「ここのリングが一番ハッピーだってみんなが思えるリングにする」“全力がむしゃらプリンセス”神姫楽ミサが大晦日アイスリボンで王座挑戦へ!
23日、横浜ラジアントホールでアイスリボン『横浜リボン2024・Nov.』が開催。現役王者・真白優希(ましろゆうき)に勝利した神姫楽ミサ(かぐらみさ)が大晦日での王者挑戦を決めた。
神姫楽はかつて中野たむと同じアイドルユニットで活動し、JUST TAP OUT(現:JTO)で2020年にプロレスデビュー。アイスリボン参戦後は石川奈青&網倉理奈と共にアイドルユニット『KISSmeT PRINCESS』を結成して歌って踊って闘っていたが色々あって発展的解散へ。様々な団体で同期の柳川澄樺とタッグチーム1111(フォーワン)で活躍すると、アイスリボンでもリボンタッグ王座を奪取。JWPのPOP王座で初シングル王者となり、自団体でも初代JTO GIRLS王者として君臨した。
デビュー初期から上がり続けているアイスリボンは現在、去年末にDeNAによる横浜ベイスターズ買収などを仕掛けた投資家社長が設立した株式会社アイスリボンへ契約を移籍した選手たちが給料未払いと社長の音信不通を受け大量離脱騒動へ。
元々アイスリボンを運営していた有限会社ネオプラスは団体の維持表明と選手との再契約を提示し、15年近く続けてきた昨年夏ごろの運営体制に戻す意向だが、株式会社アイスリボンは元々の給料の3倍近い額を支払っていたようで離脱する選手の思いは強く12月31日の後楽園ホール大会をもって6選手が退団を発表している。
そんな中で、10月19日にICE×∞(シングル)王者となった真白は10月31日付けでいち早く退団。思い悩む姿を見ていた同期の神姫楽は11月9日の愛知大会で真白とタッグを組んで勝利し、「今の自分たちのこの命を全力で燃やしたい」と真白の持つベルトへ挑戦を表明すると、真白もこれを受けて王座戦が決定していた。
この日は真白優希&紫雷美央&ウナギ・サヤカvs神姫楽ミサ&咲蘭&しのせ愛梨紗の6人タッグマッチで前哨戦へ。美央とウナギの独特なテクニックに翻弄される試合となり、愛梨沙への変顔攻撃も相まって前哨戦を喰う勢いでペースが握られていく。しかし神姫楽も真白をパワーファイトで圧倒し、咲蘭と愛梨沙を率いた連携攻撃で追い詰める。分断された真白は反撃に転じる事ができず、最後は神姫楽がはれときどきミサ(=ダイビングセントーン)を投下し3カウントを奪った。
勝利した神姫楽は「今日真白からガッツリスリーとったぞ!もやもやしてるよね?今日お前は3人で勝ったじゃんって言いたそうな顔してるよね?お前ももやもやのまま年越せないでしょ?私も越せないよ。大晦日、私がこのベルトを巻いて2025年に行く。大晦日にこのベルトを懸けてタイトルマッチをしてください」と要求。
真白は「今日負けてめちゃめちゃ悔しい。悔しいから、1対1で決着できるところ、おおみそすか、おおみそしす、大晦日しかないと思う・・・ンゥ!(地団駄)」と悔しさで噛みながら12・31後楽園ホール大会で王座戦を決定した。
正式に王座戦が決まった神姫楽は「自分はアイスリボンのリングに立って3年になるんですけど、沢山の先輩方や後輩に刺激をもらって色々な経験をさせてもらって。自分はまだまだだけどリングに立つ覚悟をアイスリボンの選手から学んできたので、私が今できることを王者としてやっていきたいと思います。ここのリングが一番ハッピーだってみんなが思えるリングにする王者になっていきたいです。覚悟はもちろんあるんですけど、自分の挑戦としてもこのベルトを持たせてもらいたいなって思ってます」とアイスリボンを背負う覚悟を語った。