【試合結果】9・20 ガッツワールド新木場大会 【GWCシングル】ガッツ石島vs新井健一郎 翔太vsヤス・ウラノ ダイスケvsTORU ミスター雁之助vsバッファロー

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『ガッツワールド特別興行 武骨道』
日時:2017年9月20日(水)
開始:19:00
会場:東京・新木場1stRING
観衆:213人(満員)

▼「武骨道シングルマッチ~闘会其の壱~」(30分1本勝負)
●大谷譲二
7分10秒 ロクデナシキック→片エビ固め
○阿部史典(スポルティーバ)

▼「武骨道シングルマッチ~闘会其の弐~」(30分1本勝負)
○黒田哲広(フリー)
8分50秒 サムソンクラッチ
●松田慶三(フリー)

▼「武骨道シングルマッチ~闘会其の参~」(30分1本勝負)
●CHANGO(フリー)
12分11秒 クロスフェイスロック
○ディック東郷(フリー)

▼「武骨道シングルマッチ~闘会其の肆~」(30分1本勝負)
●マスクドミステリー
6分24秒 脇固め
○折原昌夫(メビウス)

▼「武骨道シングルマッチ~闘会其の伍~」(30分1本勝負)
○ミスター雁之助
10分49秒 逆さ押さえ込み
●バッファロー(魔界)

▼「武骨道シングルマッチ~東西インディーエース対決~」(30分1本勝負)
●ダイスケ
14分21秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
○TORU(道頓堀)

▼「武骨道シングルマッチ~翔太復帰戦~」(30分1本勝負)
●翔太
14分5秒 ツームストンパイルドライバー→片エビ固め
○ヤス・ウラノ(フリー)

▼「GWC認定シングル選手権試合」(60分1本勝負)
【王者】○ガッツ石島
18分48秒 フェイスバスター→片エビ固め
【挑戦者】●新井健一郎(DRAGON GATE)
※第13代王者、初防衛に成功

アラケンとの因縁対決を制したガッツが初防衛に成功!ダイスケが年内引退を発表!翔太が待望の復帰!

オープニング


 ガッツワールド初のシングルマッチのみの興行「武骨道」が開催される。
 「インディー8大シングルマッチ」と銘打ち、東西インディープロレスのエース対決や過去の遺恨精算マッチなど、ファン待望のカードを組んだ旨が説明される。

第1試合


 大谷の方がデビューが2,3ヶ月早いものの、ほぼ同期となる二人のシングルマッチ。年間160試合とも言われる阿部の蓄積された経験に大谷がどう闘うのか注目が集まる。
 両者握手はしないままゴングが鳴る。じっくりと睨み合い、手4つ。腕取り合戦、グラウンドを互角に繰り広げ、クリーンブレイク。
 大谷が阿部コーナーに押し付けてチョップを放つと、グラウンドに引き倒してスリーパー。阿部はロープへ。大谷はストンピングを連発。阿部がエルボーでやり返すと、大谷はチョップ、ドロップキックと連続で攻め立て主導権を離さない。続けて大谷はブレーンバスターで投げ捨てるが、カウントは2。大谷はロープに振るが、阿部はチョップで切り返し、サッカーボールキック。カウントは2。
 阿部が大谷をロープに振るが、跳ね返ってきた大谷はランニングエルボー、続けてコーナーに駆け上がってミサイルキックを投下。さらに大谷は阿部をコーナーに振り、串刺しのエルボー。阿部もやり返して大谷をコーナーに押し付け串刺しエルボー。そして二人でリング中央でエルボーの張り合いに。
 大谷が打ち勝ってノーザンに入るが、カウントは2。大谷は追撃を狙うが、起き上がった阿部はソバット、怯んだ大谷に延髄切り。さらに阿部は大谷をロープに振ってドロップキックを狙うが、大谷はロープに捕まってタイミングを外し空振りさせる。阿部が起き上がった隙を狙って大谷はRKOを狙うが、阿部がタイミングを合わせてプッシュしてコーナーに押し付け、顔面にキック。そして阿部のPKが炸裂。フォールに入るもカウントは2。阿部は2回、3回、と連続フォールを入れるが大谷はすべて2で返していく。
 このままでは埒が明かないと見た阿部は、大谷の延髄に強烈なロクデナシキック。ここからフォールに入ると、大谷も返すことが出来ずカウント3。
 試合後の二人はしっかりを握手を交わし、リングを後にした。

第2試合


 ゴングが鳴り、両者は睨み合うが、松田が唐突に黒田を熱波軍に勧誘。

松田「今日は俺のパートナーのKITOが来てないんですよ。……なので黒田さん、熱波軍入ってもらえませんか?この試合もし俺が勝ったら熱波軍入り!この人、お風呂・サウナ好きなの知ってますよ!どうですか?俺と組んで熱波軍入りしてもらって、ねーねーねー!ぱーぱーぱー!やりたいでしょ?(観客に)黒田さんのねーねーねー!ぱーぱーぱー!聞きたいでしょ?!」
 
