【試合詳細】10・22 GLEAT大阪大会 石田凱土&河上隆一vsエル・リンダマン&鬼塚一聖 カズ・ハヤシ&CIMA&宮城倫子vs河上隆一&チェック島谷&井上京子
『GLEAT/G PROWRESTLING Ver.36』
日程:2022年10月22日(土)
開始:14:00
会場:大阪・梅田ステラホール
観衆:265人
▼G PROWRESTLING タッグマッチ20分1本勝負
○入江茂弘(フリー)/渡辺壮馬
12分15秒 ビーストボンバー→片エビ固め
佐藤恵一(フリー)/●椎葉おうじ(フリー)
▼G PROWRESTLING シングルマッチ20分1本勝負
○T-Hawk
7分25秒 逆片エビ固め
●頓所隼
▼LIDET UWF ダブルバウト20分1本勝負
池本誠知/○井土徹也
9分43秒 ハイキック→KO
田中稔/●飯塚優
▼LIDET UWF シングルバウト15分1本勝負
○岩田美香(仙女)
7分2秒 ハイキック→TKO
●福田茉耶
▼G PROWRESTLING スペシャルシングルマッチ20分1本勝負
○井土徹也
12分54秒 片エビ固め
●クワイエット・ストーム
▼G PROWRESTLING 6人タッグマッチ20分1本勝負
カズ・ハヤシ/CIMA/○宮城倫子
13分35秒 首固め
河上隆一/●チェック島谷/井上京子(ディアナ)
▼G PROWRESTLING タッグマッチ20分1本勝負
○石田凱土/河上隆一
16分0秒 ハーフタイガー・スープレックス・ホールド
エル・リンダマン/●鬼塚一聖
GLEAT大阪初参戦の石田凱土がバルクオーケストラと合体しストロングハーツとバチバチ!11・23後楽園のカズ・ハヤシデビュー30周年記念試合で藤波辰爾とシングルが決定!
オープニング
試合開始前の開場時間恒例ヤマムラタケヒロによるDJパフォーマンスは、ほぼ満員の観衆のノリとあいまってラスト曲のIt's My Lifeで持ち時間を軽くオーバー、14時を3分ほど越えていた。
第1試合開始前、バルクオーケストラの面々が旗を翻しつつ揃ってリングイン。
河上が「大阪に帰って来たぞーっ」と威勢よく気炎を上げつつ欠場のKAZMA SAKAMOTOの欠場に触れると、同じく負傷欠場余儀なくされた田村ハヤトが右手の包帯姿も痛々しい姿で「10月9日後楽園メインでの試合が想像以上に激しくてこんな状態になっちゃってるけど、俺は元気だからな」と怪我の報告をしつつ、次回大阪大会までに復帰を目指すと力強く宣言すると河上がすかさず今回セミとメインのダブルヘッダーを務めると発表。
河上が「そしてハヤトの代わりにこの俺がガチムチ界のレジェンド井上京子を召喚したぞ!京子!出て来い!」と控室に向かって叫ぶが京子現れず。代わりに今大会大阪GLEAT初参戦の石田凱土を呼び出すと、バルクオーケストラの赤いTシャツを着用して石田凱土が登場してきた。
「石田凱土が大阪に初GLEATしにきたぞ!」とまずは一声をあげたあとに、KAZMA SAKAMOTOの欠場と相方が河上にパートナーチェンジしたことへの不満を述べると河上がなだめつつ「俺はあいつよりガチムチだぞ!」と筋肉を鼓舞する。
石田も河上がダブルヘッダーをすると聞き、自腹で売店で買ってきたとTシャツを指し示しメインでバテるなと釘を刺すと、河上は「多分大丈夫!」
そこへ対戦相手のエル・リンダマンと鬼塚一聖が、石田の呼びかけに即応して登場、「きょうの主役は2試合する河上」「といいつつこのグレーテストチャンピオンがぜんぶ持って行く」と石田を牽制すれば石田は「この俺の地元大阪でお前らに主役を譲る気はねえ!」リンダマンと石田の間に一気に不穏な空気が流れ出す。
第1試合
佐藤恵一と入江茂弘の力比べは佐藤がショルダータックルで入江に打ち勝つ。続く椎葉おうじと渡辺壮馬。おうじは今大会がGLEAT初参戦。ちなみに10月10日に後楽園ホールで開催の日本プロレス殿堂会LEGACYに、おうじは第1試合壮馬は第4試合に参戦しているが、闘うのは初。
佐藤とおうじがセントーンの見せ場もつかの間、入江にエルボーで吹っ飛ばされたおうじが捕まり壮馬と入江に壮絶に揉まれる展開。辛くも佐藤に交代するが入江も壮馬に交代、壮馬はロープ越えドロップキックからムーンサルトプレスでフォールもカウントは2。
