「アクトレスガールズに残っててよかった」青野未来がAWGシングル王座を防衛!松井珠紗が挑戦名乗りを上げ世代間闘争は過熱の一途!

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 28日、東京都・新木場1stRINGにて、『ACTwrestling Step19 新木場公演』が開催され、青野未来がAWGシングル王座の初防衛に成功した。

 2015年に旗揚げした『Actwres girl'Z(アクトレスガールズ)』は、相羽あいな(播磨佑紀)、尾崎妹加、安納サオリ、なつぽい(万喜なつみ)、ひめか(有田ひめか)、中野たむなど現在も様々な場所で活躍する選手たちを輩出。2019年からは『Beginning』と『Color's』の二団体制へ移行し、2021年に旗揚げした演劇団体『アクトリング』がコロナ禍であるにも関わらず超満員となる成功を収めていた。
 しかし2021年12月31日をもってアクトレスガールズはプロレス団体としての活動終了を発表。『プロレスを用いたよりエンターテインメント性の高い公演』へと移行していたが、2022年8月より元スターダムGMの風香がアドバイザーに就任。プロレスの『アクトレスリング』と、舞台演出にプロレスの要素を取り入れた『アクトリング』という分け方でプロレス活動が再開された。

 新体制になって間もなく続々と新人が加入していき、全ブランド合わせれば旧体制アクトレスを上回る勢力を誇る団体に。それ故に、アクトレスリングの公演には毎回全員が出場出来るわけではなく、限られた試合枠を巡って熾烈な“レギュラー争い”が展開されている。

 そんなアクトレスリングでは、旧アクトレスでも主力として活躍していた青野未来や茉莉、そして元スターダムの澄川菜摘(翔月なつみ)や惡斗といった以前からプロレスをよく知る実力者たちが中心人物として君臨。
 しかし、そんな現状に異を唱えたニューウェーブ、新体制になってからデビューした選手たちによる下剋上の流れが出来始めており、現AWGシングル王者の青野未来を打倒せんと気炎。新人限定で次期挑戦者決定トーナメントが開催された。

 このトーナメントを制したのは、惡斗率いる【BE∀STZ REBELLION(びーすつ・りべりおん)】のCHIAKI。小柄ながら闘志あふれるパワーファイトが持ち味の選手であり、このトーナメント開催の発起人。アクトレス改革の狼煙を上げたニューウェーブ筆頭となったCHIAKIの革命が果たされるのかどうかに注目が集まっていた。


 試合が始まると、青野はローキックで足を潰してからの39ロックと堅実な足攻めを展開していくが、CHIAKIは場外戦に持ち込んで強引に脱出し、BE∀STZ REBELLIONのセコンド介入攻撃から硬い床への場外パワースラムと躍動。
 CHIAKIのラフファイトに顔色を変えた青野は、容赦なく腹部を蹴り上げるパントキックやバズソーキックなど強烈な蹴り技で反撃。CHIAKIも得意のアルゼンチン・バックブリーカーからJPコースターを決め、必殺のロコモーション式フィッシャーマンズ・スープレックスを狙うが、青野が振り払ってラリアット。CHIAKIは根性のキックアウトを見せるが、青野が後頭部へのラリアット、ロープに飛んでのラリアットとラッシュをかけて3カウントを奪った。

 試合後には、朝陽との次期挑戦者決定戦を制した松井珠紗がリングに上がり、そのベルト、私が誰より輝かせてみせるんで、よろしくお願いします」と宣戦布告。青野が握手を求めると、松井はその手を引き寄せてMKD(※ポールシフト)で突き刺してKO。
 なんとか起き上がった青野は、「松井珠紗!最高じゃーん!めちゃくちゃ楽しみにしてるから!」と笑顔で松井を見やり、2人はバチバチの視殺戦を展開した。


 試合を終えた青野は、「珠紗はこのアクトレスガールズのベルトに対しての思いは相当強いと思うので、きっと私と同じくらい強いんじゃないかなと思います。だから、私も負けずにこのベルトを愛して、アクトレスガールズを愛して、絶対に守りたいと思います」とコメント。

 対する松井は、現在の環境の充実ぶりを語り、「アクトレスガールズに残っててよかったな、って」と思いを吐露。
 そして、旧体制アクトレス時代から青野にはシングル、タッグともに全敗であったことを明かしつつ、「数年ぶりの一騎打ちでベルトを奪取したらめちゃくちゃエモいですよね?って思ってるので、絶対獲りに行きます。未来さんがベルトを輝かせられないんだったら、私が輝かせます」と闘志を漲らせた。

 現在のアクトレスガールズでは、青野の周辺以外でも世代間闘争が日々過熱している。
 新体制になってからデビューした新人たちも、リング上のパフォーマンスのクオリティはキャリア2年未満とは思えないほどにハイレベルなものとなっており、いつ下剋上が果たされてもおかしくない。

 松井は青野の背中を追う立場だが、松井もまたニューウェーブから狙われる立場にある。
 青野と松井の王座戦の日程は現状未定だが、その先の展開まで含めて今後のアクトレスガールズからも目が離せない。

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