【試合結果】11・25 PANCRASE新木場スタジオコースト大会 T-98vs森本一陽 アキラvsサドゥロエフ・ソリホン 三浦彩佳vsタルシアラ・ピットブル 八田亮vsアンソニー・ドゥ

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『PANCRASE 301』
日程:2018年11月25日(日)
会場:新木場スタジオコースト
開始:16:00
観衆:2019人(満員)

[プレリミナリーファイト]
▼第1試合 WPMFルール フライ級3分3R
○心直(87キック)
2R 1分07秒、TKO(※ヒジによるカット→レフェリーストップ)
●誠 剛(インスパイアードモーション)

▼第2試合 ストロー級 3分3R
○アベリュー(パンクラスイズム横浜)
判定3-0
●杉浦弘幸(NEVER QUIT)

▼第3試合 バンタム級 3分3R
●平田純一(DAMM FIGHT JAPAN)
2R 2分44秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
○井関 遼(GRABAKA)

▼第4試合 バンタム級 3分3R
●野村優眞(NEVER QUIT)
1R 2分13秒、アームロック
○諏訪部 哲平(和術慧舟會 駿河道場)

▼第5試合 フェザー級 3分3R
●松井幸太(東京イエローマンズ キュート)
2R 2分09秒、TKO(スタンドのパンチ→レフェリーストップ)
○立成洋太(FIGHT FARM)

[本戦]
▼第1試合 ミドル級 3分3R
○一慶(フリー)
2R 2分14秒、腕十字
●荒井勇二(GUTSMAN)

▼第2試合 バンタム級 3分3R
○合島大樹(GUTSMAN)
3R 1分24秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●原田惟紘(G-face)

▼第3試合 ライト級 3分3R
●松岡嵩志(パンクラスイズム横浜)
1R 2分59秒、KO(スタンドのパンチ)
○金田一孝介(K-PLACE)

▼第4試合 ウェルター級 3分3R
○中村邦夫(パンクラスイズム横浜)
1R 3分00秒、TKO(額のカットによりレフェリーストップ)
●藤原 勝(ハイブリッドレスリング鹿児島)

▼第5試合 フェザー級 3分3R
○牛久絢太郎(K-Clann)
判定3-0
●近藤孝太(ハイブリッドレスリング山田道場)

▼第6試合 ストロー級 5分3R
●井島裕彰(GUTSMAN)
3R 4分38秒、TKO(左目の腫れによりレフェリーストップ)
○曹 竜也(闘心)

▼第7試合 バンタム級 3分3R
○東 陽子(和術慧舟會AKZA)
1R 1分32秒、TKO(鼻骨骨折の疑いのため、レフェリーストップ)
●シェンディ・ソロモン(Absolute MMA Thailand)

▼第8試合 フェザー級 5分3R
○堀江圭功(ALLIANCE)
1R 3分58秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●滝田 J太郎(和術慧舟會KING CRAFT)

▼第9試合 フェザー級 「PANCRASE TRYOUT」3分3R
●四家達規(パンクラスイズム横浜/TEAM北岡)
判定0-3
○永井佑虎(CAVE/TEAM石渡)

▼第10試合 ストロー級 5分3R
●八田 亮(ストライプル オハナ)
3R 2分08秒、TKO(スタンドのパンチ→レフェリーストップ)
○アンソニー・ドゥ(AMERICAN KICKBOXING ACADEMY)

▼第11試合 セミファイナル ストロー級 5分3R
○三浦彩佳(TRIBE TOKYO M.M.A)
判定3-0
●タルシアラ・ピットブル(Templo da Luta)

▼第12試合(ダブルメイン第1試合) ライト級 5分3R
●アキラ(フリー)
2R 0分17秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
○サドゥロエフ・ソリホン(RUSSIAN PANKRATION KHABAROVSK)

▼第13試合(ダブルメイン第2試合) WPMFルール 70kg契約 3分5R
○T-98(クロスポイント吉祥寺)
5R 2分18秒、TKO(3ノックダウン)
●森本一陽(レグルス池袋)

“ムエタイゴリラ”T-98が二冠王・森本一陽を相手に鮮烈勝利!ロシアの強豪・ソリホンがアキラにTKO勝利!

