【試合詳細】5・4 アイスリボン横浜武道館大会 春輝つくし&藤本つかさ vs 星ハム子&高橋奈七永 藤本つかさ&星いぶき vs 中島安里紗&志田光 【ICE×∞】春輝つくしvs朝陽 【リボンタッグ】SAKI&清水ひかりvsトトロさつき&まなせゆうな 【トライアングル】真白優希vs真琴vs山下りな

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『アイスリボン横浜武道館大会II』
日程:2022年5月4日(水・祝)
開始:15:00
会場:神奈川県・横浜武道館
観衆:861人

▼魁!女熟 vs KISSmeT PRINCESS 6人タッグマッチ 20分1本勝負
[魁!女熟]チェリー(フリー)/松本浩代(フリー)/●キク
10分5秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
[KISSmeT PRINCESS]○石川奈青/網倉理奈(COLOR'S)/神姫楽ミサ(JTO)

▼タッグマッチ 15分1本勝負
バニー及川/○Yappy
5分29秒 タラ・サ・インピエルノ
柳川澄樺(JTO)/●咲蘭

▼本間多恵復帰戦 6人タッグマッチ 30分1本勝負
○雪妃真矢(フリー)/櫻井裕子(COLOR'S)/NATSUMI(超花火)withラム会長(666)
11分35秒 タイガードライバー→片エビ固め
●本間多恵(フリー)/安納サオリ(フリー)/尾﨑妹加(フリー)

▼スペシャルシングルマッチ20分1本勝負
○アジャコング(OZアカデミー)
9分28秒 バックドロップ→体固め
●松下楓歩

▼トライアングルリボン選手権試合 15分1本勝負
【王者】○真白優希
13分23秒 ビーナスクラッチ
【挑戦者】●山下りな(フリー)
※第44代王者が2度目の防衛に成功
※もう1人は【挑戦者】真琴(フリー)

▼インターナショナルリボンタッグ選手権試合 30分1本勝負
【王者組/galaxyPunch!】SAKI(COLOR'S)/●清水ひかり(COLOR'S)
14分20秒 動くこと雷霆の如し→体固め
【挑戦者組/BIG☆DEKAI!!!】○トトロさつき/まなせゆうな(ガンバレ☆プロレス)
※第55代王者が2度目の防衛に失敗。トトロ&まなせが新王者となる。

▼ICE×∞選手権試合 30分1本勝負
【王者】○春輝つくし
17分2秒 ジャパニーズオーシャン・スープレックス・ホールド
【挑戦者】●朝陽
※第33代王者が7度目の防衛に成功。

▼トリプルメインイベント 藤本つかさ休業記念試合 タッグマッチ30分1本勝負
●藤本つかさ/星いぶき
18分34秒 魂のスリーカウント→エビ固め
中島安里紗(SEAdLINNNG)/○志田光(AEW)

▼トリプルメインイベント 春輝つくし引退記念試合 タッグマッチ30分1本勝負
[ドロップキッカーズ]●春輝つくし/藤本つかさ
29分22秒 ハルカゼ
○星ハム子/高橋奈七永(フリー)

つくしがICE×∞王座を防衛し笑顔の引退!藤本が休業記念試合で中島&志田の強打に沈む!トトロ&まなせがリボンタッグ奪取!真白が根性のトライアングル防衛!

オープニング


 入場式が行われ、所属選手たちがステージに集合。

藤本「本日はゴールデンウィークの中、アイスリボン横浜武道館大会にご来場いただきまして誠にありがとうございます!私は今日を以て休業させていただきます。つくしは本日を以て引退します。とうとう5月4日がやってきました。でも、最後まで燃え尽きるほどプロレスがしたいです!皆さんも是非最後まで楽しんでください!」
つくし「本日で春輝つくしは引退をします。悔いがないようにリングを降りたいと思いますので、最後まで頑張りたいと思います。そして皆さん、プロレスでハッピーになって帰っていってください!今日もよろしくお願いします!それでは参りましょう!横浜武道館大会II、スタート!」

第1試合


 プリンセスとして覚醒した石川率いるKISSmeT PRINCESSはお揃いのドレスを着て登場。
 石川とキクの対面でゴングが鳴るとロックアップでの押し合いとなり、両陣営加わって全員での押し合いへと発展。松本の怪力がうなり、プリンセスたちはロープに押し込まれる。
 キク&チェリーは石川にサンドイッチドロップキックから女熟ポーズを取ろうとするが、網倉&神姫楽がカット。プリンセス3人でキクを固めながらポーズを決める。
 チェリーと石川の対面となると、チェリーがボディブローを叩き込み脇固め。これを神姫楽がカットするも石川の上にフェイスクラッシャーで重ねられ、さらにカットに来た網倉をモンキーフリップで2人の上に重ねた上でチェリーがボディプレス。チェリーがコーナーに振ろうとするが石川が振り返して串刺しバックエルボーから側転ダブルニードロップ。さらに投げようとするがチェリーが逆にダブルリストアームサルトで叩きつけ、熟女でドーン!を発射。石川はこれをかわしてゴリースペシャルからのフェイスクラッシャーを決めて神姫楽にタッチ。
 神姫楽が引き起こそうとしたところで下からチェリーが組み付いて腕十字。神姫楽が身を起こすと、チェリーが「どっこいしょ!」と大外刈。松本にタッチ。
 松本は神姫楽をロープに振りつつ串刺しボディスプラッシュ。さらにカットに来た石川、網倉をコーナーに重ねて3人にまとめて串刺しボディスプラッシュ。松本は神姫楽に強烈な逆水平チョップ連打から串刺しラリアットを狙うが、神姫楽がこれをかわしてOLAPからの回転エビ固め。網倉にタッチ。
 網倉はショルダータックルでぶつかっていって松本と互角のパワーを見せつけカナディアンバックブリーカーを狙うが、着地した松本がロープに飛んでラリアット。キクにタッチ。
 キクが出てくると網倉がローリングダブルチョップを叩き込み、石川にタッチ。
 石川とキクはエルボーの打ち合いを展開し、キクがキクロックを狙うも網倉&神姫楽がカット。網倉が神姫楽を背負ってのわー!プレス+石川のフェイスクラッシャーのプリンセス連携攻撃も、松本がカット。松本は網倉をエルボーでぶっ飛ばし、石川&神姫楽を両脇に抱えてダブルバックドロップ。さらにキクを石川の上に豪快にぶん投げてフォールさせるもカウントは2。

 キクはデスロールを狙うが、石川がドラゴンスクリューで切り返し、スパインバスターからジャックナイフもチェリーがカット。キク&チェリーが熟女と熟女でドーン!を叩き込み、キクがデスロール。これを神姫楽&網倉がカットし2人でダブルのサイドスープレックス。さらにキクへ神姫楽がラリアット、網倉がサンセットフリップで追撃し、最後は石川が美しいブリッジを描くジャーマン・スープレックス・ホールドで叩きつけて3カウントを奪った。

石川「ありがとうございます!自分は今日がデビュー2周年なんですけど、2周年を勝利で飾ることが出来て嬉しいです!ありがとうございます!私達3人のプリンセス、KISSmeT PRINCESSの入場曲が発売になっています。今日勝ったので、ここで生歌披露したいと思います!それでは聞いてください。KISSmeT PRINCESSで、『Are you princess?』」

 KISSmeT PRINCESSが3人でライブを行い、意気揚々と引き上げていった。

<試合後コメント>

KISSmeT PRINCESS
網倉「おめでとう、なーちゃん!」
神姫楽「今日で2周年、おめでとう!」
石川「ありがとうございます!そうなんです。女熟には前哨戦とか負けてしまっていたので、ホントに正直ちょっと不安な気持ちもあったんですけど、2周年を勝利で始めることが出来て本当に嬉しいです。これもこの2人のプリンセスのおかげ。ありがとうございます!もう3人寄れば私達KISSmeT PRINCESSは最強ということで!」
網倉「3年目、どんなプリンセスになりたいですか?」
石川「アイスリボンだけじゃなくて、色んな世界中をプリンセスに染めたいと思いま~す♪」
神姫楽「頼もしいわぁ」
網倉「これからも3人で頑張ろう!」
石川「頑張りましょう!」
3人「せーの!お~っ!」
網倉「アレやりましょうよ」
神姫楽「さっきね、出来なかったの。頭打ちすぎて。ごめんね」
網倉「じゃ、『以上、私達』って言ってください」
石川「以上、私達、KISSmeT PRINCESSでした~♪」

