【会見全文】1・4東京ドーム大会の会見は白熱!ザックが海野に「チャンピオンになるための手ほどきをする」と教育者目線!GLOBAL王者のフィンレーは父の教えに従い手段を選ばない防衛へ!DOUKIの成長をデスペラードが高評価

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 6日、東京都・テレビ朝日社内にて新日本プロレスが2025年1月4日に開催する『WRESTLE KINGDOM 19 in 東京ドーム』のカード発表記者会見を行った。

 まずは棚橋弘至代表取締役社長が登場し、ゲイブ・キッドの処分内容を発表。


棚橋「新日本プロレス代表取締役社長、棚橋弘至です。本日はお忙しいところお集まりいただきありがとうございます。私から皆様にご報告があります。11月4日、大阪大会でのバックステージでの出来事について。ケニー・オメガ選手のコメント終了後、ゲイブ・キッド選手が襲撃するという事態が発生しました。本件に関しまして、状況を深く受け止め、社内で協議し、欠場選手への暴行はプロ失格であるという結論に達しました。つきましては、ゲイブ・キッド選手には厳重注意と罰金を科すことを決定しました。併せまして、AEWならびにケニー・オメガ選手には謝罪申し上げます。私からは以上です。ありがとうございました」

 続いて、菅林直樹会長が登場。新規決定対戦カードを読み上げ、4日&5日の放送&配信予定を説明。
 4日は例年通りCSテレ朝チャンネルならびにNEW JAPAN WORLDでの生中継が決定。1月4日深夜にはテレビ朝日にて『新日本プロレス1・4東京ドームワールドプロレスリングスペシャル』の放送が決定。5日に関しては、NEW JAPAN WORLDが12月に10周年を迎える記念に、ファンへの感謝の気持ちを込めて全世界で通常の会員料金で視聴可能であることを発表した。

▼IWGPジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/Just 4 Guys】DOUKI
vs
【挑戦者】エル・デスペラード
※第97代王者は5度目の防衛戦。

エル・デスペラード
「えー、挑戦者のデスペラードです。DOUKI選手がチャンピオンで俺が挑戦者ってシチュエーションは非常に良いな……というところから広げようと思ったけど今のところなにも思いつきません。実際私自身今欠場中でして。で、こないだ大阪大会のジュニアのシングルのタイトルマッチの直後に上がって、思いの丈を全部ぶちまけました。なので、言いたいことは全部あそこで言っちゃったんで、質疑応答のときになにか聞いていただけたら新しくお話することがあると思います。自分の気持ち、今まで溜め込んだ部分というのはあの場ですべてお話したので、申し訳ないけどYouTubeなりWORLDなりで確認していただけると嬉しいです。あと、これはタイミングがちょっと難しいんですけど、後2ヶ月ある状態というのは、こっから……まあ僕の場合ですけど、その試合に対して自分の気持ちでありいろんなものを練り上げていく時間だと僕は思っているんで。今ここで思いついたカッコいいこと言いましたとか、こう言ったらウケがいいかなみたいなことをパンパンパンと並べたところでぼこに僕の気持ちっていうのは乗って無くて。どうせ年が明けたら全然関係ないこと言ってると思う。聞いていただけたらお話できると思います」

DOUKI
「第97代IWGPジュニアヘビー級チャンピオン、DOUKIです。俺は、今日ここに座るまで4つの防衛戦をなんとかクリアしてきました。9月から始まって、2ヶ月の間に4つの防衛戦。どの相手も本当に最強の相手でした。石森太二、金丸義信、SHO、そしてマスター・ワト。全然違ったタイプのどんな選手も最強のチャレンジャーでした。そして今回、東京ドームで当たるのがエル・デスペラード。隣りに座ってるエル・デスペラードとは今まで色々ありました。皆さんご存知だと思います。ただ、チャンピオンとして今の気持ちを述べるとすれば、今までの続きをやるつもりはありません。欠場していても、最も影響力のある選手である1人のエル・デスペラード。そのエル・デスペラードをチャンピオンとして迎え撃つ。まだまだ2ヶ月も先ですが、既に無茶苦茶ワクワクしています。エル・デスペラード、DOUKIの試合。IWGPジュニアをかけたシングルマッチ、メチャメチャ楽しみです。そしてこの試合はどの試合にも負けるつもりはありません。この試合で……いや、既に証明しているんですよ。このIWGPジュニアの試合が世界最高だっていうことを改めて世界に発信していきたいです」

