令和猪木軍の関根“シュレック”秀樹がジャイアント馬場さんを背負う全日本プロレスの若手からグラップリングルールで完勝!

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 14日、東京都・後楽園ホールにて『GLEAT MMA Ver.0』が開催され、関根“シュレック”秀樹と田村男児がグラップリングルールで対戦した。

 GLEATは、田村潔司とNOAHの元親会社であるリデットエンターテインメントが2021年7月に本旗揚げした新進気鋭の団体。GLEATには令和のUWFを創ることを目的とする“LIDET UWF”と、純プロレスを追究する“G PROWRESTLING”の2部門が存在していたが、今大会から総合格闘技の新ブランド“GLEAT MMA”がスタート。

 関根“シュレック”秀樹は、警察官を経て柔術家としてプロのリングに上がるようになり巌流島などで活躍。若かりし頃にUWFインターナショナルに憧れてプロレスラーを志した夢を諦めることが出来ず、盟友・佐藤光留の主催するハードヒットにて2018年7月にプロレスラーデビューも果たした。
 最近ではRIZINでの活躍が知られ、ベイダーマスクを被りUWFのテーマで入場するという“プロレスラー”としての愛と誇りを以て試合に臨む姿が話題に。エモーショナルな試合内容やマイクなどが格闘技ファン・プロレスファンの心を打ち、今のシュレックは日本人ヘビー級MMA選手で最も人気の高い選手になっていると言える。
 さらに、今年12月28日にはアントニオ猪木さんの追悼興行『INOKI BOM-BA-YE×巌流島』に“令和猪木軍”のメンバーとして出場予定であり、ストロングスタイルの旗印を背負うプロレスラーとしての闘いも控えている。

 今回シュレックが対戦したのは、全日本プロレスのジュニアヘビー級のホープである田村男児。男児は高校時代にアマチュアレスリングでインターハイ・国体に出場した実績を持ち、寝技の技術は若手選手の中でも随一。
 シュレックと男児は2021年9月にハードヒットにて対戦しており、その際はシュレックが勝利。しかし、男児はその後アジアタッグ王座を戴冠するなど飛躍を遂げており、男児がリベンジを果たせるかどうかにも注目が集まっていた。

 この日の男児は、ジャイアント馬場さんの名と写真が入ったトランクスを着用し、“王道”を背負って決戦に臨む。
 試合が始まると、男児は30kg以上の体重差をものともせずアグレッシブに攻めていき、身長差も生かして下から潜り込んで足関節を狙っていく。
シュレックも序盤はブレイクの後にロープワークを見せるなど余裕を感じさせたが、後半にはシュレック唯一の泣き所であるスタミナ面で不利に。男児が低空タックルからテイクダウンを奪っていくが、シュレックも下から腕十字で切り返す。
 これで決まるかと思われたが、汗で滑ってしまい男児がなんとか脱出。男児の猛攻をシュレックがすべて捌き切るという形で判定へ。


 判定は3-0でシュレックが勝利。シュレックは笑顔で男児と肩を組み、男児の大健闘を観衆とともに讃えた。

 バックステージに戻った男児は、「関根シュレック選手は強いのは分かっているんですよ。皆がグラップリング強いって言う中で、なにも出来なかったっすね。上から攻めても取れる気がしなくて。上に立てなかったッス。悔しいんで、これっきりに終わらせないですね!思い出作りじゃないんで」と悔しさをにじませつつもどこか爽やかに再戦を願う。

 対するシュレックは、「途中から本気で極めにいったけど、そこのところは男児もスタミナ切れてたけど許さず。これは俺が情けないっちゃ情けないんでけど。男児の成長が著しい。素晴らしいと思ったね。片足タックルっていうのは一流のものを持っているかなと。上手かった」と男児の成長を絶賛しつつ、「これで田村くんとは2回やったけど、またハードヒットでも全日本でもね、プロレスも含めて対戦もしたい。俺らからするとかわいい後輩でもあるんでね」と笑顔。
 そして、「若手がね、どんどん力をつけてくる。その物差しになってしまうのかもしれんけど、人生の先輩として彼らの成長を肌で、肉で、骨でね、感じられるっていうのはすごい自分にとっても楽しみなことの1つ」とベテランとしての包容力を感じさせるコメントを残した。

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