第1試合


 一慶は昨年7月以来1年4ヶ月ぶり、荒井はなんと2015年8月、ネオブラッド・トーナメント決勝以来3年3ヶ月のパンクラス参戦。ミドル級など重い階級は試合が組まれにくいため、両者ともに久しぶりの試合となった。

 1R、荒井がいきなりタックル。ゆっくりテイクダウンし、ケージへ押し込んで行く。一慶が立つと、荒井は殴り、胴を抱えてケージへ押し付ける。一慶もヒザを返す。荒井は押し込みながらボディブロー。一慶が入れ替え、投げてバックを取り終了。

 2Rも荒井がタックル。一慶はこれを切るが、荒井は再度タックルからケージへ押し込む。ヒザを連打するが、一慶が投げてテイクダウン! 一慶はさらにマウント。返せない荒井は腕十字を狙われ耐えるが、一慶が伸ばして極めた。
 1Rは荒井が主導権を握ったが、一慶がきっちり極め、キャリアの差を見せつけた。しかし、荒井も間隔を置かず次戦を見たくなるポテンシャルの高さを見せた。

第2試合


 合島はここ2年で4連敗中、原田は昨年2連敗と崖っぷちに立つ両者。合島が勝ってトレードマークの笑顔を見せるか、原田が独立後初の試合を勝利で飾るか。

 1R。原田がパンチで前に出て行く。体を振る合島。原田はバックに回るとカカトで蹴り、マウントからパウンド。合島は反転するが、原田がバックマウントに。合島は残りわずかで立つが、原田が投げてテイクダウンしたところで終了。

 2R。原田はパンチから前蹴り。前に出て行く。合島は跳びヒザ! 距離を散りながらパンチ。ローからプレッシャーをかける。入りにくくなった原田だが、タックル。合島が切り、お互いパンチを出し合って終了。

 3R。原田はジャブ。合島はローからボディブロー。さらに右パンチがヒット、原田がフラッシュダウン! 合島は立った原田を投げるが、原田は片足タックル。これを切った合島は、跳びヒザから右パンチ。ダウンした原田にパウンドで追撃すると、レフェリーが試合を止めた。
 尻上がりに調子を上げた合島が見事な逆転勝利。連敗を止め、笑顔でアピールした。

第3試合


 2011年からパンクラスに上がっている松岡。今年は7ヶ月ぶり2戦目になるが、2連勝中。ここでさらに勝ち星を上げ、上を狙っていきたい。
 対する金田一は、2009年から修斗で6戦しているが、2011年以降は試合から遠ざかっていた。パンクラスには今年7月の大阪大会から参戦し、こちらも2連勝中。前戦ではパンチでダウンを奪いTKO勝ちしているが、今回もパンチの威力を見せるか。

 1R、金田一がロー、ジャブ。松岡もロー。金田一はロー、左ハイ、ミドルと足を使っていく。松岡はタックルに入るが、金田一は付き合わない。今度は金田一が片足タックルからケージへ押し、テイクダウン。松岡はすぐに立つ。金田一はケージへ押すが、離れる。
 ジャブを打つ松岡。金田一はタックルからテイクダウン! サイドに回ってヒジを入れる。さらにバックに回るが、松岡は立つ。金田一は離れ際にヒジ。パンチで出る松岡だが、金田一の右フックがヒット、松岡ダウン! 金田一が豪快なKOでパンクラス3連勝と星を伸ばした。

第4試合


 中村は今年5月にパンクラス初参戦し、3位の高木健太をTKOで破っている。なんと、わずか7秒のことだった。
 対する藤原はこれがプロデビュー戦。

 1R、中村がいきなり押し込むようなパンチで前に出て、そのままテイクダウン。藤原はガードポジション、カカトで蹴る。中村はパウンド。藤原は状態を引きつけるが、中村は頭を抜き、パウンド。立ってパンチを落とし、再びかぶさってパンチを落とす。藤原が蹴り上げると、中村が両足をつかんでさらにパンチ。
 ここでホーンが鳴ったが、藤原が額をカットしたためドクターチェックが入る。終了ではなく試合が中断している状態とアナウンスが流れる。
 ドクターチェックの結果、試合続行不可能と判断され、中村がTKO勝利を挙げた。