――デスペラード選手、4つの防衛戦を経た王者としてのDOUKI選手をどういうふうに見ていたか
デスペラード「どういうふうにっつーのは難しいですね。僕らにとってベルトっていうもんはやっぱり話題の中心であって、僕が思うベルトっていうものはその階級、今回はジュニアですけど、それの一番素晴らしい試合をする人間ですという証だと思っている。タイトルマッチというものはそれが担保された、面白い試合であることが確立された試合なんですよ、僕の感覚ではね?そういう意味で言えば、ベルトを持つにふさわしい内容と、こないだの僕が帰ろうとしたら、結構僕も何回か言ったことあるんですけど、自分が勝ってるのに誰かが入ってきちゃって、その人が帰るときにその人の曲がかかる。まあまあまあまあ、流れ的にはなんとなく分かるんですけど、『勝ったのは俺だし』みたいなところをピッと自分の口で言えたあたりが、少なくとも僕に挑戦して僕に勝った直後の彼になかった言動だろうなと思えば、もう既にベルトを持って彼は変わっていたんだろうなと思います。……って、長々エラソーに喋ってると俺がスゲー年上のオッサンみたいなんで、この質問は嫌いです」

――デスペラード選手、欠場期間中にファイトスタイルなどの変化は生まれたか
デスペラード「いやぁ、特に無いですね。今までいろんな形で右往左往して、まったくうだつが上がらなかった自分がやっと手に入れた形なんで、これを欠場しました、戻りました、帰ってきた途端に新しいすごい必殺技がありますって、そんな少年誌みたいな話は無いので。今まで僕が積み上げてきたものは絶対の自信がありますし、DOUKI選手もそうですけど自分が今まで積み上げてきたものっていうのは簡単に変えたくないので。逆にそのスタイルに戻れるか、自分が納得するあのときの戻すのかっていうのがこの欠場期間の後半の僕のテーマなんで。新しい自分を見せるって気はさらさらないですね。でも、ありがたいことにGロッソで舞台を経験させてもらって、そこで新しく出来た仲間とのコミュニケーションで得た新しい刺激や、WORLDで彼のタイトルマッチを見て、悔しいわけですよ。自分は動けてない、タイトルマッチが出来てない、試合が出来ていない。プロレスラーなのに。っていうストレスがすごかったんで、そういう部分での爆発がこれから後2ヶ月くらいの間に上手く練り上げられて、それで1月4日にちゃんと良い形で出せればなとは思ってます。それを彼も望んでるでしょうし。そんな感じですかね」

――DOUKI選手、東京ドームでIWGPジュニアヘビー級チャンピオンとして試合をすることへの思いは
DOUKI「今回僕が東京ドームの、いわゆる本戦と呼ばれるところに上がるのは初めてなんですよ。今までは第0試合にずっと出てたんですけど、来年は本戦にようやく出ることになるんですよ。ただ、本戦に出るから嬉しいとか、そういう気持ちはもう全然なくて。僕は今、IWGPジュニアヘビー級のチャンピオンなんです。東京ドーム大会、新日本プロレスの年間で一番大きい大会ですよね。その舞台にチャンピオンとしてしっかり内容も結果も魅せる。それだけです」


▼IWGP GLOBALヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/WAR DOGS】デビッド・フィンレー
vs
【挑戦者/L.I.J】辻陽太
※第3代王者は5度目の防衛戦。

