グレート-O-カーンが新日本プロレス侵略1周年!“色物”批判に「報われるには報われるまで続けるしかない」
18日、神奈川県・横浜武道館にて新日本プロレス『G1 CLIMAX 31』が開催され、新日本侵略1周年を迎えたグレート-O-カーンが快勝を飾った。
グレート-O-カーンの転生前の姿と言われる岡倫之は、2012年に全日本レスリング選手権大会フリースタイル120kg級に優勝したアマレスエリートであり、2014年からはブシロードレスリングに所属して活躍。2015年10月にはアマチュア格闘技10種目のタイトル奪取にも成功し、満を持して2017年に新日本プロレスデビュー。
2018年のイギリス遠征を最後に姿を消し、同時期にグレート-O-カーンが活躍を始める。2020年10月16日には『G1 CLIMAX 30』におけるオカダ・カズチカvsウィル・オスプレイ戦に乱入してオカダを襲撃するという鮮烈な凱旋帰国を飾ると、一部報道の結果なぜかラブライバーから称賛が集まりグッズが即完するほどの大人気に。該当記者を処分し真っ当なレスラーとして新日本侵略を掲げたオーカーンは、オスプレイらとともにTHE EMPIRE(※現;UNITED EMPIRE)を結成し、オスプレイの大躍進に一役買うなど1年で新日本には無くてはならない存在となっていった。
オーカーンは今年のG1で初出場し、開幕3連勝のロケットスタートを決めたものの後半戦で失速。この日は本来であれば内藤哲也との最終戦が行われる予定であったが、内藤の欠場によって実現はならず。代わりに小島聡とのスペシャルシングルマッチが行われた。
ゴングを待たずにオーカーンが奇襲し、真モンゴリアンチョップの連打から多彩なスープレックスで試合を支配。小島のマシンガンチョップやコジコジカッターを受けきり、小島のお株を奪う強烈なラリアットから大空スバル式羊殺し。小島がぐったりと力を失うと、エリミネーターで叩きつけて3カウントを奪った。
1周年記念試合とも呼べる一戦を終えたオーカーンは、「『ゼンパイア』『何がしたいかわからない』『ヤングライオンにしか勝てない』『広報』『色物』『しょっぱい』『口先だけ』。今宵は、新日本プロレスで初めて処刑を行ってちょうど丸1年。最近、これらの褒め言葉が、聞こえねぇぞ?!『色物』と呼ばれたグレート-O-カーンは何も変わっておらんというのに。まぁただ、唯一、変えてやったよ……貴様らの見る目を。ほんの少しの引き出しでな。いいか、全てにおいてだ。始める前は否定される。始めれば否定され、途中で辞めれば馬鹿にされる。報われるには報われるまで続けるしかない。いいか、悪りぃが、2年目、こっから先は一方通行だ。グレート-O-カーンという色物が、そういう存在を報わせるための、綺麗な一本道だ。よく覚えとけ!」と胸に秘めた熱い思いを語り荒々しく開場を後にした。