「誰が東京ドームで試合ができると思った?俺だって思わなかったよ」ガンを克服したエル・ファンタズモが東京ドームでTV王座戴冠!

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 4日、東京ドームにて新日本プロレス『JR東海 推し旅 Presents WRESTLE KINGDOM 19 in 東京ドーム』が開催。第3試合では成田蓮の持つNJPW WORLD認定TV選手権王座にエル・ファンタズモ(ELP)、大岩陵平、ジェフ・コブが挑戦した。

 NJPW WORLD認定TV王座とは、長年新日本プロレスを中継してきたテレビ朝日の提案によって企画され、『テレビ朝日とのパートナーシップを象徴する王座・ベルト』として2022年に創設。15分1本勝負にて行い、若手にもチャンスを与え、これまでタイトルマッチをあまり行ってこなかった地方大会でのマッチメイクを中心に考えていくプランが語られていた。
 だが初代王者のザック・セイバーJr.が1年間で16度の防衛に成功し、その後は棚橋弘至、マット・リドル、ジェフ・コブが戴冠。昨年10月の両国国技館で27歳の成田が戴冠しついに若返りを果たした。

 試合が始まると大岩とコブが激しいエルボー合戦を見せるが、成田がチョーク攻撃で場を荒らしていく。成田を排除しようと大岩がスリーパーからバックドロップ気味に場外に投げ捨て、場外の成田と大岩にロープ渡りを見せるELPをコブが落下させる。そこへコブがノータッチトペ・コンヒーロを発射し圧倒するも、リングに戻った大岩がコブをサイドスープレックスで投げ反撃。さらにELPにも雪崩式ブレーンバスターを狙うが、コブが大岩ごとリングにパワーボムで叩きつけていく。
 コブ、大岩、ELPの3人が一進一退の攻防を見せ、プッシュアップバーを持って殴りかかった成田はコブがプッシュアップバーを真っ二つにしてツアー・オブ・ジ・アイランドで迎撃しフォール。
 そこへELPがスワンダイブセントーンを投下しカットすると大岩にプランチャを投下し、成田にもサンダーキス'86を投下し3カウントを奪った。


 昨年10月にガンが見つかり治療のため欠場していたELPは「誰が東京ドームの『WRESTLE KINGDOM』でELPが試合できると思った?俺だって思わなかったよ。2024年は言葉にできないぐらい最低の年だった。2024年は友人を失い、また新しい友人を得たけどまた失い、『G1 CLIMAX』は最低だった。HOUSE OF TORTUREが来て、何だかよく分からないけどどうしようもない最低の列車に乗ってしまってただただ流されていくような気持ちだった。でも、神に誓って言っていい。俺は自分の人生をどうにか変えられると信じて生きてきた。ここまで5年かかったが、闘い続けることで自分自身の中にファイティング・スピリットがあるということに気づきそれに助けられた。死ぬかもしれない病気にも冒されたが、それでも自分は見つけた。自分に信じるものがあるということは、何よりも強い。そして今日の勝利を、自分自身ですら俺のことを信じられなかった時に、俺を信じてくれたみんなに捧げる。ELPの時代がこれから始まる」と思いを語った。

 今後の防衛ロードはNEVERを懸けて戦っている鷹木信悟、石井智宏、KONOSUKE TAKESHITAの3人の中の誰かと闘いたいと希望したELP。1・5東京ドームでは石井智宏vsKONOSUKE TAKESHITAが決定しており、その結果でELPの今後も決まりそうだ。

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