第5試合


 牛久は2013年よりパンクラスに参戦、翌2014年にはネオブラッド・トーナメントを制した。当時まだ19歳。2016年にはタイトルマッチにも挑戦したが、田村一聖に敗れタイトルを逃した。その後、松嶋こよみ、鈴木琢仁に2連敗。稲葉聡、内村洋次郎に判定勝ちしたが、今年8月の前戦ではユータ&ロックに判定負けを喫している。連敗を避け、再びランキング上位を目指したい。

 対する近藤は2012年より参戦。デビュー当時こそ4連敗したが、昨年は2 連勝。今年はこれが初試合だが、来年に向け白星を取っておきたいところだ。

 1R。ロー、ミドルを入れていく牛久。近藤もローを返す。牛久はプレッシャーをかけながら左ミドル。近藤は左右パンチを打つ。牛久が左右パンチから蹴ると、近藤が蹴り足を取りケージへ押し込む。しかし、牛久が入れ替えて殴り終了。牛久に勢いを感じる。

 2R。牛久が圧力を強めていく。ロー、ジャブから組んでケージへ押し付ける。入れ替えた近藤だが、牛久が戻し、足をかけてテイクダウン! ハーフマウントから殴る。エビで返そうとする近藤だが、牛久はボディを殴って返させない。残り30秒で牛久がマウントに移行し、パンチを入れる。残りわずかでたった近藤だが、牛久にケージへ押し込まれて終了。

 3R。牛久前蹴り、近藤がロー。牛久が組みにいくと、近藤は入れ替えてケージへ押し込む。しかし、牛久が倒してハーフマウント。殴りながらゆっくりと首を抜いた牛久はバックを取り、近藤の首を狙う。残り30秒。近藤が殴るが、牛久は再びチョークに入る。しかし決まらず時間切れ。
 判定は3-0で牛久が勝利。

牛久「前回、かなりダメな試合をしてしまって、後がないと思っていました。セコンドにも色々言われて緊張感がすごかったので、勝ててよかったです。マイクは横田(※一則。所属ジム代表)に勝てないので、この辺にします」

山口怜臣あいさつ


 この12月12日〜17日、バーレーンで行われたIMMAFアマチュアMMA世界選手権において、ジュニア部門バンタム級銀メダルを獲得した山口怜臣(ALIVE)がケージイン。凱旋のあいさつをした。

 山口「ALIVE所属の山口怜臣です。このような機会を与えていただき、どうもありがとうございます。
 IMMAFアマチュアMMA世界選手権では、西村チームリーダーをはじめとして、サポートしてくださった皆さんに感謝しています。来年も世界に照準を定め、ワールドワイドに活動を広げて行きたいと思います。応援よろしくお願いします」

 IMMAFアマチュアMMA世界選手権でのメダル獲得は、日本のみならずアジア初の快挙となった。まだ18歳の山口。今年3月、メルボルンで開催されたオセアニア選手権でも金メダルを獲得しており、パンクラスからプロ選手として認定されているが、しばらくはアマチュアにとどまる意向だ。世界一を目指す若きホープに、会場は温かい拍手を送った。

第6試合


 井島は2014年よりパンクラスに参戦。昨年は3連勝し、1位に上り詰めたが、今年5月、北方大地に敗れ現在は3位。パンクラス初参戦当時は「いい人」オーラを醸し出していたが、最近は眼光も鋭く、上位ランカーの貫禄を見せている。

 曹は2006年から12年もの参戦歴を誇る。2014年から2016年にかけて6連敗していたが、昨年12月、荻窪祐輔に判定勝利して連敗をストップ。今年4月には、ストロー級王者・砂辺光久との再戦(※前戦は2014年12月)を目指し、同階級に転向。早坂優瑠をネックロックで破っている。
 3位と5位の対戦。どちらがタイトルマッチまで一歩駒を進めるか。

