棚橋弘至が2ヶ月ぶりの復帰戦もジェイ・ホワイトにリベンジならず!「令和のデビュー戦も黒星発進。俺らしいじゃん!」
5日、東京都・両国国技館にて新日本プロレス『BEST OF THE SUPER Jr. 26』が行われ、左肘の負傷欠場していた棚橋弘至が復帰を果たした。
棚橋弘至は今年4月のMSG大会以後、左肘を負傷して約2ヶ月欠場していたが、今年5月の福岡大会で両国大会での復帰を宣言し、「万全の状態で復帰して再びIWGPヘビー級を狙っていく」とファンに誓っていた。
しかし、そこへ以前から棚橋と因縁深く、今年2月当時王者であった棚橋からIWGPヘビー級王座を奪取したジェイ・ホワイトがリングに上がり「お前なんか挑戦者の列の最後尾だ」と鼻で笑って棚橋を襲撃するといった波乱が起きており、両者の対立はさらに深まっていた。
試合はジェイの奇襲に始まり、ジェイが手術を終えたばかりの棚橋の左肘を場外フェンスや鉄柱を使って執拗に痛めつけていく。レフリーが場外カウントを取っていくと、ジェイはレフリーを場外に引きずり出してカウントを妨害して左肘への攻撃を続けるといった冷酷かつダーティな一点集中攻撃を見せる。
棚橋は痛む腕で敢えてエルボーを放っていき、ツイスト・アンド・シャウト、スリングブレイドと強引に自分のペースに持ち込んでいき、ジェイのブレードランナーをかわしてダルマ式ジャーマンスープレックスホールド。
棚橋はハイフライフローを狙いに行くが、ジェイのセコンドに付いた外道が棚橋を妨害。その隙を突いたジェイが棚橋に急所攻撃を見舞うと、棚橋もジェイに急所攻撃をやり返してスクールボーイとなりふり構わず貪欲に勝利を狙う。これを返されると棚橋はドラゴンスクリューからのテキサスクローバーホールドを狙うが、ジェイが下から組みついてアームロックを交えながらのスモールパッケージホールドで丸め込み、カウント3を奪った。
バックステージに戻った棚橋は、力尽きて大の字になり「プロレスラーになった時も黒星発進。そして今日!令和のデビュー戦も黒星発進。俺らしいじゃん!」と明るく振る舞って見せる。
しかし、「今日の両国の応援がラストチャンスだったかもしれない。でも……やっと……やっと、やっと、プロレスに戻ってこれたから。ファンの期待は裏切ってしまったかもしれないけど、よく頑張ってくれた。俺の体。これからも期待してるから!」と明るく振る舞おうとしつつも途中で涙で言葉を詰まらせてしまい、ふらつきながら会場を後にした。