【試合詳細】9・29 アイスリボンSKIPシティ大会世羅りさvs藤田あかねvs山下りな&テキーラ沙弥 尾崎妹加vsジュリア 世志琥&テキーラ沙弥vsつくし&鈴季すず

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『アイスリボン996 in SKIPシティ』
日程:2019年9月29日(日)
開始:13:00
会場:SKIPシティ多目的ホール
観衆:222人(満員)

▼6人タッグマッチ20分1本勝負
●松屋うの/トトロさつき/バニー及川
11分46秒 牛とじ
○ラム会長(666)/弓李/有田ひめか(Beginning)

▼シングルマッチ15分1本勝負
○星ハム子
9分32秒 ハムロール
●川畑梨瑚(Color’s)

▼トライアングルリボン15分1本勝負
○本間多恵(Beginning)
7分26秒 飛びつき式腕ひしぎ十字固め
●星いぶき
※もう1人は雪妃真矢

▼ラストヤンキータッグ 20分1本勝負
世志琥(SEAdLINNNG)/○テキーラ沙弥
10分38秒 テキーラ・ショット
つくし/●鈴季すず

▼シングルマッチ 20分1本勝負
○尾崎妹加(フリー)
14分55秒 マイカバスターホールド
●ジュリア

▼ハードコアタッグマッチ30分1本勝負
○世羅りさ/藤田あかね
23分35秒 ダイビングダブルニードロップ on ラダー&チェア→体固め
山下りな(フリー)/●テキーラ沙弥

引退を控えた沙弥が世志琥とのラストヤンキータッグ&最初で最後のハードコア戦と2試合奮戦!妹加がジュリアに奥の手解禁!ラム会長が王者うのから掟破りの逆転勝利

第1試合


うの&トトロ&バニーのピースパトリオと会長&弓李&アクトレスガールズのひめかという異色トリオの一戦がオープニングマッチとして組まれた。前日の道場マッチでうのの持つトライアングルリボン王座に興味ありとの発言をしたラム会長は試合前からうのを意識。先発に出たうのに対してラム会長はあえて控えに回ると、弓李、有田がうのにダメージを与えたタイミングでリングイン。いきなりチョーク攻撃を仕掛け挑発するなど、ラム会長のペースで試合を進めていく。中盤ではピースパトリオの連係に軽量のラム会長が捕まるシーンも見られたが、これを弓李のインサイドワークと、有田のダイナミックな攻撃でフォロー。最後はうのvsラム会長となり、丸め込みの応酬でうのが有利に立ったかに思われたが、ラム会長がうのに掟破りの牛とじを決め、カウント3を奪取。
試合後、レフェリーに「カウント2だ!」とクレームをつけるうのだが、時すでに遅し。自身の技で、王座奪取後、初黒星を喫するというダブルショックに見舞われたうの。一方のラム会長が今後、どういう動きをみせるかも注目される。

第2試合


9月14日文体大会に急遽代打出場し、すずとのシングル戦で好ファイトをみせた川畑が2度目のアイス参戦を果たした。胸を貸す形となったハム子だが、川畑にダンスをリクエストしたことから、ハム子も踊らざるを得ない状況となり、まったくリズムに乗っていない動きを披露する羽目に。すっかり恥をかかされたハム子は噛みつき、さらにコーナーでの腹ウォッシュと大人げない攻撃を仕掛けていく。川畑はドロップキックを突破口にハム子の逆エビ固めには同じ逆エビ固めで反撃に出るなど、健闘をみせたが、フィニッシュ技のムーンサルトプレスをかわされると、最後はラリアット、そしてハムコールにフォール負けを喫した。

第3試合


前日のトライアングル戦ではきっちりと勝利をモノにした雪妃。今回の相手は本間といぶき。いぶきとのアイスリボンコンビで本間に攻撃を仕掛けるが、すぐにいぶきを裏切り、今度は本間との連係を狙うなど、策士らしい立ち回りをみせていく。もちろん本間、いぶきも雪妃に翻弄されてばかりはいない。いぶきが強烈なエルボーを相手かまわずぶち込んでいけば、本間はトリッキーな動きを随所でみせ、雪妃を裏アキレス腱固めに決めながら、いぶきに脇固めを決めたりと、試合は文字通りの三すくみの攻防に。最後は雪妃が息吹のダイビングアタック、本間のミサイルキックを連続で浴び、場外に落ちている間にいぶきがラ・マヒストラルで本間を丸め込むが、これをキックアウトした本間が飛びつき腕十字を決め、逆転の一本勝ちを奪った。
試合後、本間はリングサイドのうのをベルト・ポーズで挑発。ラム会長に続き、本間もトライアングルリボン王座戦に名乗りを挙げるか?