 1R。プレッシャーをかけていく曹。井島はリズムを取り、ローからタックルに入るが、これは切られる。曹が距離を詰めヒジ。井島は組むが、曹が潰して上に。しかし、曹は立ってスタンドに戻す。
 ヒジを振り下ろしてプレッシャーをかける曹。パンチを振るがタックルに入れない井島。曹は距離を取り、入って左右パンチ。前に出てきた井島に曹が跳びヒザ、曹が上に。サイドからヒジを落とす。曹が上をキープするが、残りわずかで立って前蹴り。井島がパンチを返して終了。
 ジャッジは三者10-9で曹。

 2R。井島の左目の下が青黒く腫れている。
 曹が一気に距離を詰めヒジ。そのまま倒すが、井島が足関節を狙う! 曹は外して上になり、サイドポジション。がっちり押さえ込んでボディを殴るが、立つ。大きくパンチを振っていく井島。曹もパンチをヒットさせるが、井島のパンチでスリップ気味に尻もちをついてしまう。しかし、すぐに立った。
 スタンドで肩に鉄槌を落とす曹。井島がパンチで曹のバランスを崩すが、鼻から出血している。曹が左ストレートをヒットさせて終了。
 このラウンドもジャッジは三者10-9で曹を支持。

 3R。大きくパンチを振る井島。曹はヒジを振り、前に出る井島にパンチを合わせる。飛び込んでケージへ押し込むが、離れる。今ひとつヒットがない井島、確実に当てている曹。
 井島が片足タックルからケージへ押し込む。残り1分。曹が崩して上に。サイドを取るが立ち、ケージへ押し込んで離れぎわにパンチ。残り20秒で井島にドクターチェックが入る。左目下の腫れがひどく、続行不可能。曹がTKO勝ちを収めた。
 マイクを持った曹は、4年越しの砂辺への再挑戦を熱望した。

曹「2006年から参戦して12年、初めて3連勝しました。めっちゃ嬉しいです! 34歳ですけど、今が一番強いです。ストロー級に落としたのは、ここのキングと闘いたいからです。やれるならファイトマネーもいりません。砂辺さん! いい返事待ってます!」

第7試合


 元柔道強化選手の東は、昨年12月にパンクラス初参戦。キム・ミョンボに一本負けで黒星デビューとなった。しかし、地元から東京の和術慧舟會AKZAに移籍し、今年7月、直DATEに判定勝ち。「お肉を食べさせたい」と語っていた息子とともに初勝利を喜んだ。

 対するシェンディは元キックボクサーで、これがMMAデビュー戦となる。

 1R。開始直後からいきなり打撃戦となる。もらってはいるが、東の右パンチが当たっている。
 東はタックルに入るが、これは切られる。打撃で来るシェンディに対し、東も打撃でいくと心が決まった様子で、打ち返していく。シェンディが鼻から出血、残り1分半でドクターチェックが入るが、鼻骨骨折の疑いが認められ、続行不可能。東がキックボクサーを相手に堂々の2勝目を挙げた。

 誰も予想していなかった内容だった。最初はセコンドも想定外の展開に戸惑い気味だったが、すぐに打ち合いへ方向転換。東本人も相手を恐れず、もらっても前に出る気迫で勝利をもぎ取った。
 打撃が顔面のみに集中していたことなど、技術面、戦略面では課題も多いが、まず大切なのは退かない気持ちだ。東の今後の成長に期待したい。

東「勝ちました! まさか打撃で勝てると思っていなくて、考えていたことが飛んでしまいました。セクシーさでは負けていたので、勝負では勝たないといけないと思っていました。近い将来、子供と一緒に海外で試合をしたいと思っています。応援お願いします!」

 東が息子にマイクを渡すと、「ありがと」。息子を抱えてケージを下りる東母子に、大きな拍手が送られた。

 なお、この試合は、元女子選手のWINDY智美こと寳田智美がレフェリーをつとめた。寳田はすでにアマチュアの試合ではレフェリーを経験しているが、プロの試合ではこれがデビュー戦となる。想定外の試合内容だったが、冷静に裁き、止めるタイミングも適正だった。
 寳田は、女子選手としてパンクラスで初めてメインイベントを務めた(2011年4月、V.V Mei戦)。7年の時を経て、今度はMMAメジャー団体初の女性レフェリーとしてパンクラスに戻ってきた。選手経験があることは、選手にとって安心できる要素だ。また、これまで男性しかいなかったレフェリーに女性が加わることは、女子選手にとっては安心できることではないだろうか。寳田のレフェリーとしての成長にも期待したい。