――リング上で生ライブを行った感想は
石川「メチャクチャ大変でした(笑)試合よりもメチャクチャ練習とか、大変でした。自分はアイドルが好きなんですけど、実際やると本当にこんなにスゴいことやってるんだなって思いました。せっかく今回できたので、歌とかダンスも頑張って、それをさらにプロレスに行かせていけたら良いなって思いました!」

第2試合


 ゴングから柳川&咲蘭が2人で攻め込んでいき、合体ドロップキックからダブルの脇固めでポーズ。これをカットしたYappyが咲蘭をスイングフロントネックロックで振り回し、バニーがボディスラムを狙うが、咲蘭が背後に回ってスタンド式の胴締めスリーパー。さらにフットスタンプから回転エビ固めを見舞い、キックアウトされると柳川にタッチ。

 柳川は片足ドロップキックからロープに振ってビッグブート。バニーも得意のミドルキック連打で反撃しDDTで突き刺してYappyにタッチ。
 Yappyが出てくると柳川はスピンキックを側頭部に叩き込み、バッククラッカーから咲蘭にタッチ。
 咲蘭はドロップキック連打から投げようとするがYappyがファイナルカットで切り返しドラゴンスリーパー。咲蘭はクラッチを切ってYappyを背後に倒しフットスタンプ。柳川がXファクターで追撃し、咲蘭がコーナートップからダイビングクロスボディ。バニーがカットに入ると咲蘭が低空ドロップキックで蹴落とすが、その隙にYappyが走り込んでランニングヒップバッドからフェイスクラッシャー。柳川がカットに入るもバニーがハイキックを叩き込み、Yappyと2人で合体ローリングネックブリーカー、合体ギロチンドロップ。Yappyがコーナーからタラ・サ・インピエルノ(※旋回式ダイビングボディプレス)で3カウントを奪った。

第3試合


 6人それぞれ握手を交わすも、本間が先発で出てくると雪妃ら3人が奇襲。本間をロープにくくりつけてトレイン攻撃を見舞い、安納&妹加も横に座って「多恵さん!復帰おめでとぉ~!おかえりなさ~い♪」と全員笑顔で祝福。本間は「ありがとうだけど、痛いよ!?」と真っ当なツッコミを入れる。
 本間がリングに戻ると、櫻井へ安納&妹加とトリプル低空ドロップキック。さらに本間が脇固めからダブルアームバーを狙うが雪妃がカット。櫻井がエルボーを連打していくと、アクトレスガールズ時代の先輩である本間は涼しい顔で受け止めていくも次第に表情に余裕がなくなり、櫻井がショルダータックルで吹き飛ばしてボディプレスを発射。本間はこれをかわして低空ドロップキックを入れ、妹加にタッチ。
 妹加はショルダータックルで櫻井を吹き飛ばしエルボードロップ連打からアルゼンチン・バックブリーカーを狙うが、櫻井が背面着地してコブラツイスト。妹加は背後に倒れ込んで圧殺も、櫻井は即座にボディスラムで叩きつけて反撃し、NATSUMIにタッチ。
 NATSUMIはドロップキックの連打からブーメランアタック。さらにハイキックを発射も、これをかわした妹加が担ぎ上げてアルゼンチン・バックブリーカー。そのまま膝を立てて背中から叩きつけるバックブリーカーから安納にタッチ。
 安納はハイブリッジな鎌固めから踵落とし。体固めに入るもNATSUMIがブリッジで抜けて走り、ビッグブート。妹加が入ってきて安納とダブルチョップを狙うが、NATSUMIが側転でかわして2人にまとめてクロスボディ。さらに安納をノーザンライト・スープレックス・ホールドで叩きつけ、雪妃にタッチ。
 雪妃はランニングミドルキック連打から倒れ込んだ安納の腹部を蹴り上げ、ロープへの貫通式ランニングニーを狙うが、安納がかわして貫通式ビッグブート。雪妃も掌底連打からのソバット、ジャンピングミドルキックと叩き込みハイキックを発射も、安納がキャッチしてドラゴンスクリュー。雪妃も低空ドロップキックで反撃も、安納は延髄斬りからジャーマン・スープレックスで叩きつけ、本間にタッチ。

 本間はネックロックからスクールボーイ、そのまま足を取ってアキレス腱固めへと移行。これをカットされるとコーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、雪妃がかわすと逆にトレイン攻撃を受けてしまう。雪妃はスライディングミドルキックからタイガードライバーを狙うが、本間が丸め込んでアンクルロック。グラウンド式へと移行するが雪妃はロープブレイク。

 本間がミサイルキック、安納がビッグブート、妹加がスパインバスター。本間がジャックナイフからリバースダブルアームに捕らえるが、雪妃がサムソンクラッチで切り返す。キックアウトした本間がロープに飛ぶと、ラム会長がエプロンからパウダー攻撃。視界を失った本間を雪妃が首固めも、妹加がカット。NATSUMI&櫻井がダブルのドロップキックで妹加を排除すると、雪妃が本間にトラースキック、ランニングニー、そしてあまりにも角度がエグいタイガードライバーで突き刺して3カウントを奪った。
 
<試合後コメント>

本間多恵&安納サオリ&尾崎妹加
安納「おめでと!」
本間「ありがと!」
妹加「多恵、おつかれ!」
本間「いや~、でも悔しい!いや、すごいね~。プロレスってすごいね~。負けて悔しいっていうのが、すごいね~プロレスって」
安納「いや、復帰した多恵もスゴいよ」
妹加「うん」
本間「でも、私が今ここにいられるのは、絶対1人じゃ無理だったから。2回目だから、欠場は。あの頃は、ぶっちゃけ、帰るホームがあった。でも、今回の欠場のときは自分が復帰するところ、そういうところがない。それがすごく不安で怖かったけど、そんなことないって、そんなことないって、ホームは自分で作っていくんだって、帰れる場所も、帰りたい場所も、これから行きたいところも、全部自分自身が創っていくんだっていうのを今日感じられました。それはやっぱり、ホームとかそういうの関係なくずーっと支えてくれる同期、同じリングには立てないけどそれぞれで闘ってる同期、メンバーが……元メンバーっていうのか。が、いるのもあるし、やっぱり今日も応援してくださっているファンの方々が、自分にはたくさんいるんだっていうのを……分かったので……(※涙で声を詰まらせる)。今度は自分が、もう先を突っ走っている2人を追い抜かしてその姿を皆さんに届けるし、アプデした本間が復帰したってことは、ベルト。ベルト姿の本間も必ず皆さんに見せていくっていうことの現れだと思っていただいて間違いないので。これから楽しみにしててください。……(2人も)喋って~?(笑)」
安納「なんだろ。リングに多恵がいて、お客さんの表情とか歓声とか聞くと、やっぱ本間多恵が作り上げてきた6年、7年、それってちゃんと作り上げてきたからこそあの景色なんだと思う。今このホームがあるっていう。多恵の今までの1歩1歩が間違っていなかったからこそ、こんなね、大きい場所で復帰できてさ、“本間多恵復帰戦”ってタイトルが付いてさ。それは多恵さんの人柄だよね。だからみんなが多恵さんのこと好きなんだと思う」
本間「安納も好きなん?」
安納「……(※すっとぼけた表情で目をそらす)」
本間「……ふはは(笑)言わない(笑)」
安納「でも多恵と一緒のリングに上がるのも2年ぶり?2年以上ぶり?」
本間「そうだね」
安納「だけど、やっぱ多恵とは友達の方が合ってる。友達としてっていうほうが言葉が合ってるので、リングの上は久々でしたけど、あんまり久々感は感じなくて」
本間「たしかにね」
安納「やっぱどこかで安心感もあるし、『サポートしない』って言った理由もそれですね。安心だから。多恵だから。多恵だからサポートしないっていう気持ちもあった。でも一緒に横に立ってて良かったデス。ありがとデス!」
妹加「こんななんか、完璧なコメント出したあとにアレだけど、改めて、おかえり、多恵!」
本間「ありがとお!」
妹加「あなたが帰ってくるのを待ってました!欠場前は一緒にベルトを巻いたりしてて、SPiCEAPで活動していたんですけど、これ復活できるってことですか?」
本間「ホントですよ!SPiCEAP、初代AWGの……今は亡き(笑)プロレスをやっているAWGの初代のタッグ、すっごいトーナメントを勝ち抜いて自信満々に誇り高く巻いていた初代の王者なので、そのへんも意識している人たちがどれくらいいるかじゃないですか?」
妹加「多恵にはどのベルトも巻いてほしいと思うけど、結構SPiCEAPを楽しみにしていてくれる声が結構あって、私の元にも届いてて」
本間「私もありますよ」
妹加「多恵との連携もいつも楽しいし、バッチリ決まるし、お客さんもドッカン行くし、すごく好きなんですよ。ベルト、次巻くなら多恵と巻きたいかな」
本間「おっ。聞きましたか、皆さん。楽しみですね」
妹加「楽しみだねー。これからもっと楽しいことあると思うけど、痛いけど、楽しいでしょ?(笑)」
本間「受け身ってね、痛いけど幸せなんですよ。これは多分、プロレスラーの人だったら分かってもらえるんじゃないですか?ホントにメチャクチャ痛いですけど、幸せなんです、この痛みが。試合の後の痛みもそうなんですけど、惚れてるんでしょうね、愛しちゃってるんでしょうね、プロレスを」
安納「でも私、多恵さんと組みたくない」
本間「闘いたいのね?」
安納「やっぱ闘ってたいわ」
本間「それは分かるよ」
安納「だから次はリングの対角で会おう。横はいいわ」
本間「横は合わない!(笑)闘ってるウチらのほうがね」
安納「これから闘っていこう」
本間「楽しみにしててください!」