 大盛り上がりの観客席を見渡し、黒田は戸惑いを隠せない様子。
 松田がこの内容を呑ませるべくプロミス。黒田が恐る恐る小指を出し成立。気を良くした松田は握手を求め黒田の手を握ると、素早くスモールパッケージで丸め込む。黒田は慌ててキックアウト。「なんで負けてくれないんだ!」と憤慨する松田に、黒田は「アホか!」とついにキレる。
 そのままチョップの打ち合いが始まり、松田は「KITOが使えないんですよ!」と叫びながらチョップ。松田が「どうしたヤング・ボーイ!」と余裕の様子で挑発すると、黒田が「俺のほうが先輩やで?!」と思わず突っ込む。松田は先輩へのリスペクトを込めて、お互いロープに走ってタックルをするプロミスをかわす。しかし、二人共「せーの」でスタートせず睨み合い。
 しびれを切らした黒田がショルダータックルを仕掛けるが、松田は余裕を持って勝利。
追撃を狙う松田だったが、待ち受けた黒田は強烈なチョップで松田をなぎ倒し、コーナーへ引き摺って行き、十八番である場外でのコーナーポストを使っての足攻めへ移行。さらに松田をリングに戻してからも黒田はロープを使っての足攻めを続行。
 怒った松田はチョップで反撃し、二人でチョップ合戦。しかし足を痛めた松田は踏ん張りが効かず黒田が優勢に。
 黒田は客を煽ってラリアットを狙うが、松田はカウンターのランニングネックブリーカー
。松田は「ブレーンバスター!」を連呼しながら高速式のブレーンバスターを連発。そして「ブレーンバスター……と見せかけて!」とスモールパッケージを仕掛けるが、カウントは2。松田はさらにサイドバスターからSTF。黒田はロープを目指すが、松田は引き戻してリング中央でSTF。しかし黒田はなんとかロープへ。
 松田はアピールからラリアットを狙うが、黒田もラリアットで相打ち。数発の相打ちが続くと、松田は再びお互いロープに走るプロミスをかわす。しかし、ロープチャージした松田に黒田が追走ラリアット。そこから黒田がサムソンクラッチで丸め込み、カウント3。
 試合後、松田は信じられないと言った表情をしていたが、笑顔で黒田に歩み寄り、握手を求める。黒田がそれに応じると、松田が黒田の右腕を上げて勝利を称える。二人は抱擁をかわし、このまま和やかに終了するかと思いきや、松田が手を握ったまま黒田の股間を膝蹴り。うずくまる黒田に松田はタオルで熱波を浴びせかけ、意気揚々と退場していった。

第3試合


 入場にたっぷり時間をかけるCHANGOにしびれを切らした東郷がゴング前に急襲するが、CHANGOは余裕を持って対応し、東郷を場外へと出す。東郷がリング外から椅子を投げ込んで攻撃するが、CHANGOはかわし、場外へノータッチトペ。主導権を握ったCHANGOは東郷の足を攻めていく。
 リングに戻ったCHANGOは、セントーンからフォールし、東郷のマッスルポーズを真似て挑発。これに怒った東郷はフォールされた状態からCHANGOの首を掴み、締め上げながら場外へ放り出し、場外乱闘へ。
 場外では、セコンドに付いたトンパチマシンガンズのアミーゴ鈴木&梁和平がアシストし、CHANGOは劣勢に。場外でCHANGOを踏みつけた東郷は、本家本元のマッスルポーズで意趣返し。
 リングに戻ると東郷のペース。ヒートアップした東郷はCHANGOの顔面を執拗に踏みつけていく。東郷は自らの顎を指差し、「張ってこい」とCHANGOを挑発。CHANGOは向かっていくが、東郷はナックルパートで殴り伏せる。
 東郷はCHANGOをロープに振るが、CHANGOはロープまで走ることが出来ずに倒れてしまう。さらに東郷はブレーンバスター、さらにニードロップ、そこから連続フォールへ。抜け出したCHANGOはコーナーからミサイルキックを狙うが、これは東郷が余裕持ってかわす。
 さらに東郷はナックルパートを連発していたぶっていく。しかしCHANGOはロープに振られた反動を利用して反撃。しかし余力を残した東郷はショルダータックルでなぎ倒し、グラウンドで肩固めとスリーパーの複合技で締め上げる。
 起き上がったCHANGOはロープに走るが、東郷がキャッチしてスリーパー。グラウンドへ持ち込むが、体勢を入れ替えたCHANGOが究極飛龍裸絞め。これを抜け出した東郷がクロスフェイスで捕らえるとCHANGOがロープへ。高度なグラウンド合戦が展開される。
 さらに東郷がペディグリー。続けてセントーンを狙う東郷のCHANGOがコスチュームを掴んで邪魔をするが、無情なストンピングで引き剥がすと東郷はコーナーへ登る。しかし、CHANGOはゴロゴロと転がって射程圏外の対角コーナーへ退避。
 仕方なく降りてきた東郷をCHANGOが急襲。低空ドロップキックで膝を付かせてからの顔面へトラースキックで東郷を打ち伏せると、コーナートップから東郷も得意とするダイビング・セントーン。自分の技でもあることをアピールする。
 ダウン気味の東郷にCHANGOは猛攻。さらに掟破りのペディグリーを狙う。しかし東郷は頭突きで切り返す。CHANGOはチョップ、東郷はエルボーを打ち合っていく。乱打戦の中、CHANGOは正面から東郷の足を取ってジャングルクラッチ。2で返されるとフライング・メイヤーから十字架固め。これもカウント2。さらに続けてフォールに入るCHANGOの腕を東郷が取ってグラウンドに引き倒し、クロスフェイス。これをブレイクできずCHANGOはタップアウト。
 東郷は、倒れ伏すCHANGOに見せ付けるように中指を立て、リングを後にした。

