「ジュニアの未来はここにいる俺たちに任せてください」22団体参加のジュニアオールスター戦で新日本プロレスvs全日本プロレスの頂上対決!次回は海外でのオールスター戦が開催?!
1日、東京都・後楽園ホールにて『レック Presents ジュニア夢の祭典 ~ALL STAR Jr FESTIVAL 2023~』が開催された。
『ジュニア夢の祭典』は、新日本プロレスの高橋ヒロムが発起人となって行われたジュニアヘビー級選手たちのオールスターイベント。団体と団体の壁、メジャーとインディーの壁、選手と選手が抱える因縁の壁など様々な障壁を乗り越えて22のプロレス団体が集まった奇跡の大会だ。
メインイベントでは、マスター・ワトvs青柳亮生のシングルマッチが実施。
亮生は先月には土井成樹に王座を明け渡したものの、世界ジュニア王者として数々のレジェンドたちを打倒してきた全日本ジュニアのトップ選手。対するワトは、新日本ではシングル王座の戴冠こそないもののIWGPジュニアタッグ王座の戴冠歴もありシングル戦線でもトップ戦線に食い込んでいる。
25歳のワト、23歳の亮生とこれからそれぞれの団体の象徴となっていく未来のトップエース同士のシングルマッチには注目が集まっていた。
ゴングが鳴ると、互いに歩み寄って額を突き合わせて睨み合い、そのままエルボー合戦へ。
最初こそワトがカンフーをベースとした打撃技で優勢をつかむが、亮生が場外へのムーンサルト・アタックを決めて流れを引き戻し、ワトのポーズを茶化しながら真似たり普段は使わない逆エビ固めでギブアップを迫ったりと挑発的なファイトを見せる。
これにキレたワトがゼロ戦キックやノータッチ・トペ・コンヒーロなどでやり返せば、亮生もロコモーション式フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドやハウザーインパクト(※フィッシャーマン式スパインバスター)、ムーンサルト・プレスと躍動。
亮生が必殺のファイヤーバードスプラッシュを放てばワトが剣山で迎撃、ワトが必殺のRPPを放てば亮生も回避して自爆させるなどスリリングな攻防が展開され、亮生が会心の旋風脚を叩き込む。しかし、ワトも倒れず耐えて旋風脚でやり返し、通天閣ジャーマン、レシエントメンテIIと連撃して3カウントを奪った。
試合後には、ワトが亮生を助け起こして右腕を掲げ、2人でしっかり抱き合って健闘を称え合う。
マイクを取ったワトが「皆様、ジュニアの祭典をお楽しみにいただけましたでしょうか?ジュニアにはヘビー級にはない闘い方があると思います。俺はそんなジュニアが好きです。ジュニアの未来はここにいる俺たちに任せてください。今日は本当にありがとうございました!」と叫んで大会を締め、最後は全員で記念撮影を行って夢の祭典は大団円のうちに終わった。
バックステージに戻ったワトは、「プレッシャーはね、確かに凄く感じましたし、どうしても、新日ジュニアとしてこの大会に勝たなければならない、『ジュニアというものはこういうものなんだ』と証明しなければならない、そういうプレッシャーはありましたけど、でも、どんな形であろうと全ての自分を出しきろうと思って戦いました。PPVを見てくれた皆様、そして会場に来てくれた超満員の皆様、本当にありがとうございました。これからのジュニアに期待してください。任せてください」と団体を背負う者として自信を付けた様子でコメント。
大会中盤には会場スクリーンにロッキー・ロメロが現れてアメリカでのジュニアの祭典開催を提言しており、このムーブメントは日本だけでなく世界へと波及していくことにもなりそうだ。