第4試合


 松下の握手をアジャは拒否。ロックアップからアジャがロープに押し込みクリーンブレイク。

 再度ロックアップからアジャが上手投げ。松下はすぐに立ち上がりエルボー連打も、アジャは受けながら前に出てコーナーに追い込もうとする。だが松下はリングを周りながらエルボーを打ち込み続け、ロープに押し込むと振ろうとするが、アジャはロープにもたれかかり微動だにしない。
 エルボーを打ち込み続ける松下にアジャはビンタを叩き込み、ロープに振ると松下はドロップキック。そのまま四方からのドロップキックを打ち込んでいった松下だったが、アジャは手を広げて全てを受けきり、松下は負けじとエルボー連打。アジャのラリアットを避けた松下がドロップキックも、着地したところをアジャは蹴り上げる。
 アジャは左右のビンタから「相手見ろ!俺はここにいるんだ目開けて見ろ!」と髪をつかんで挑発。松下はエルボー連打も、アジャはエルボーからボディを蹴り上げ、顔面に膝蹴りから踏みつけていく。
 ぐったりとロープにもたれかかる松下の顔面を蹴りつけ、髪を掴んで引き起こすとコーナーに叩き込む。さらにアジャは逆水平チョップを打ち込んでいき、首投げからサッカーボールキック。フォールも2。

 アジャはキャメルクラッチで捕らえ、松下は耐え続けるとアジャは一度これを離してボディスラム。さらにエルボードロップを投下しフォールも2。

 エルボーの打ち合いから松下がエルボー連打。アジャは強烈なエルボーで吹っ飛ばすと「終わりにします」とブレーンバスターの体勢。だが着地した松下がラリアットを避けてハイキック連発。さらに延髄斬りからスクールボーイもアジャはすぐに切り返す。

 松下は背中へのサッカーボールキック連発から正面ロープに飛んで低空ドロップキック。フォールもアジャはカウントを叩かせずに返していく。

 松下はミサイルキック。微動だにしないアジャへ二度三度とミサイルキック。さらにダイビングクロスボディアタックでフォールも1。

 松下は投げようとするが、耐えたアジャにエルボー。ロープに飛ぶがアジャは追走ラリアットからバックドロップを狙う。だが松下はこれを耐えるとラリアットをガードしてハイキックからコーナーに登りダイビングクロスボディ。これを避けたアジャがショートレンジラリアットでなぎ倒しフォールも2。

 アジャはバックドロップで叩きつけフォールし3カウント。

<試合後コメント>

松下楓歩
「初めてこんなに、レジェンドと呼ばれる方と試合をして、自分は今日、全力でした。でも最後、リング上でアジャさんに『帰れ帰れ』って言われたのがすごく悔しいです」

――今日は自分のやりたいことは出来ましたか
「やりたいこと、考えていたことはやったつもりなんですけど、全部カウントも入らずに返されてしまって。考えも力も足りなかったのかなと思います」

――今日のアジャコング戦はこれからのキャリアに活かしていけそうですか
「うーん、なんかつっかさんが『アジャさんとシングルをしたって記録が残るだけで多分楓歩のプロレス人生は変わると思うよ』って言われたんですけど、今はちょっとわからないですね」

――もう1回やりたいという気持ちは芽生えましたか
「すぐ『リベンジさせろ』とは言えないですけど、自分はまたやらせていただきたいです」

第5試合


 真白が手を上げてアピール。山下と真琴がその手を取り潰していくが、回転して二人まとめてリストを捻った真白が真琴にショートレンジラリアット。だが真琴はかわしてバックのとりあいになると、山下が二人まとめて投げようとするが真琴と真白は避けると、真白はまとめて膝カックンから真琴に低空ドロップキック。
 真白はコーナーに登り山下と真琴にダイビングクロスボディも、山下と真琴はキャッチしダブルのバックブリーカー。山下がコーナーに登るが、立ち上がった真白が真琴を山下に叩き込み、場外に落下した山下へ真白がプランチャを投下しようとするが、真琴がダブルチョップから担いでいく。
 真白は暴れて着地すると目突きも、キャッチした真琴がショルダーアームブリーカーからロープに飛ぶが、真白がソバットからロープに飛ぶも真琴はショルダータックルで倒す。真琴はロープに飛ぶが、真白が寝っ転がりコケさせると目突きを狙うが、真琴はTKクラッチで切り返しフォールも2。

 真琴はストンピング連打から逆エビ固めを狙うが、真白は目突きからロープに飛ぶも山下が場外から足を掴んで倒す。

 山下は真琴を投げようとするが、真琴は着地し煉獄杏寿郎をかけてのエルボーの打ち合い。山下がエルボー連打からロープに飛ぶと、エプロンの真白がふっ飛ばされるのを無視して真琴にランニングエルボー。さらに走り込むが真琴はビッグブーツで迎撃しブレイジングチョップ。すぐに山下がスタンディングシャイニングウィザードからロープに飛ぶが、真琴はブレイジングキックで迎撃しダブルアームの体勢。だが山下は切り返すとトラースキックを叩き込む。
 山下は走り込むが、真琴はカニバサミで倒すとロープを蹴り上げ、さらにロープに飛んでのスピアーからフォールも2。

 真琴はコーナーに登るが、山下がエルボーから正面に登り雪崩式ブレーンバスター。真白がリングに駆け込み真琴をフォールも2。

 真白は山下にドロップキックからエルボー連打。山下は容赦ないエルボーを叩き込み、崩れ落ちる真白を引き起こしてエルボー合戦へ。真白がエルボー連打も山下はチョップ。さらに串刺しラリアットからフォールも2。

 山下は髪を掴んで引き起こすが、真白はエルボー連打も山下は「もっと来てくれよ!」とエルボー。ならばと真白はがむしゃらにエルボー連打。山下は「できるじゃねーか!」とビンタを叩き込み、真白もビンタを返すと山下のラリアットを巻き込んで逆さ押さえ込みを狙うが、山下が逆に逆さ押さえ込みもすぐに切り返した真白がドロップキック。さらにボディスラムで叩きつけてフォールも2。

 真白はコーナーに登り山下へダイビングクロスボディアタックからフォールも2。

 真白は腕ひしぎを狙うが、山下はバスターして逃れるとDDT。フォールも2。

 山下はブレーンバスターからフォールも真琴がカット。

 真琴は山下をコーナーに振り、真白も振ると山下に腕を絡ませ、山下がお姫様抱っこして真白で真琴を蹴らせようとするも、真琴は突き飛ばしバックドロップのように真白は叩きつけられる。
 ぐったりした真白を真琴と山下はダブルのブレーンバスターから真琴のビッグブーツと山下のトラースキックのサンドイッチ。真琴がフォールも1。

 真琴と山下が真白をコーナーに振るが、真白は途中で倒れてしまう。
 真白は膝立ちでエルボーを打ち込んでいくが、山下が引き起こすと後頭部にエルボー。真白はダブルの目突きからまとめて雁之助クラッチも2。
 真白は真琴にスクールボーイも2。ならばと山下にスクールボーイも真琴がカット。

 山下と真琴は真白を振ろうとするが、真白が山下を振ると山下は真琴にショルダータックル。さらに真白が真琴にドロップキックから、真琴が走り込んでくるが山下と真白がカウンターのバックドロップ。
 山下が真白にラリアットも、真白は丸め込むも2。
 山下は真白にトラースキックからショートレンジラリアット。フォールも2。

