PANCRASE289でフライ級王座戦を行うマモルと仙三が1年ぶりの再戦に向け闘志を燃やす!「死んでも勝って巻くぞという気持ちでいる」

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 都内新宿区のパンクラスにて、「PANCRASE 289」のメインメインイベント、フライ級タイトルマッチの調印式がおこなわれた。
 王者・マモル(シューティングジム横浜)、挑戦者・仙三(FREEDOM@OZ)が揃って出席、廣瀬隆司コミッショナーの立ち会いのもと、出場制約書にサインをした。

 仙三は1982年生まれの今年35歳。キックボクシングを経てMMAに転向、2014年にパンクラスでプロデビューしている。長身から繰り出すパンチでここ7戦で黒星は1つだけ。その黒星をつけたのがマモルだ。
 マモルは1977年生まれの40歳。1999年、修斗でプロデビュー。初代修斗フェザー級王座、初代修斗世界バンタム級王座、初代KOTC世界ジュニアフライ級王座と輝かしい実績をひっさげ、2015年よりパンクラスに参戦している。今年3月、神酒龍一の持つKOP王座に挑戦、第4代王者となった。今回が初の防衛戦となる。

 両選手との質疑応答は以下。

仙三「前回(2016年4月)はマモル選手に負けてしまったが、タテキ(・マツダ)戦(今年3月)のあとから、自分が1日1日強くナッチルと感じている。僕はボクシングからMMAに転向しているが、自分の格闘技人生の中de今が一番強くなっていると思う。少なくともタテキ戦の時よりは数倍強くなっている。1ラウンドからガンガン攻めて、マモル選手にしっかり借りを返す」
マモル「40歳になって、初防衛戦を迎える。いま、仙三選手が強くなっていると聞いたが、自分も、何倍も強くなったと実感できるほどではないが、しっかり取り組んでいる。彼はベルトとリベンジを狙っているので、並々ならぬ意気込みだと思う。でも、私も防衛してきっちりボーナスを取れるようにしたい」

——お互いの印象をお願いします。
仙三「マモル選手はすごく巧いなと思った。相手の良いところを消す、クレバーでタフな王者だと思う。マモル選手は格闘家として大先輩だし、尊敬している選手。(ルイス・ベタオ・)ノゲイラ戦(2016年10月)を見て、かっこいい、すごい試合だと思った。大会当日は、しっかりマモル選手を圧倒して、パンクラスのタイトルマッチにふさわしい試合をして、自分がベルトを獲りたい」
マモル「ロングリーチで上背があって、闘いやすい相手ではない。このところ、いい勝ち方をして勢いがあるが、それを超えた闘いで勝ちたい」

――この試合のカギは?
仙三「マモル選手のディフェンスは鉄壁。どこで打撃を当てていけるか、しっかり効かせられるか。何でも出来る選手なので、全部潰すしかない。ヒジに気をつけて、打撃を効かせて倒しにいく」
マモル「ロングリーチにどう入り込むかがカギ。自分は接近戦にアドバンテージがあると思う。うまく接近戦に持ち込みたい。際の動きでミスのない勝負をしたい」

――理想のフィニッシュは?
仙三「スタンドで立てないくらいまで打撃を効かせて、KOする」
マモル「こちらも立って闘うのが身上なので、打撃は覚悟している。ヒジが当たったら効かせられると思うし、その瞬間に合った攻撃で相手を追い詰めて倒したい」

――マモル選手は40歳になられました。これまでと違うところは?
マモル「回復力が若い頃とは違う。追い込めば置き込むほど、疲労が蓄積していく。精神的に、休むのがイヤだなと思う時もあるが、休むのもトレーニングと割り切って休むようにしている。コンディションと相談して、量より室というイメージで練習に取り組んでいる」

――仙三選手は小塚誠司選手、マモル選手は室伏シンヤ選手と、盟友も同じ大会に出場しますね」
仙三「はい。会長(小塚)も気合いが入っている。一緒に練習して、2人でやっている。自分も、休むべき時はヤスンで、リラックスして練習している。
マモル「室伏選手のところには、週1で行って。一緒に高めている。同じ日に試合という意識でお互い相乗効果になっていると思う」

――仙三選手は打撃で倒したいということですが、そのためには?
仙三「前回は足を使ってやろうと決めていた。今回は接近戦で、自分がマモル選手よりも上で闘えると思っているし、どの形でも倒しに行ける自信がある。パンクラスでタイトルマッチをやるのは、すごいこと。日本の人、世界の人に見てもらえるので、絶対に全力で圧倒してアピールしたい。期待以上のものを見せて勝ちたい」
マモル「タテキ戦の時は、いいパンチを効かせていた。今回も思い切りのいい攻撃でくるだろうと想定して練習している」

――今回は地上波放送、UFC FIGHT PASS、Abema TVと、テレビ放送があります。
仙三「すごく意識する。テレビに出られるのはすごくテンションが上がるし、ここでアピールできなかったらダメだと思う。自分がフライ級で日本一のストライカーだとアピールして、チャンピオンになりたい」
マモル「たくさんの人が見ているので、40のおじさんが王者で、さらに防衛するとなれば、アラフォー世代の励みにしていただけるんじゃないかと思う」

――仙三選手は、このベルトに対してどのような思いがありますか?
仙三「自分はMMAに転向してからずっと、アマチュア時代からパンクラスでやってここまで来た。このかっこいいベルトを、何が何でも、どうしても欲しい。死んでも勝って巻くぞという気持ちでいる」

 仙三は濃紺のジャケット姿、マモルはチェック柄のスーツで着席。仙三は初めての席で緊張しているかと思いきや、意外にもリラックスした表情。いかにも試合が楽しみという雰囲気で、時折、笑顔を見せながら明るく受け答えしていたのが印象的だった。
 マモルはさすがにキャリアを重ねているだけあり、落ち着いた表情。開始前は関係者と談笑していたが、始まるとすぐにプロの顔を見せた。
 再戦はタイトルマッチ。仙三がリベンジするのか、マモルが再び勝利するか。最後にベルトを巻くのはどっちだ!

(写真・文/佐佐木 澪)

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