「俺の体とかはどうでもいい。俺とやろう。俺とやってくれ」ガンを乗り越えたフジタ”Jr”ハヤトが高橋ヒロムとシングルマッチで対決へ!
1日、東京都・後楽園ホールにて『レック Presents ジュニア夢の祭典 ~ALL STAR Jr FESTIVAL 2023~』が開催された。
『ジュニア夢の祭典』は、新日本プロレスの高橋ヒロムが発起人となって行われたジュニアヘビー級選手たちのオールスターイベント。団体と団体の壁、メジャーとインディーの壁、選手と選手が抱える因縁の壁など様々な障壁を乗り越えて22のプロレス団体が集まった奇跡の大会だ。
この日の第1試合では、高橋ヒロム&AMAKUSA&フジタ”Jr”ハヤトvsYAMATO&HAYATA&橋本和樹の6人タッグマッチが実施。
メインイベントで行われてもおかしくない豪華カードが第1試合で行われることになり会場は大盛り上がり。今大会をボイコットすることを宣言していたYAMATOも無事に登場し、ガンからの闘病生活から復帰後にはヒロムおよび拳王との東北ジュニアヘビー級王座戦を熱望していたハヤトがリング上でヒロムと対面。解説席で見守っていた拳王はこの夢のような光景を前に少年のようにはしゃぐ。
ヒロムとYAMATOが笑顔で握手を求めつつも互いにスカしあう緊張感ある立ち上がりから、ヒロムが「YAMATOおにーちゃん、あそぼ~ぜ~♪」と挑発。橋本の強烈なミドルキックを食らって倒れたヒロムが袋叩きにされる展開が続く。
しかし、ヒロムと深い縁があるようで無いというAMAKUSAとの華麗なコンビネーションなどで逆転していき、みちのくプロレスでも闘っているハヤトと橋本のバチバチの蹴り合いへと発展。ハヤトが集中砲火を浴びてピンチとなると、ヒロムが「ハヤトーッ!」と雄たけびを上げながらのトラースキックで救出し、最後はハヤトがサッカーボールキック、バズソーキック、K.I.Dと連撃して橋本からタップを奪った。
ハヤトは退場際に拳王と握手。ハヤトの夢は一歩実現に近づいたと言えそうだ。
バックステージに戻ったヒロムは、ハヤトと向かい合い「一言だけ言ってもいいですか?シングルマッチ、やりましょう」と握手を求める。
ハヤトも「お願いします!」と笑顔でその手を握り返すと、「ヤバい。めっちゃいいサプライズ。最高だよ、プロレス。戻ってきてマジで良かったね。俺はね、癌がどうとかどうでも良くて、このコロナとかクソみたいな世の中で娯楽がいっぱいある中でプロレスを選んでくれる、チケットをわざわざ買って楽しみにしてきてくれるファンのために、あとどれだけ闘えるか分かんないけど、思いっきり楽しんでもらおうって思っているんで、もう俺の体とかはどうでもいいですね」とコメントし、ヒロムを東北へ呼ぶことを宣言。
そしてハヤトは、“初対面”のAMAKUSAにも触れつつ、「NOAHのチャンピオンと新日本のチャンピオンに囲まれて、あのベルトも獲りに行きたいなと思っているんで、いろんな各団体がこうやって集まったんだから、一歩一歩ベルトに挑戦していきたいなと思っていますね。こういうバカみたいなヤツは他にはいないと思うんで、どこでもいいっすかね?まあいろんな団体のチャンピオン、俺とやろう。俺とやってくれ。それだけです」と命の炎を燃やしていく覚悟を誓った。