第4試合


世志琥&沙弥のヤンキータッグも今回が見納め。特攻服風のコスチュームでリングインした2人はTommyレフェリーを誘い、リング中央でなぜか3人でポーズを決める。ヤンキー度をアップした2人だが、一方のつくし&すずのトンパチコンビはまったく恐れ知らず。いきなりすずが捕まりヤンキー連係に苦しむも、つくしがヤンキーに負けない引っ掻き回しっぷりをみせると、すずもつくしをおぶってのチリンチリンタックルを決めるなど、しっかりとヤンキーに応戦する。しかし、最後は世志琥がアシストする形ですずへの高角度パワーボムを沙弥が決めると、一気に試合の流れはヤンキーへ。間髪入れずにコーナーからのダイビングクロスボディを放った沙弥がテキーラショットですずからカウント3を奪った。

第5試合


前日のタッグ戦でも激しい攻防を展開した2人は、前日の熱さそのままに序盤からヒートアップ。妹加がジュリアの足に的を絞った攻撃を仕掛ければ、ジュリアは妹加の右腕を狙った攻撃へ。相手の手の内を知り尽くしている2人の譲らない攻防が続く。リング中央でのエルボー合戦も相手の顔面を狙ったハードヒットの打ち合いを展開。中盤、ジュリアが蜘蛛の巣を決め絞め上げれば、これを強引に力で切り崩した妹加は、その体勢からジュリアを肩口にうつ伏せに抱え上げると、ジュリアを反転させてアルゼンチンバックブリーカーに決める荒技で応戦する。最後はジュリアが旋回式バックドロップからグロリアスバスターを狙うが、これを逃れた妹加がカウンターのラリアット、さらにジュリアの腕を取ってのラリアットを放つと、ダイビングセントーン、そして2月9日横浜リボン以来となる、ここ一番の大技マイカバスターでフィニッシュした。

第6試合


沙弥の希望により急遽、実現することになったハードコアマッチ。アイスのハードコア代表である世羅とあかねが強力タッグを結成し、沙弥の初めてのハードコアを過激に向かい入れた。ハードコアに長けている世羅とあかねのタッグは序盤から試合をリードしていく。開始早々、いきなり場外戦を仕掛けると、世羅が沙弥をあかねが山下を痛ぶる。リングに戻ると、世羅が最初のアイテムのトングで沙弥の鼻をつまんで引っ張るが、これはダメージを与えられず。ならばと指をつまんで引っ張ると、これは効果あり。続けて、今度はあかねが沙弥をロープはりつけにすると、バットを持って場外に降りた世羅にボール、レゴをスローイング。これを世羅が打って沙弥に当てるという攻撃に。これは途中で山下がカットに入ったが、続けて世羅がイスを手に沙弥を襲う。リング中央にイスを重ねてのブレーンバスターを狙うが、これは沙弥がこらえて世羅をボディスラムに取る。代わった山下がパワー全開でイスを世羅、さらにカットに入ったあかねに打ちつける。世羅はラダーを持ち目と抱えながら振り回しラダーの脚で山下を襲う。さらに山下の上にラダーを置いてのダブルニードロップへ。続けてラダーをコーナーにセットし山下をスイングしたあかねが続けて串刺しタックルを決め、さらにバットで山下の背中をタコ殴り。これに耐えた山下がイスを重ねた上にあかねをバックドロップで落とし、コーナーに上がるが、これはあかねがデッドリードライブで阻止。しかし起き上がった山下はラリアットであかねをイスの上に叩き落とすと、膝立ちのあかねの脳天にイスを振り降ろし、イスの底を吹っ飛ばす。ここで沙弥が登場。あかねにクロスボディを狙うが、あかねはこれをバットをフルスイングして阻止する。沙弥はあかねが持ち込んだアルミのバケツを手にすると自ら中に入っているレゴを頭から浴びながらリングに散りばめた。あかねにパワーボムを狙う沙弥。これをあかねがリバースしようすると回転エビ固めに持ち込む。これをはね返したあかねはイスを向い合わせにセッティングするとホームベース上のプレートの上にレゴで出来た建造物を置く、沙弥をボディプレスで叩きつけようとしたあかねだが、これは山下がカット。沙弥と山下があかねをダブルのブレーンバスターでレゴの建造物の上に叩き落とす。しかし今度はあかねが沙弥をアルミのバケツの上にパワーボムで叩き落とし、バケツごと破壊する。代わった世羅がロゴの上に沙弥をセラリズムで叩きつけ、コーナーに上がるがこれをイスをぶつけて阻止した沙弥は逆にコーナーに上がると自ら持ち込んだ手投げ網を手にする。これを虫取り網を沙弥に頭からかぶせて逃れようとした世羅だが、ここで山下が沙弥をアシスト。漁師の娘ならではのテクニックで(!?)世羅、あかね2人まとめて手投げ網で捕まえると2人まとめてコーナーからのクロスボディに決め、世羅にフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドを決めるがカウントは2。ラダーを横にして固定した沙弥はその上にイスを乗せブレーンバスターを狙うが、これは世羅がこらえて逆に沙弥をエアーズロックでイスに叩きつける。さらにコーナーに沙弥を追い込み、イスを沙弥のボディに置くと串刺しダブルニー。リバーススプラッシュ。アシストに入った山下をあかねのバットと世羅のイスのダブルヒットで蹴散らすと、世羅が沙弥を起こすが、ここで沙弥が世羅の顔面にテキーラの霧吹き攻撃、スクールボーイ、そしてテキーラショットをレゴの上で決めるが、これはカウント2。こんどは世羅がレゴの上にエアーズロックⅡを決める。さらに重ねたイスの上に抱え上げた沙弥を叩きつけると、ハリケーンドライバーでフォールに入るが、これは沙弥がカウント2でキックアウト。世羅はすでにフラフラの沙弥をコーナーに引きずり、ラダー、イスを沙弥の上に置くとコーナーからのダイビングダブルニードロップ。沙弥からカウント3を奪った。

