大晦日女子プロレスのメインイベンターの座をかけたトーナメントで尾崎妹加と雪妃真矢が決勝進出!
24日、神奈川県・ラジアントホールにてアイスリボン『横浜リボン2018・Nov.』が行われた。
アイスリボンでは、毎年大晦日に行われる後楽園ホール大会メインイベントでのICE×∞王座戦への出場権をかけたトーナメント戦が10月より行われており、この日はその準決勝が2試合行われた。
セミファイナルでは、柊くるみと雪妃真矢が対戦。
昨年の大晦日にICE×∞王座を戴冠したくるみは3年連続のメインイベント出場に向けて落とせない一戦。8月の横浜文体大会で王者・藤本つかさに敗れている雪妃にとってもリベンジの機会を得るためのまたとない機会。
前回の両者のシングルマッチではくるみが圧勝していたが、今回は雪妃がくるみの人でなしドライバー、ダイビングボディプレスなどの豪快技を下からキックで迎撃し、ウィールウインドで丸め込みくるみから初勝利。先に決勝に駒を進めた。
メインイベントでは、シングル初対決の宮城もちと尾崎妹加の一戦。
キャリアで勝るもちは所属選手としての意地を懸け、フリーの妹加を相手に負けられない一戦。妹加もアイスリボンでの存在感を増して次のステップに上がるために今回のトーナメントは絶好のチャンス。
もちは妹加の右腕を執拗に攻める熟練のテクニックを見せ、ベテランらしいインサイドワークで妹加を翻弄していく。しかし、妹加は敢えて痛む腕での攻撃で真っ向勝負し、パートナーの弓李のバッククラッカー、もちに掟破りのメタボリックサンドを決めるなど必死の反撃。最後はマイカバスターからのダイビンセントーンでもちを沈めた。
試合後、決勝進出を決めた雪妃と妹加はリング上で対峙。
妹加が「ユキさんが相手なら、勝てるんじゃないかなと思ってますけど!キャリアも1年しか変わらないし」と啖呵を切れば、雪妃も「アイスリボン所属として、あなたには権利を譲りたくありません。アイスの頂点のベルトに挑戦するのはアイスリボン所属の雪妃真矢、そう思って私はあなたを絶対に倒します。腕、12月9日までに万全にしといてね。あんたのラリアット、私が返すから」と一歩も引かず。
バックステージに戻った妹加は「私もアイスさんに参戦させて頂き始めた頃にはやっぱり所属じゃないので凄い遠慮してて目立たない方がいいと思っていたんですけど、なんかのきっかけでもっと目立ちなよって言われたんです。だから所属とか所属じゃないとか関係なしに私は誰が勝ってもいいと思っているので、所属じゃない選手には勝たせないって言われても、私は私の力で勝ちを獲ります。腕を治してこいって言われたんですけど、腕を治して万全な状態にしてラリアット決めてやります。ラリアット返すって言われたんで、じゃあラリアットで決めてやる」と牙を剥く。
雪妃は「妹加はフリーとして参戦してるのにアイスの新人と同じように動いてくれていて、所属じゃないからしなくていいような仕事だったり、そういうこともしてくれていて、所属と変わらないんですよ。だから妹加には私も凄い愛情がある」と妹加を評価しつつも、「やっぱりアイス所属の私が巻きたい。これ不思議ですね。自分の所属の意識って。団体に対する愛なんでしょうけど。負けたくない」とアイスリボン選手会長としての意地を語った。
両者が激突するトーナメント決勝戦は、12月9日に行われる両国KFCホール大会にて行われる。