辻陽太
「まず最初に、G1で2連敗している俺に対して、このベルトをかけて闘おうと言ったフィンレー選手に敬意を示したいと思います。やっぱり彼はWAR DOGSのリーダー、ボスドッグですね。ただ1つだけ俺が気になるのは、WAR DOGSっていうのは確かにバイオレンスで残酷なユニットなのかもしれない。ただ、リーダーのフィンレーは乱入を使ったり、武器を使ったり、彼1人だけが小賢しい真似をしてプロレスをしているということです。皆さんも御存知だと思います。俺も分かってます。彼は新日本プロレスを代表する1人のメインイベンターでありトップレスラーであるということを。今日のこのスーツを見ても、彼がトップであるということは誰が見ても納得することだと思います。なので、年間最大のビッグマッチ、新日本プロレス最大のビッグマッチ。1月4日、ジャニュアリー・フォース。東京ドーム大会には、スピード、技、パワー、すべてを正々堂々とぶつけるプロレスが彼と出来たらと思ってます。そして最後に、前回のG1の記者会見で彼が無駄にした3つのマーロウのプリン。その恨みがまだ1つ残っていることを忘れないでください。以上です」

デビッド・フィンレー
「今現在自分はなんとなく足元をすくわれるような中で歩いているが、信じられないほど素晴らしいレスラーであり、天才であり、WAR DOGSのリーダーであり、そして眼の前にはベルトが置かれ、強さを証明してきた男でもある。この事実すべてに於いて、自分は夢を生きていると思っている。立ちはだかる敵をすべてをなぎ倒し、すべてのものを手に入れてここにいる。ただ、今ここで1つ心から正直な思いを言おうとするならば、辻、君みたいな男のリベンジをこうやって受ける寛大さがどこから来ているか分かるだろうか。この寛大さというのは、自分自身がユニットの強いリーダーであることと同時に、自分に銃口を向けているのが敵のユニット、もしくは味方の中からももしかしたら向けられているかもしれないという、そういった自分の中での焦燥感もある。今回こうしてタイトルマッチをすることによって、自分はこれ以上により強さを証明しなければいけないと思っている。自分にとって誰から銃を向けられているのかというのが、今まで分かっていないとでも思っていたのか?俺はちゃんと気付いていた。WRESTLE KINGDOMではそういった今見えない敵を払拭するためにも、強さを証明し、そして自分の強さに疑いを持っている人に対しても証明しれいかなければならないことがたくさんあると思っている。ベストレスラーであるためには闘い続けること。そして、憎悪の中からすべての道は開かれると思っている」

――辻選手にとってIWGP GLOBALヘビー級王座とはどういう王座か
辻「IWGP GLOBALというのは、IWGPをヘビー級のベルトが統合されて、今まであったインターコンチの代わりに出来たベルトだと思ってます。なので、自分の中ではIWGP世界ヘビー級のベルトが新日本プロレスの中ではトップだと思ってます。ただ、4月に内藤さんに負け、8月にG1決勝でザックに負け、今現状、俺にIWGP世界ヘビー級に挑戦する資格は自分自身でもないと思ってます。ただ、こうしてフィンレーからこのベルトをかけて闘おうと言っていただけたので、自分はその覚悟に、自分の覚悟を以て精一杯応えるつもりですし、この白いベルトを彼にこれ以上汚さないでほしいと思ってます。そしてこのベルトを、俺は自分がやりたいことを叶えるために使う。その一歩にしたいと思ってます。以上です」

――辻選手のコメントを受けて。正々堂々と辻の挑戦を受けて闘うのか
フィンレー「面白い質問だ。“正々堂々”とはなんだ?自分自身、デビッド・フィンレーとして長年プロレスをやってきて、父に言われたことがある。『勝つならば何としてでも勝て』。この一言をチャンピオンとして実現するならば、そして昨年のWRESTLE KINGDOMと同様にチャンピオンとしてリングを降りるためならば、どんな手を使ってでも勝利を挙げる気持ちでいる。必要ならば首、腕、背骨、どこでも破壊して勝利するつもりだ」


▼IWGP世界ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/TMDK】ザック・セイバーJr.
vs
【挑戦者】海野翔太
※第11代王者は3度目の防衛戦。

