北斗晶が認めた“デンジャラス・クイーン”ジュリアが全156試合の超過酷なリーグ戦を勝ち抜き初優勝!
1日、東京都・武蔵野の森総合スポーツプラザにて、スターダム『LEC ふわるんマスク Presents 5★STAR GP 2022~優勝決定戦~』が開催され、ジュリアが5★STAR GP優勝を果たした。
『5★STAR GP』とは毎年夏に行われるスターダムのシングルリーグ戦であり、今年は7月末~10月頭までの長期戦で過去最多の26選手がエントリー。過去最大となる21大会に渡ってのシリーズで全156試合を行うリーグ戦となり、今年新日本プロレスが開催した『G1 CLIMAX 32』の20大会を上回る規模のシリーズとなった。
最終戦を前に、レッドスターズは14点で朱里、林下詩美、舞華、ひめか、中野たむ、AZMが同点首位で並ぶ大混戦。ブルースターズではジュリアが15点で単独トップも、14点で追う鈴季すず、葉月が決勝進出の可能性を残しており最後の最後まで結果が読めない状況となっていた。
この日はリーグ最終戦が両ブロック合わせて12試合行われ、その結果決勝戦のカードは、中野たむvsジュリアに決定。
たむとジュリアはかつて幾度も名勝負を展開してきたライバルとして知られており、2021年3月3日の日本武道館大会で行なわれた“敗者髪切りマッチ”は伝説に。この闘いの見届人となった北斗晶から“デンジャラス・クイーン”と呼ばれたジュリアは、大一番の奥の手としてノーザンライト・ボムを使用するようになった。
既に1試合ずつ行っている2人はゴングと同時にトップギアで突っ込み序盤から大技が乱れ飛ぶ展開に。たむが雪崩式タイガー・スープレックスを、ジュリアが雪崩式ダブルアーム・スープレックスと繰り出し、場外戦では花道までなだれ込みたむがたっぷり助走をつけて全速力のバイオレット・シューティングを叩き込むなど躍動。
たむはタイガー・スープレックス・ホールドから掟破りのグロリアス・ドライバーを繰り出すが、ジュリアもバイオレット・スクリュー・ドライバーを繰り出すなど掟破りでお返しし、グロリアス・ドライバー、ノーザンライト・ボムと畳み掛けて3カウントを奪った。
見事5★STAR GP初優勝を成したジュリアは、「この超過酷な5★STAR、制覇したということは、1つ大きな事を言ってもいいでしょうか?12月29日、両国国技館で年内最終戦があります。私はそのメインイベントで赤いベルトをかけて試合がしたい。その時の赤いベルトを持つチャンピオンに、私は挑戦したいと思います」と年内最後のビッグマッチでの赤いベルト挑戦を宣言。
そして「私は、プロレスデビューして今月で5周年を迎え、スターダムに来て丁度丸3年。でも、まだまだこれからですよ。これから!ジュリアが、スターダム、いや、女子プロレス界の頂点に立ち、最高の景色を諸君にお見せしたいと思います。ついてきてください!」と野望を叫び大会を締めた。
ジュリアが勝者の栄光を一身に受けるその裏で、たむはバックステージで「一瞬で、すべてが変わった。また夢に近づいたと思ったら、ずっと遠くなって、私はまた……ジュリアに負けて!いつも、白いベルトのときも!私がチャンピオンになってからもずっとアイツと比べられて!髪切りのときもアイツが注目されて!今日も、もう少しだったのに……!いつになったら、アイツに、勝てるのか。ナンバーワンじゃないと意味がないんです……」と涙ながらに語り、ふらふらと去っていった。