ!」

<試合後コメント>
ウィル・オスプレイ
「(※ビー・プレストリーと並んで)鼻が骨折してるせいで呼吸がしづらい。次の準々決勝戦は不利な状況だ。みんな、こんな俺にいつも以上の応援をくれよ。次の1戦はスペシャルルールを要求したい。もしSANADAが一瞬でも俺の鼻に攻撃を仕掛けてきたら、反則となり試合終了だ。そもそもSANADAはそんなものに頼る必要はないだろう。SANADA、お願いだから顔は殴らないでくれ。勝つために俺のケガを利用することだけはやめてくれ。正々堂々と試合をしよう。あぁ、アイシングをくれ」
 
ジェフ・コブ
「新日本を建て直すことができるのは俺たちだけだ。目的の達成には何らかの犠牲が伴うが、最後には新しい秩序が生まれると保証する。手段は選ばない」
 
グレート-O-カーン
「フハハハハハ…! 鈴木“軍”!? あれが“軍”!? 弱すぎだろ! 帝国にあんな不良集団ごときが敵うわけないだろう。図が高いんだよ、タイチ。そんなことより『NEW JAPAN CUP』、ウィル・オスプレイの、“帝国のキングピン”の強さはよくわかっただろう。オスプレイが『NEW JAPAN CUP』を支配し、飯伏幸太を処刑してくれる。だが、忘れるなよ、飯伏。貴様を狙っているのは『NEW JAPAN CUP』の支配者だけではない。やり方はいろいろあるんだ。楽しみに待っとけ」
 

タイチ&ザック・セイバーJr. 
ザック「(※日本語で)ゴメンネ」
タイチ「そりゃそうだよ。昨日、“あんなこと”やってんだよ。ザックだってよ、この有様だよ。その代わり、あいつ(オスプレイ)もそうだ。顔面ボロボロじゃねぇかよ。“肉を切らせてなんとか”だな。そりゃそうだ。ザックだってボロボロだ。あいつのほうがもっとボロボロじゃねぇか!? でも、あいつ勝ち上がれるのか!? ザックに1回勝ったぐらいでよ、最強だとか言ってんじゃねぇぞ、コラ。オメェらみたいのは何にもねぇんだよ。面白くねぇんだよ、お前らみたいなユニット。最強のユニット、チームは、やっぱり俺らなんだよ。俺ら、トーナメント負けたかもしれねぇけどよ、このトーナメントでな、お互い得るモノあったんだよ。だからこそ、昨日はもうすぐ決めたよ、2人で。もう1回、俺らで、取り戻す物、必ず取り戻す。いま以上に、これまで以上に、俺らはチームとして強くなるだろう。最強になったろう。力をつけている。間違いない。俺らは強い。(相撲で言えば)“1日1番”だ。終わったことはもういいんだよ。次だ。次、次、次だ」
ザック「やってやろうぜ。俺たちは諦めないぞ。俺たちは止まらない。ちょっと休めば元通りだ、100%回復して戻ってくる」
タイチ「(※ザックの腕の傷を見て)かわいそうに。今日はあれだな? ハイボールで消毒だな?」
ザック「(※日本語で)アタマイイネー(笑顔)」
タイチ「(※ザックと一緒に立ち去ろうとするが、思い出したように後戻りし)オイ、ハゲ。お前うるせぇぞ。調子に乗るなよ。ヒゲも、その薄い頭も全部刈っちまうぞ(※と言って今度こそ立ち去る)」