 山下は走り込んでラリアットでなぎ倒しフォールも2。

 山下はスプラッシュマウンテンを狙うも、着地した真白がフランケンで丸め込むも2。

 山下はロープに飛ぶが、真白はビーナスクラッチで3カウントを奪った。

 号泣する真白を山下が笑顔で助け起こし、しっかりと抱きしめる。そして山下に手を引かれて真白は退場していった。

<試合後コメント>

真白優希&山下りな
(※山下に手を引かれたまま真白がコメントスペースへ現れる)
真白「うぇぇえええ……うええええええん……(※号泣)」
山下「真白に『階段気をつけて』って言ったら、握ったままです(笑)」
真白「うええええええん(※号泣)」
山下「おい!勝ったよ、真白!お前が勝ったよ!」
真白「うあああああああ、勝ちましたああああ(※号泣)」
山下「おう、てるてる坊主作った甲斐があったなあ!」
真白「はい、今日晴れましたぁ」
山下「ガチャ王ベルトを創った甲斐もあったなあ!」
真白「はい!ありました!」
山下「全部、今まで無駄じゃなかったよ!この子がやってきたことは無駄じゃなかった!今日それが1つの大きな証明と1歩になったんじゃないですか。自慢の後輩ですよ」
真白「うああああああああ(※感涙)」
山下「藤本さんからもらった技(※ビーナスクラッチ)で勝ったけど、私だって先輩からもらった技がある。これから自分のものにしていって、先輩の名前に恥じぬような選手になれ!なれる!ありがとうっ!」

(※山下が先に退席)

――山下選手から3カウントを奪っての防衛でした
真白「山下さんと真琴さんを超えると言っていたので、今日先輩からもらったビーナスクラッチで勝つことが出来て、自分を超えて山下りなと真琴を超えたんじゃないでしょうか」

――今日の勝利はかなり自信になったと思います
真白「私のガチャ王国のときから、私のことを見ていてくださっていたので、恩返しじゃないですけど、私がもっと這い上がっていくっていう意味を込めての今日勝つことが出来たんじゃないでしょうか」

――ビーナスクラッチはこの試合に向けて藤本選手から教わっていた?
真白「そうです。教わりました。この試合に向けて、自分の持ち味の丸め込みというのを相談していた上での、このビーナスクラッチっていう技をもらって、『誰でも出来る技』と藤本さんがおっしゃっていて、それを私は大切に使っていきたいなって思いました」

――今日で休業する藤本選手から技を授かったということは、期待の現れでもあると思います
真白「そうですね。その期待に恥じないように、真白優希というプロレスラー、突き進んでいきたいと思います」

第6試合


 先発はトトロと清水。ロックアップからトトロがロープに押し込むが、清水が切り返しエルボー連打。ロープに振るが、トトロはうつ伏せになった清水を踏み潰しフォールも2。
 清水はロープに飛んで側転からロープに飛んでクロスボディ。キャッチしたトトロだったが、清水は暴れて着地しアームホイップを狙うも、トトロは耐えて逆にアームホイップ。
 まなせが出てきてトトロにおぶさると、二人分の体重で清水にボディプレス。フォールもSAKIがカットしロープに振るが、トトロはSAKIにショルダータックルから清水とSAKIをまとめて串刺しショルダータックル。清水をフォールも2。トトロはまなせにタッチ。

 まなせはボディスラムからフォールも2。
 まなせはコーナーに振り、トトロが串刺しラリアットからまなせがフォールも2。
 まなせはコーナーに叩きつけトトロにタッチ。

 トトロは背中を踏みつけていくが、SAKIがカットしようとするもトトロはSAKIも清水の背中に載せて二人まとめて潰していく。そこにまなせも加わり二人分の体重で潰すがこれはレフェリーが注意。
 ぐったりとする清水を引き起こし、ボディスラムからフォールも2。
 トトロはまなせにタッチ。

 まなせはショートレンジラリアットからフォールも2。
 まなせはラリアットも、避けた清水がティヘラで投げ捨て串刺しサッカーボールキックからコーナーに登り、セカンドロープからのルー・テーズプレス。フォールも2。
 清水はSAKIにタッチ。

 SAKIはビッグブーツから、ラリアットを避けて突き飛ばすと、正拳突きからロープに飛んでビッグブーツ。
 SAKIは投げようとするが、まなせが逆にブレーンバスターから串刺しラリアット。ロープに飛んでショルダータックルからフォールも2。
 まなせはドラゴンスープレックスの体勢も、切り返した清水が投げようとするが、耐えたまなせへエルボー。エルボーの打ち合いからまなせがロープに飛ぶが、清水がカウンターのボディスラムからフォールも2。
 清水はロープに飛ぶが、まなせはラリアットで迎撃しトトロにタッチ。

 トトロはランニングエルボーからセントーンを投下しボディプレス。フォールも2。
 トトロはコーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、SAKIが丸め込み清水がルーテーズプレス。SAKIはそのままフォールも2。
 SAKIはサソリ固めもトトロはロープを掴みブレイク。
 SAKIと清水はダブルの首投げから清水がルーテーズプレスからのSAKIがスライディングクロスボディ。これを2周してから清水がロープを往復してSAKIがホイップしてのフットスタンプ。SAKIが走り込んでビッグブーツからフォールも2。
 SAKIはコーナーに登るが、トトロがエルボーから担ぐもSAKIは着地。SAKIはビッグブーツからロープに飛んで後頭部にビッグブーツからロープに飛んで側頭部へスライディングニー。フォールも2。
 SAKIは清水にタッチ。

 清水はダイビングクロスボディアタックからコーナーに登り、ダイビングルー・テーズプレスからフォールも2。
 清水はロープに飛ぶと、トトロのラリアットを巻き込むが、トトロは力付くで振り回すも清水は着地し延髄斬り。さらにSAKIがビッグブーツを叩き込んで清水が投げようとするが、耐えたトトロにエルボー連打からロープに飛ぶもまなせが追走ボディスプラッシュ。
 まなせとトトロがサンドイッチラリアットを叩き込みトトロがフォールも2。
 トトロはコーナーに登るが、SAKIが蹴りつけて正面に登ると雪崩式ブレーンバスター。そこへ清水がダイビングフットスタンプを投下しフォールもまなせがカット。
 清水はひまわりからフォールもまなせがカット。

 清水とSAKIはまなせをロープに振ろうとするが、まなせは力任せに同士討ちさせるとダブルラリアット。だが清水が避けてハイキックで迎撃すると、コーナーに登るがトトロが突っ張り連発からまなせとともに担ぐとダブルのパワーボム。フォールもSAKIがカット。
 まなせがSAKIにラリアットも避けたSAKIがビッグブーツ。トトロがSAKIへクロスボディアタックを叩き込み、清水の髪を掴んで引き起こすと担ぐが清水が丸め込むも2。
 トトロはラリアットでなぎ倒しフォールも清水が切り返しフォールも2。
 清水がロープに飛んでレッグラリアートも、トトロはボディアタックで迎撃しフォールも2。

 トトロは動くこと雷霆の如しで突き刺し3カウントを奪った。

<試合後コメント>

BIG☆DEKAI!!!
トトロ「一番最初に言わしてください!ベルトが……腰に回りました~!」
まなせ「ウチらはね、大きくなるだけじゃなくて色々仕上げてくるんですよ!だからベルトが似合うお腹に、トトロはァ!今日仕上げて来たんだよォーッ!」
トトロ「ファーーーーッ!」
まなせ「おめでとうッ!」
トトロ「ありがとうございます!まず間違いなく言えるのは、今日ベルトを巻けたのは、今日タッグを組んでくれた、BIG☆DEKAI!!!、そのパートナーのまなせゆうなのおかげです!私1人では巻けなかった、このベルト。ゆうなさんがいたから、巻けました!」
まなせ「ちがうよトトロ!トトロが自分の力を信じて!ベルトを巻く準備をして!ここに来たんだよ!たまたま隣が私だったってだけで、キミは主人公になれるぽっちゃりなんだよッッ!!これからアイスリボンを引っ張っていくのはトトロなんだから!その意気込みを、皆にッ!」
トトロ「誰になんと言われようと、誰が『お前なんていらん』と言おうと、私には私が必要!私の人生の主役は私!だから私はアイスリボン主役にもなる!アイスリボンのセンター、真ん中にも立つ!だからこれからもトトロさつきのこと、見逃さないでください!メチャクチャ私のことだけ見ててください!分かったか~!?」
まなせ「そうだそうだ!トトロさつきをいっぱい見ろォォーーッ!そして私もアイスリボン、このリングからさらに世界に発信したいんだァ!自分の力を信じてこうやって!ベルトを巻ける女になってんだよ!トトロは!自分の力を信じてこれからも頑張れよ!行くぞ!」
2人「ヴァアアアアアアアアアアッッ!!(※雄叫び)」
まなせ「質問はァ?!あるかァアアアアアッ?!」
トトロ「あるかあああ?!」
(※しばしの沈黙)
まなせ「無いんかァァアアアアア?!」
トトロ「無いんかァァアアアアア?!」
まなせ「行くぞッッッ!!!」

