TARUの残虐ファイトに子供が号泣!宮原健斗がVOODOO-MURDERSを退治し王道トーナメント1回戦突破!
7日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『第9回王道トーナメント【開幕戦・一回戦】』が開催され、宮原健斗がTARUを破って王道トーナメント2回戦進出を決めた。
王道トーナメントとは、オープン選手権の流れを汲んだ全日本プロレスのシングルトーナメント戦。春の風物詩であるチャンピオン・カーニバルと並んでシングル戦線の今後を占う重要なイベントとなっており、今年は16選手が出場している。
開幕戦となる今大会では、トーナメント1回戦として4試合が実施。
メインイベントでは、宮原健斗vsTARUの試合が行われた。
現在の全日本プロレスでは、2005年にTARUを中心に全日本で結成された極悪非道のヒールユニット“VOODOO-MURDERS”(第1期)が復活して再び侵略を開始しており、諏訪魔が三冠ヘビー級王座を、稔&歳三がアジアタッグ王座を戴冠するなどその存在感は日に日に高まっている。
悪虐非道のVMは脱退者に情け容赦のない制裁を加えてきたが、かつてVMに所属していた宮原健斗が抜ける際にはTARUが「VMを踏み台としてほしい」とまで言って円満に送り出したという過去があり、TARUの宮原への思い入れは厚いことが伺える。
今回、王道トーナメント1回戦で宮原と対戦が決まったTARUは、記者会見の場で「正々堂々と俺と闘って負けたときにはVMに戻ってこい。お前がVMに戻るということは俺の後継者や。全てお前に託したいと思っている。全日本プロレスのためにもう1度VMに戻ってこい」と熱い勧誘をしつつ、握手に応じた宮原を警棒で襲撃して悪の心に火を点けようとしていた。
並々ならぬ想いを持ってこの試合に臨んだTARUのセコンドには、諏訪魔&KONO&歳三が付き万全のサポート。
試合は序盤から荒れ模様となり、TARUが宮原を場外に連れ出してイスで殴打していると宮原のタオルを掲げて応援していた子供が恐怖で号泣。TARUはそのタオルを取り上げ、わざわざその子供の眼前で宮原の首をタオルで絞め上げるという残虐ファイトを展開。TARUがリングに戻っていくと、KONOがこっそりとその子供にフォローを入れる。
VMセコンド陣の妨害やTARUの凶器攻撃に苦戦した宮原だが、エルボー合戦に打ち勝った宮原がブラックアウトを叩き込んで逆転の狼煙を上げ、TARUドリラーを食らっても怯むこと無く突撃。勝負を焦ったTARUのパウダー攻撃をかわした宮原は、顔面にブラックアウトを叩き込み、最後はシャットダウン・スープレックス・ホールドで試合を決めた。
試合後、TARUは無言のまま去っていったが、諏訪魔がリングに上ってマイクを取り、「オジキの気持ちは十分伝わっただろ?宮原、今ここで返事聞かせてくれよ。俺とお前、組んでVOODOOでやろうぜ」と握手を求める。
宮原は、止めに来たチームメイトであるライジングHAYATOの腹部に蹴りを入れて諏訪魔の手を取ろうとし、宮原のVM入りを予感したファンから悲鳴が上がる。
しかし、宮原の答えは諏訪魔へのビッグブート。「なんで今さら宮原健斗がVOODOO-MURDERSに入るんだよ。騙されたっしょ?この時間、楽しかった?オイ、諏訪魔!お前は敵で嫌いだ!お前はVOODOO-MURDERSとしてとことん突き進め!馬鹿野郎!もう1つ言い忘れた。諏訪魔!地獄へ落ちろ~っ!」と高笑いでVMに一杯食わせた。
なお、大会を“最高マイク”で締めた宮原は先の子供の前に歩み寄り、たっぷりと時間をかけてファンサービスしてから退場していった。