第3試合


 後藤と鷹木でゴングが鳴ると、互いに睨み合いながら手4つで組み合おうとするが、後藤の背後からBUSHIがトゥーキック。2人で後藤をロープに振るが、後藤はBUSHIにランニングエルボー、鷹木にローリングラリアット。後藤がロープに飛ぶとBUSHIが背後からミドルキックを見舞い、鷹木がカニバサミで倒した瞬間にSANADAが飛び込んできて低空ドロップキック。鷹木がエルボードロップで追撃してからSANADAにタッチ。
 SANADAは後藤の腕に狙いを定めヒジへのエルボードロップからリストロックに捕らえ、BUSHIにタッチ。
 BUSHIは後藤のヒジにダブルアックスハンドルからリストロックに捕らえロープを使ったアームロック。鷹木にタッチ。
 鷹木も後藤の腕にダブルアックスハンドルを落とし、リストロックからヒジへのエルボードロップ、ブレーンバスターと連撃。後藤はチョップ連打で半月輝すると鷹木はナックル連打。両者正面からラリアットでぶつかり合うが、後藤は一気に担ぎ上げて牛殺し。永田にタッチ。
 永田はビッグブートでL.I.Jの面々が蹴散らし、鷹木にミドルキックを連打し串刺しビッグブートからエクスプロイダー。さらにカバーを返した鷹木の腕を取ってナガタロックIIもBUSHIがカット。永田はBUSHIをキチンシンクで蹴散らすと鷹木と正面からエルボーで打ち合い、永田が延髄斬りを見舞うと鷹木はスライディングラリアットを見舞い両者タッチ。
 田口はスワンダイブ式ドラゴンリングインからヒップアタックを発射も、SANADAは悠々と回避してコーナーに上がりラウンディングボディプレスを発射。田口が回避すると着地して見せ、田口のヒップアタックをキャッチしてドラゴンスリーパーの体勢に入るが、田口は首固め。さらにラ・マヒストラルから延髄斬り。田口は首を掻っ切るポーズからスリーアミーゴスを狙うが、SANADAが振り払ってドロップキック。田口はこれを回避して自爆させ、掟破りのオコーナーブリッジ。SANADAがこれをキックアウトすると田口はヒップアタックを発射も、SANADAがアトミックドロップで迎え撃ち、そのままオコーナーブリッジで丸め込んでカウント3。

<試合後コメント>
鷹木信悟&KENTA
鷹木「ヨシ! 明日だ明日! 俺は明日に集中してんだよ! いよいよ、準々決勝か!」
※KENTAがコメントスペースへ現れる
鷹木「オイオイオイオイ!」
KENTA「お前のコメント見て思い出したよ。十何年前、そういやお前に似たザコとやったよ」
鷹木「待て待て待て! 覚えてねぇのか!」
KENTA「覚えてねぇよ(苦笑)」
鷹木「俺とやったの、覚えてねぇのか!」
KENTA「覚えてねぇよ。確かにお前みたいな、お前に似たようなザコがいたことだけは覚えてるよ。ずいぶん立派になったじゃねぇかよ。うれしいよ、立派になって」
鷹木「だから何だよ!?」
KENTA「そんでよぉ、あのときの自分に言ってやれよ。十何年して、また俺に、ボコボコにされるってよぉ」
鷹木「はぁ~!? ちょっと何言ってるかわかんない。アメリカ生活が長くて頭おかしくなったんか、オイ!?」
KENTA「日本語わかんないのか、お前」
鷹木「お前だよ、そりゃ!」
KENTA「覚えとけよ、オイ!」
鷹木「何がgo 2 sleepだコノヤロー、テメェ! お前、明日寝かしてやるよ、俺が!」
KENTA「何が“ドラゴン”だ! “ホーク”だろお前は! 考えろ、お前!」
鷹木「お前、KENTAだから何だ? “ザ・ドッグ”か? おぉ!?」
KENTA「(※凍えそうだというポーズで)うーわ! やべ! KENTAとなに、犬をかけたの!? どういうこと!? ど、ど、どういうこと!?」
鷹木「いいんだよ、犬はもう!」
KENTA「お前、明日覚えとけよ!」
鷹木「何が! お前だろ、忘れてんのは!」
KENTA「やってやっから。まーたやってやっからよぉ」
鷹木「忘れさせねぇようにしてやるよ!」
KENTA「覚悟しとけよ!(※と、控室へ)」
鷹木「今度、屈辱を味わうのはテメェだからな、KENTA! 何がgo 2 sleepだオイ! こっちは病院送りにされてんだよ! 明日は俺が、あいつを病院送りにしてやるよ!」