第4試合


 ミステリーの入場中、ミステリーがリングインした隙を狙って折原が奇襲し、一瞬で場外へ放り出すという始まりからゴング。
 場外で折原のセコンドに付いたアミーゴ&梁が殴打。さらに折原はリング上にパイプ椅子を設置し、椅子の上にミステリーをパイルドライバーでぶっ刺す。スピード決着かと思われたが、ミステリーはギリギリで肩を上げる。
 この裁定に納得が行かない折原はレフリーに暴行を加え、レフリーは転倒した際に頭をうち、昏倒してしまう。その隙にミステリーは先程自らがぶっ刺されたパイプ椅子を手に取ると、折原の振り向きざまにパイプ椅子を頭部に振り下ろす。ミステリーのヒール時代を思わせる攻撃に折原は大ダメージ。
 ここからミステリーのペースに。ミステリーは馬乗りになり顔面に拳を振り下ろす。さらにストンピング連発。起き上がった折原はナックルでやり返すが、ミステリーはサイドスープレックスで叩きつけると、ダメ押しのボディプレス。カウントは2。
 ミステリーは折原をコーナーに振って串刺しのラリアットを狙うが、折原はフロントキックで切り返し、怯んだところに組み付いてコンプリートショット。カウントは2。
 立ち上がったミステリーは尚もラリアットを狙っていくが、折原は上手くキャッチしてさらにコンプリートショット。
 折原はミステリーをコーナー付近でボディスラムで設置すると、コーナートップからムーンサルトを投下。折原の切り札をどうにか回避したミステリーはコーナーへ登り、お返しとばかりにダイビング・エルボードロップを狙うが、折原もこれをかわしていく。
 自爆のダメージが抜け切らないミステリーをコーナーに上げ、スパイダージャーマンを狙う折原だったが、身体を反転させて切り返したミステリーがボディプレス。大技の応酬が続いた二人はダブルダウン。
 折原が先に立ち、ラリアットを狙うが、ミステリーは待ち受けてパワースラムで一転攻勢。さらにバックドロップ。続けてコーナ上からダイビング・エルボードロップを投下。これはカウント2。
 トドメとばかりにミステリーは満を持してチョークスラムを狙う。起き上がった折原は首を掴まれるが、その腕を取って脇固め。これが急角度で入り、ミステリーはタップ。電光石火の早業での決着となった。


 試合後、折原は倒れたままのミステリーを起こすと、握手を求め、さらに抱擁をかわす。
 トンパチマシンガンズの裏切り者でもあるミステリーへの折原のこの態度に納得がいかないアミーゴ&梁は、折原に抗議するが、折原はこれを無視。さらに折原はリングから降りようとするミステリーのためにロープを上げ、退場時もリスペクト。この不可解な行動にアミーゴ&梁は抗議するが、折原は取り合わずに退場。トンパチマシンガンズに不穏な空気が流れた。

第5試合


 雁之助の入場中にバッファローが奇襲し、試合開始。雁之助はまだガウンを脱いでもいない状態での奇襲に対応が遅れ劣勢に。
 開始直後から流を掴んだバッファローはバックエルボー、金的攻撃、さらにコーナーに振っての串刺しラリアットと攻め立てる。さらに、雁之助のガウンを脱がせ、ガウンを使って首を絞めていく。レフリーに止められると、雁之助をコーナーに逆さ吊り、さらに場外からガウンで首を絞めていく。これもレフリーに止められると、バッファローは雁之助を場外に引きずり落として、場外乱闘へ。
 先にリングに戻ったバッファローを追いかけてリングに上がろうとエプロンに立った雁助に、待ち受けていたバッファローがラリアット。虚を突かれた雁之助は勢い良く場外に転落してしまう。 さらにバッファローは場外マットを剥がし、コンクリートむき出しの床にボディスラム。さらにイス攻撃と攻め立てる。
 バッファローは雁之助を先にリングに戻し、自らも上がろうとするが、雁之助はショルダータックルで妨害。リングに戻ることを許さない。ベテランらしからぬなりふり構わぬ攻撃が効き、バッファローはダメージを負った様子。
 怒りに火が点いた雁之助は、ストンピングを連打。バッファローのマスクを破きにかかり、半分破けてしまったマスクからバッファローの素顔が垣間見える。雁之助が執拗にマスクへの攻撃を続けると、たまらずバッファローは場外へ退避。これを雁之助が追いかけて再び場外戦へ。
 椅子を持ち出した雁之助はバッファローを連続で殴打。椅子が壊れるまで何度も何度も打ち下ろしていく。バッファローは流血。そして、鉄柱にバッファローを押し付けて椅子で殴打しようとするが、バッファローが避け、雁之助が自爆。バッファローはリング下からリング整備の用具箱を取り出し、雁之助を殴打。
 両者ともに大ダメージを負うが、なんとか先にリングに上った雁之助はバッファローのリングインを妨害。さらにマスクに攻撃を加えていく。そして、バッファローがリングに戻ろうとするたびにフロントキックで場外に叩き落とす。
 どうにかリングに戻ったバッファローだが、ブチ切れた雁之助の攻撃は止まらない。バックを取ってからのジャパニーズレッグロールクラッチ、さらにラリアットと攻め立てていくが、バッファローは雁之助のヘッドロックを切り替えしてバックドロップで投げ捨て一矢報いる。
 バッファローは猛牛アピールからの串刺しを狙うが、その腕をキャッチした雁之助が 背後に回り込み 雁之助クラッチを狙うと見せかけたフェイント。これに釣られて隙が生まれたバッファローに一瞬でバックスライド。これがカウント3。ベテランの妙技が炸裂した。

 怒りが収まらない雁之助とバッファローは試合終了後も暴れまわり、セコンド陣が必死に抑える。雁之助が「絶対殺すぞお前!」と声を荒げると、バッファローはリング上から「畜生がこの野郎!畜生がこの野郎!畜・生・が・この野郎!もういっちょだタコこの野郎!次は絶対負けないからなターコ!!」とマイクで罵倒し、退場。
 その後、雁之助はリングに上ってマイクを取ると、「バッカヤローバッファローこの野郎!こっちはレスリングやろうと思って来てんのに何だお前!スカしやがって!いつでもやってやんぞ!IWAのときよくやったんだアイツとはよ!マスク被った坊っちゃんだったけど、えらく強くなってるよ。俺とシングルでもっとちゃんとした試合やろうぜ!」とバッファローの実力を認めた上で再戦を求めた。

