“禁断の王者対決”でジェイ・ホワイトがウィル・オスプレイから貫禄勝利!NEW JAPAN CUP直前に各選手たちが火花!
6日、東京都・大田区総合体育館にて新日本プロレス『旗揚げ記念日』が行われ、NEW JAPAN CUPを目前に控えた選手たちが火花を散らした。
今年のNEW JAPAN CUP(以下NJC)は史上最多の32選手によるトーナメント戦で行われ、優勝者は4月6日に行われるマディソン・スクエア・ガーデン(以下MSG)大会で現IWGPヘビー級王者のジェイ・ホワイトへの挑戦権を手にするということで例年以上の熱気が予想されている。
この日の大会では開戦直前のビッグマッチということもあり、出場選手たちが自らのターゲットに狙いを定めた前哨戦が展開された。
第1試合では、初出場となるヤングライオンの海野翔太が一回戦で当たる棚橋弘至超えの決意を語り、US王座を狙うチェーズ・オーエンズも王者のジュース・ロビンソン戦へ闘志を燃やす。
先月から永田裕志とやり合う石井智宏が「ジジイの意地見せてみろオラ」と挑発すれば、永田も「50代のIWGP王座奪還!返り咲き!これは夢ではありません!」と頂点を狙う貪欲な姿勢を見せる。
タイチは本間を「アイツに出る資格あんのか?どあんなヨボヨボの試合しか見せらんねー奴がよ!」と侮辱するも、本間は「お前の望んでるのは俺の進退だろ?俺の進退!お前に!決められる筋合いはねぇ!」と意地を叫ぶ。
そしてデビッド・フィンレーの負傷欠場により代打出場が決まった田口隆祐は「おそらく予想では僕が32位でしょうけど、一番下から頂上まで駆け上がっていきたいと思います」と唯一人のジュニア戦士としての覚悟を語った。
セミファイナルでは、正規軍&CHAOS連合軍とL.I.Jが激突。紙一重の攻防を制してSANADAを破った後藤洋央紀は「俺は俺でね、ヘナーレとの約束があるから。ヘナーレ、決勝まで上がってこいよ」とヘナーレとの優勝決定戦を誓った。
そしてオカダ・カズチカは「大本命のオカダ・カズチカがしっかりと皆さんの期待通り優勝して、マディソンのメインに行きます」と自信満々。
棚橋弘至も「平成最後のNJC!平成最後のG1獲ったから、両方取ります!」と平成を有終の美で飾ることを宣言した。
試合中から放送席に座っていた飯伏幸太を意識していた内藤哲也も「欠場前以上の飯伏幸太で来てくれよ」と好敵手にエールを贈った。
メインイベントでは、NEVER無差別級王者のウィル・オスプレイとIWGPヘビー級王者のジェイ・ホワイトの“王者対決”がスペシャルシングルマッチという形で実現。
仕掛けに行くタイミングを掴む勝負勘に優れたジェイと華麗な空中殺法を操るオスプレイは互角の死闘を展開するが、ジェイのセコンドに付いた外道のアシストからジェイが金的攻撃で流れを持っていき、オスプレイのオスカッターをキャッチしてコンプリートショット、ブレードランナーと続けて貫禄の勝利。
試合後、外道からイスを受け取ったジェイはオスプレイに殴りかかるが、1・4でNEVER王座をかけて戦った飯伏が放送席から飛び出してオスプレイを救出。しかし、さらに乱入してきたBULLET CLUBの面々に飯伏は滅多打ちにされてしまう。
ここで棚橋、オカダ、後藤がリングに上ってBULLET CLUBを蹴散らして飯伏を救出すると、不敵に笑うジェイと4人で対峙し睨み合った。
バックステージに戻ったジェイは「今日の試合はサプライズはなかった。お前のすべてをリング上で出したにもかかわらずこのベルトを奪うことは出来なかった。お前の強さは勝利を挙げるには不十分だったということだ」と余裕のコメント。敢えてNJCには触れず王座の高みからの見物を決め込んだ。
オスプレイはジェイの実力を認めて悔しがるが、「今俺がここで言わなきゃいけないことは、救出に来てくれた飯伏、後藤、オカダ、タナにお礼を言うことだ。いま自分の目の前にあるのはNJCで勝つことだ。そしてその優勝を引っさげてMSGに出る。それが今俺がやらなきゃいけないことだ」と前を向いた。
そして飯伏は「自分の考えで決断することが出来ました。本当に、本当に……棚橋さん、ありがとうございました。すみませんでした。色々と。そしてこれからもよろしくお願いします!」と棚橋に深々と頭を下げると、棚橋は「おいっす!棚橋&飯伏組もあるでしょう!」と笑顔で語り、飯伏とのタッグ結成をほのめかした。
他方、後藤も「飯伏、NEVERのこと覚えてるか?お前のことを一番良く分かっているのはこの俺だ。行くとこないんだったら、この俺と組まねぇか?」と飯伏とのタッグ結成の可能性を語った。
今月8日に開幕し、24日の長岡大会で優勝者が決まるNJC。
MSG大会でのメインイベンターを決めるトーナメントでもありながら、今後の勢力図が変わるドラマが生まれることも予想されるこの闘いから目が離せない。