海野翔太
「新日本プロレス、ROUGHNECK。海野翔太です。ザックさん、オオサカ、アフターメイン、アイム、ソー、ソーリー。たしかに先に手は出されたけど、自分自身も熱くなってザックにデスライダーしてしまったことは、申し訳ない気持ちはあります。ごめんなさい。すみません。ただ、自分が挑戦表明して形となって退場したあとに、リコシェが出てきて奇襲して挑戦決定っていうのは自分の中では許せなかったですし、一度ライオンマークを捨てて出ていった人間が、ヘビー級で実績も残していない、結果もない。そんな人がのこのこ新日本プロレスに帰ってきて奇襲しただけで自分のタイトルマッチを消化試合かのように『次は俺だ』って言われた現状が許せなくてあの行動に出ました。あとはザックさんがコロナ禍でも、新日本が苦しい状況でも、日本に残ってくれて、新日本プロレスに貢献して一生懸命頑張ってきた姿っていうのは自分はずっと見てきましたし、海外でイギリスにいるときにも気にかけてくれていたことも自分はずっと覚えています。ライオンマークに対して、新日本プロレスに対して、ここまで愛を持ってくれているチャンピオンに僕は誇りを感じますし、尊敬していますし、真正面からぶつかって勝ちにいきたいと本気で思っています。実績だ、結果だとか、東京ドームのメインイベントのカードが弱いとか、心の底で『ふざけんな!』って思ってますよ。オカダさんがいなくなって、オスプレイがいなくなって、タマさんもいなくなって、これから新日本プロレスは若い世代が引っ張っていかないとダメでしょう?5年後、10年後、実績がある結果がある、メインに立ってる選手で回してて、未来もクソも無いでしょう。このままブーイングやプレッシャーに潰されて終わるのか。はたまた自分が信じた道をしっかり貫いて闘っていくのか。しっかりと海野翔太に注目していてください」

ザック・セイバーJr.
「東京ドームのシーズンがやって来た。翔太、許すよ。初めは怒っていたけど、そうやって気持ちを見せてくれたことには感謝する。今回対戦するに当たって、海野が挑戦者になることに疑問を持っている人たちもいると思うが、そういった疑問は自分の中では1つも無い。海野のことは自分自身が新日本に入団した当時からずっと見ていて、多分デビューした頃から同じリングに立っていた。ヤングライオン時代にも試合をしたし、NEW JAPAN CUP、そしてG1でも大切な一戦で、海野の方に分のある闘いをされてしまったこともたくさんあった。海野翔太という名前は新日本プロレスの未来であり、将来的にチャンピオンとなり、新日本プロレスを率いていく新世代であることは疑いがないことだと思う。しかし、彼がチャンピオンになるのは次回の東京ドーム大会のリングではない。自分自身の初めてのメインイベント、そしてここから新日本プロレスは変化のときを迎えることだろう。今はザック・セイバーJr.がチャンピオンでいるべきときであると考えている。今年は3つの目標があった。G1 CLIMAX優勝、IWGP世界ヘビー級王座のベルト獲得、そして東京ドームのメインイベント。この3つは普通のプロレスラーならばキャリアの長い時間の中で1つ1つ叶えていくものかもしれない。だが、自分は4ヶ月でそのすべてを達成することになる。こういった自分の目標をすべて叶えたうえで自分のキャリアは改めて始まっていくと思っている。まだまだ始まったばかりだ。新世代に時代を委ねていくことが将来的に起こるとしても、それは今ではない。自分は東京ドームで外国人としては初めてチャンピオンとしてリングに上がり、そしてチャンピオンとしてリングを降りる。その初めての選手になる予定だ」

――海野選手、改めて今のザック選手に対する評価を
海野「僕からしたらオカダさんだったりオスプレイがいた当時から『ザックはなんでIWGP王者じゃ無いんだ』って疑問はずっと思ってましたし、全然チャンピオンになれるレベルの選手だと当時は思っていました。なるべくしてなったんじゃないかと思いますし、試合を通してサブミッションに目が行きがちですけど、打撃の強烈さだったり、上手さだったりテクニックだったりというのはずば抜けているんで、抜け目ないなと。穴を探すのも大変だと思うし、以前コメントでも言ったことがあると思うんですけど、自分が1個2個先を考えたとしても、2個3個先を読んで返してくるのが当たり前の選手なので、メチャメチャリスペクトもありますし、そういう相手だからこそ正面からしっかり叩きのめしたいと思いますね」