第7試合


 しっかりと握手し試合開始。
 ロックアップからリストの取り合い。ヘッドロックの応酬から両者一度距離を取る。
 ロックアップから朝陽がヘッドロックで捕らえるが、つくしが髪を掴んで切り返しヘッドロック。ロープに飛ぶとつくしがアームホイップから走り込むが、朝陽がスクールボーイも、すぐに立ち上がったつくしがロープに飛んでカサドーラフットスタンプ。避けた朝陽が往復ハンマーブローからロープに飛んでフットスタンプ。
 朝陽はつくしをロープに振るが、つくしは蜘蛛の巣で捕らえるも朝陽はロープを掴みブレイク。

 つくしは朝陽をロープにくくり、背中にドロップキックからフォールも2。

 つくしは朝陽の手を踏みつけてフットスタンプ。さらにケンカキックから髪をつかんで投げ捨てる。
 つくしはコーナーで朝陽を踏みつけ、振り子式のフットスタンプからビンタ。朝陽もビンタで返し、つくしがケンカキックからコーナーに振って串刺し攻撃。エプロンに避けた朝陽が走り込んできたつくしを避けてフライングクロス式フェイスバスター。フォールも2で返されると朝陽が脇固めで捕らえるが、つくしが回転して逃れようとすると羽折り固めへ。つくしはロープに足を伸ばしブレイク。

 朝陽はコーナーに登るが、つくしがドロップキックで場外に叩き出すとコーナーに登る。朝陽が駆け上がりコーナーに登ると、つくしの顔面を鉄柱に叩き込みそのままつくしは場外へ落下。朝陽はそこへダイビングヒッププレスを投下する。
 リングに戻りフォールも2。

 朝陽はヘッドシザースで捕らえるがつくしはロープを掴みブレイク。
 朝陽はロープに飛ぶがつくしはカサドーラも2。

 つくしは飛び出せ元気からロープに飛んでクロスボディアタックからフォールも2。

 つくしはコーナーに登るが、朝陽が正面に登るもつくしはエルボーで逆さ吊りにし断崖式フットスタンプ。さらにつくしが走り込みスライディングエルボーからフォールも2。

 つくしが投げようとするが朝陽がノーザンライトスープレックス。すぐに立ち上がったつくしがヘデックも、雄叫びを上げて立ち上がった朝陽がネックブリーカードロップ。両者ダウン。

 エルボーの打ち合いからエルボーの相打ち連発。つくしはタイガースープレックスの体勢も、切り返した朝陽がエルボー連打。ダウンしたつくしを引き起こしてハンマーブローからコーナーに登りミサイルキック。フォールも2。

 朝陽は投げようとするが、フロントネックで捕らえたつくしがDDTからフォールも2。フットスタンプからフォールも2。再度フットスタンプからフォールも2。

 つくしはコーナーに登るが、朝陽はエルボーから正面に登りエルボー連打。そのまま雪崩式ブレーンバスターで叩きつけフォールも2。

 つくしはカニバサミクラッチも2。
 つくしはハルカゼを狙うが、朝陽はエルボーで迎撃し619からコーナーに登るとダイビングヒッププレス。フォールも2。

 朝陽はハンマーブローからフォールも2。

 朝陽はロコモーション式のノーザンライトスープレックスホールドも2。

 朝陽はリストクラッチ式ノーザンライトスープレックスホールドも2。

 朝陽はカンクーントルネードを投下しフォールも2。

 朝陽は投げようとするが、つくしが投げ捨てジャーマンも、すぐに立ち上がった朝陽につくしは逆打ちも2。

 つくしは左右のエルボー連打からフォールも2。

 つくしはコーナーに登りダイビングフットスタンプからフォールも2。

 つくしはジャパニーズオーシャンスープレックスホールドで3カウント。

朝陽「つくしさん!負けてマイク持ってすいませんでも、つくしさんが、12年間プロレスでハッピーアイスリボンを、守ってきたように、これからは、朝陽やその下の人がこの空いたところを守っていきます。つくしさん、プロレス大好きですか?」
つくし「大好きー!」
朝陽「ベルト巻きたかった。ベルト巻きたかった!巻けなかったけど、試合終わってこんなに笑顔になったのってすっごく久しぶりです。つくしさん、最後のICEの選手権試合。自分とやってくださってありがとうございました」
つくし「一緒に帰ろ!」

つくしと朝陽は握手し、二人で花道を帰っていった。

<試合後コメント>

朝陽
「あぁ、悔しい。勝てなかったのは悔しい。ベルト巻けなかったのが悔しい。全部期待されてただけかもしれないけど、今日は試合で見せられたんじゃないかなと思いました。つくしさん最強ですね。名前決まってないんですけど、自分のコーナーのぐるぐるのやつ、返すし。最強のままのつくしさんで終わったなと思いました。つくしさんと試合後に約束したことがあるので、それはまたいつか言える日がくれば、言います!」

――「久しぶりに笑顔になれた」という言葉がありました
「勝っても負けても試合後って、お客さんは気付いてると思うんですけど、浮かない顔しちゃうっていうか、終わったあとの感情が素直に顔に出てしまうので、『ダメだった……』ってなるんですけど、今日は悔しいっていうのと、つくしさんと交わした言葉によって笑顔になれて、なんか自分がつくしさんに“プロレスでハッピー”を教えられた気がしました、それで」

――これからは朝陽選手がそれを体現していくと
「つくしさんが12年間ずっと守ってきた合言葉なので、今度は自分たちが守っていきます」

――明日以降のアイスリボンに自信や手応えを感じましたか
「つくしさんが昔『つくしがいるからアイスリボンは大丈夫です』っておっしゃっていたんですけど、朝陽がいるから、アイスリボンは大丈夫ですよ。って思いました。真似とかじゃなくてね。真似とかじゃない。真似はどこまで言っても真似だから、私は自分の言葉として『朝陽がいるからアイスリボンは大丈夫だ』と、言い張ります」

――今日獲れなかったICE×∞は今後も狙いたいですか
「もちろん!自分に一番似合う。狙っていきますね。なんてったって、最強のつくしさんに最後挑戦した女ですから」

――最後笑顔になれたのには、試合内容への満足感もあった?
「それはまだまだです。正直。まだまだで、どうしようって思ったけど、試合後にマイク含めて笑顔になれたのは久しぶりだったなって思いました。本当の笑顔になれました」

第8試合


 藤本が所属するフットサルチーム『南葛シューターズ』の監督であり、『キャプテン翼』の作者である高橋陽一氏より花束が渡される。

高橋氏「つっか、結婚おめでとうございます。そしてあの、休業ということで、長い間お疲れ様でした。新婚生活を十分味わって、またやりたくなったら戻ってくればいいかなと思ってますんで、長い間お疲れ様でした。そしておめでとうございます」

 志田も中島も握手せず試合開始。先発はいぶきと中島。ロックアップからリストの取り合い。中島がカニバサミで倒しヘッドロックで捕らえグラウンドに。いぶきはヘッドシザースで捕らえるが中島はすぐに抜けて距離を取る。中島は志田にタッチ。

 お互いエルボーやラリアットを避けあい、ロックアップから志田がロープに押し込み、ロープに振るがいぶきはドロップキック。いぶきは藤本にタッチ。

 中島と志田が走り込んでボコボコに蹴りつけ、中島が羽交い絞めにして志田が走り込むも藤本が避ける。同士討ちを耐えた志田がロープに飛ぶが中島と藤本は何故か志田にダブルドロップキック。
 志田は藤本に正拳突きから中島にも殴りかかるが、中島はエルボーで迎撃しロープに飛ぶが、志田と藤本がダブルのドロップキック。ハイタッチから藤本がガットショットを叩き込み首投げからサッカーボールキック。
 いぶきも出てきて二人でうつぶせになった志田の手を足を持ってシーソーで投げ捨てる。
 志田は藤本にナックル連発からコーナに押し込みナックルパート。
 志田は中島にタッチ。

 中島はヘアーホイップ連発からサッカーボールキックも、藤本も首投げからサッカーボールキック。
 中島がエルボーからヘアーホイップで投げ捨てサッカーボールキックからボディスラムで叩きつけフォールも2。
 中島は志田にタッチ。

 志田はバックブリーカーからコーナーのセカンドロープに寝かせると、走り込んできたいぶきをカニバサミで藤本に叩き込み、さらに志田は中島にガットショットからブレーンバスターでコーナーの二人へ叩き込む。
 志田は場外を走り込んで藤本の顔面にランニングニーから中島にタッチ。