佐藤がドロップキック、おうじもふんばりソバットから鮮やかなフィッシャーマンズバスターで魅せるがカウント2で決まらず。入江の串刺しラリアットにおうじミサイルキック、バズソーキックで踏ん張る。得意のミドルキックを入江に連打するが足を掴まれ会場に鈍い音が響く。強烈な頭突きを浴びたおうじに入江が容赦なくバックフリップ、ダイビングボディプレスで圧殺寸前のところを佐藤がカットに入る。おうじはその後も果敢にエルボーを入江に打ち込むが、ふらついたところを入江がサポーター外しビーストボンバー、キャノンボール。最後にリングど真ん中でとどめのビーストボンバーでおうじの体が一回転。3カウント。
第2試合
試合開始直後仕掛けたのは頓所。T-Hawkにエルボーを打ち込むが、あえなくショルダータックル一撃で倒される。頓所はロケットキック、ヘッドロックもT-Hawkあっさり外し強烈なバックエルボーを打ち下ろし、背中にもみじ。頓所エビぞり背が痛々しく真っ赤に染まる。
T-Hawk再びバックエルボーからしつこい連続フォールを返す瀕死の頓所。ふらつきながらエルボー打ち込む頓所にT-Hawkの「来いよオラ」激と逆水平が飛ぶ。ドロップキックを外された頓所が火事場の馬鹿力を発揮、T-Hawkをブレンバスターで豪快にぶん投げる。勢いづき串刺しのドロップキック、スイング式DDTと快進撃もここまで。「いくぞ、大阪!」とコーナートップに上がって放ったミサイルキックをはたき落とされ張り手、拳をレバーへ落とされながらコブラツイスト。辛くも切り返した頓所だったがT-Hawk「舐めるな!」一声、有り得ない角度に頓所の体が捻じ曲がり逆片エビ固めががっちりと決まって頓所たまらずギブアップ。
第3試合
飯塚が井土にタックルも井土立ち上がりスタンドの状態で飯塚を張る。飯塚から代わった田中を井土がタックル、テイクダウン。マウントから拳を田中のボディに打ち込む。田中の足関節を切り抜け池本にチェンジ。スタンドの打ち合いから首を取ってマウント、掌底から腕ひしぎを狙うが田中のガードで極めきれずブレイク。
飯塚と池本がスタンディングで蹴り合い、飯塚テイクダウンも池本がマウント、アームロックの態勢を飯塚逃れる。
池本、田中にミドルキック、続くハイキックで田中からダウンを奪いポイント3-5。
池本勝負に出て腕ひしぎを狙うが田中に逆に足を取られて逆エビの態勢へ。逃れようともがくがSTFをがっちりと決められ決死のロープエスケープで3-4に。
飯塚と井土。飯塚の掌底がまともに入り井土ダウン。井土ジャーマンで飯塚を投げてダウンを奪い返し2-3。
井土と飯塚の激しい打ち合い。井土のハイキックで飯塚ダウン。カウントアウトで井土のKO勝利。
試合後バックステージで池本は井土とは組むよりも闘いたかった、東京で闘いたい選手がいる、闘って勝って今後もLIDET UWFを盛り上げていきたいと語った。
第4試合
ダブルバウトで火花散らしたふたりの初のシングルバウト。スタンドの状態での激しい打ち合いからグラウンドの攻防へ。岩田が首固めから腕ひしぎ。福田ロープエスケープ。
福田のハイキックは当たらず、岩田が掌底から膝。福田テイクダウンも岩田が背面に周り足を取って逆エビ。福田ロープに逃れて3-5。福田果敢に掌底も岩田の延髄でダウン。
ロー蹴りで巧みに距離をコントロールする岩田に自らに気合を入れながらミドル、ハイキックと連打の福田を余裕のていで受け切って笑みを浮かべつつ「来いやオラ!」と激を飛ばす岩田。一瞬の隙を狙った福田のハイキックで岩田ダウンでポイント2-4。
互いに削り合うような蹴り合いから岩田がトラースキック、掌底のあと放ったハイキックが福田にクリーンヒット。ダウンした福田が立ち上がりレフリーに向かって試合再開をアピールするも10カウント入り聞き入れられず。
フラミータ参戦、カズ・ハヤシデビュー30周年記念試合カード発表
「モニターをご覧ください」のアナウンスのあと、フラミータが「ブラックジェネレーション」として、Yutariとともに11月27日大阪大会に乗り込むと宣言する映像が流された。