第6試合


 ダイスケとTORUの「東西インディーエース対決」と銘打たれた一戦。このカードはダイスケの望みで決まったという。 二人は両手でガッチリと握手し、ゴング。
 しばし睨み合った二人は、リングを周り、ロックアップからバックの取り合い、腕取りとじっくりとした序盤戦を展開し、クリーンブレイク。続けて、ヘッドロックからショルダータックル合戦。激しいロープワークの後、TORUがバックエルボーでなぎ倒し、TORUペースに。TORUはダイスケを首投げから後頭部に低空ドロップキックを入れ、スリーパー。外そうとするダイスケの腕を取って、バッファロースリーパーへ。
 これをブレイクしたダイスケをTORUがスラムであげようとするが、ダイスケがこらえて打撃を入れると、TORUがそれに応じる形で打撃合戦へ。TORUはチョップ、ダイスケはエルボーを正面から打ち込んでいく。これに打ち勝ったダイスケはTORUに首投げからフェイスロック。寝かせてエルボードロップ。フォールに入るがカウントは2。ダイスケはさらにフェイスロックも、TORUはロープブレイク。ロープ際のTORUにダイスケはスワンダイブ式エルボードロップを見舞い、TORUを休ませない。
 ダイスケはブレーンバスターを狙うが、TORUは堪えて外し、正面から延髄斬りを狙う。これをダイスケは頭を下げてかわしてロープへ走るが、TORUはキャッチしてフロントスープレックス。さらにダイスケをロープに振り、高角度のドロップキック。そしてセカンドロープからのダイビングフットスタンプ。ダイスケも負けじとコーナーからダイビング・クロスボディ。続けてコーナートップからフロッグスプラッシュを狙うが、これをTORUは剣山で迎撃。ヒザがマトモに腹部に入り悶絶するダイスケに、TORUは後頭部へのミドルキック、さらにエメラルド・フロウジョンと畳み掛ける。
 これをカウント2で返されると、TORUは必殺の垂直落下式ブレーンバスターを狙うが、なんとかこらえたダイスケはファルコンアローで切り返すと、ロープに走ってスライディングD。これがクリーンヒットするも、TORUはカウント2で肩を上げる。互いに大技を出し合った二人はダブルダウン。
 ダイスケはTORUを起こしてエルボー。TORUも食らいついて打撃を見舞っていくが、ダイスケは連続でエルボー、ラリアットと打ち込みTORUを叩き伏せる。TORUは倒されても倒されても意地で立ち上がって見せ、吼える。
 ダイスケはさらに攻め立て、ドラゴンスープレックスを狙う。TORUは踏ん張ってクラッチを切り、エルボー。再びエルボー合戦となるが、エルボーに於いてはダイスケに一日の長あり。しかしTORUは「負けるか!」と叫んでさらにエルボーを連打し食らいついていく。
 ダイスケがロープチャージしてランニングエルボーを狙ったところをTORUがエルボーでカウンター。顎先にクリーンヒット。しかしふらついたダイスケが倒れ際に放ったバックエルボーもクリーンヒット。先に立ち上がったダイスケがフロッグスプラッシュを投下。これを返されると、ダイスケは再びスライディングDを狙うが、それを読んでいたTORUはギリギリでかわすと、起き上がったダイスケに振り向きざまのシャイニング・ウィザード。ダイスケがこれをカウント1で跳ね起きると、再び打撃での意地の張り合いへ。
 打撃合戦の最中にバックを取ったダイスケはドラゴンスープレックスを狙うが、TORUはクラッチを切ってバックを取り返すと、逆にドラゴンスープレックスで投げ捨てる。ふらついてロープにもたれかかるダイスケの後頭部に、容赦のないシャイニング・ウィザードで追撃。畳み掛けるように必殺技の垂直落下式ブレーンバスターを決めると、スタミナお化けの不沈艦・ダイスケも返すことが出来ずカウント3。
 ガッツワールドの象徴に、VKF王者のTORUが勝利するという衝撃的だが納得のできる結末となった。

 試合後、二人は座って向き合い、深々と礼をして健闘を称え合う。TORUは先に退場。ダイスケがマイクを取る。


ダイスケ「本日、多数の興行がある中から武骨道を選んで見に来てくれた皆さん、今日はありがとうございました。そして、希望したシングルマッチを受けてくれたTORU君、本当にありがとうございました!ガッツさんが前回、シングルの興行やるって言ったとき、TORU君とやるのはここしか無いなと思って、僕から希望を出しました。本当は、後輩相手なんでね、ガッチリ勝ちたかったんですけど、ホントに彼の勢いは本当に本物だと思います。本当に今日はありがとうございました。TORU君と試合できて良かったです。
 ホントは、勝って言いたかったんですけどね、僕から皆さんにお知らせがあります。ダイスケ、今年の12月をもって、プロレスラー生活の幕を閉じようと思っています。詳しいことは会見を開いて言いたいと思いますけど、一つ、原因としては、ホントに爆弾であるヒザと腰の状態が芳しくないということ、たとえ翔太みたいに治療して復帰したとしても、僕が前回ベルトを巻いていた雁之助さんから獲られてから、ずっと体調が良くなくて、ずっと悩んでいました。休んでもう一回、っていうのも出来なくはない。プロレスを、ただやり続けるなら出来なくはないんですが、ダイスケとして常に上を見続けてきた自分としては、現状維持からただただ続けていくプロレスは出来ないと思いました。そして、これが第二の僕の人生を進めるにはキリの良い、ちょうどいいチャンスなのかなと、潮時なのかなと思いまして、引退を決意しました。
 ホントに応援してくださってる皆さんには申し訳なく思いますけど、ただただ、ただただ続けるのは、ホントに、我慢できないんです!僕が、ダイスケが、ダイスケとして皆さんの前で試合を出来る内に、このままレスラーとしての生活の幕を引きたいと思っています。12月2日の、僕のデビュー13周年、そのキリのいい日に僕は引退しようと思います。まだ、他団体にも呼んでいただいている試合もありますので、それまでダイスケとしてなるべく100%に近い状態で試合して、最高の状態で引退したいと思っています。「これならしょうがないよね」とか「もうそろそろ引退したら?」とか言われる前に、「まだ早いんじゃないの?」って言われながら引退したいと思ってるんで、皆さんの期待を裏切ることになっているかもしれません!でも!僕は、この残りのレスラー生活、全力で駆け抜けたいと思っています。応援してくれとは言いません、見守って頂ければと思います!今日はありがとうございました!」