田口隆祐
「(※股間を押さえ、内股で歩きながら)クソーッ! 痛てぇ! クソッ! こんな、恥ずかしい歩き方にさせられたよ、クソッ!」
 
永田裕志
「アー、チキショー! 物足りない。こんな闘い、これだけで終わっちゃ物足りなくてしょうがねぇよ。まだまだ、やれる!」
 
後藤洋央紀
「こっから、這い上がってやるからな!」

第4試合


 ゴングが鳴ると2人で睨み合いながらリングを周り、グラウンドでの腕の取り合いとなり、これをYOSHI-HASHIが優位に終えるとフィンレーがアームドラッグを狙うが、YOSHI-HASHIはこれを耐えてフィンレーを場外に放り出す。さらに場外飛びを狙うがフィンレーが察知して遠くへ退避したためYOSHI-HASHIは飛ばず。
 フィンレーはリングインするとロープワークの攻防を制してドロップキック。さらに高速ブレーンバスターも、YOSHI-HASHIは逆水平チョップからトラースキック、さらにエプロンに放り出すがフィンレーはエルボーで反撃し、ロープを破産でのエルボー合戦に発展。YOSHI-HASHIはロープを使ったチンクラッシャーから場外にスライディングで飛び出しながらフィンレーの足を払う。
 場外でさらにエルボーを連打したYOSHI-HASHIはフィンレーをリングに戻して逆水平チョップ。フィンレーも逆水平チョップやボディブローで反撃。YOSHI-HASHIはブレーンバスターを狙うが、背面着地したフィンレーがバックドロップ。フィンレーはヨーロピアンエルボー連打からロープに飛んでジャンピングヨーロピアンエルボー。場外に逃れたYOSHI-HASHIへプランチャで飛んでいって追撃。さらにYOSHI-HASHIをリングに戻してコーナー上からのダイビングヨーロピアンエルボー。さらにアイリッシュカースからコーナーに上っていくが、YOSHI-HASHIが下から足を払い、フィンレーは後頭部をコーナーに痛打。
 YOSHI-HASHIは串刺しラリアットからパワーボムを狙うが、フィンレーが耐えると逆水平チョップ。互いにエルボーで打ち合っていき、フィンレーがヨーロピアンエルボーを連打するとYOSHI-HASHIはバックスライドの形で転がし起き上がり際にトラースキック。さらにランニングパワーボムからバタフライロック。フィンレーがロープへ手をのばすとスリーパーホールドに移行するが、フィンレーは火の玉ボム。さらにPrima Noctaを発射も、YOSHI-HASHIはバッククラッカーで迎撃し、ジャンピングダブルニー。
 YOSHI-HASHIはカルマを狙うが、フィンレーはこれをPrima Noctaで切り返し、ブレーンバスターの体勢からヒザに落とすネックブリーカー。さらにACID DROPを放つがYOSHI-HASHIが着地してラリアット。YOSHI-HASHIは投げっぱなしドラゴン・スープレックスからラリアット、トラースキック、熊殺しと連撃。さらにカルマを狙って持ち上げた瞬間にフィンレーがPrima Noctaで切り返し、すかさずACID DROPを炸裂させて3カウントを奪った。

<試合後コメント>
デビッド・フィンレー
「言っただろ! 俺が勝って、YOSHI-HASHIの『NEW JAPAN CUP』は今日で終わると! その言葉どおりになった。俺はこのまま準々決勝に進出し、次の試合で勝ったほう、タナハシかジェイと当たる。キツくなる一方だな。タナハシはニックネームどおり本物のエースで、偉大なレスラーの1人だし、ジェイはジェイで、認めたくはないが、30歳以下のレスラーの中では間違いなくトップを張る1人だ。どっちが上がってきてもキツいな。どっちと当たっても楽しみだけど、ジェイを相手にここで“NEW Jay-PAN CUP”を終わらせることができれば、最高にスカッとするだろう。あとはメインの結果次第だ。準々決勝戦も楽しみだ。今年の俺は一味違うぞ。必ず優勝する!」
 
 
YOSHI-HASHI
「俺はもちろん、もちろん、最後まで残って、出るからには優勝を狙ってた。でも、そのグループ分けが決まったときに、俺は正直、棚橋弘至に目がいってしまったよ。『そこまでいってやる』って。最後、キツかった流れになったけど、なんとか最後、『これで決まった』と思ったよ。でも、あいつのほうが上手だった。しょうがない。負けは負け。でも、いつも言ってるように俺は諦めてねぇからな、オイ。悔しいよ。メチャメチャ悔しい。だからもう1回、何回でも、勝つまでいくから」