また11月23日後楽園大会でカズ・ハヤシデビュー30周年記念試合として、カズ・ハヤシvs藤波辰爾のシングルマッチのほか、カズ・ハヤシの化身と言われる獅龍がHANZO、ザ・グレート・サスケと組み、TAKAみちのく、新崎人生、スペル・デルフィンと闘うスペシャルマッチの発表が行われた。
30周年記念試合決定カードを受けてカズ・ハヤシのバックステージからのメッセージ。
「30年経ったにも関わらず現役でしぶとく生きているという。みちのくプロレスでやってきた人たちは、夏休みシリーズとかあって40日間やって2日しか休まないようなサーキットをこなしてきた人たちはやっぱり強いなと。その強さを以て続けてこれたからこういうマッチメークも出来るので。マッチメークしてくれたことにもやってきた仲間にも感謝です。あのときのみちのくプロレスを令和のいまにお見せすると、私の化身(獅龍)が言っているはずです。みんなもあの頃に戻りましょう。」
第5試合
井土はこの日2戦目となる。ストームはやる気満々気合十分吠えまくりリングの4方向にアピール。
試合開始早々ストームが力技で井土を投げる。ショルダータックルで歯が立たずロープワークで勢いをつけてからドロップキック。ストームをコーナーへ押し込みミドル連打、背中にも一蹴を入れ自らを鼓舞するかのように「GLEATしようぜ!」と気炎。
コーナー最上段に上がった井土をストームなんと剛腕で場外へ落とし、自らも降りていき場外でバチバチの打ち合いのあと闘いをリングの上に戻す。
リングに戻ってもボディスラム、セントーンとストームのペース。しまいに「もやし!」と屈辱の挑発を浴びせかけ、逆水平、ネックブリーカードロップ。フォールをカウント2でなんとか返し逆襲の井土がミドル、延髄と畳みかけコーナーへストームをセットし、ジャンピングニーを打ち込んでフォールも、カウント2で返される。
ストームも負けじと反撃、スパインバスターでフォールも井土返す。ストームが逆水平を打てば、井土はミドルキックで返す。逆水平とミドルの応酬が続いた後ストームが井土をジャーマンで投げっぱなすが井土即座に立ち上がりランニングローキックを放つがストーム、ブレンバスターで再度井土を投げ飛ばす。
井土ストームに掌底連打の猛攻で退かず。バックスピンキックからフォールも、ストームカウント2で返す。
ストームがショートレンジからのラリアットのあと垂直落下で井土をマットに突き刺すがカウントは2。
血色ばむストームが50センチウデラリアットを狙って迫って来たと見るや一閃井土がまるめこんで3カウント。
井土が2戦目とは思えぬ驚異のスタミナでストームを撃破。闘い終わり、握手を求める井土にストーム、ラリアットを見舞って憮然とリングを下りた。
バックステージでは、新メンバーに椎葉おうじを迎えて井土、頓所、佐藤と60secondsが勢ぞろい。井土は2戦快勝の興奮冷めやらず。ストームに「もやしに負けた気分はどうだ?」と挑発。頓所は石田に照準「北海道では覚悟しておけ」。
新メンバーで本大会GLEAT初参戦そうそう入江のしごきに揉まれた感の椎葉おうじは言葉少ないながら力強く「これからどんどんGLEATしていきます」と宣言。最後に佐藤が「GLEATの中心はプロレス界の中心」と豪語、この4人でけん引していくと言って締めた。
第6試合
ガチムチに協力な助っ人として井上京子が参戦。
CIMAが「京子、出て来い」と挑発すると、呼び捨てされた井上がブチ切れ、CIMA井上にショルダータックルを連打も井上倒れず。逆にタックル一撃でCIMAを吹っ飛ばしたあと、カズとCIMAをコーナーへ押し込めヒッププッシュで圧殺。島谷との息の合った連携で、島谷をブレーンバスターで投げ落とす。CIMAとともに落とされた島谷もダメージか腰を抑えのけぞる。
CIMA、カズ、鞭を持った宮城が島谷を捕まえポーズ。河上が宮城に女だからと容赦しないと言い捨てボディースラムでしたたかにマットに叩き付け、交代した井上がロメロスペシャル、宮城に遺恨募る島谷が串刺しラリアット、「しゃくれ!」と挑発しながら強烈なラリアットを宮城の喉に打ち込む。
カズと井上が性別を超越した激しい打ち合いを見せつける。カズが井上をバックドロップで豪快に投げ飛ばす。井上がCIMAとカズにダブルラリアット。CIMAとカズもダブルで井上にドロップキックを放つ。コーナーに上がった宮城を井上が雪崩式で叩き落とすと、島谷が低空ドロップキック。島谷のフィッシャーマンズバスターを宮城が切り返し首固めもカウントは2。