第8試合


 2016年より参戦している堀江は23歳。昨年のネオブラッド・トーナメント同級優勝し、さらに杉山和史に判定勝ちして6連勝を挙げた。しかし今年3月、元王者の田村一聖にTKO負け。出直しの一戦となる。

 2005年から参戦している滝田は45歳。個性的な入場パフォーマンスに注目が集まりがちだが、2008年にはマルロン・サンドロと第2代フェザー級王者の座をかけて闘っており、2011年には佐藤将光にチョークスリーパーで一本勝ちしている。前戦は今年7月、木村一成に判定勝ち。親子ほども年齢の違う堀江に対し、ベテランの貫禄を見せランキング入りを果たすか。

 1R、フェイントをかける滝田。堀江もプレッシャーをかけ、パンチからロー。滝田がタックルに入るが、堀江は切る。プレッシャーをかけ合う両者。堀江が右パンチから突っ込むが、滝田はこれを避け、タックルから投げてテイクダウン! 堀江はすぐに立つが、滝田はバックを取っている。
 残り2分、倒したい滝田。踏ん張って耐えた堀江がバックを取り返す。滝田はヒジを入れるが、堀江のパンチがヒット、滝田ダウン! 堀江が鉄槌で追撃すると、レフェリーが試合を止めた。

堀江「久々の試合で、前回負けているのに多くの人が応援に来てくれて感謝しています。勝てたのは、支えてくれるチームのサポートと、応援してくれる人のおかげです。今後、ランキング上位の選手を倒していこうと思っています。応援お願いします!」

第9試合


 TOKYO MXで10月からスタートした番組「BE-BOP SPORTS」内の企画「PANCRASE REBELS TRYOUT」MMA編の試合。
 北岡がコーチした四家達規(パンクラスイズム横浜)と、石渡伸太郎がコーチした永井佑虎が対戦。勝者には賞金30万円が与えられ、プロとしてデビューできる。

 1R。パンチから組んで、ゆっくり倒した永井。ハーフマウントから鉄槌を落とす。四家は下のまま背中でケージへ移動して行く。立ちたい四家だが、永井は殴って立たせない。立った四家だが、永井がバックを取り、投げてテイクダウン。

 2R。四家はフェイントをかける。永井がタックルからテイクダウン。四家はガード。永井は殴りながらサイドへ移行し殴る。残り1分で四家が立つが、ケージに押し付けられ入れ替えできない。

 3R。四家がパンチで出るが、永井がまたもタックル。四家は切れないものの脱出する。四家のパンチがヒット、効いたか。しかし、永井がタックルから潰しマウント。パウンドからバックを取る。これを返し立った四家はパンチ。
 さらに永井がタックル、ハーフマウントからボディを殴る。四家は返して立ったが、永井がケージへ押し付けたところで終了。
 判定は3-0で永井が勝利した。

 コーチを務めた石渡は「堅く勝ったので、勝ったのはいいんですけど、プロになったら、これではちょっとね」とダメ出しをしながらも、タックルとテイクダウンで完勝した弟子を笑顔で見つめた。

永井「つまらない試合でしたけど、見ていただいてありがとうございます。気持ちいいっす! この勝利を、福岡にいる両親に早く伝えたいです。いつも心配してくれているので。
 気持ち強いっす! 体強いっす! また考えて出直して来ます。コメントも上手になって、プロとして出直して来ます」

第10試合


 2016年からパンクラスに上がっている元ZST王者・八田。今年は2連勝しており、いずれも一本勝ち。目まぐるしいグラウンドの攻防で観客を沸かせている。
 対するドゥは、2016年9月に初来日、VTJでAACCの澤田に1本負けを喫している。しかし、今年8月、カリフォルニアURCC王者になったばかりだ。

