“反体制派”雪妃真矢&尾崎妹加が中井祐樹の弟子&孫弟子の柔術タッグを下してリボンタッグ防衛!
20日、東京都・後楽園ホールにてアイスリボン『RE:BORN2021』が開催され、雪妃真矢&尾崎妹加が2度目のリボンタッグ王座防衛に成功した。
雪妃真矢&尾崎妹加はアイスリボンを内部から変えるための反体制派ユニット“Rebel&Enemy”を組織しており、昨年大晦日に“フランクシスターズ”宮城もち&柊くるみを撃破して王座を奪取。そして、先月の後楽園ホール大会で関節技を駆使する“Joint Army”の本間多恵&進垣リナを相手に初防衛に成功すると、Joint Armyのリーダーの松屋うのと新メンバーのチェリーがすぐさま挑戦を表明。
Joint Army(以下、ジョイアミ)はファン投票で決められた昨年のアイスリボンアワードに於いて最も期待するユニットに選ばれており、先月の後楽園ホール大会では“占い師レスラー”チェリーも加入して戦力を増強。チェリーは中井祐樹(パラエストラ東京)の下で柔術を学んでおり、うのはチェリーを師と仰いで慕う仲。実力と絆を併せ持った現在のジョイアミの最大戦力でリボンタッグ奪取に臨んだ。
試合が始まると、ジョイアミはラリアットの威力に定評のある妹加に同技を誘いつつ脇固めなどでグラウンドに引き込みじっくりとグラウンドで痛めつけていき、妹加が力づくで逃れようとすればすかさず足を極めていくなど変幻自在の関節技攻撃を展開。さらに試合巧者のチェリーは雪妃がカットに来ると石黒レフェリーを無理矢理攻撃に参加させるなどコミカルな動きも見せて王者組のペースをかき乱す。
しかし妹加も2人まとめてアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げる女子プロ界屈指のパワーを見せつけ、後半戦に力を温存していた雪妃のサポートに回る。雪妃は得意の各種蹴り技で挑戦者組を攻め立てていき、うのの足関節地獄を耐えきって妹加のアルゼンチンにダイビングニーを合わせる合体攻撃をお見舞い。最後は妹加のダイビングセントーンから雪妃がスノウトーンボムを浴びせて3カウント。王者組が2度目の防衛に成功した。
雪妃は自身と最もキャリアの近い後輩であるうのに対し「うのはこちらの関節を壊しに来れる技術も持ってるはずだし、1発で仕留められる力も持ってるはずなのに弱気な発言ばかり。チェリーさんが『それは優しさではなく弱さだってことを自覚してください』って仰ったんですけど、そうですね、優しいことと心が弱いことを混同しちゃいけない、絶対。壁をぶち破ってくることを期待してしまうし、やっぱりみんなが期待してるし。それをプレッシャーに感じるかもしれないけど、私はこうやってタイトルマッチでうのと闘えたことはすごく嬉しいです」と厳しくも優しいエール。
そして、今月11日に本間多恵とともにAWGタッグ王座(アクトレスガールズのタッグ王座)を獲得し現在タッグ二冠王の妹加は「目で合図したら分かり合えるぐらい『あっ、今ここで助けて欲しいんだ』とか、自分が助けに来て欲しいときに声を出したら、すぐ駆けつけてくれるとか、そういうのを今日は感じましたね、スゴい頼もしい」と雪妃とのタッグにも手応えを感じた様子。
女子プロ界屈指のタッグの名手となりつつある妹加の飛躍にも期待が持たれる。