18歳の女デスマッチファイター・鈴季すずが試練のハードコア七番勝負初戦で宮本裕向に玉砕!
20日、東京都・後楽園ホールにてアイスリボン『RE:BORN2021』が開催され、鈴季すずが宮本裕向相手にハードコアマッチを行った。
すずは中学卒業後に世羅りさのデスマッチに憧れてアイスリボンに入門し、2018年の大晦日にデビュー。その負けん気の強さと運動神経ですぐに頭角を現し、得意のジャーマン・スープレックスでデビュー戦から先輩選手相手に勝利を挙げ、デビュー11ヶ月で当時雪妃真矢が保持していたICE×∞王座に挑戦するなど快調な滑り出しを見せた。
昨年3月には等々力渓谷での武者修行を経てパワーアップし師匠・藤本つかさをシングルで撃破。雪妃には王座戦で2度敗れて涙をのんだが、昨年8月の横浜文化体育館大会では3度目の正直で雪妃からICE×∞王座を奪取。18歳にして団体のトップまで上り詰めた。
そして先月の後楽園ホール大会にて藤本つかさに王座を明け渡すと、「アイスリボンに入ったきっかけ、それは世羅りさのやるデスマッチ!だからこれからは自分がデスマッチ界の先頭に立つ覚悟はもう出来てます!」と胸に秘めていたデスマッチ&ハードコアマッチへの情熱を叫び、これを受けた藤本はすずに『鈴季すず・決意のハードコア七番勝負』を用意。
その第1戦として行われたのは、BJW認定デスマッチヘビー級王座や爆破王などの戴冠歴があり、自身もデスマッチの七番勝負を行ったこともある宮本裕向。すずは裕向との一戦に向けて股間へのローブローの腕を磨くなど勝利に向けて万全の態勢で臨んだ。
すずは裕向より先にイス攻撃をヒットさせるなど速攻を仕掛けていくが、これを受けきった裕向はイスの山へのボディスラムや、ラダーにすずの顔面から叩きつけていくなど苛烈に攻め立てていく。
しかしすずは折れずに雄叫びを上げ、持ち込んだバケツいっぱいに入った鈴を頭からかぶると裕向のヴァルキリースプラッシュを自爆させて多彩なローブローを発射。股間を押さえてのたうち回る裕向を必殺のジャーマン・スープレックス・ホールドで叩きつけたり、ラダー上からの雪崩式ブレーンバスターを見舞うなどラッシュをかけるが、これを耐えた裕向がラダー上への投げ捨てサンダーファイヤーパワーボムで叩きつけ、最後はムーンサルト・プレスで3カウント。
危なげなく勝利した裕向だが、すずのガッツを高く評価し「今から色んな選手と沢山試合しろ、そして七番勝負最終戦!俺がやってやる!」と未来の成長したすずとの再戦を求める。
悔しさに号泣するすずだったが、七番勝負の二番手は、すずが一番心に残っている試合(佐々木貴vs宮本裕向の“高所作業につき立体足場建築現場デスマッチ”)のもう1人の出場者である佐々木貴であることを発表。
バックステージに戻ったすずは「気持ちは折れなかった!やられたけど気持ちは1ミリも折れてない!まだまだ出来る本当は!まだまだ出来る鈴季すずは!佐々木貴のDVD買って、FREEDOMSのDVD買って、研究します!次、戦う佐々木貴をギャフンと言わせるようななにかを絶対に次は持ってきます!」と泣きながらも力強く叫び、近い将来の飛躍を誓った。