<試合後コメント>

ダイスケ
「先程、リング上で言った通り、レスラー、ダイスケ。12月で幕を引きたいと思っています。ホントに、今思いついたとかじゃなくて、1年2年以上前から体調が付いていかないと思ってて、昨年の5月ですかね、雁之助さんにベルト獲られて、それからちょっと停滞していた時期があって、秋には元々抱えていた腰のヘルニアが悪化して、そのときにホントに引退を一番深く考えたタイミングだと思います。
 でも、その後にまた後楽園大会が決まって、自分自身、そのときもマイクで言ってたんじゃないかなと思うんですけど、決して自分のコンディションが良くなく、ピークに来ているとは思えない状況もあったんですけど、ここが最後のチャンスだと思って、なんとかマスクドミステリーからシングルのベルトを獲ることが出来ました。でもその後、中々怪我の状況も癒えず、走っていく中で8月に入ってガッツさんにシングルのベルトを獲られて、僕も色々考えた中、先程も言いましたが、騙し騙し、誤魔化し誤魔化し試合を続けることは出来ないことはないと思います。でも、僕が今まで13年間ダイスケとして走ってきたところを、常に団体引っ張るつもりで、エースのつもりでやってきました。その試合をこのまま続けていくことが、果たしてそのハードルに追いつけるのかなということを考えたときに、「ここが潮時かな」と……。
 団体や応援してくれるファンの方の期待に背いてしまうことになるかもしれませんが、ただただやり続けて、皆さんに失望されてしまう方が多分、僕としては耐えきれなかったので、ダイスケがダイスケとして続けられる内に、幕を引きたいなということで、今年の団体が13周年であるとともに、私のデビュー13周年でもあるので、そのタイミングで引退をしようという風に決めました。
 まだ、他の団体さんにも呼ばれて12月まで試合が10試合くらいあると思います。それまで、もちろん、引退前のレスラーとは思わせないようなファイトをして、「ホントにお前このまま引退しちゃうの?」っていうくらい、最後までコンディションを保って、引退をして、滝田大介として第二の人生をしっかりスタートさせたいと思います。その前にホントにTORU君とは一度試合したかったので。試合の後にこんな発表をして、なんか水を指すようで申し訳なかったけど、最後に試合できて良かったです。今日はありがとうございました」

――引退までに戦っておきたい相手は
「そうですね。引退までには10月11月12月と三大会ありますけど、やっぱり、ここまで一緒に走ってきた所属の選手と、しっかり拳を交えて団体を引っ張る役目をバトンタッチできればなと思っています。あとはまだ、やりたい選手は想像つかないですけど、ホントに所属だけじゃなくて参戦してくれる選手皆に感謝しているので、ホントにやりたい選手を挙げたらキリ無いですけど、まあそのときに面白いマッチメイクを団体が考えてくれると思いますし、僕も思いついたら自分から進んで発信、進言していきたいと思います。でも、最後は所属の皆とやりたいなと思っています。それ以外にもいつも出ているメンバーとは違うんですけど、同期として切磋琢磨して意識していた、666の忍だったり、ガッツワールドやってく中で、ライバルとしてやって来たHEAT-UPの田村選手だったり、僕がライバルと思う選手は何人かいますけど、もし何かきっかけがあれば、彼らと最後に肌を合わせたいなと思っています」

――今日のTORU選手との試合については
「さっきも言った通り、僕は今、「ホントに引退するの?」ってくらい、なるべくコンディションをピークに持っていったまま、引退しようと思っていたので、ホントに今日、勝って引退宣言してやろうと思ってたんですけど、TORU君と初めて当たったのは、3年、4年位前ですかね。まだTORU君がアグー松永ってリングネームだったときにどこかで肌を合わせて、器用な選手だなとは思ったんですけど、まだ今ほどじゃなくて。今日はホントに器用な中にもすごく力強さがあって、彼がVKFのチャンピオンであることも納得ができる。そんな試合でした。ホントに彼には、このインディーの世界を引っ張って欲しいなと思います。僕がこう言うのもおこがましい話ですけど、ホントに引っ張っていって欲しいなと思います。僕との戦いで何かを掴んでくれたなら、それ以上に嬉しいことはないと思います」