第5試合


 ジェイは戦前に棚橋へ「俺はお前のため、歴代王者のために統一されたベルトを2本に戻そうとしている。それに協力するため自らリング上で大の字に寝てフォールされてくれ。闘いが長引くとお前の身体にも障る」という旨の提案をしており、ゴングが鳴ると組み合おうとせずペラペラと話しかけて棚橋を説得。これを受けた棚橋が自ら寝転ぶとジェイは観衆にアピールするが、棚橋の答えは下からのスクールボーイ。
 ジェイがこれをキックアウトすると、棚橋はブーメランアタックからダブルバイセップスポーズを取ってジェイのセコンドに付いた外道を威嚇。その背後から迫るジェイの攻撃をかわしてジェイにもダブルバイセップスポーズを取って威嚇。これに腹を立てたジェイは棚橋の付き人でありセコンドにも就いていた辻陽太へ八つ当たりのエルボー連打。棚橋が慌てて助けに来ると鉄柵に叩きつけ、セコンドのゲイブリエル・キッドにも暴行を加えて八つ当たり。
 ジェイはリング上で棚橋の背中をメチャクチャに踏みつけ、ワンハンド・バックブリーカー、逆片エビ固め。これをブレイクされるとネックロック、チンロックと続けてからコブラツイスト。空いた腕で棚橋の肉を掴んだりエアギターを奏でたりと挑発していく。
 棚橋はヒップトスで切り返して低空ドロップキック、さらに太陽ブローとエルボーを連打しフライングフォアアームと連撃。さらにサンセットフリップを狙ってコーナーに上るが、ジェイはごろごろと転がって遠ざかっていく。棚橋はコーナーから降りて低空ドラゴンスクリューを見舞い、改めてサンセットフリップ。
 さらに棚橋はスリングブレイドを狙うが、ジェイがこれを回避し目まぐるしいバックの取り合いの末にDDT。ジェイは串刺しバックエルボーからブレードバスター。さらに裏投げを狙うが、棚橋が耐えてドラゴンスクリューを狙う。ジェイが逆にドラゴンスクリューを狙うと棚橋が振り払い、正面からのエルボー合戦へと発展。棚橋が連打で畳み掛けるとジェイはキャッチしてコンプリートショット。さらにジャーマン・スープレックスで叩きつける。
 ジェイはSSSを狙うが、棚橋が耐えると裏投げで叩きつけキーウィークラッシャーを狙うも、棚橋はツイスト・アンド・シャウトで切り返す。ジェイがエプロンに転がり出ると棚橋が追っていくが、ジェイはロープ越しに足を取ってドラゴンスクリュー。ジェイがリングインしようとロープをまたいだ瞬間に棚橋もロープ越しのドラゴンスクリューでお返し。
 棚橋はジェイのエルボー連打を耐えて片足を取りながらの低空ドロップキック、ドラゴンスクリューからのテキサスクローバーホールド。どっしりと腰を落とすもジェイはなんとかロープへ。棚橋はスリングブレイドを狙うが、ジェイはキャッチしてブレードランナーの体勢へ。棚橋はゼロ距離スリングブレイドで切り返す。
 ここで外道がリングインしようとするが、棚橋はロープ越しのドラゴンスクリューで撃退し、ジェイへ正調スリングブレイド。さらにコーナーに飛び乗ってハイフライフローを狙うが、ジェイがロープを揺らして棚橋を落下させる。
 ジェイはブレードランナーを狙うが、棚橋がバックを取ってだるま式ジャーマン・スープレックス・ホールド。さらにドラゴン・スープレックスを狙うが、ジェイが耐えると足を刈って再びテキサスクローバーホールド狙い。ジェイは下からサミングを見舞い、首固め。さらにブレードランナーの体勢も棚橋も首固めを見舞ってドラゴン張り手からドラゴンスクリュー。さらにもう一発ドラゴンスクリューを狙うが、ジェイが自ら転がって下から組付いて放つブレードランナーで3カウントを奪った。