――初の東京ドームのメインイベントに立つことについて。そして1・4で勝利すれば翌日も東京ドームのメインに立つという状況。そういった大役を務めることのプレッシャーを感じているか 
ザック「今こういった大きな状況が自分にとって短期間の中で起こっていることはただの事実だ。とてもフレッシュな状況でもあると思う。G1もそうだった。決勝戦では辻と自分という今までファイナルに立ったことのない2人が闘った。ただ、自分のキャリアを見るに、今こういった新鮮な、初めての選手たちが大きな舞台を任される状況はとても違和感がなく受け入れられるものだと思っている。WRESTLE KINGDOMは新日本プロレスに入団してから毎回出ているので今回が8回目になる。やっとメインイベントにたどり着いた。IWGPシングルでのヘビー級のタイトルマッチ、諸々すべてにおいて初めてということで、自分にとってはなんの違和感もなく出来ているというのが正直なところだ。しかし、先程も言ったが立てた目標というのは自分のキャリアの頂点を見据えてのものではない。自分自身、この目標を達成したことでようやく次のチャプターに向けてのスタートを切れると思っている。そういった目標だった。もしかしたら2日間連続で東京ドームのメインイベントのリングに上がるということで自分のポジションを新日本プロレスのみならず世界中のプロレスの中で確固たるものにすることが出来る大事な2日間になると思っている」

――海野選手、東京ドームのメインイベントに立つことが決まった。ファンからの厳しい声 プレッシャーもあるが、喜びと重圧をどう受け止めているか
海野「率直な感想は、嬉しいですよ。1年に2人しか立てない舞台なので。やっぱりレスラー全員がそこに憧れを持って闘っていると思いますし、そこに自分が入るっていうのは嬉しいと思いますけど、その舞台に立つにあたって、自分がふさわしくないとか、実績・結果が残せてない選手が上がるのはどうだろうね?っていう声は耳にしますし、でも大阪のあとに誰も出てこなかったのがすべてなのかなと。僕は出てくるんであれば挑戦権をかけてシングルやってもいいと思いますし、次のタッグリーグですか。明日からのボストンもそうですし、ドームのメインが決まったから出ないってわけじゃなくて僕は出る気満々でいますし。それだったら奇襲の1つでもやってほしかったかなと思いますね。でも現状見た段階で誰がザックに挑戦するのが一番ふさわしいのかなって見たときに、一番はG1で勝ってるっていうのはデカいのかなって。それだけです。他に文句があるんだったら僕の眼の前に立ってシングルやりましょう。それだけです」

――ザック選手、1月5日にリコシェ選手とのスペシャルシングルマッチが発表されたことについて。4日に防衛に成功した場合、5日の試合もタイトルマッチにしたいと思うか
ザック「大阪でのリコシェの奇襲は中々のサプライズだった。なにがサプライズかって、奇襲ではなくてスーツに身を包んだリコシェが突然上から飛んで来たことだ。ビックリしたよ。彼の頭に照明が反射して文字通り目が見えなくなった。とはいえ、彼が新日本プロレスのリングに戻ってくることはとても嬉しいニュースだ。この会社の中でも素晴らしい功績を残した選手の1人だと思う。プロレスファンならご存知の方も多いと思うが、自分とリコシェはイギリス、アメリカ、オーストラリア、ドイツと各国で闘った経験がある。そんな2人が日本でシングルで闘う。これは悪くないアイディアだ。むしろ、彼の方から闘いたいという申し出てくれるなんて、それは最高の褒め言葉だ。IWGPのヘビー級のベルトを持った自分だから、誰もが狙ってくるのは間違いないことだが、嬉しいことだった。質問にあった通り、海野にもし1・4で勝つことが出来たら翌日のリコシェとの試合はタイトルマッチになる。予想外の試合になったかと思うが、ここでまた新日本プロレスにとっての新時代、そしてザック・セイバーJr.の時代を新しく切り開くためにも、また少し新鮮な風が吹くことは良いことだと思う」

