還暦主婦が長ネギ100本デスマッチで心を燃やす!
1日、東京都・後楽園ホールにてラフェスタPresents『真琴デビュー15周年記念興行~僕たちは萌え盛る旅の途中で出逢い、~』が開催された。
今大会は“元祖引きこもりレスラー”真琴のデビュー15周年大会として行われ、真琴に縁ある44名の選手たちが集結。各選手たちはそれぞれ真琴への祝福やリスペクトを表現する試合を展開していったが、中でも異彩を放ったカードは、松澤弘子vs木高イサミの“長ネギ100本デスマッチ”だ。
松澤弘子は真琴の名物マネージャーとして知られており、2019年4月のYMZで木高イサミとの凶器持ち込みマッチでレスラーデビューも果たした。主婦の知恵殺法を駆使して闘い、凶器としては長ネギを得意の獲物としている松澤は、自分の得意のルールであるネギを使った試合でイサミへのリベンジを要求。「イサミさんは一流のデスマッチファイターですがネギの使い方は私が絶対に上」と豪語し、チェリー&山下りな&帯広さやかをセコンドに引き連れてイサミとの還暦記念試合に臨んだ。
蛍光灯デスマッチのように大量の長ネギがロープにくくりつけられていく中、松澤は『鬼滅の刃』の登場キャラ・煉獄杏寿郎の仮装をして登場。
松澤は試合開始早々にイサミをネギでぶん殴ってからこの日のために練習してきたというドロップキックを発射。しかしノーダメージのイサミは松澤の弱点である腰に一点集中攻撃をかけ、ネギの山への雪崩式ブレーンバスターを狙う。松澤はこれをスイングDDTで切り返した上にデッドリードライブ。さらに“主婦の呼吸・弐ノ型 狂いネギ”で切り捨て、「地獄だ……」とぼやくイサミの側頭部をネギの束で“主婦の呼吸・拾ノ型 ネギ”で一閃。満を持して押さえ込もうとしたところでイサミが下から変形サムソンクラッチで丸め込み死闘に終止符。松澤は松澤の責務を全うした。
マイクを取った松澤は「60で生きてんだ!私の勝ちだ!もう一回勝負しろ!」と吼えるが、ふと冷静になると煉獄コスの下に新コスチュームを着ていたことを思い出し試合後に新コス姿になるという前代未聞のお披露目。そして「これからも真琴と二人三脚で頑張りますので応援よろしくお願いします!」と深々と一礼した。
バックステージでは2年半前のデビュー戦と今回の試合を比べて「私が成長したかなと思います。最初の頃とは違って技もできるようになりましたし、もっと技を覚えてイサミさんにぶつけていきます!」と還暦を迎えてもなお溢れ出る向上心を垣間見せ、“強さというものは肉体に対してのみ使う言葉ではない”という精神を体現した。