井上のラリアットが島谷に誤爆、宮城が島谷をすかさず丸め込んで3カウント。
島谷は、ラリアットを食らった衝撃か、一瞬何が起きたのか把握できていなかった様子だが3カウント入ったことを知るや鬼の形相で「しゃくれ女、こんなんで勝っていい気になってるんじゃねえぞ!」と怒り心頭。
宮城は「お前をお仕置きしてやるから覚悟しておけ」と挑発。島谷は「お仕置きされるのはおめーだ馬鹿野郎!」と不毛の言い争いに発展。「京子さまが見てるから」ととりなしたCIMAの提案で、11月27日大阪大会でチェック島谷と宮城倫子のランバージャック鞭打ちデスマッチで決着をつけることが決まった模様。
第7試合
かつての戦友KAZMA SAKAMOTOとの再会は先延ばしとなったが石田凱土大阪凱旋GLEAT梅田ステラホール初参戦は、河上隆一との急ごしらえのタッグで実現した。
DRAGONGATEでデビューした者同士の激しい打ち合いから、石田のハイキックからエルボー合戦へ。石田の2発目のロー蹴りの足をリンダマンが掴んで阻止、石田の背中へ突き刺さるようなドロップキックを浴びせかけ、トぺコンを狙うが石田は付き合わず。コーナーで「俺だー!」とアピールする河上と交代。
河上、鬼塚を寄せ付けずタックルからボデイスラム。鬼塚、石田にエルボーラッシュも、石田鬼塚の背中を一蹴。河上が「石田クン!いいよ!」と再びチェンジを促し鬼塚に逆水平を叩きこむ。
リンダマンと鬼塚はセミ・メインと2試合連続参戦の河上をロープワークに追い立て無駄に走らせスタミナを削る作戦に出る。まんまと罠にはまりグロッキー状態の河上を救助に入った石田だったが、リンダマンが場外に叩き落としトぺコンを放ち自らも場外へ。そのまま両者場外で打ち合い、リング内での鬼塚と河上の闘いそっちのけで殴り合う。
その後もリング内外でバチバチとやり合うリンダマンと石田。エプロンで鬼塚を蹴り落とし、リンダマンにはコーナーからミサイルキック。リンダマンも雪崩式腕ひしぎで石田を悶絶させるが石田もこれを切り返し伝家の宝刀アンクルホールドの態勢。リンダマン逃れてエクスプロイダー。
河上はリンダマン、鬼塚ふたりまとめて雪崩式ブレンバスター、ダブルラリアットとこれが2戦目とは思えない驚異のスタミナで石田を強力サポート。
リングの鬼塚を河上が羽交い締めにして石田が放った延髄斬りがものの見事に河上に誤爆。だが石田は慌てることなく鬼塚にバズソーキックを叩き込み、ダウンした鬼塚にとどめのハーフタイガー・スープレックス・ホールドを決めて3カウントを奪った。
マイクを持った石田は「この大阪で勝ったのはエル・リンダマンでもなく、くせもの河上でもなく石田凱土や!」と威勢よく勝利宣言。
リンダマンは王者のベルトを手に「中途半端な気持ちでこのリングに上がってないってことはよくわかったよ。だけどな、こんな中途半端な形で勝ったくらいで#STRONGHERTSリンダマンより上なんて勘違いすんなよ。あといつでもおれは(G-REXベルトを掲げて)楽しみに待ってるぞ」
リンダマンはバックステージでも石田との初遭遇を刺激的だった、ベルトへの挑戦もいつでも待っているとコメント。「ただ誰でも挑戦できるベルトじゃないから。まだまだ狙ってる奴らはたくさんいるだろうから。敷居が低くないチャンピオンロードやっていくよ。」
石田とバルクオーケストラのバックステージコメント。
石田「河上、今度は俺がおもろいこと考えて来るからお前しっかりついて来い。断る権利なんかないからな」
河上「いいよ!リーダーのおっきいお胸でー、お前の願い、叶えてやるからなー!」
田村「リーダーの今日の頑張りを受けて俺らも黙ってられないよな」
島谷「27?大阪?むち打ちでお仕置きされるのはしゃくれ、お前だからな!」
河上「リーダー直伝のこの網タイツを・・・(ズボンを降ろしかけて)きょうは、履いてねえが伝授するからな。そして、次の大阪もバルクが盛り上げるぞー、なぜならー俺たちが今世紀最高ー全力疾走ガチムチバディ軍団バルクオーケストラだからだー!次もー俺たちの前に来た奴はあー、うー!ボキッ!だあ!」