 中島はケンカキック連発からロープに飛んでケンカキック。
 さらにバックドロップからフォールも2。
 中島は志田にタッチ。

 志田はストンピングからエルボーの打ち合い。藤本がロープに飛んでカサドーラ・サッカーボールキック。藤本はいぶきにタッチ。

 いぶきは逆水平チョップ連発も、中島がガットショットからロープに振るが、いぶきは志田を突き飛ばし中島に同士討ちさせると交互にチョップを叩き込んでいく。志田と中島はダブルのガットショットも、いぶきは雄叫びを上げて交互にチョップを続ける。さらにダブルチョップで中島を倒すが、志田が延髄斬りからロープに飛ぶもいぶきはダブルチョップで迎撃。
 いぶきは串刺し攻撃を狙うが、志田が足を伸ばしてカットすると、再度走り込んできたいぶきを担いでコーナー上に寝かせてボディへジャンピングニー。さらに顔面にランニングニーからブレーンバスター。志田は中島にタッチ。

 中島は顔面を蹴りつけていき、ロープに飛んでビッグブーツ。避けたいぶきがダブルチョップも、避けた中島がボディに膝蹴り。いぶきはロープに振るが、中島はスリングブレイドからダブルアームスープレックスホールドも2。

 バックの取り合いから中島がボディを蹴りつけソバットも、避けたいぶきはコードブレイカー。中島はラリアットもガードしたいぶきが卍固めで捕らえ、カットしにきた志田に藤本が卍固め。中島はロープに足を伸ばしブレイク。
 いぶきはチョップ連発も、中島が髪を掴んで左右のエルボーからエルボー連打。さらに投げようとするが、耐えたいぶきがトラースキック連発。さらにバズソーキックからフォールも2。
 いぶきはコーナーに登りダイビングクロスボディアタックからフォールも2。
 いぶきは藤本にタッチ。

 藤本はミサイルキックから串刺し低空ドロップキック。
 さらにサッカーボールキック連発からPKも、キャッチした中島が足へのエルボー。すぐに走り込んできた藤本のサッカーボールキックをキャッチした中島が投げようとするが、耐えた藤本にカサドーラも藤本はすぐに立ち上がりサッカーボールキック。
 エルボーの打ち合いから藤本がダブルチョップ。ロープに飛ぶが、志田がエプロンから羽交い絞めに。中島がロープに飛ぶといぶきがエプロンから羽交い絞めに。両者エルボーで振り切り走り込むが、中島がキューティースペシャルも2。
 藤本が延髄斬りからツカドーラを狙うが、中島が強引にD×Dで叩きつけ志田にタッチ。

 志田は串刺しニーから投げようとするが、切り返した藤本に二段式のハイキック。フォールも2。
 志田は担ぐが着地した藤本とバックの取り合いから中島が走り込んでビッグブーツも志田に誤爆。藤本は志田をフランケンで丸め込むが2。
 藤本はサッカーボールキック連発からPKを叩き込みフォールも1。再度PKからフォールも2。再々度PKからフォールも2。
 藤本はインフィニティを狙うが、切り返した志田がジャーマンを狙うも藤本がツカドーラから変形ビーナスクラッチも中島がカット。
 いぶきが中島に、藤本が志田にインフィニティも2。
 藤本がジャパニーズオーシャンサイクロンスープレックスを狙うが、耐えた志田にビーナスシュートを狙うも志田は突き飛ばし、エプロンに落下した藤本に中島がコーナーから場外へダイブしながらの飛びつきDDT。

 志田は藤本をぶっこ抜き雪崩式ブレーンバスターも、いぶきが志田にダイビングクロスボディ。中島がいぶきにミサイルキックも、藤本が中島にインフィニティから志田にビーナスシュート。だが志田もすぐに立ち上がり魂のスリーカウント。全員ダウン。
 志田と藤本が膝立ちでエルボーの打ち合い。志田がエルボー連打から膝蹴りを連打し、カタナも藤本が避けてエルボーからビーナスシュートを狙う。だが志田がそのままコーナーに登りリバースの魔女の一撃で叩きつけると魂のスリーカウントを叩き込んでフォール。これはいぶきがカット。
 志田はファルコンアローで叩きつけフォールも2。

 中島が藤本を起こそうとするが、突き飛ばした藤本が走り込んできた志田にツカドーラも中島がカット。
 中島が藤本にD×Dから志田が魂のスリーカウントを叩き込んでフォール。これで3カウント。

<試合後コメント>

志田光&中島安里紗
志田「久しぶり~」
中島「久しぶりに志田とこのリングで会うことが出来ました。つっかの最後に(笑)」
志田「私はマッスルビーナスやってて、(中島は)ベストフレンズやってて、お互いつっかがパートナーだから、マッスルビーナスvsベストフレンズっていうのは不可能なわけじゃないですか」
中島「確かに!」
志田「そういう中で最後にこうやってタッグを組んで関われたっていうのは嬉しかったですね」
中島「この3人がこれからリングにいるってことは、なかなか難しいと思うので。つっかのおかげで貴重な試合ができたなと思います」

――藤本選手と闘ってみて、改めてどのような強さを感じましたか
中島「私はもう、最近かなり闘ってるから」
志田「やりまくってるよね。久々、クッソ強いっすね。やっぱり、打たれ強さ。小柄なんだけど、打たれ強さっていうのは健在で。休業するっていうのを忘れてしまうくらい、常に絶好調だし、全力でやれる相手の1人として。休業前ホントに最後の最後で試合したっていうのが残念な気持ちもありますね。もうちょっとやりたかったなって思いもあります」

――藤本選手が戻ってきたら、また組んだり闘ったりしたい?
志田「そうですね。“いつかきっと”。絡みたいと思います。私は辞めないですよ、プロレス。だから絶対いつかあると思うし、絶対それも含めて、私達が見せる未来だと思うので、楽しみに待っていてください」
中島「(※コメントを終わろうとして)……はい、ありがとうござっ」
志田「なんか言ったらいいじゃないですか(笑)」
中島「私はもうホントに散々やってきてるんだよ(笑)闘ってきてるんだよ(笑)もう、寂しさを感じる暇もないくらいハードな試合だったし」
志田「ハードでしたねえ」
中島「なんか私、お前にやられた気がする。なんか途中」
志田「気のせいじゃない?」
中島「気のせいじゃない!やられた気がする」
志田「それを言ったら、一番最初にやったのは、私にドロップキックをした上に、なぜか私のことをぶん殴りましたよ?そのあと」
中島「気のせいだよ」
志田「……(※不満げな表情で首を傾げる)」
中島「でもね、楽しかったですよ。つっかが来たら、またやりましょう!おんなじカードで!ありがとうございました!」


星いぶき
「まさか隣に選んでくれるとは思わなかったので、『アイスリボンを任せたよ』って思いを込めて自分は試合に挑んだので。プレッシャーもありつつ自分らしさを2人に、相手の方に伝えられたと思います」

――試合後に志田選手を意識されていました
「今日、試合後に藤本さんが負けたじゃないですか。志田さんから直接。だから絶対自分がつっかさんの仇を取りたいと思います。アイスリボンは星いぶき、いや、もうアイスリボン全員に任せてほしい」

第9試合


 先発はつくしと奈七永。ロックアップから奈七永がロープに押し込むが、つくしが切り返してクリーンブレイク。
 再度ロックアップからリストの取り合いになり、奈七永がヘッドロックで捕らえるも髪を掴んで切り返したつくしがヘッドロック。ロープに飛ぶが奈七永はショルダータックルで迎撃。ハンドスプリングで起き上がったつくしがエルボーから投げようとするが、奈七永が逆に投げようとする。だがつくしは強引にボディスラムで投げ捨てるが、ハム子がつくしの背中にハンマーブローから奈七永とともにロープに振ると、つくしは二人をスカしてつくしがハム子に、藤本が奈七永にドロップキックで場外に叩き出す。
 藤本がコーナーからのプランチャを投下し、つくしがトペ・コンヒーロを発射。
 リングに戻り、つくしが奈七永の手を踏みつけて背中をひっかき、手へのフットスタンプ。つくしは藤本にタッチ。

 藤本は奈七永の手を踏みつけながらフラダンスを踊り、レフェリーが注意すると指へのフットスタンプ。
 藤本は卍固めを狙うが、奈七永が切り返してコブラツイスト。これを離すとビンタからボディへ膝蹴り連発。奈七永はハム子にタッチ。