第7試合


 翔太が「ウラノさんがフリーになったというニュースが出た時点で『あ。絶対ウラノさんにお願いしよう』と心の中で思っていた」と語り、ずっと口説いていたというヤス・ウラノが翔太の復帰戦の相手となった。
 ゴングとともに両者が突進。激しい打撃の応酬の後、ヤスがロープに走りショルダータックルでなぎ倒す。翔太はヤスを場外へ出し、場外乱闘へ。ヤスは翔太をコーナーポストに打ち付けていくが、翔太は強気に張り返していく。しかし、ヤスもインサイドワークに長けた選手であり、翔太は劣勢に。翔太はダメージを負いつつ間を取って回復させ、カウント18でリングへ。
 その隙に、ヤスはコーナーマットを外して手に持つと、リングインした翔太を殴打。さらにコーナーへ追い詰め、ナックル。翔太もナックルを返していくが、まだダメージのないヤスがナックルの連打で優勢に。
 ヤスはロープを使って翔太の首を締め、さらにニードロップを連発。フォールもカウントは2。ヤスはストンピングを連発。翔太は起き上がってナックルでやり返す。するとヤスは手術明けの翔太の足にミドルキックを何発も打ち込んでいく。
 ヤスは怯んだ翔太をロープに振るが、翔太はカウンターのラリアットで一矢報いり、さらに丸め込みを狙うが、その隙を突いてヤスは逆エビ固めへ。さらにフロントネックロックで締め上げ、翔太はダウン寸前に。なんとか金具むき出しのコーナーにヤスを押し込んだ翔太は串刺しのバックエルボーを狙うが、ヤスがかわして自爆してしまう。すかさず組み付いたヤスはフロントネックロックでさらに締め上げていく。しかし翔太は自らもフロントネックロックで締め返し、ブレーンバスターで投げ捨てる。そして翔太はエルボーから流れるようにネックブリーカーを叩き込みペースを戻す。
 翔太はフロッグスプラッシュを狙ってか、コーナートップへ上がるが、ヤスは自らのバンダナを外すと翔太の顔面めがけ投擲。目潰しを食らった形の翔太の動きが止まると、ヤスはすかさず組み付き、デッドリードライブ。さらに顔面に低空ドロップキックを見舞う。
 ヤスは翔太を起こしてロープに振るが、翔太はカウンターの膝を入れる。しかし、ヤスも同時に膝蹴りを狙っており、両者の膝が互いにクリーンヒットするという珍しい相打ちの衝突事故に。
 起き上がった二人はナックルを打ち合い、吼える。ヤスのナックルは翔太に「そんなもんか」と問いかけているように見えた。ヤスのラッシュに一瞬怯んだ翔太だが、正面跳びの延髄斬りでカウンター。ダブルダウンへ。
 立ち上がった二人は、改めてロックアップからヘッドロック。それはプロレスを哲学する二人が出した一つの答えのようにも見えた。
 翔太は回転エビ固めもカウントは2。翔太はコーナートップへ駆け上がり、フライング・クロスボディ。これはしっかりと入るが、着地の衝撃でバウンドした翔太の身体をヤスが掴み、そのまま勢いを利用して身体を反転させフォール。カウント2。
 ヤスは翔太を金具むき出しのコーナーにハンマースルーするが、翔太は今一歩のところで踏みとどまる。追撃を狙って突撃するヤスをかわして自爆させると、背後から忍び寄った翔太がスクールボーイ。カウント2。翔太はヤスが立ち上がった瞬間を狙ってランニング・クロスボディを放つが、これをキャッチしたヤスがそのままツームストンパイルドライバーに持ち替え、マットに頭頂部を突き刺す。翔太はこれを返すことが出来ず、カウント3。


 試合後、ヤスは翔太が立ち上がるのを待ち、握手を求める。翔太がこれに応じようとすると、すっと手を引っ込め、そのまま歩いてリングを降りる。戸惑う翔太を、リングを降りたヤスが優しい笑顔で見つめる。その表情がこの試合のすべてを物語っていた。

<試合後コメント>

翔太
「クソッ!ああ……復帰して、嬉しいって言いたいですけど、最後、勝った後のウラノさんの笑顔を見たら、ムカッ!としてきましたね!散々ね、Twitterでは色々言われましたけど、もちろんヤス・ウラノを相手に選んで後悔と言うか、間違ったとは思ってないし、どこまでお客さんに届いたか分かんないし、どこまでヤス・ウラノに届いたかも分かんないけど、今日は翔太らしいプロレスを、僕はしました。これからも、誰かに認められなきゃいけないし、認められなきゃ、上にはいけないのかもしれないけど、それだけじゃなくて、自分が面白いと、これだと思うプロレスが認められないんだったら、認められるまで僕は自分らしくプロレスをやります。そこは、負けません!それがちょっとでもウラノさんに届いていれば。次やったら、もっと強烈なナックルを御見舞したいと思いますね」

――今日はニューコスチュームで、新しい翔太を見せられたと思います
「そうですね。なんだろうな、すごく新しく突然変異ってのは出来ないんで、今日から一試合一試合、新しいというか段階が上がっていく自分を見せられたらなと。僕次第ですかね。翔太は翔太で一年前から変わらず翔太なんで。レベルが上っていく過程を、もっと多くの人に届けられるように、そうやって試合していくしか無いですよ」

――9ヶ月ぶりのリングは如何でしたか
「いやー!普段緊張しないんですけど、緊張してましたかね?でも、プロレスより楽しいものはない!(笑)楽しい。痛いし、しんどいし。でも、僕はこんなインディーの端くれですけど、プロレスラーになれてよかった!まだ途中ですけど、これからも毎試合毎試合プロレスラーになれたことを幸せに思って、それをお客さんに届けていきます!」

