「新たにやりたいことが見つかりました」全日本プロレスのエース候補・野村直矢が衝撃退団!盟友・青柳優馬とのラストマッチが決定!
5日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2021 世界最強タッグ決定リーグ戦 ~積田冷熱工事株式会社 presents~【優勝決定戦】』が開催され、野村直矢が年内で全日本プロレスを退団することを発表した。
野村は、武藤敬司らがWRESTLE-1旗揚げに向けて動いた大量離脱後の時代、諏訪魔いわく“焼け野原”となった全日本へ入団しその将来を期待されてきた。
青柳優馬との“ノムヤギ”タッグでは2度のアジアタッグ王座戴冠を果たし、現三冠ヘビー級王者のジェイク・リーとは世界タッグ王座を戴冠したこともあった。シングル戦線では王座戴冠こそ果たせなかったものの、2019年の3月と9月に当時宮原健斗が保持していた三冠ヘビー級王座に挑戦した際には敗れながらもその闘いぶりから高く評価されてきた。
しかし、頸椎椎間板ヘルニアのために2020年2月から長期欠場に入り、以降は復帰に向けての音沙汰はなし。ファンからも今後に向けて心配の声が上がっていた中で今回の発表が行われた。
この日のメインイベント前、諏訪魔専務によって「現在長期欠場中の野村直矢選手から大事な報告があります。野村、リングに来てくれよ」と呼び込まれるも、諏訪魔の表情から嬉しい報告では無いのではないかと会場は不安な雰囲気に包まれる。
リングに上った野村は「今回大きな怪我をして、自分の中で色々と考えて、そして新たにやりたいことが見つかりました。なので、全日本プロレスを退団させていただきます。自分の事を待っていてくださった皆様、突然のご報告、本当に申し訳ありません。ただ、最後に自分勝手だとは思うのですが、退団前に全日本プロレスでラストマッチがやりたいです。けじめのラストマッチ、どうか、よろしくお願いします」とファンに語りかけた。
バックステージに戻った野村は、会社から慰留された経緯も明かしつつ「やっぱ自分がどうしてもやりたいことがある」と語るなどその意志は固い様子。
記者の1人から「“やりたいこと”とはなにか」という質問が飛ぶと、言葉を濁す野村に代わって諏訪魔が「それはねえ、俺もまだ知らないことでもあるし、彼自身が秘めていることだと思うので。まずは年内ね、全日本プロレス所属の野村直矢としてまっとうするのがいいんじゃないですか」と回答した。
また、メインイベントでは、かつて野村としのぎを削りあった宮原健斗&青柳優馬の2人が世界最強タッグ決定リーグ戦で優勝を果たし、史上5組目の2連覇を達成。
マイクを取った青柳は「野村直矢さんの全日本ラストマッチ、青柳優馬が立候補します。みなさんの悲しい気持ちはわかります。でも、最後は私がしっかりと皆様に、野村さんに、笑顔になって全日本プロレスを去ってもらいたいと思ってます。……なんて言うとでも思ったかバカ野郎!最後だからなんだ!野村直矢、ケチョンケチョンにしてやるから覚悟しとけカス野郎!バーカ!」と青柳らしい軽口でファンを笑顔にしつつ年内最後の12月16日の後楽園ホール大会での盟友・野村とのラストマッチを宣言。
一方、ライバルの1人であった宮原は「青柳優馬と野村直矢のドラマは彼らにしか作り上げられない。俺の入る隙間なんて1つもないよ。プロレスラーは心技体揃ってリングに上がるしか無いんだ。そして俺らプロレスラーは心技体が揃ってリングに立ってんだ。それが1つでも欠ければリングに立つ自信は失われるよそりゃ。それは彼の気持ちの奥底はわからない。本当の気持ちはわからない。多分2人しかわからないことがリングで闘いを通して行われるんだろう。俺も客席で見たいくらいだ。それくらい楽しみだよ」と真剣な面持ちでコメントを残した。