 ハム子は投げようとするが、藤本が逆にスクワットしてからのボディスラム。藤本はつくしにタッチ。

 つくしはドロップキックからエプロンの奈七永にもエルボー。ハム子はつくしをコーナに押し込み、アイスリボンメンバーや出場選手総出でつくしにトレイン攻撃。藤本がトドメの串刺しドロップキックから奈七永がサイドバスターで叩きつけ、ハム子がボディプレス。フォールも2。
 ハム子がキャメルクラッチから奈七永が一緒にポーズを決め、藤本も一緒に横でポーズを決める。ハム子はこれを離すと奈七永にタッチ。

 奈七永は顔面を蹴りつけていき、足へのエルボードロップからガードポジションからのビンタの打ち合い。
 奈七永が髪を掴んで引き起こすとバックドロップからフォールも2。
 奈七永はハム子にタッチ。

 ハム子はコーナーに叩きつけて顔面に腹ウォッシュ。つくしは腹肉に噛みつき、痛がるハム子が離れると、ボディスラムからフォールしようとするが、つくしは下から顔面を蹴りつけてヘッドシザースホイップから低空ドロップキック。つくしは藤本にタッチ。

 藤本は次々ドロップキックも、奈七永が避けるとロープに振るが、藤本は二人まとめてドロップキックで蹴散らすと奈七永をコーナーに振ろうとする。逆に振った奈七永が串刺しラリアットからハム子が串刺しボディスプラッシュ。奈七永とハム子は「お・し・り・だー!」からハム子がブルドッキングヘッドロックを狙うが、耐えた藤本がドロップキックからコーナーで顔面を踏みつけエースクラッシャー。フォールも2。
 ハム子はエルボーも、藤本はガードして卍固め。ハム子はロープを掴むが、藤本とつくしがハム子を正面ロープにくくり背中へのダブルドロップキック。フォールも2。
 藤本はロープに飛ぶが、ハム子はボディアタックで迎撃し、シャイニング腹ザードからフォールも2。
 ハム子は奈七永にタッチ。

 奈七永はサッカーボールキック連発から投げようとするが、藤本はロープに飛ぶも奈七永がバックを取り投げ捨てジャーマン。すぐに立ち上がった藤本が奈七永の背中にサッカーボールキック連発からPKも、キャッチした奈七永がビンタからバックドロップを狙うが、着地した藤本がカサドーラ・サッカーボールキック。
 藤本が左右のビンタからソバット。さらにたいようちゃんボムを狙うが、奈七永が切り返すとチョップの打ち合いから藤本がロープに飛ぶが、奈七永はラリアットで迎撃し左右のビンタからソバット。奈七永がたいようちゃんボムを狙うも、切り返した藤本が延髄斬り。奈七永も延髄斬りで返し、ファルコンアローからフォールも2。
 奈七永はクロスフェイスで捕らえるがつくしがカット。
 奈七永が藤本を、ハム子がつくしをロープに振るが、藤本とつくしはそれぞれフランケンで丸め込むが2。
 藤本はインフィニティで叩きつけるがハム子がカット。
 藤本はつくしにタッチ。

 つくしは低空ドロップキック連発からケンカキック連発。
 奈七永はビンタを叩き込み、ビンタの打ち合いからつくしがビンタ連発。奈七永が左右のビンタ連発も、つくしはヘッドバッドを叩き込む。奈七永もヘッドバッドで返し、バックドロップからフォールも2。

 奈七永は担ぐが、つくしは胴締めスリーパーからフランケンで投げ捨て飛び出せ元気。
 つくしはコーナーに上るが、ハム子が足を掴んで動きを止め、奈七永が正面に登るも藤本が奈七永の背中からにドロップキック。つくしはエルボーで逆さ吊りにし断崖式フットスタンプからスライディングエルボー。フォールも2。
 奈七永は腕を捕らえるが、つくしはこれを抜いてボディへのフットスタンプ。
 つくしはロープに飛んで逆打ちを狙うが、耐えた奈七永がインプラントでフォールも2。
 奈七永はフィッシャーマンバスターからフォールも2。
 奈七永はハム子にタッチ。

 ハム子と奈七永はサンドイッチラリアットからハム子がつくしを引き起こすも、藤本がハム子にミサイルキックから串刺し低空ドロップキック。つくしも串刺し低空ドロップキックからコーナーに登りミサイルキック。フォールも2。
 つくしはジャパニーズオーシャンスープレックスを狙うが、耐えたハム子とエルボー合戦。つくしはエルボー連打も、ハム子は突っ張り連打からロープに飛ぶが、つくしが追走してカサドーラフットスタンプからフォールも2。
 つくしはトゥインクルスターロックで捕らえるがハム子がロープを掴みブレイク。
 つくしはコーナーに登るが、奈七永がビンタから正面に登り雪崩式ブレーンバスター。ハム子がつくしを担いでバックフリップからフォールも2。
 奈七永がコーナーに登り冷蔵庫爆弾を投下。さらにハム子がダイビングボディプレスを投下しフォールも藤本がカット。
 藤本が奈七永に延髄斬りから、つくしとともにハム子をロープに振っていくがハム子はダブルラリアットで迎撃。
 ハム子はつくしをロープに振っていくが、投げようとしたハム子につくしは空中で体勢を切り返し潰していく。
 つくしが左右のエルボーからエルボー連打。ハム子は腹バットをつくしの顔面に連続で叩き込み、コーナーに登るもつくしが走り込み正面に登る。そのまま雪崩式フランケンで投げ捨てフォールも2。
 つくしは逆打ちも2。

 藤本がハム子を肩車しジャパニーズオーシャンサイクロンスープレックスで叩きつけたところにつくしがダイビングフットスタンプを投下。フォールも奈七永がカット。
 藤本とつくしはダブルのドロップキックから、奈七永にもダブルのドロップキック。だが奈七永は二人まとめてクロスボディアタックで潰すと、奈七永がつくしにフロントネックで捕らえるが、藤本が奈七永にたいようちゃんボム。つくしがハム子にタイガースープレックスホールドも2。つくしはラ・マヒストラルも2。つくしはハルカゼも2。
 つくしはジャパニーズオーシャンスープレックスを狙うが、ハム子がショートレンジラリアットで迎撃し担ぐがつくしはリバースフランケンで突き刺しフォールも2。
 つくしは走り込むがハム子は女の執念でフォールも2。

 ハム子はハルカゼで3カウント。

ハム子「つくし、この試合、終わらせたくなかったよ!でも、引退試合のカードを聞いてから、プロレスラー春輝つくしの最後は、私が終わらせるって心に決めてました。ずーっと、一緒にいたね。ハルカゼ、今日どうしてもとりたくて、つくしから大切に、大事に使っていたハルカゼを継承させていただいて、今日どうしてもつくしからとりたくて、でももっともっと技の完成度を上げて、私のフィニッシュ技にしていきたいと思います。12年間、お疲れ様でした。そして、私はこれからも、ずっとつくしの味方でいます。これからもよろしくお願いします(つくしを抱きしめる)」

奈七永「つくし、彼女が、何歳のときかな?6歳?4歳の時から会場に来てくれて、ナナちゃんナナちゃんって応援してくれてた女の子がプロレスラーになって、こうやって、チャンピオンとして立派に引退するまでになって、何故か私より先に引退していく。とても、複雑だけど、こんな光栄な任務を、最後につくしから、受けたことは、一生の誇りです。つくしがプロレスラーになってくれた事も私の自慢です。ほんとにありがとう。お疲れ様でした。藤本も、待ってるからな(つくしと抱き合う)」

藤本「いつも、隣にいたけど、今日が最後なんだね。つくしのためなら、2試合や3試合なんのその。可愛い子のためなら何だってやりますよ。つくしが4歳の頃に、奈七永さんに憧れてプロレスラーになったように、今この会場に私達の試合を見て、あぁ私もプロレスラーになりたいってそんな女の子がいる団体にしていきたいと思います。私も休業に入るけど、私は正直実感がありません。次のアイスリボンの大会で私も試合をしていない、そしてつくしもいない。その時に改めて実感するんじゃないかなと思います。でも私はここにいるので、皆さん私はスタッフとしてココにいるので、安心して、これからのアイスリボンを見続けてください。今後ともよろしくお願いします」

つくし引退セレモニー


 花束や記念品が、アイスリボンメンバー一同、高橋奈七永、雪妃真矢&安納サオリ、本間多恵&チェリー&高瀬みゆき、まなせゆうな、JTOから柳川澄樺&神姫楽ミサ、SEAdLINNNGから南月たいよう&中島安里紗&世志琥、COLOR’SからSAKI&清水ひかり&網倉理奈&櫻井裕子、真琴&松澤さん、2AWから進垣リナ、松本浩代&山下りな(山下がチンクラッシャーを打ち込むが、つくしがビンタで返しチンクラッシャーで返す)、超花火からアジャコング&NATUMI、WAVEを代表してTommyレフェリー、豊田真奈美から渡された。