ジェイ「辻はどこ行った?落ち目の棚橋と一緒に出ていったのか?優也、ゲイブ、お前らも棚橋の情けない姿を見ただろう?あんな奴の言うことではなく今日から勝った俺の言うことを聞け!リアルJay1 CLIMAX優勝者の俺がNEW Jay-PAN CUPを制覇する!棚橋は俺の言うことを聞いておくべきだった。俺が優勝してIWGPヘビー級王座とIWGPインターコンチネンタル王座を復活させる。あの狂った飯伏なんかに壊された新日本の歴史を立て直すんだ。お前らも飯伏の暴走には懲り懲りだと分かってきているはずだろ?俺の言うことを聞かないからこうなったんだ。俺の次の相手はフィンレー?お前よくYOSHI-HASHIに勝ったな。IPMACTタッグ王座獲得は素晴らしいことだが、ジュースはお前と一緒に戦ってくれないんだぞ。お前と最後に戦ったのは3年前だが、俺とお前の戦績は12-1。最初は運良くお前が勝ったがその後は俺の12連勝。お前が芽が出ない間も俺は成長を続けてトップに立ったんだ。お前のまぐれもここで終わりだ。俺は飯伏を倒して新日本を救おうとしている。お前に俺は止められない。STILL MY ERA!まだまだ俺の時代だ!飯伏、両国国技館で待っていろ。お前が持っている新しいベルトを奪った上で俺と棚橋の名が刻まれた2本のベルトを復活させる。棚橋は俺に感謝するべきだ。感謝の印としてNEVERのベルトを折れに差し出してもいい。ベルトも俺が巻いたほうが嬉しいだろう。お前ら全員俺とともに呼吸しろ!」

<試合後コメント>
ジェイ・ホワイト
「(※ゲイブリエルと上村に両側から抱えさせてインタビュースペースに登場。ヤングライオンの2人に対し)落とすなよ! もっと力をつけなきゃダメだ。これもトレーニングのひとつだからな! お前たちが俺から教わることはたくさんあるぞ。タナはもう残りの短いオッサンだ。ゲイブ、お前は俺がいま何を言っているのかすべてわかってるだろうが、ユーヤ、お前はこれが翻訳されたら字幕付きで見てちゃんと勉強しろよ。ゲイブ、お前の卒業もそろそろなんだろ? じゃ、俺たちのところに入ってもいいし、お前が望むならそのまま本隊に残ってもいい。だけど、俺は本隊を離れたおかげでここまでの成功を掴むことができた」
「タナ、4月4日の『SAKURA GENESIS』が終わったあと、お前は俺に感謝してもしきれないくらいの気持ちになるだろう。俺はベルトをもう1度IWGPヘビー級とインターコンチネンタルの2本に戻す。必要なら、俺から直々にスガバヤシさんにお願いする。飯伏の提案はすんなり受け入れたんだから、俺の提案も受け入れられないとおかしいよな。それから、タナ、NEVERのベルトも忘れず俺にくれよ。次こそリングに寝そべれば、恥をかくことなく俺が、“ちょっくら”終わらせてやる。(※ヤングライオン2人に)落とすなよ! ユーヤ、手の位置に気をつけろ。よし、いいぞ。デビッド、イブシ、タナに対して言うべきことは全部言ったし、この辺で終わるか。デビッド、3日後は(※皮肉を込めた口調で)俺たちの友情の再結成の日となるな。道場時代のことや話すことがたくさんあるな。ゲイブ、お前は道場での暮らしを楽しんでるか? 俺とデビッドは道場に住んでたときは仲良いダチだったけど、いまではこんなに差が開いた。ゲイブ、お前もこれからのことをよく考えて進んだほうがいいぞ。ちゃんと笑ってるか? 笑え!(※と、ゲイブリエルのマスクを無理やり取るが、ゲイブリエルは無表情のまま)じゃ、さっさと俺をここから連れ出せ!(※と、抱えられたまま控室へ)」
 
 
棚橋弘至
「(※肩を借りてインタビュースペースまでたどり着くと、うつ伏せに床に倒れ込み、しばらくその体勢で息をつき)あー、クソー! 頼りにならんな! 頼りにならんな、どこぞのエースは!」
「クソーッ! (※体を反転させ仰向けになり、四つん這いで立ち上がろうとしながら)まだだーっ! まだ! 諦めない! 『NEW JAPAN CUP』は負けたけど、諦めない!」
「(※立ち上がり、NEVERベルトを肩にかけて)そうやって生きてきたから! NEVER GIVE UP……」

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