第8試合


 ガッツ石島のGWC初防衛戦の相手は、ガッツが二戦二敗、GWCシングルのベルトを獲られたこともある因縁のアラケン。三度目の正直を果たすべく、ガッツが特別な覚悟持って臨んだ試合となった。
 ゴングが鳴ると、二人はリングを回りながらしっかりと睨み合う。ロックアップからガッツがロープに押し込んでいくが、アラケンは場外にエスケープ。中々上がってこないアラケンにガッツは苛立ちを隠せない様子。
 リングに戻ったアラケンにガッツはショルダータックル。再び場外に逃げていくアラケンを追いかけようとするガッツだったが、ひらりとかわしたアラケンがリングに素早く戻り、逆にガッツを場外に落とすと、コーナートップから場外へダイビング・ニードロップ。
 リングに戻った二人だが、ガッツはニードロップを食らった腹部のダメージを隠せない。アラケンはガッツにストマッククローや腹部へのニードロップ、立たせてニーリフト、腕取りからの腹部へエルボーなどでさらに腹部を攻めていく。ガッツが意地のショルダータックルで吹き飛ばすが、アラケンのセコンドに付いた翔太がガッツを挑発。それに気を取られた隙にアラケンが丸め込み。これは2で返すが、アラケンは腹部にエルボー。さらに再びストマッククローと腹攻めが再開されてしまう。解説席に入った雁之助はこの腹攻めを「ホルモン攻めという新ジャンル」と評した。
 徹底した腹攻めを続けるアラケンは、ガッツに変形の卍固め。これを堪えたガッツは力技でロックを外すと、ヒップトスで投げ捨てる。
 続けて、なんとかコーナーに上ったガッツはフライング・ボディプレスを投下するが、その勢いを利用してアラケンが丸め込み。ガッツは2で返すが、アラケンは肩固めからロープも利用してヒジで腹部をグリグリとえぐっていく。ロープブレイクしたガッツに、アラケンはダイビングフットスタンプ。さらにロープに括り付け、腹部に連続パンチ。ロープチャージしたアラケンにガッツがカウンターのビッグブート。さらに打点の高いドロップキックでやり返す。
 ガッツはアラケンをコーナーシュートし、串刺しのラリアット。さらにブルドッギング・ヘッドロック。カウント2。さらにコーナーに打ち付け、地獄突きを連発。さらに一本足頭突きを連発。そしてフェイスバスターを狙うが、アラケンはガッツの120㎏の巨体をショルダースルーで投げ切ってこれを逃れる。そしてコーナートップからのダイビングフットスタンプを二連発。
 鬼神の表情で起き上がったガッツにアラケンはビンタを連発するが、ガッツは巨体を翻してのニールキック一閃。完全に鬼神が憑依したガッツは、「立てコラ!!」と挑発し、一本足頭突きを連発。しかし、バックを取ったアラケンが胴締めスリーパー。グラウンドに引き倒して尚も胴締めを続けると、ガッツは大の字になって失神。レフリーが意識を確認するが、その間にコーナーに上ったアラケンがダイビング・フットスタンプを狙う。しかし、死んだふりをしていたガッツが覚醒。コーナートップのアラケンを担ぎ上げると、キン肉バスター。ダブルダウンかと思われたが、アラケンが丸め込んでフォールへ。カウントは2。
 アラケンはなおも腹を攻めるが、ガッツはドロップキックで吹き飛ばす。立ち上がったガッツはアラケンをロープに振って強烈なラリアット。さらに起こして二発目のラリアット。さらに三発目を狙うが、アラケンが組み付いて十字架固め。これはカウント2。
 しかしガッツは起き上がってランニング・ラリアット。そしてトドメのフェイスバスター。強烈なラリアット連発からのフェイスバスターに流石のアラケンも返すことが出来ず、カウント3。

エンディング


 アラケンはマイクを要求すると、座ったままガッツに語りかける。

アラケン「勝っても、負けても、どっちのパターンもちゃんと言いたいことあったけど、時間も時間なんで……バックステージで喋らせてもらうわ。今日は週プロさん来てますね?あと、忘れちゃいけない、バトル・ニュースさんも来てるから。バトル・ニュースさん、いつもありがとう。長々と喋る言葉を、ちゃんと捕らえてくれていつも感謝してます。あと、サムライさんにも流れるでしょ?そちらで俺のコメント楽しみにしといてくれ。ありがとう!」

 マイクを終えたアラケンはガッツに握手を求め、ガッツは両手で固くその手を握り返した。そしてガッツは正座をし、深々と一礼。アラケンは観客の大歓声を背にリングを後にした。続けてガッツがマイクを取る。

ガッツ「改めて……勝ったぞォーーッ!!アラケンにね、かつて二連敗してて、今日初めて勝つことができました。ありがとうございました!今日はね、アラケンに負けてるから、もう負けられないってのもあったけど、ダイスケのこともあったんで、絶対に俺は負けられないって思った!そしてダイスケ、セコンドに付いてくれてありがとう!俺はな、ダイスケからこのベルト獲ってから、絶対にこのベルト守り抜いて、ダイスケの記録を抜くくらいのチャンピオンになって見せますんで、皆さん応援よろしくお願いします!今日は、武骨道、第一回ということで、皆さん如何だったでしょうか?!(観客が大きな歓声と割れんばかりの拍手で応える)……工場プロレスに、後楽園ホールでは大きい団体さんが興行をやってる中、これだけのお客さんが武骨道を選んでくれたということは、僕らのやってることは間違っていなかったんだと、確信しております!このベルトを持って、また突っ走っていきますんで、応援よろしくお願いします!時間も遅いんで、これくらいでぼちぼち締めたいと思います!(締めのために出場選手がリングに上ってくる)……翔太、おかえりなさい!」
翔太「9ヶ月ぶりにプロレスをして、やっぱこの体の痛みというか、やっぱプロレスって……最高だなって思いました。こんな小さな団体かもしれない、しがないインディーレスラーかもしれないけど、僕はプロレスラーになれて皆さんの前にいることを誇りに思って本当に幸せな人生を歩んでいると思っています!」でも、あくまで途中なんで、翔太というプロレスラーを10年、20年見て、今日の復帰戦を生で見たことを誇りに思えるようなレスラーに必ずなって見せますので、僕のことを見守って頂けたらと思います!それでは、ガッツさん、締めましょう!」
ガッツ「……そうだな!えー……団体にとっても苦しい選択だったかもしれないけど、ダイスケがそういうことを自分で決めたということで、俺達は12月2日までダイスケのことを全面的にサポートしていきたいと思いますんで!(ガッツの言葉と観客の歓声に涙ぐむダイスケに)ダイスケ!まだ泣くのは早い!まーだ泣くなよお前!ダイスケ、お前のスケジュールが可能だったら朝まで浴びるほど酒飲もうぜ!『やっぱね、プロレスはね、終わった後の飲み会が最高だからね!(天龍のモノマネ)』……危険だからね、やめようね、これ(笑)武骨道ですが、最後ガッツワールドと同じ、『3,2,1!ガッツルガッツル!』で締めたいと思います!3,2,1!ガッツルガッツル!」