 1R。八田が前蹴りからタックル、下から腕を狙う。ドゥは振り切るが、八田はバックを取ると再び下になり引き込む。ハーフマウントから殴るドゥ。八田は胴に足を絡めて行くが、ドゥが離れる。
 左パンチを出した八田がタックルから足をとるが、ドゥが鉄槌を落としてたつ。寝たままの八田に「立て」のゼスチャー。
 ドゥはパンチ、右ストレート。タックルに入った八田だが、ドゥが上になりヒジ連打。必死に組み付く八田だが、ドゥがハーフマウントに。八田がガードに戻したところで終了。
 ジャッジは三者10-9でドゥ。

 2R。八田は片足タックルに入るが切られてしまう。しかし諦めずタックルに入る。足にしがみつき、カメになった八田にパンチを落とすドゥ。ドゥが立つと、八田はまた片足タックル。切られる。
 八田のタックルにヒザを合わせるドゥ。しかし、バックを取った八田が少し真ん中寄りに移動し上に! パンチ、ヒジを落とし、ハーフマウントでボディを連打。バックに回って首を狙うが、ドゥが返してパウンド! 八田は足を取りに行くが、スタンドに戻る。ドゥがケージ際へ追い込んだところで終了。
 ジャッジは二者がドゥ、一人が八田を支持。

 3R。疲労の色が濃い八田。もう一本取るしか勝つ道はない。片足タックルに入る八田だが、ドゥは付き合わない。八田はしがみついていくが、ドゥがパウンドを見舞う。八田はケージを背にしたまま打ち合う。
 片足タックルを切られる八田。さらに組みに行くが、ドゥがパンチ左右パンチ。さらに鉄槌で追撃すると、レフェリーが止めた。

第11試合


 国際戦が続く三浦は現在2連勝中。当初、マロリー・マーチンとの試合が決まっていたが怪我のため欠場、タルシアラとの対戦に変更となった。
 三浦は前日計量では「勝てたらInvicta参戦か、パンクラスに上がったことのない強い選手とやらせていただけたら」と言いつつも「やはり、現女王(ヴィヴィアニ・アロージョ)と再戦できるのならリベンジしたいです」とタイトル戦にも意欲的だ。そのためにも、必ず勝たなくてはならない一戦。

 相手のタルシアラはストライカー。昨年7月のデビュー戦では、三浦が今年9月に勝利したクリス・マクファーにKO勝ちしている。打撃で勝負してくると予想されるが、一体どちらが自分のフィールドに相手を引き込むのか。

 1R。三浦は打撃を出しながら前に出て行く。タックルを仕掛けるが、タルシアラは付き合わない。何度か三浦のタックルを切ったタルシアラの右がヒット、三浦が尻もちをついてしまう。しかしすぐに立って、パンチで出てくるタルシアラに組みついていきケージへ押し付ける。ヒザ、パンチを浴びせるが、タルシアラはバックに回る。
 しかし三浦がリバースして上に! ハーフで細かくパウンドを連打。タルシアラは下からがっちり組み付き、三浦に足を抜かせない。三浦はこの状態を脱出できないまま終了。
 ジャッジは三者10-9でタルシアラ。

 2Rは打撃戦でスタート。三浦はタックルに入りたいがタイミングがつかめない様子。しかしタックルを敢行。タルシアラに潰されるが、すぐに立つ。三浦はタルシアラのパンチをもらいながらもさらにタックル。タルシアラは引き込んでくるが、三浦が上になりサイドポジションへ。さらにハーフマウント。
 タルシアラはヒジ連打。三浦は右足をパスできるか? 残り時間は20秒。タルシアラがしがみつき、三浦が押さえ込んだまま終了。
 ジャッジは三者10-9で三浦。

