「新しい新日ジュニアの扉を開くのは俺だ!」マスター・ワトがBOSJ初優勝を果たし地元・大阪で高橋ヒロムのIWGPジュニア王座へ挑戦決定!

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 28日、東京都・国立代々木競技場第二体育館にて、新日本プロレス『BEST OF THE SUPER Jr.30』が開催され、マスター・ワトがBOSJ初優勝を果たした。

 『BEST OF THE SUPER Jr.』はジュニアヘビー級の最強選手を決めるためのシングルリーグ戦。
 今年はA,Bの2ブロックに分かれて総勢20選手が参戦。今月12日の後楽園ホール大会より開幕し、約3週間の過密スケジュールでの激戦を経てこの日の大田区総合体育館大会で優勝決定戦が行われた。

 26日に行われた準決勝戦では、Bブロック2位のマスター・ワトがAブロック1位のマイク・ベイリーに勝利。そして、Aブロック2位のティタンがBブロック1位のエル・デスペラードを制して優勝決定戦に駒を進めていた。

 ワトは新日本生え抜きの選手であり、ヤングライオンから海外遠征を経て凱旋したエリートコースに乗っている選手。新日本では田口隆祐とIWGPジュニアタッグ王座の戴冠歴もあり、次世代の新日本ジュニアを担うことが期待されている。
 ティタンは、CMLLのスターでありながらL.I.Jに加入して新日本マットに継続参戦。その試合ぶりや貢献度の高さがファンの心を掴み、圧倒的な支持を獲得。CMLLのルチャドールがBOSJ優勝決定戦進出を決めたのは、1998年のBOSJ5でのドクトル・ワグナー・ジュニア以来2人目。ワグナーは優勝を逃しているため、ティタンが歴史を塗り替える可能性が浮上していた。

 どちらが勝ってもBOSJ初優勝であり、新たな新日本ジュニアの時代を拓くことになるこの試合。ワトのセコンドには天山広吉が、ティタンのセコンドにはL.I.Jのフルメンバーが付き、ファンも大歓声でアシスト。


 試合はじっくりとしたグラウンドから始まり、軽やかなアームドラッグの応酬からワトがプランチャで先制。しかし、ティタン的確な足攻めでワトの機動力とケリの威力を削っていく堅実な先方で攻め込んでいく。
 ティタンはケブラーダ、ノータッチ・トペ・コンヒーロと見事な空中技を見せていくが、ワトもベンダバールやレシエントメンテで反撃。しかし、ティタンはレシエントメンテIIまでは許さず背中へのスワンダイブ式フットスタンプから必殺のジャベ・インモルタルに捕らえるが、ワトは必死のロープブレイク。
 ティタンはハイジャック・バックブリーカーの形に捕らえるが、ワトは着地して通天閣ジャーマン。ティタンもティタニカやダイビング・フットスタンプと大技で畳み掛けてジャベ・インモルタルを狙うが、ワトが下から丸め込んで抜け出し、通天閣ジャーマンからロコモーション式でレシエントメンテIIで叩きつけて3カウントを奪った。

 観衆は退場していくティタンに大歓声を送り、ヒロムもこれに付き添うも、マイクを取ったワトが「ヒロムさん!少しここに来てください」とリングに呼び戻す。
 ワトは、「やっとここまで来ました。BOSJ30覇者として、あなたの持つIWGPジュニアヘビー級王座に挑戦させてください」と挑戦表明。対するヒロムは、「ワト、素晴らしかった。本当におめでとう!ジュニアの新しい扉、開いたねえ。でも、どんな扉を開けようとそこに待っているのはこの俺だ!ワト、お前の挑戦、喜んでお受けいたします!」と返してしっかりと握手を交わした。

 ワトは、6月4日に地元・大阪で行われる大阪城ホールでのタイトルマッチを決定。そして、「俺は1つの目標を叶えます。そして、もう1つの新しい新日ジュニアの扉を開くのは俺だ!」と叫んで大会を締めた。

 バックステージでは、天山、KUSHIDA、ケビン・ナイトがワトにビールをかけて祝福。天山は「ホンマ、2020年から数えて2~3年くらいでやっとここまで来たな。おめでとう!ホンマおめでとう!」と愛弟子の勇姿に大感激。

 ワトは、「初めて新日本プロレスを会場で見たのが、このBEST OF THE SUPER Jr.でした。『いつかこのリングに立って闘いたい』と思い続けてやってきました。そして、高橋ヒロムという男と出会い、ジュニアでやると決めて闘った。少しはこの喜びの余韻に浸りたいところだけど、新日本プロレスではそうはいかない。大阪城、もう1つの俺の目標、必ず叶えて見せます。グランドマスターへの道はまだまだ続きます」と、新日本ジュニアの新たな時代を拓く覚悟を語った。
 

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