<試合後コメント>

新井健一郎
「ホントにゴマ摺ってるんじゃなくて、本当に今、一番巻きたいベルトがGWCのシングルなんですよ。それはなぜかと言ったら、東京のインディーに紛れ込んでもう7年くらい経ちますけど、最初に出始めた頃、雁之助さんに声かけられて鬼神道さんに出させてもらって、そのときは心のどこかにあったんですわ。『俺ドラゲーだし、ドラゲーの看板さえあれば仕事なんてすぐありつけるだろ』と思ってたら、まあ、鬼神道だったってのもありましたけどね、上手いレスラーばっかりでねホントに。それまでスゴいレスラーしか知らなかったから。上手いレスラーばっかりで、名前も知らなかった人や、名前くらいなら知ってた人、それも翔太さんもミステリーさんもそうですよ。上手い人ばっかりで『ああ、これはドラゲーでやってきたことなんて何も通用しねぇな』って気付いて、そこでGWC獲って……。
 まあ、あの頃は、物珍しさもあって獲れましたよ。だけど、ホント東京のインディーで食っていくには、本当に1からプロレス考えなきゃいけないなって。なんとかGWC前に巻いてたとき、ホントに大変でしたよ。でもあのベルトを巻いたことによって、僕が東京のインディープロレス……ものすごい猛者ばっかり集まってる東京のインディープロレスの登場人物になれたかなって、本当に感謝しているベルトなんです。GWCと、あともう無いですけど、STYLE-Eの無差別級のシングルのベルト。この2本だけは、俺を生まれ変わらせてくれたベルトであって。
 最近は、HEAT-UPでもガッツワールドでも、タッグ路線が中心でやってたけど、ようやく巡ってきたチャンスで、本当にここで巻けなかったら、もうガッツワールドに居場所ねぇんじゃねえかなっていうくらいの気持ちでやりましたけど、僕が巻いてた頃のベルトとは、格段に価値が上がってますわ。それは、僕が巻いて以降の歴代の王者が高めてくれましたよね。あんな雁之助さんとミステリーさんがやった、ほぼレスリングだけで20分、30分やった試合なんて……これケンカ売ってるわけじゃないけど、あんなのドラゲーの選手には出来ないですよ。もう、ホントにちゃんとプロレスをやらないと、どこの団体もそうですけど、ベルトを負けないのが東京のインディープロレスだと思ってますよ。まあ、とりあえずもう1回1から、翔太も復帰して、これからバッファローさんと3人のハッとしてgoodが出来るんで、また機会があったらベルト行きますよ。
 最後に一つ。後楽園ホール、大日本さんに鷹木信悟が出てるけど、そっちを見に来てくれたお客さんにももちろん感謝しなくちゃいけない。おんなじプロレスファンだから。だけど、そっちを選ばずにガッツワールドの新木場、来てくれたお客さんには、心から感謝します。まあ、これはね、会場で言いたかったけど時間なかったんで、いつもやってもらってるようにね、バトル・ニュースさんがキッチリ書いてくれると思いますんで。サムライさんも、出来れば放送していただきたい。本当に、東京インディーに骨埋めますよ、僕は。ありがとうございました」


ガッツ石島
――王座戦を終えられたご感想は
「過去ね、新井健一郎には二連敗してて、1回目はベルト獲られて、2回目は本領が発揮できずに何も出来ないまま負けたから、3年位ずっと俺の中では時が止まった感じだったんですけど、まあ、一番いいときに自分の中で「これだ!」って万全の調子のときにアラケンとやりたかったんで、ベルト獲ったタイミングで初防衛戦に指名したんだけど、今日は初めて自分の思い描く試合が出来た。だから、勝てました!」

――ダイスケさんのこともあって特別なシチュエーションだったかなと思います
「そうですね。ダイスケとも何回も話し合いを重ねてきて、こういう形になったんですけど、翔太が復帰するってめでたいこともありましたけど、翔太も負けちゃったんで、最後の砦は俺しか無いと思ったんで、これで俺がアラケンに負けたらどうしようもないと思ったんで、背水の陣でタイトル戦防衛に臨みました!勝てて良かったです」

――ダイスケ選手の最後は12月の周年興行ということで、代表としてはどんなマッチメイクを
「ダイスケ自身の希望を尊重した形にしたいと思うので、それはもうダイスケに任せたいと思っています。ダイスケが最後に心からやりたい試合をやらせてあげたいと思いますね」

――改めて、ファンの皆さんに向けてガッツワールドの意気込みを
「ダイスケが引退することで『ガッツワールド大丈夫か』という声もあるかと思いますが、そこは不安を覆すような熱い無骨な試合を、ダイスケ、そして所属選手でみんなでしていきますんで、皆さん今後とも応援よろしくお願いします!」

――武骨道の第一弾を振り返って如何でしたか
「武骨道第一弾、自分で言ったら甘い裁定になると思いますが、大満足の興行だったと思いますよ。日本でも大きい団体さんが後楽園と工場プロレスをやってる中で、新木場で我々のインディー魂を見せられたと思うんで、そのインディー魂が伝わるようなマッチメイクが出来てお客さんも集客できたと思いますんで、今回は大成功だと思います!また第2回、第3回を目指して頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします!」
  

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