 最終ラウンド。三浦がパンチで出ると打ち合いに。しかし三浦がタックルからテイクダウン! ハーフで殴る。タルシアラは蹴り上げ。三浦は立ってパンチを落とし、すぐかぶさる。タルシアラはガードから頭を引きつけてくるが、三浦は頭を抜きパンチ。
 さらにサイドからハーフマウントへ移行した三浦だが、足が抜けない。三浦の苦しい息遣いが響く。残り2分、タルシアラが下からボディ連打。三浦もパンチを落とすが、ここでブレイクがかかる。
 スタンドに戻りと、三浦がパンチからタックル。タルシアラの足を必死でつかむ。しかし、タルシアラが上になり残り10秒。三浦が首を抱え、投げて上になったところで終了。
 判定は3-0で三浦。テイクダウンとポジションで優ったものの、決め手に欠ける一戦。三者29-28というまさにギリギリの勝利だった。いつもは喜びを爆発させマイクパフォーマンスを行う三浦だが、マイクを執らず険しい表情でケージをあとにした。

第12試合


 8月にロシア人選手との対戦が決まっていたアキラだが、相手の計量オーバーで試合が消滅。3ヶ月を経て再びロシア人選手との試合が組まれた。

 相手のソリホンは、ロシア・パンクラチオン協会の推薦選手。MMAのキャリアはまだ5戦だが、パンクラチオンの4番手だという。

 1R。ソリホンのローの音が重く響き、会場がどよめく。ソリホンはさらに前蹴り、ロー、ミドルと攻めていく。アキラが組み付くと、身長差のあるソリホンは両手でアキラの側頭部を掴んでヒザを入れる。
 ソリホンのパワーにやや押されながらも、アキラは組みついてテイクダウン! しかし、ソリホンは蹴り上げて立つ。再びソリホンのローが響く。ソリホンは投げて首を狙うが、アキラは立つ。ケージへ押し込んだソリホンはパンチ。アキラはバックを取って投げ上になり、固めて終了。
 ジャッジは二者10-9でソリホン、1人がアキラ。

 2R。アキラが左ミドル。さらに前に出ると、ソリホンが回転してヒジ! アキラがダウン! かぶさってパウンドを打つソリホンをレフェリーが止めた。

ソリホン「東京のみなさん、こんばんは。ありがとうございます。今日は来ていただいて、応援してくれてありがとう。そして、対戦してくれたアキラ選手もありがとうございました。今日は私が勝ちましたが、とても良い選手です」

第13試合


 ムエタイ・キックボクシングの団体REBELSとパンクラスのグループ化により、キックの試合も2試合組まれた今大会。ダブルメインイベント第2試合は、「ムエタイゴリラ」のニックネームを持つ元ラジャダムナン王者T-98が、J-NETWORK&Bigbangの二冠王・森本一陽とぶつかった。

 1R。森本は大振りのパンチ、右ミドル。T-98は前蹴り、ローで圧力をかけて行く。森本が右ハイを放つと、T-98はその蹴り足をキャッチしてロー。
 森本はボディ、ジャブを打つ。

 2R。森本が積極的にパンチを出していく。T-98は両腕でカット。さらに右ハイキック! さらに跳びヒザでたたみかける。また右ハイ。しかし、森本はそれでもパンチで前に出ていき下がらない。ローで着実に攻めていくT-98と、とにかく手数を出していく森本が対照的。

 3Rも森本がパンチで攻め、T-98は右ローを当てていく展開。T-98はローに加え、パンチのピッチも上げて来ている。森本は何ももらっていないかのような表情で攻め続けるが、ローが確実に効いて来ている。

 4R。T-98が主導権を握り、森本をローで追い込んでいく。森本は足を引きずり、ダメージが明らかだが、根性で倒れない。組んでのブレイクあとも、間髪入れずにすぐ攻めていく。

 5R。さすがに手数が減って来た森本。T-98が前に出て、右ハイ! 森本ダウン! T-98はさらに跳びヒザから左右パンチで2度目のダウンを奪う。
 あと一度のダウンで勝負が決する。しかし、残り時間はわずか。T-98が一気に間合いを詰め、左右フックで森本3度目のダウン! 森本が残り2秒でTKO勝ちを収めた。
 計量時の言葉通り、金網に登って雄叫びを上げたT-98。パンクラスファンにも、その力を見せつけた。

T-98「パンクラス、初めまして。ムエタイゴリラことT-98です。MMAの大会なのに、メインにしてくれてありがとうございました。ギリギリになりましたが、KOで勝つことができました。今日、金網が一番似合っていたのは僕でした!」

(写真・文/佐佐木 澪)

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