「これが新しい時代の格闘技スタイル」平本蓮が朝倉未来との訴訟騒動を“通訳芸”でエンタメ化!さらなる侮辱を受けた未来は白けた笑顔
3日、東京都・コナミクリエイティブセンター銀座にて『RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI』についての記者会見が行われ、朝倉未来との訴訟問題を抱える平本蓮が“通訳芸”でさらなる挑発を重ねた。
以前より発表されていた斎藤裕vs平本蓮、牛久絢太郎vs朝倉未来の試合は今大会のダブルメインイベントで開催されることが発表。
朝倉未来と平本蓮は、2020年頃から会見でのコメントやSNS上での舌戦で互いを挑発し合う関係であり、かつては未来も「平本蓮とはプロレスやってるだけ」と語るなど煽り合いを楽しんでいる節もあった。
しかし、昨年9月に未来がフロイド・メイウェザーJr.とのエキシビジョンマッチを行って以降、平本は頭痛を訴える未来を「頭痛ニキ」と呼ぶなど挑発。さらに、昨年11月にはかつて未来が提示した「弥益“ドミネーター”聡志を倒したら試合してもいい」という条件を平本が満たしたことでさらに挑発は激化していった。
未来は一貫して平本の実力そのものは評価し続けてきたが、過激になっていく口撃に対しトラッシュ・トークの域を超えていると判断。今年1月には「平本蓮を訴えてみたやってみよう 金は掛れます」「本気でやるよ、もう動いてる」と訴訟を宣言した。
平本は「格闘家で訴えるとかめちゃくちゃダセーな。戦って決着つけろよ」とリング上での決着を求めているが、お互いに次の試合の対戦相手は決まっているため、すぐにリング上で拳を交わすことは難しい状況であったが、同じ大会で試合が組まれたため両者が会場で顔を合わせることに。
平本は、「昨日の練習で頭部を強打してしまい大きい声を出せないので、今日は通訳を呼んでいます。通訳のプレシャスさんです」と通訳を召喚。
平本は懐かしのささやき女将のごとく耳打ちでメッセージを伝え、プレシャスさんが「今日は皆さんに謝罪をしたいと思います。……と平本さんは言っています。試合を盛り上げるために散々悪口を言ってきました。……と平本さんは言っています。ですが、言い過ぎた部分もありました。……と平本さんは言っています。まさか、朝倉未来に訴えられると思っていませんでした。……と平本さんは言っています。なので、次の試合は心を入れ替えて頑張りたいと思います。……と平本さんは言っています。斎藤選手、試合を盛り上げましょう。……と平本さんは言っています」と代弁。
その後、プレシャスさんは「私からもいいですか?」と自らのメッセージを伝えたいと申し出、今度は平本が通訳。平本は、「格闘家がトラッシュトークで訴えるとかクソビッチかよ朝倉未来!……とプレシャスさんが言っております」と、プレシャスさんの意見を代弁した。
会場は爆笑の渦に包まれたが、これを白けた表情で見ていた未来は「会場にいる皆さんが笑ってることに不思議というか、違和感というか。そんな面白かったっすか?」と問いかけ、観衆が笑顔で応えると「フッ。優しいっすね、皆さん」と鼻で笑った。
これを受けた平本は「これが新しい時代の格闘技スタイルなんすよね。僕は早くBreakingDownがぶっ潰れちまえばいいと思ってます」と挑発を重ねて一歩も引かず。
平本とこういった関係となる中でこの日顔を合わせたことを意識するかと問われた未来は、「意識はしてますよ、勝つようなことがあればね。でも絶対勝てないと思ってるんで。同じレベルじゃないと思ってるんで。今のところ眼中にない。彼、カメラとかこういう沢山の人の前では頑張るけど、会場とかここで会っても目も合わせないやつなんで、別に何も気にしてないです」とあしらった。
一方、斎藤は「試合が1年ぶりになるんですけども、ケージは3年半ぶり。修斗のとき以来ですね。違う気持ちで練習にも取り組んでいて、すごくいい状態で練習に取り組んでいて、心も体もいい状態なので、試合もすごく楽しみというか、いい試合ができると思っています」と、平本の攪乱戦法に惑わされることなく静かに闘志を燃やす。
平本も斎藤戦の話となると真剣な表情となり、「僕もかなり強くなってるんで、斎藤選手との試合は言葉で説明しなくても試合内容で、タフな試合で素晴らしいものを見せられると思うので、ファンの皆さんは純粋に試合を楽しみにしていてもらえたら、僕のKO勝利を見せられると思います。オールラウンダーの斎藤選手は、僕が今までやってきた相手の中では多分一番強い選手ですけど、全く負ける気はしないです。それを試合で見せます」と意気込みを語った。
両者の争いについて「法廷で争うくらい腹が立ってるんだったらリングで闘えばいいじゃん」と見解を発していた榊原信行CEOは、この日の会見後の囲み取材で未来と平本の席を離した理由について問われて「BreakingDownみたいな事件が起きたら嫌だなって。椅子投げたり(笑)」と語るなど2人の間の因縁を楽しんでいる様子。
さらに「この試合の結果次第では2人がRIZINのリングで闘う可能性も当然ある」と語っており、リングの中の展開からも外の展開からも目が離せない。
『RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI』
日程:2023年4月29日(土・祝)
開始:14:00(予定)
会場:東京都・国立代々木競技場 第一体育館
▼RIZIN MMAルール 71.0kg
ジョニー・ケース(MMA LAB)
vs
アリ・アブドゥルカリコフ(Golden Team)
▼RIZIN MMAルール 120.0kg
カルリ・ギブレイン(BRAZILIAN THAI)
vs
上田幹雄(BRAVE)
▼RIZIN MMAルール 66.0kg
金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)
vs
山本空良(POWER OF DREAM)
▼RIZIN MMAルール 49.0kg
浅倉カンナ(パラエストラ松戸)
Vs
V.V Mei(フリー)
▼RIZIN MMAルール 120.0kg
スダリオ剛(HI ROLLERS ENTERTAINMENT/PUREBRED)
vs
ロッキー・マルティネス(スパイク22)
▼RIZIN MMAルール 51.0kg
RENA(SHOOTBOXING/シーザージム)
vs
クレア・ロペス(Great Britain Top Team)
▼RIZIN MMAルール 61.0kg
倉本一真(リバーサルジム新宿MeWe)
vs
太田忍(パラエストラ柏)
▼RIZIN MMAルール 71.0kg
武田光司(BRAVE)
vs
ルイス・グスタボ(EVOLUCAO THAI)
▼RIZIN MMAルール 66.0kg
斎藤裕(パラエストラ小岩)
vs
平本蓮(剛毅会)
▼RIZIN MMAルール 66.0kg
牛久絢太郎(K-Clann)
vs
朝倉未来(トライフォース赤坂)