IWGPタッグ新王者の“G.O.D”タマ・トンガ&タンガ・ロアがブリスコブラザーズの持つROHタッグ王座をかけMSGでダブル王座戦?!
23日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『HONOR RISING:JAPAN 2019』が行われ、“G.O.D”タマ・トンガ&タンガ・ロアが“L.I.J”EVIL&SANADAを破りIWGPタッグ王座を奪取。同じくROH世界タッグ選手権を防衛した“ブリスコブラザーズ”マーク・ブリスコ&ジェイ・ブリスコとマディソン・スクエア・ガーデンで互いの王座をかけたダブル王座戦を行うことを宣言した。
セミファイナルで行われたIWGPタッグ王座戦で激突した王者組のEVIL&SANADAと“G.O.D”タマ&ロアは、昨年12月の『WORLD TAG LEAGUE』で対戦した際には、G.O.Dが邪道&外道直伝のスーパーパワーボムで勝利しており、EVIL&SANADAが王者としてリベンジを果たせるかどうかの注目の一戦。
試合は、序盤から一貫してG.O.Dのペースで進行。開始直後からEVILが捕まる展開となり、なんとかSANADAに代わっても今度はSANADAが捕まってしまう。終盤にようやく体勢を立て直したEVIL&SANADAは反撃に転じ、マジックキラーを狙っていくが、セコンドの邪道が竹刀を持って介入したことからペースを崩され、邪道をマジックキラーで排除しようとしたところをG.O.Dに捕まり、ゲリラフォーウェア、3D、スーパーパワーボムと立て続けの合体攻撃でSANADAからフォールを奪い王座奪取に成功。
メインイベントでは、抜群のチームワークを持つ兄弟タッグ“ブリスコブラザーズ”のマーク・ブリスコ&ジェイ・ブリスコに、新日本プロレス気鋭の若手タッグであるジュース・ロビンソン&デビッド・フィンレーが挑んだ。
序盤からジュースが兄弟の卓越したコンビネーションに捕まる展開となり、フィンレーに代わってもブラインドタッチで翻弄し、場外に蹴り出してマークがトルニージョを放つなどテクニックとスピードで試合を支配。
しかし、パワーで勝るフィンレーはバックドロップで一矢報い、ジュースもフルネルソンバスターで反撃。さらにそれぞれの相手へエプロンからトペ・コンヒーロ、場外の鉄柵に押し付けてのキャノンボールなど豪快な技で一転攻勢。ブリスコブラザーズの合体技スプリングボード・ドゥームズデイ・デバイスをかわしてジュースのパワーボムにフィンレーがダイビングヨーロピアンエルボーを叩き込む合体攻撃を叩き込むものの、最後の一手が遅れ、先に復活したマークのダイビングエルボードロップが炸裂し、フィンレーから3カウントを奪った。
試合後、マイクを取ったジェイは「トーキョー!ジャパン!ROHタッグ王座の防衛に成功した世界最高のタッグチーム、ブリスコブラザーズだ!さっき、G.O.DがIWGPタッグ王者になったな。もし皆が知らないようなら言っておくが、俺達は4月6日にニューヨークで大会がある。だから俺たちは宣言する!IWGPタッグ王座に俺たちはマディソン・スクエア・ガーデンで挑戦する!どうだ?!」とG.O.Dの奪取したIWGPタッグ王座への挑戦を表明。
これを聞いたG.O.Dがベルトを持ってリングに上がると、ロアがこの挑戦を受けると表明。両組は互いのベルトを掲げ上げながら不敵な笑みを浮かべて睨み合った。
試合後、マークは「これは戦争だぜ!ベイベ~!」とおどける余裕を見せ、対するロアも「このタンガ・ロアとタマ・トンガがROH王者のマーク&ジェイに挑戦するということは……」と口にし、タマが「ROHタッグ王座も俺たちのものになるということだ!」と応えるなど自信満々。
IWGPタッグ王座とROHタッグ王座、奇しくも双方兄弟タッグの王者同士がプロレスの世界的聖地、MSGで激突する。世界最強の兄弟タッグが決まると言っても過言ではないこの試合の行方に目が離せない。