「ブアカーオは経験値が高いのですごく面白い試合になる」ピーター・アーツがK-1やRIZIN、IGFでのプロレス時代を語る!
- 2023-5-6
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5日~7日にインテックス大阪で開催中の『大阪コミコン』の初日に、ピーター・アーツがトークショーを行った。
日米の映画・コミックなどのポップカルチャーを扱った国内最大の祭典『コミックコンベンション(通称:コミコン)』が大阪に初上陸し、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアンや『バットマン』シリーズのバットモービル、『タイタニック』のジャックとローズのコスチュームなどの展示が行われ、オーランド・ブルームやマイケル・ルーカーなどハリウッドスターが多数来場する世界的イベントにリングが立てられる事が決定。
K-1第1回大会から参加し、アーネスト・ホーストやマイク・ベルナルド、ジェロム・レ・バンナらとの激闘で様々な記録を打ち立てた“Mr. K-1”ピーター・アーツがコミコンのリングに登場し、大阪コミコン公式CMのナレーターも務める(K)NoW_NAMEのAIJとともにスペシャルトークショーを開催した。
アーツは会場に入るなりスターウォーズやスパイダーマンのコスプレイヤーと写真を撮った事を明かし「通常だと周りから写真撮りたいと言われるのですが、今日は僕から撮りたいと言いました」と満面の笑み。リング正面の自衛隊ブースを見ながら「若かったころ、自分はいわゆるソルジャーになりたかった。本当であれば軍隊に行きたかったが、キックボクシングをはじめたので武道の道に行ったんですけど、本当にやりたかったのは軍隊のお仕事でした」と過去を振り返る。
K-1時代の話になり「やっぱりアンディ・フグ選手との試合が最も記憶に残っている試合です。K-1時代のリング内でもものすごく近い友人だったので。リング内だともうやりあうしかないんですけど、外だと友人だったのですごく思い出に残ってます。セーム・シュルトが一番強かったと思います。あの大きさが尋常じゃないので、リーチも違うし、威力もとにかく違う。アーネスト(・ホースト)は実はちょくちょく会っていて、レイ・セフォーとも会って今後は僕のYoutubeチャンネル(アーツチャンネル)にアップしていきます」と、戦友たちとも今でも交流があるとのこと。
今のK-1に関しては「ライトウェイトの選手がものすごく良くて、ヘビーウェイトの選手があまり伸びていない。これは日本に限らない。来年以降に東京でジムを作る準備をしているので今後海外の選手を呼んだり、日本の選手を育てたりというのはやっていきたい。ブレイキングダウンのジャッジをしているが、エンターテイメントとしては色んなストーリーがあって1分間のショーを入れて、勝ちか負けかを決めるって言うのは見ててすごく面白い。今後出来ればK-1系の選手とかももっと入れて盛り上げられたらなと思ってます」と構想を語る。
現在ブレイキングダウンには元K-1王者の安保瑠輝也が出場しており、6日のRIZINでブアカーオと対戦する。アーツは現地に行くとのことだが、この試合に関しては「以前もシリル・アビディが来たり懐かしい選手が出てるんですけど、やっぱり久しぶりに見る選手だとどのくらいのトレーニングを普段からしてるかによってもちろん変わるし、人類みな平等に年齢も重ねるので、どんな試合になるかわからないですけど、見ててすごく楽しみではあります。ブアカーオ選手はやっぱりすごく経験値が高いので、その経験値を生かしてやることはものすごく面白い試合になるんじゃないかと思います」と予想した。
そして今回のトークショーがプロレスのリング上で行われていることからIGF時代の話になり、「アントニオ猪木さんがいた時に初めて、10試合か12試合くらいをやらせていただいてすごく楽しい試合が出来ました。(今後のプロレス参戦は)何が起きるかわからないので、どんなチャンスにも基本的にはオープンに考えています。キックボクシングをメインでやってきているので、やっぱりキックを使ったハイキックだったりが自分の好きな技です。猪木選手とスープレックスをちょっとやらせていただいた時はあったので、スープレックスも好きです。(アクトレスガールズの選手たちと)何か月か前に一緒にトレーニングをするきっかけをいただいて、その時にやっぱり相手をした時にものすごくパンチングに対してとかキックに対してどうやったらいいのかっていうのを積極的に聞いてくれたので、本人たちはすごくやる気があるという印象を持ちました。そしてやっぱりその中で輝くものも『あ、この子たちあるな』という印象も持ちました」とプロレスにも好意的なコメントを残した。
わずか30分ながら濃密なトークショーに、会場に詰めかけた老若男女のファンから大きな拍手に包まれイベントは終了。ピーター自体もコミコンを楽しみ、今後もコミコンのリングにはジャッジや解説などで協力を惜しまないと約束した。