親子レスラーが夢を叶えた王座戦!母に初勝利した20歳の娘が「ママも大好きだよ」と子どもの頃ぶりに母へキス!

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 現役プロレスラーとして唯一の母娘レスラーとなる星ハム子(41)と星いぶき(20)が、聖地・後楽園ホールで夢を叶えた。

 星親子は北海道岩見沢出身。かねてより女子プロレスファンであったハム子は、2008年に埼玉の女子プロレス団体である『アイスリボン』にてプロレスデビューを果たす。当時はアイドル出身者やキッズレスラーが中心となっていたアイスリボンだが、年長組であった同期3人で『雑草ガールズ』を結成しコアな人気を獲得していた。
 宮城もち(現:夏実もち)とのタッグチーム『らぶりーぶっちゃーず』を結成すると、豊満な肉体をセクシーに表現するイメージDVDも発売。定期的に興行を開催している女子プロレス団体で最古の団体となったアイスリボンの中でも古参にあたるため、キャリア15年を越えた今は先輩としても母としても頼られる存在に成長している。

 いぶきにとっては4歳の頃から母ハム子が単身赴任状態に。中学生になったいぶきは不登校となり、母を追って埼玉へ移住する。そのままアイスリボンの練習生になると、14歳でプロレスデビューを果たした。
 デビュー戦からタイトルマッチを行う期待の新人だったが、プロレスラー1本になろうとするいぶきをアジャコングが試合でボコボコにすると「一個だけいいこと教えてやる。プロレスって、馬鹿じゃ出来ねぇんだ。今日、苦しいし怖いしつらい思いしただろ?多分、これよりは受験のほうがまだマシだ」と諭す。心を入れ替えたいぶきが勉強を頑張ると、学年でも上位の成績で高校を卒業し文武両道レスラーへ。海外でも活躍する先輩レスラーたちとの戦いを経て、現在はアイスリボンのシングル王者(ICE×∞王座)に君臨し団体の顔となっている。


 珍しい現役母娘レスラーとして公私ともにケンカをすることもあった2人だが、『後楽園ホールのメインイベントで母娘で王座戦を行う』という目標がこの日現実に。

 王者である娘に母が挑む構図となるも、試合が始まるとハム子は普段と変わらず実の娘をセクシーポーズで挑発する。げんなりしたいぶきは「恥ずかしくねーのかお前!」とケンカキックを叩き込んでいくが、これを受けきったハム子はコーナーにいぶきを押し込むと「お前はこのお腹から生まれてきたんだ!」と顔面に腹を押し付けブルブルと腹ウォッシュ。
 お互いの思いをぶつけあうようにいぶきのチョップとハム子のラリアットの打ち合いを経て、必殺のシャイニング腹ザードをハム子が発射すればいぶきもグッド・いぶニング(=股抜き式のサムソンクラッチ)で返す。最後は得意技の応酬からいぶきがいぶニング・スター(=変形逆打ち)で叩きつけ3カウントを奪った。


 23分を超える戦いを経て勝利したいぶきは「星ハム子に初めて勝ってベルト防衛したぞー!星ハム子が、いや、ママがプロレスラーになって一緒に過ごせない時期もあって、プロレスはだいっ嫌いでした!でも、今はプロレスがめちゃくちゃ大好きになりました!星ハム子!まだまだ、これからもずっと一緒にプロレス続けましょう!星ハム子も、ママも、大好きだよ」とハム子の正面に立ち、見つめられて動揺するハム子にキス。
 子供の頃ぶりに娘とキスをしたハム子は照れながら「プロレス大好きだわ。星いぶきも大好きだわ!アイスリボン、広めたい。満員にしたい!親子レスラー、もっとこの世に知らしめたい!まだまだ私達頑張っていこう」と母娘タッグでの活躍を約束した。

 王者としても女子プロレス界を背負う一人であるいぶきだが、この日は一人の娘としてリング上で可愛らしい姿も見せた。
 現在唯一の母娘レスラーとして、令和らしい新たな家族のあり方でこれからも活躍してくれることだろう。

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