つくし「(泣きながら)プロレスが、大好きです。その、大好きな、プロレスを、12年間、続けてこれたのも、ここにいる、お客さんのおかげでもあるし、アイスリボンのみんなのおかげでもあるし、可愛がってくれてる先輩のおかげでもあります。第二の人生、沢山、つまづくことがあるかもしれないけど、この、最高な、景色を思い出して、笑顔で生きていきたいと思います。12年間、プロレスでハッピーでした!ありがとうございました!」

 10カウントゴングが鳴らされ、つくしは12年間のプロレス人生に幕を閉じた。

つくし「最後はいつものように締めたいと思います。皆さんリングに上がってください」
朝陽「締める前に一つ。いままでのアイスリボンの景色は見せられないかもしれないけど、これからのアイスリボンの未来を見せる練習生たちを紹介します。どうぞ!(練習生の3人がリングへ)」

かれー(写真右)「かれーです、二児の母です。9月10日が自分の誕生日なので絶対それまでにデビューします。よろしくお願いします」
ありさ(写真中央)「篠瀬ありさです。高校3年生17歳です。父は飛鳥プロレスの篠瀬三十七です。よろしくお願いします」
いちご(写真左)「いちごです。中学2年生の14歳です。蹴りの強い選手になれるように頑張ります。よろしくお願いします」
朝陽「これからしめる円陣の中にはデビューしてから入れるので、今日は一旦下がってください。ありがとうございます」

つくし「それでは最後しめたいと思います。円陣になってください。最後、自分がプロレスでハッピーと言いましたら、アイスリボンと言ってください。あー終わるのが寂しいです。いきます・・・(涙で言葉をつまらせながら)・・・いきます!プロレスでハッピー!アイスリボーン!」

 つくしはメイン出場メンバー+朝陽が作った騎馬に乗ってリングサイドを一周し、ファンに最後の別れを告げてから退場していった。

<試合後コメント>

春輝つくし&藤本つかさ&星ハム子&高橋奈七永
藤本「終わっちゃいました」
つくし「なんか今日、引退の日が来るのがあっという間で、試合が始まるとやっぱプロレスが楽しくて、その中でこうして憧れた奈七永さんが相手にいてくださって、ハム子さんもいてくださって、2試合なのにつっかさんがいてくださって、本当に最高なメンバーで引退試合をさせていただいたと思います。12年間、つまずくことのほうが多かったんですけど、ファンの人がいてくださって、こうしてかわいがってくれる先輩方、アイスリボンの仲間がいてくださったからここまでやってこれたんだと思います。本当に今日1日がプロレスでハッピーでした!12年間プロレスでハッピーでした。自分は第二の人生、やりたいことをやろうと思ってますし、奈七永さんのファンに戻ります!(笑)」
奈七永「わあ!嬉しい~(笑)」
藤本「嘘ぉ。ビジネスファンじゃ無かったのぉ~?(笑)」
奈七永「ビジネスじゃないから!」
つくし「ホントに!(笑)だからそのときはよろしくお願いします」
藤本「まあ、これからアイスリボンはどんどん変わっていくんじゃないかなって思います。変わらなきゃいけない。私も、ここはいるので、スタッフとして。今度の土曜日の道場マッチも当たり前のようにスタッフとしているので」
奈七永「スタッフってなにやるんですか?」
ハム子「ははっ、記者みたい(笑)」
藤本「支えます」
奈七永「支えるんですか?」
藤本「奈七永さんも支えますよ?奈七永さんも指導します」
奈七永「指導してくれるんですか?は?ふざけんなよ」
藤本「ふぇ?!」
奈七永「つくしとつかさが一旦このアイスリボンからいなくなるってことは、ハム子が行くべきときだから、ハム子が行かないと私がいっちゃうぞ。ほら、変えてかないと!みんなこんななんかしんみり……してんじゃねーよ!(※ハム子をバシバシ叩きながら)言ってやれ言ってやれ!」
ハム子「自分が行くって言いたいところなんですけど、私も……」
奈七永「言えよ?!」
ハム子「私がもう一番上となってしまいまして、私の下が9年後輩という、キャリアの差が開いてしまうんですけど、若手の頑張りが今後のアイスリボンの課題だと思うので……(※奈七永の顔色をうかがいながら)私も、前に、出て……行くのか?」
奈七永「ハッキリしろよ!」
ハム子「私も支えながらときには前に出つつ、ちょっと……行きます!(笑)」
奈七永「どっちづかずだなぁ~」
ハム子「すみません!(笑)頑張ります!アイスリボン、まだまだ応援していただけるように私も頑張ります!」

藤本「私の休業試合の話をしますと、休業試合ってだけで終わらせたくなくて、そういう意味ではいぶきが志田だったり安里紗だったりに突っかかってて、『シングルやるぞ』とか言ってたので、そういう意味では次の新しい未来、そういうのが今日の私の休業試合によって見つけられたんじゃないかと思います」

――休業試合でやりきった感はあった?
藤本「そうですね、この14連戦で、この1ヶ月半で多分50試合くらいしてんじゃないかな?(笑)その中で、まだまだやりたいって思うから」
奈七永「やり足りないんだね」
藤本「やりたい!まだまだやりたいので奈七永さんのように驚異の回復力で私も早くここに戻ってきて、また暴れます!」

――つくし選手は最後に3カウントを取られましたが、試合が終わったときどんな気持ちでしたか?
つくし「やり切りました。12年間、すべてを最後に出したと思いますし。プロレスサイコ言うだなと思えたので、全力でやって、やり尽くしましたね」

――未練はない?
つくし「全く無いです!」

――戻ってくることはない?
つくし「……(笑)でも、アイスリボンに、ICE×∞のベルトを巻いて引退するって選手はいなかったと思うので、そういう新しい歴史をアイスリボンに刻めたと思うので、返上という形になるので、また新しい物語が生まれると思うので、自分もリングの外から楽しみに見ていきたいと思います」

――朝陽戦について
つくし「前哨戦、今日に至るまでに気持ち的な心配はあったんですけど、朝陽が全力でぶつかってきてくれて、なに1つ心配は無いなと思って全力で潰しに行ったので。ベルトは獲れなかったかもしれないけど、最後のマイク、『つくしさんが12年間守ってきた“プロレスでハッピー”の言葉を自分が守っていきます』って言ってくれたので、その言葉だけで十分です。アイスリボンは任せました

――改めて、これから期待することは
つくし「今が最高だと思うので、今の最高のまま、2人が抜けたってなにも変わらないから、今の最高のまま、今のまんまでこれから先ずっとやっていってほしいし、自分は『プロレスでハッピー、アイスリボン!』って言葉をなくしたらアイスリボンが終わるときだと思うので、自分もその言葉を叫びにまた会場に行きたいと思います」

――藤本選手、今後について
藤本「本来だったら今日がもしかしたら解散の日だったかもしれない。だけど解散しないっていうことを選んで、そんな中、真白が勝ったり、トトロがチャンピオンになったり、そういった『やってやるぞ!』っていう後輩たちがいっぱいいるということがもう、次に繋がると思うので、解散という選択肢をほんとにしなくてよかったなと思いますし、練習生、3人だけじゃないですから!もっともっといますから。新しい芽を期待していただければと思います。(※つくしに囁くように)……終わりだよ?」

つくし「奈七永さん!なんか自分にください!!奈七ちゃん!!」
奈七永「奈七ちゃん?!ファンに戻った!ファンに戻った!(笑)」
つくし「私になにかメッセージください」
奈七永「メッセージ。試合ですべて出そうと思って、でも、つくしの強烈な頭突きをいただきまして、もうむしろ記憶が無いくらいの」
つくし「かわいそー!記憶無いんだって!(笑)」
奈七永「かわいそうだよ!でもホントに良かった。ホントに私を引っ張り出してくれたのはつくしなんで、こっから私もエンジン全開でつくしの分も頑張っていきたいなと」
つくし「100歳までプロレスやってください!奈七永さん!」
奈七永「よっしゃやるぞ!100歳まで!」
藤本「私も~♪」
奈七永「つっかもやるか!」
つくし「ハムさんも!100歳までやれ!(※ハム子をバシバシ叩きながら)」
奈七永「えっと、あの……誰だっけ。ハム子が、ハルカゼ継承して、私が藤本つかさ式延髄斬りを継承したんで」
藤本「勝手にやってた(笑)」
奈七永「今日継承したんで。藤本つかさがいないときは私を見てください」
藤本「なぜか先輩に引き継がれるという謎の儀式ですが、ハイ(笑)これからも紡いでいきたいと思います」

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