――海野選手、4日にベルトを奪取した場合、1月5日に闘いたい相手は
海野「ジョン・モクスリーですね」

――その理由は
海野「ただ単に、今の彼のやり方が気に食わない。今のスタイルが大嫌い。正直何が起きてるかわからない。闘って確かめたいと思います」

――4日の東京ドームのメインに立つ覚悟、強いメッセージをファンに向けて
ザック「自分の覚悟、意気込みというのは自分自身が最強のレスラーであることを証明するのではなく、新日本プロレスという団体がこの地球上で最高の団体であることを証明すること。様々な変化があった1年だった。新日本プロレスから離れた人もたくさんいる。その代わり、若手のスキルあるレスラーが増えたことも確かだ。これまでに無いほど若手のオプションがあると考えている。海野のことはもちろん倒すが、ここから引き上げるのも自分の役割だと思っている。海野は必ず将来チャンピオンになる選手だ。そのチャンピオンになるための手ほどきをリングの上でしたいと思っている。プロレスラーになって今年で20年目。もちろん海野と自分にはキャリアだけではない様々な差があると思う。20年間をテクニカルレスリングに捧げてきたこの人生。今自分自身がトップに立つ時期であることはもちろんだが、そうやって引き上げ、そして海野に『チャンピオンになるとはどういうことか』というのを手ほどきし、そして伝授できればと思う」
海野「東京ドームのメインイベントって舞台は、年間通していちばん大切な試合だと思っているので、そこに立つ、選ばれたっていうのはしっかり自信を持つと同時にプレッシャーや責任もしっかり持って挑みたいという気持ちはしっかり持ってます。ただ、もう次を見据えたかのように『手ほどきする』とかナメられてますけど、全部ひっくり返してやるよって。ザックにわからせてやるよって。今までやってきたことは間違ってなかったっていうのをすべてぶつけて、自分が1・4東京ドームのメインイベントのあとにベルトを掲げて立っていてやります」

『WRESTLE KINGDOM 19 in 東京ドーム』
日程:2025年1月4日(土)
開始:17:00
会場:東京都・東京ドーム

▼棚橋弘至ファイナルロード・スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
棚橋弘至
vs
[H.o.T]“キング・オブ・ダークネス”EVIL

▼IWGPジュニアタッグ選手権4WAYマッチ 60分1本勝負
【王者組/JET SETTERS】KUSHIDA/ケビン・ナイト
vs
【挑戦者組/TMDK】ロビー・イーグルス/藤田晃生
vs
【挑戦者組/Catch 2/2】TJP/フランシスコ・アキラ
vs
【挑戦者組/WAR DOGS】クラーク・コナーズ/ドリラ・モロニー
※第76代王者は2度目の防衛戦。

▼NJPW WORLD認定TV選手権3WAYマッチ 15分1本勝負
【王者/H.o.T】成田蓮
vs
【挑戦者/UNITED EMPIRE】ジェフ・コブ
vs
【挑戦者/TMDK】大岩陵平
※第6代王者は初防錆戦。

▼IWGPジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/Just 4 Guys】DOUKI
vs
【挑戦者】エル・デスペラード
※第97代王者は5度目の防衛戦。

▼IWGP GLOBALヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/WAR DOGS】デビッド・フィンレー
vs
【挑戦者/L.I.J】辻陽太
※第3代王者は5度目の防衛戦。

▼IWGP世界ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/TMDK】ザック・セイバーJr.
vs
【挑戦者】海野翔太
※第11代王者は3度目の防衛戦。

『WRESTLE DYNASTY』
日程:2025年1月5日(日)
開始:13:00
会場:東京都・東京ドーム

▼スペシャルシングルマッチ
[TMDK]ザック・セイバーJr.
vs
リコシェ(AEW)

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