「そのままだとハポン軍団のミドレンジャーで終わるぞ」令和の四天王プロレス勝負で勝利したSANADAへタイチが決起のススメ!
24日、東京都・大田区総合体育館にて新日本プロレス『新日本プロレスSTRONG SPIRITS Presents G1 CLIMAX 32』が開催され、SANADAがタイチを制して今年のG1初勝利を挙げた。
『G1 CLIMAX』は新日本プロレスのヘビー級選手によるシングルリーグ戦であり、優勝者が1月の東京ドーム大会でIWGP世界ヘビー級王座などの王座に挑戦することが慣例となっているため、下半期のヘビー級戦線の行方を占う最大のイベントとして知られている。
例年は真夏に行われるシリーズであったが、世界中がコロナ禍に見舞われてから大幅な大会スケジュールの変更を余儀なくされていた中、今年は3年ぶりに“真夏のG1”が復活。22年ぶりの4ブロック制での開催となり、総勢28選手が参戦している。
この日は、Bブロック公式戦としてSANADAvsタイチの試合が実施。
全日本プロレスをルーツに持つ2人は互いに実力を認め合う間柄であり、新日本プロレスのリングで幾度も“明るく楽しく激しいプロレス”を展開してきた。
名物となりつつある大胸筋ピクピク合戦から試合は始まり、タイチは拷問コブラツイストやアックスボンバーで攻め立て、コーナーから飛んできたSANADAをキャッチしてカウンターの喉輪落とし。SANADAも負けじとローリングエルボーからのタイガー・スープレックス。タイチもただではやられずデンジャラス・バックドロップを放ってからダウンするなど四天王プロレスさながらの大技ラッシュに会場は大きく沸く。
タイチが雪崩式喉輪落としを狙うとSANADAはムーンサルトで着地し、TKOからSkull End。さらにラウンディングボディプレスもタイチが剣山で迎撃しタイチ式外道クラッチからステップキック。さらに上手投げからぶちかましを狙うが、これをかわしたSANADAがオコーナーブリッジで3カウント。2人はリング上で健闘を称え合ってから退場していった。
これで今年のG1初勝利を得たSANADAは「この新日本のリングでタイチ兄やんとやったことが凄く意味あるなと思うし、なんか夢があるなと思いました。やっぱり夢がないと楽しくないんで、今年は俺の年にします」とコメント。
一方、タイチは「さなやん、気持ちいいよ。明るく、楽しく、激しいプロレス。俺らなりのタイチ・SANADA式の明るく、楽しく、激しいプロレス。負けたけどな、清々しいよ」と試合を振り返る。
そして、「さなやん、俺は疑問だ。お前、なんでそんなところにいるんだよ。内藤、鷹木に行かれて、ヒロムやBUSHIにまで行かれて。さなやん、そんなところでやってる奴じゃねえだろう?俺に勝ったんだよ。このYouTuberのプロレスラーの俺に勝ったんだよ。そろそろ優勝したらどうだ?さなやん、こんなところで燻ってるんじゃねえぞ。俺はよく分かってんだ。そのまま行ったらハポン軍団のミドレンジャーで終わるぞ、お前は。意味分かるか?お前、そんな奴じゃねえだろう、さなやん。俺の可愛い弟分だからよく分かるよ。さなやんに、さなやんにだったら1敗ぐらいくれてやる」と現在のSANADAの立ち位置に疑問を投じた。