「勝ったからっていい気になってるです!」AZMが相思相愛の駿河メイを倒して王座を防衛もプロポーズは成就せず

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 29日、東京都・大田区総合体育館にてスターダム『CINDERELLA TOURNAMENT 2022/準決勝・優勝決定戦』が開催され、AZMが駿河メイを相手に王座防衛もタッグ結成要求は却下された。

 AZMは2011年に9歳でスターダムに入団し、キッズファイターとてデビュー。19歳にして約9年のキャリアを持つスターダム内でも古株の選手となっている。その後は女子プロレス界随一のハイスピードファイターに成長し、2020年7月にハイスピード王座初戴冠。王座交代もハイスピードな激戦区でしのぎを削り続けている。

 駿河は2018年に我闘雲舞でプロレスデビューし、中国、香港、イギリスなど世界の団体で活躍。昨年よりアメリカのAEWにも参戦を果たし、ハッピーメーカーの後継者としてどんな試合でも見るものを幸せにな気持ちにするファイトで人気の選手だ。

 そんなAZMへ、今年3月の両国国技館大会で行われた20選手参加シンデレラ・ランブルで優勝した駿河が「もしかしたらAZMさんも楽しみにしてくださってたんじゃないかな~と思って!相思相愛!」と語りつつ挑戦表明。
AZMも「私もメイちゃんを逆指名したかった。ハイスピードは結構メンバーが固定化されているので、私はハイスピード、所属メンバーに関わらず他団体の選手でも逆指名していきたいと思います」とこの挑戦を受けた。

 戦前の記者会見では、駿河が自身が王座奪取をした際の公約として「19歳のうちに駿河メイがAZMさんを外の世界へ引っ張り出してやりたい」とチョコプロのホームである市ヶ谷チョコレート広場での試合をオファー。これを受けたAZMは「私が防衛したらメイちゃんとタッグ」と公約を掲げるなど、 “相思相愛”の2人は互いをリスペクトしあって仲睦まじい姿を見せていた。

 世界中が注目するこの試合は、多彩なドロップキックやアームドラッグの応酬など序盤から息もつかさぬハイスピードな攻防に始まり、互いにレフェリーを盾にしながらフェイントにフェイントを重ねて攻撃し合う攻防にはこの日一番の拍手が起こった。
 駿河はメイジャンプからのカニばさみクラッチや、AZMのラ・ミスティカを切り返してのアップル・カット・ミューティレーションといったトリッキーな動きで翻弄し、掟破りのあずみ寿司まで繰り出すもカウントは2。その後は熾烈な丸め込み合戦となり、AZMがフェイントも交えたロコモーション式あずみ寿司で一手先を行き、紙一重の3カウント。

 試合後、ふらふらとコメントスペースに現れた駿河は「あれっ?あれっ?ハイスピードのベルト……メイのハイスピードのベルトはどこですか?どこですか?……無い?!そっかあ、そっかあ、メイ負けちゃったのかぁ……」とひとしきり取り乱してから落ち込んでしまう。
 そこへAZMがやってきて「私が会見で言ったプレゼント、タッグ、組んでくれるよね?まあお客さんみんなこのタッグ、夢見てたでしょ?それが近い内、実現させるから。そのときは、タッグ組もう」と笑顔で握手を求めてプロポーズ。

 しかし、駿河はAZMをキッと睨みつけてその手をはたき、「勝ったからって!いい気になってんじゃねーよ!?いい気になってるです!『はい分かりました』ってメイが一番欲しかったそのベルト逃してから言うとでも思った?!AZMさん!メイ、そんないーーー子じゃないんもんね!ふんっ!組みたいと思ったら、どんどんどんどんそれを言ったらいいよ!ふんっっ!」とぷんすか怒りながら先に退場。


 AZMは「いや、なるよなるよ。世界に飛び出ている駿河メイちゃんから防衛したら、そりゃ嬉しくなっちゃうよ……」と相思相愛だった相手からフられてしまったことに呆然。
 しかし、メゲることなく「私がどんどんこれからメイちゃんの機嫌取り戻して、お客さんが一番みたいタッグ、見せてあげますから」と駿河への一途な思いを語った。

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