世羅「沙弥、大丈夫?最初で最後で最高のラストハードコアマッチ、お疲れさま。こうやって最後にハードコアやりたいって言って立ち向かってきてくれる沙弥は、最高にかっこよかった。もう二度目はないんだけど、また…。二度目ないのか!またやりたいって言いそうになっちゃった!(号泣する山下をチラっと見て)なんでお前が泣いてんの?(なにやらぶつぶつつぶやく山下を無視して)ありがとう!本当にありがとう。楽しかった。お客さんも沙弥、頑張ってましたよね?(会場拍手)なんか、一言どうぞ。」
沙弥「今までの人生で二番目に痛かったです。一番目は電流爆破でした。どっちも私に痛い思いをさせたのは世羅さんでした。世羅さんは私の一生忘れられない人になりました。自分の無茶なお願いを聞き入れてくださって、ありがとうございました。あかねさんも、ありがとうございます。三番目に痛かったのは、あの、缶の上のパワーボムです。ありがとうございました。またやりたくなっちゃう。もう楽しくて、辞めたくないって言いたくなっちゃうけど、辞めます!」
世羅「こっちのエゴですから。辞めないでって言うのは。本人が決めたなら、私たちは応援するしかないんだなって思います。」

<試合後コメント>
テキーラ沙弥
「痛かったです~。痛かったですけど、自分が引退を発表してから心配してきたことがありまして、やりたいことを全部やろうと思って、やったら、そこに新たな道が開けてもっと楽しくなって、辞めたくなくなってしまうんじゃないかっていうのを心配してたんですけど、それを、そうなってしまったと言ってはいけないなと思うんですけど、本当に今日楽しくて、プロレスって終わりがないなって思いました。挑戦したことない試合形式とか、戦ったことがない相手とか、組んだことがない相手と試合をして、どんどんどんどんそれが楽しくなってしまって、本当に終わりが見えない。だから、引退するとか、辞めるのに勇気が要るっていうのを藤本さんが仰ってたんですけど、まさにそれだなって思いました。本当にやりたかったので、ハードコアは。本当に痛かったし、凄い怖かったし、辛かったけど、目標が1つ達成できたので、まだ1つ2つやりたいことがあるので、そこに向けて10月12日の引退に向けての一歩が進んだなという感じです。」

――今はどんな気持ちなんですか?
「あんまり実感が沸かないと言うか、沸かないようにしてる部分もあるので、辞めたくないって思っちゃわないように、終わりだってならないように、悲しくならないように、テンション高く振る舞ったりとか、寂しいよって言われても、いやいやいや…みたいな感じで、なんとなく引退の寂しさ、哀愁みたいなのを感じさせないように、回りにも自分自身にもそう振る舞ってるので、実感が沸いてるんだか沸いてないんだか、不思議な気持ちです。引退したことないんで、初の引退なので、ちょっとふわふわしてます。テキーラとか言ってるのにしんみりするのは似合わないと思うので。明るく楽しくどんな時でもハイテンションで引退を迎えられたらなと思います。でも、今日は痛かった。(左肩の痣を指摘され)これは昨日の尾崎妹加です。これは(=右膝上の痣)横浜のアジュレボで、これは(=潰れた声)ハードコアの前の試合のつくしさんです。ボロボロです。でも、凄いプロレスラーだなって気がします。」

――そのヤンキータッグはどうでした?
「めちゃめちゃ楽しかったです。心が通じるって凄いなって思います。うのちゃんとは味わわなかった、ジュリアとはなんとなくそれを感じるので、ジュリアもヤンキータッグに入れるんじゃないかなっていう気持ちです。世志琥さんは思いっきり暴れていいんだよ、思う存分やっていいんだよ、何も心配することないよ、不安に思うことないよって言ってくださって、試合前に。そうしたらその後、山下さんも、全然好き勝手暴れてやっていいんだからって、2人とも同じように自分に任せてくれれば大丈夫だよって引っ張ってくださったので、凄い思いっきり何も考えることなくやれたので、私はそういう後輩を引っ張っていくような先輩レスラーにはなれなかったですけど、そういう先輩に恵まれて、本当にありがたいなって思いました。」

――次は10月3日ピースパの新宿大会になりますが。
「ビッグマッチのピースパとしては最後になるので、思い出に残る大会に出来たらいいなと。そして、自分が旗揚げさせてもらったP’s Partyに所属するYappyの復帰戦でもあるので、私はYappyの隣で試合をして、YappyにはP’s Partyの代表になるような選手になって欲しいなと思っているので、そういうのを試合で伝えられればなと思っています。」

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